旅人は左手でおしりを拭けって話。

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周や東京での音楽活動を終え、地元の香川にUターン移住。
旅や音楽、香港人妻氏との日常について語るブログだよ!
旅先では、その土地の文化を尊重したほうがいい。
そんなことは誰でも言える。おれも言える。
しかし、おれがインドで学んだ「文化を尊重する」は、もう少し切実なところから始まった。
おしりである。うんちしたあとのお尻である。
君は、下痢でべちょべちょのうんち後のおしりを素手で洗えるか?
その土地の文化を尊重するというのは、そういうことなのである。
もくじ
お金のない旅人は、町に溶け込むしかなかった。

さて、現在カレーを召し上がっている紳士淑女の皆様が慌ててブラウザを閉じ「センシティブな表現」としてGoogle警察に通報が入るころ、俺は考えていた。
旅っていうのは、いかに現地の文化にリスペクトをもってその国に浸れるかで、楽しめるかどうかが変わってくるよなぁと。
世界を旅していたころ、おれはなるべく地元の人が使うバスに乗り、地元の人が食べるものを食べていた。
なんて書くと、現地に染まった旅をする、意識の高い旅人みたいで格好いいのだが、
実際は観光客向けのバスや宿に泊まる金がなかっただけの極貧旅であっただけである。
だから、アフリカを旅していたときも、バスステーション近くの牢獄みたいな安宿に泊まった。
昼飯は近くのスラムのバラック小屋の屋台で。
買ったドーナツにはアリがたかっている。
肉の煮込みは、炎天下に一週間置いた牛肉をそのまま湯にぶち込んだみたいな芳醇な味がした。
正直、きついのだが。
だけど、そんな場所で飯を食い、ギターを抱えてうろついていると、おっちゃんたちが話しかけてくれるのだ。
「ギター弾けるんか。ほんなら弾いてくれ」
「一緒に飲もうや。ウイスキーも飲め」
おれは曲を弾き、代わりに酒をもらい、言葉が十分通じなくても笑い合った。
地元の人の日常に少しだけお邪魔したからこそ、始まった時間だったのかもしれないなぁなんて思う。
インドでは、トイレットペーパーが見当たらない

インドでも、似たことがあった。
おれが使ったトイレには、紙が置かれていないことが多かった。代わりに便器の横に水を入れる桶がある。
その桶にひしゃくがついてて、その水をおしりに流し込みながら、左手でお尻の穴をごしごしとやるのだ。
多くの旅人はトイレットペーパーを持参して持ち歩いていたが、おれは違った。
その国の文化に染まることこそ、真の旅人であるという信念の元、
いや、正直そんな考えは0.5%くらいで残りの99.5%は毎回持ち歩くのが面倒ってだけなのだが、
とにかくおれは、インド人と同じように毎度左手でごしごしやってた。
しかも一カ月の旅中ずっと腹を壊していたので、毎日である。
まじで毎日不浄の手であった。
右手で水をすくって流し、左手でお尻を洗うのがインドの文化であるって言うのは、おれも社会の授業で習ったのでなんとなく理解していた。
いや、しかし。
頭で理解したからといって、即座に実行できるかは別問題である。
明らかにきたねぇだろ!!と最初はマジで戸惑った。
日本であればトイレットペーパーごしに拭いても「汚いから」って必ず手を洗わなきゃならんお尻の穴を、
直に触ってうんちこそげ落とすんだぞ!!!
忘れもしねぇあのぬめぬめした感触、絶望感!!
しかも、インドのトイレにはハンドソープ完備の手洗い場なんて生ぬるいものは一切ないのな!
そして食事は毎度カレーだしな!!!
カレーも手で食べるから、何度「あれ?俺今どっち触ってるんだっけ?」と戸惑ったか!!
まぁしかし、そんな屈辱の仕打ちも、インドの文化に染まるうえではすごく重要だったなぁなんて思っている。
左手の意味が、急に自分のことになる

インドで出会った人たちには、食事や握手など、人と接するときに右手を使い、必ず左手を避ける習慣があった。
左手は不浄の手と呼ばれ、食事中に人前に見せるのもあまり良しとしない。
誰もが同じように考えるとは限らないけれど、おれが旅先で教わった大事な作法の一つである。
それまでも知識としては聞いていた。
でも、自分で左手を使ってお尻を洗うようになると、その作法が急に「自分のこと」になった。
人に何かを渡すとき、食事の席で、何気なく左手を使いそうになって気づく。
やば、さっきうんこ拭いた手やんけ!汚ッ!!テーブルの下に下げとこ…!!
と。
そう、自らがその文化に染まり実践することで、その国の礼儀作法を自然と体現できてしまえるようになっているのだ。
「左手を使わないようにしましょう」などとガイドブックで読むのと、
毎日自分の手を汚いものと本気で認識して暮らすのとでは、理解の深さが違った。
旅人は左手でケツを拭け

インドで左手を使って尻を洗うようになってから、人に物を渡すとき、自然と右手が出るようになった。
頭で覚えたマナーが、自分の動作になったのだ。
もちろん、ケツを洗ったくらいで現地の人の暮らしが分かるわけではない。
ただ、その土地のやり方を自分でも試してみると、今まで見えなかった「当たり前」に気づくことがある。
あの左手のおかげで、旅先の人が大切にしていることを少し身近に感じられた。
旅の面白さは、そんな小さな変化から始まるのかもしれない。
などと、なんか最近ウ〇チした時に手が滑って手にウン〇付いちゃって、絶望にむせび泣いた後に、そういやインドではあたりまえのことだったなぁなどと考えて書いた、
そんな全体的にきたねぇ記事でありました。
そんなところです。
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