別居中の妻に会いに行くついでに富山を観光する話【一日目/桜見たり牡蛎食べたり】
ナマステ！ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
日々の何でもない事を鼻息荒く語るブログだよ！
さて、今年の2月に同棲中だった香港人彼女のようちゃん氏とついに結婚したおれ氏。
職場の人などに結婚報告をすると、よく「新婚ほやほやだね～！」などと茶化されるのだが、大体、次のおれの一言で引かれてしまう。
「いや…実は新婚早々別居中なんですよ…」
「あ…なんかごめん…そ、そういえば！」
と無理やり天気の話題などに切り替えられたりして、ものすごく気を使わせてしまうのだが。
ち、違うのだ！！決して新婚早々無能で低スペックキモオタで、ヒモ根性丸出しなおれに嫌気がさしたとかそういう訳ではない！
そう、ようちゃん氏はただいま、絶賛長野の山奥に単身赴任中なのである！
とはいっても4年ほど同棲生活を送っていた我々なので、今さら新婚生活感なども無く、
別に別居なら別居でおたがい楽しくやっているわけであるが、数カ月に一度は連休を取って会うようにしている。
4月某日のこの日も、そんなようちゃん氏に会うついでに 『ぶらり富山二泊三日ドライブ旅』を敢行した。
今回の記事は、そんな旅の記録となっている！
ただ30代中年男性がうまいものを食べて飲んで、楽しかった旅を振り返るだけの超有益記事となっているので、
暇人ニートな酒カス旅好きおじさんだけ読んでくれっ！！
それでは出発っ！！！！
もくじ
新幹線で富山を目指す。
まずは午前8時発の新幹線に飛び乗る！！
高い車内販売や駅弁は避け、駅口内のおにぎり屋さんで朝ごはんとコーヒーを。
ふっ…旅慣れした大人なおれはモーニングチョイスも洗練されて無駄がないぜ。
そして前時代的な紙のチケットなど持たず、駅ネットでオンライン購入したICカードで颯爽とスマートに新幹線改札へ…
ピピピ！！
「はくたか号はこの改札ではございません！」
お、おっといけない…！！こっちの改札だな…！！
ピピピ！！
「残金が不足しています」
えと…あの…チケット購入してるはずなのに入れないんですが…なんで…なんで入れないの…
び、びぃぃぃぃいえええええん！！！！
普段新幹線なんて高貴な乗り物には乗らない低所得おれ氏、自動改札を何度も通過できず、混雑する東京駅で醜態をさらす。
くっ…！！！このエリート旅人なおれに恥をかかせるとは！！いったいどうなっとんだJRはっ！！
どうやらICカードとチケットの紐付けがうまくいっていなかったようで、駅員さんに丁寧に教えられていいこいいこしてもらい、何とか泣き止んだおれは、勇んで新幹線車内へ。
ゆっくりと動き出す新幹線。都会のビル群が通り過ぎ、まだ雪が残る山々を超えていく。
都心の喧騒を離れ、流れ出す旅時間。
缶コーヒーをあじわいながら、読み進めていた小説からふと目を離して窓の外を見れば、 桜の季節、ぽつりぽつりとピンク色に色着く田舎景色。
名も知らぬ小さな駅を通り越しては、そこに住む人々の営みに思いを馳せ、情緒に浸る…
なんてロマンは全くなく。
実際は朝早かったので爆睡のおれ。
気付けば約二時間後、富山県は宇奈月温泉駅に到着だ！！
まずは富山湾の新鮮生カキでビールを。
そんなで、新幹線の駅を降りたおれ氏。格安レンタカーでおんぼろの軽自動車を借りてくる。
1時間後に長野からようちゃん氏も到着。社長出勤である。
社長！お迎えにあがりました！
うむ。ごくろう。さっそくカキ小屋へいくんやっ！！行けぇえぇぇ！！！
まず最初に向かうのはカキがおいしいお店らしい。（ようちゃん氏がいろいろとリサーチしていく場所を決めているので、詳しくは知らないおれ）
なにやら富山湾は、日本海に存在する魚の半分以上が湾内でとれる「自然のいけす」として有名な海なんだけれど、それ以外にも、岸から急激に深くなる形状から海洋深層水の採取地でもあるんだとか。
この海洋深層水はカキの殺菌にも使われており、全国の産地から集まったカキが、ここ富山で新鮮に食べられるお店があるらしい。
入善町の牡蠣浄化施設は、日本有数の殻つき牡蠣の出荷拠点。全国の旬の牡蠣がなんと年間500万個以上も集まってきます。そんな牡蠣をおいしく食べるために、清浄な海水の中に48時間入れておき、牡蠣の体内を浄化します。一般的には殺菌した海水を使いますが、海洋深層水は人工的に殺菌する必要もないほど細菌数が少なくキレイ。そのため、より牡蠣の安全性を高めることができるんです。
【富山観光】牡蠣レストラン「入善 牡蠣ノ星」で食べる海洋深層水仕込みの旬の牡蠣！
https://toyama.visit-town.com/toyamastyle/kaki より
なるほどふむふむなんかよく分からんが、とりあえず言われるがままに車を走らせたおれ氏。
到着したのは「入善 牡蠣ノ星」。
海沿いの工事現場みたいな何もないところにポツリと現れた、カキの名店である。
到着した時にはすでに10人待ち。
呼ばれるまでの間、海岸で海を見る。
「こ、これはいい流木ですぞ！！角が取れ、それでいて血管のように脈打つフォルムが美しい！！」
「こっちは大きい！！アロワナやレッドテールキャットが泳ぐ大型水槽に沈めれば重厚感抜群の隠れ家！！」
ようちゃん氏ほったらかしで趣味の流木採取に精を出し、鼻息荒くその良さを説明するおれ氏。
このクズオタ富山湾に沈めてやろうか…とようちゃん氏に呆れられること30分、遂に順番が来て店内へ。
注文したのがこちら。
びやぁぁぁぁうまいぁぁぁ！！！！
とろとろふわふわな生ガキ！！
口の中でほどけて、とろけていくっ！！！
「うまっ！！ちゃんとした生カキ初めて食べたけど、超なめらか！まるでミルクプリンのようではないか！！
しかし、これ一粒が400円…
それならばコンビニスイーツでミルクプリンを4つ買った方がお得なのでは…？
金銭と幸福度の相関関係とは果たして…！？」
などと、生カキを哲学し頭を抱えるアリストテレスおれ氏。
貧乏くささ全開でちびちび生ガキのエキスをすすっていると、
やかましい！！旅行に来た時はぱぁーっと金使って
うまいもの食うべきなんだよ！！
ほら、こっちのカキフライも食べてみよう！
うまぁぁぁぁぁ！！！！！！
カキフライに牡蠣飯、カキの味噌汁にサクラマスのマリネ。
そして運転手にとって禁断の…
昼から生ビール！！！
悪魔的である！！これはあかん！！濃厚なカキの香りとエキスがビールに合いすぎて、おれ氏思考停止。
食いつくす！！！！富山の海の幸を食い尽くしたるでぇぇぇぇぇ！！！！！ （しっかりとお会計は割り勘である）
三重奏見たりヒスイを探したり。
そんなで、昼間からエンジン全開で贅沢したおれ氏一行。
昼間からビールの誘惑を受けるという不慮の事故で運転が出来なくなってしまったおれに代わり、ようちゃん氏が運転席へ。
「からあげくんをようちゃん氏が欲しいタイミングで口に運ぶ」という重要で難しいミッションを助手席でこなしながら、車を東へ走らせる。
ってか、からあげくんうまっ！！
さっきのカキの半額の値段で、こんなにおいしい唐揚げを食べれるだなんて。
日本の食品の価格設定は一体どうなっとるんや！！
上がらぬ所得、経費削減を求め続けられる生産現場、コストコントロールを繰り返した先に見る資本主義の末路を憂いながら向かった先は、朝日舟川という川沿いの場所。
そこには、こんな景色が広がっているという。
朝日岳の山々、桜、チューリップ、そして派の花が咲き誇る川沿いの風景は、まるで四色のマーカーで景色に色付けしたような美しさ。
その名も「春の四重奏」と呼ばれ、この季節の富山旅行の一大観光スポットになっているのだ。
(ふふふ…俺の相棒である一眼レフカメラも持ってきているし、おれもこの美しい写真をSNSに上げて、斜め上な意識高めのコメントでも添えてやろう。
海外の旅行ファンを中心にいいねを稼ぎ、一躍トラベルフォトグラファーとして世界にコミットするインフルエンサーになったるで…フフフ、今年のピューリッツァ賞はもらったで…)
などとブログには書けないようないやらしい魂胆を春の風になびかせつつ、颯爽と川辺へ。
くっ…シーズンという事でめちゃくちゃ人おる…。
「焦点の異なる立体感をアジャストするにはF値のケルビンをオートフォーカスし、マクロを並単で24-70で攻めた方がボケ味出ていいな…」
専門用語を並べて周囲のライバルたちを威嚇しつつ、実は言葉の意味は全く知らない事などをファインダー越しに見え隠れさせながら、小気味よくシャッターを切る。
桜は散ってしまっていたが、春の余韻溢れる美しい写真たちだ。
ふっ…天才カメラマンここにあらわる。
ようちゃん氏も、
ピンボケしまくってるやんけ。何をメインに表現したいのか、意図が感じられない。
コントラストも弱いし、初心者がイキって撮った写真の代表格って感じ。
と、その隠された才能に感心している様子だ。
そんなで、誰でも撮れるような写真をブログで見せびらかして承認欲求を満たしたおれは、ようちゃん氏の運転する車に運ばれて次の目的地へ。
朝日舟川から車で15分、ヒスイ海岸である。
なんとこの海岸、ヒスイと呼ばれる宝石がゴロゴロ転がっているという噂で有名なのだ。
さっそく、ヒスイビジネスで巨万の富を築き上げ悠々自適の隠居生活を送ることを夢見て血眼で探したが、見つかるのは丸い石のみ。
灰色の海の向こうからは暴風が吹きつけ、カラスたちが魚の死肉を漁っている…！！
まるで海が、欲に目がくらんだおれ達を拒むようだっ…！！
さらに、急激に深くなる富山湾から押し寄せる波は起伏が激しく、打ち際から少し離れた場所であっても、急に高い波がやってきて靴がずぶぬれ。
さらに雨も降ってくる。
極限の精神状態のなか、ようちゃん氏も精神崩壊を起こしたように無表情で積み石を続けているではないかっ！！
これはいかん！！ということでヒスイは諦めて車内へ。
くっ…危なかったぜ…
あの海の向こうは彼岸の世界！あのまま石を積み続けた先で待っているのはあの世。
三途の川とは、富山・ヒスイ海岸に存在したというのか…！！
スピリチュアルな妄想をようちゃん氏に聞かせつけながら、おれ達は街に戻る。
ジェラートを食べたら魚津のホテルで一泊
雨が降ってきたため、ようちゃん氏の趣味である道の駅巡りを。
ようちゃん氏は日本全国の道の駅を訪れては、その土地土地のソフトクリームやお菓子、訳の分からん缶詰などを味わう事を生きがいとしている。
しかし…
「閉まってるやんけ！！」
残念ながら、なんとこの日は休業日。
30分近く運転して（ようちゃんが）来たって言うのに！！きぃぃぃぃ！！！おまけに雨も本降りで景色もなにも見えないし！！いったいどうなってんだ富山は！！責任者出せ！！
と理不尽なクレーマーになり発狂するおれ氏であったが、
だまれ！おまえは助手席で寝てただけだろ！
こういうついてない日はご当地スイーツを食べるに限る。
お！このジェラート屋さんなんてよさそう！
というようちゃん氏のコーディネイトにより、一路黒部市内へ。
うまぁかかかぁぁぁぁ！！！！
黒部市内のお洒落なジェラート&カフェ「アイリーハウス」さん。
濃厚で上品な甘さ、そして黒ゴマとピスタチオの自然な香りがたまりません。
学校終わりのおしゃれ女子高生が続々入店する、かわいさ全開な小人の家みたいな雰囲気の店内で、
一人キャッキャウフフする中年男性がおれだ。
一息ついたおれたちはレンタカーを返却。
田舎電車で今日の宿がある魚津市内へ。
無人駅で乗り込んだワンマン電車は、何もない田園風景を行く。
地元の高校生や帰宅するサラリーマン、JAの帽子をかぶったじいさんがぽつぽつと乗り込んできては出ていく。
遠くには山脈がみえる富山の優しい景色、列車はじきに海沿いの街にでる。
退屈で平凡な日常、しかし東京から来たおれには、彼らのその日常の風景が、自然が美しくてくすぐったい気持ちになる。
もしおれが富山で生まれたなら、こんな風にいつもの田園風景を眺めながら通学で電車に揺られるのだろうか。
「こんな田舎はやく出ていきたい」なんて都会に憧れたりするのだろうか。
ほんとうはこの田舎の景色が、どれだけ贅沢な環境であるかなど知る事もなく…
いや、おまえもド田舎の香川出身やろ！
なに都会人目線で語っとるんや？
あ！ちょ、ちょっと今ブログ用にいい事語っているので、静かにしてもらえますか！！
そして、無事本日の宿（格安ビジネスホテル）に到着。
晩御飯は何がいい？とようちゃんに聞くと、
串カツか焼き鳥がええなぁ…
と、蒲田の飲み屋街をうろついているサラリーマンみたいな事を言っている。
20代女子とは思えないリクエストにお応えするために、宿の目の前にあった大衆居酒屋に入店。
びやぁぁぁうまいぁぁぁぁ！！！！！
富山名物のホタルイカと白エビの天ぷら。
ビールが進みまくるぜ。
やっぱりこういうのでいいんですよ、こういうので。
ようちゃん氏待望の串カツもうまかったし、魚津で安くてうまい大衆居酒屋ならかなりおすすめでした。
居酒屋ぜんろくというお店です。
2日目に続く
そんなで、一日目はこんな感じ。
ホテルに帰ってからは、長く会えなかったおれとの再会を祝う暇もなく、日課のBLゲームに精を出すようちゃん氏。
登場人物たち（全員男）の仲を取り持って、うまくセッ●スまで持ち込ませるという究極の戦略的頭脳派心理ゲームなんだそうな。
おれ氏は寝不足の為先に寝ようと思ったが、ゲームの音（男たちの喘ぎ声）が鳴り響き、なかなか寝付けない夜であった。
とりあえず長くなってきたので、今日はこの辺りにしておこう。
二日目は富山県西部をドライブ旅するよ！！大雨のなかね！！涙
そんなところです。
Tweets by gamoyou
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