【ミニマリスト彼氏】と【コレクター彼女】、六畳ワンルームで同棲するとこうなるという話。

2020年11月20日

ぼっちシンガー

ボンディア！ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
『物を持たないシンプルライフなおれカッコいい！』と勘違いする系ミニマリストだよ！

まず結論からお話しします。

うぎやぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！

うぐっ！！うぐっ！！

こんなはずじゃなかった。

描いていたシンプルライフはこうだ。

部屋には布団と机だけ。最低限の家電と衣服のみ、いつでもトランク１つだけで引っ越しができるくらいの、モノのない暮らしを送るつもりだったのだ…！

それがこの有様…！びぃえええええん！！！！

…おっと、突然この記事を開いてくれた方には全く意味不明だったかな。

そう。俺氏ことぼっちシンガーは、世界一周の旅を終えて、最低限の持ち物で暮らすことの心地よさを知ったのだ。

モノが少なければ、いつでも引越して好きなところに住めるし、部屋も綺麗になるし、物を手入れする必要もないから自由な時間が増える。

さらに、ふとした瞬間にSNSなどで

「今日は朝から一杯のコーヒーを入れて、記事を作成。部屋に物がないと、雑念が生まれないので生産性が上がるね。」

などとツイートし、意識高い系女子大生からの

「きゃ！ぼっちさんのお部屋、シンプルで素敵！」

というコメントに対し、

「モノに支配される生活はどうも苦手でね。PCとギターと、カップ一杯のコーヒーがあれば、僕はなにもいらないのさ。」

などと返信して、

(ふぉぉぉ！！き、決まった！！ミニマリズムを体現するおれかっけぇぇぇぇ！！！！)

と自分に浸りきることもできる。

しかしっ！！！現実はこうだ！！

夏が来た！なんて言ってもどこにも行かない。予定が無いからね。音楽作るしかないからね。いい曲が出来た。早くこの世に轟かせたい！#23歳の夏休み #わいは31歳 #ようちゃんのBLに侵食されるワイの作業台 pic.twitter.com/XQ9djAVH7c
— ガモウユウキ / ぼっちシンガー世界を周った後。 (@gamoyou) August 5, 2020

机の上に無造作に飾られるBL漫画！

壁を覆い尽くすBLポスター！！

侵食されるおれの作業台っ！！！

くっ！！こんなはずでは！！

そう、俺氏は今、彼女と一緒に住んで生活しているのだけれど、

何を隠そう彼女が生粋のコレクター気質なのだっ！！！(しかもBLをこよなく愛する)

そこでこの記事では、

「ミニマリスト彼氏とコレクター彼女が一緒に同棲すると、どんな事で揉めるのか！？
どんな戦いが繰り広げられるのか！？」

を詳しく解説していきたいと思う！

同じく、BL大好きコレクター彼女と一緒に住むことを検討しているミニマリスト男子諸君の参考になればと思う。（そんなやつおるんか）

それでは行ってみよう。

【ミニマリスト彼氏】と【コレクター彼女】が同棲するとこうなる。

スーパーでモメる。

まず食材の買い方でモメる！

「今日使う分だけ買います！」

「お肉は大パックの方が安いじゃん！なんで大きいのにしないの！」

一緒にスーパーに行くと、必ずお肉コーナー前で紛争が勃発するのだ。

冷蔵庫パンパンになってそのうち忘れて腐らせるから、なるべく今日使い切る分しか買いたくない！という意見のおれに対し、

安いし、毎回スーパーいくのめんどくさいだろ！買いだめすべき！というのが彼女の言い分。

お肉の他にも、キャベツひと玉買うか1/4買うか、トイレットペーパーをカートン買いするか否かでモメる。

結果、

「今日の食材だけ買うのでいいけど、それならお前が毎日買い物に行け。」

という妥協案に着地する。くっ…！しかし男ぼっち！

ミニマリズムを貫くためには従順な下僕となることもいとわぬぞ…！

掃除の仕方でモメる。

「床に物があると嫌なんです！いちいち持ち上げて掃除しなきゃいけないから！棚にしまってください！」

「あぁん！？片手で持ち上げて片手で掃除機したらすぐだろ！？」

俺氏はとにかく床に物を置きたくないのだ！

バックもゴミ箱もコンセントコードも全てを浮かせていたい！！

それは床が広々していると掃除がしやすいから。

ということで、床にある物を宙に浮かせるための画期的な方法を発案！！

吊りロープを部屋に設置し、簡単にものをかけられる工夫をしたのだ！！

しかし…！！！

くっ！！！タイのBLドラマの展示に一役買ってしまった！！

プレゼントでモメる！

「こちらお誕生日のプレゼントのお財布です。お納めください。」

「うむ。ごくろう。」

「では前のサイフは捨ててください。」

「は？」

「い、いや、２つも持ってる必要ないから…」

「は？」

旅行帰りにモメる！

「これ美味しそう！これも買っとこう！！」

「お土産買い過ぎです！！そんなに買ってどこに置くの！！」

「あぁ！？実家帰った時に家族や友だちに渡すんだよ！友達がいないお前とは違うんだよ！！」

「び、びぃええええん！！！！！」

お土産の他にも、俺氏は旅で乗った列車や観光施設のチケットとかすぐ捨てるんだけれど、彼女は大切に持ち帰っては旅ノートにファイリングしている。

写真に撮ってデータにしちゃえば良くね？とか思っても怒られるのが怖いので言い出せない。

本の買い方でモメる！

俺氏は本は電子書籍派だ。

持ち運びしなくてもいつでも好きな時に読みたい本を読めるし、

読み終えた本の置き場所に困らない事が素晴らしい。

しかし、もちろんここでもミニマリスト彼氏とコレクター彼女の価値観は正反対！

「紙の本なら目も疲れないし中古で買えるから安い！何よりBL漫画は電子書籍化されてない作品も多い！よって、ここに本棚の設置を宣言する！！」

「ひ、ひぃいいいん！！！」

本棚って、ミニマリスト系男子にとってはツァーリ・ボンバ並みの超メガトン級大量破壊兵器になりえるのだ。

どういうことかというと、

本を収納する場所があるからばんばん本買う

→
入り切らずにあふれる

→
棚の上に小物とか置きたくなってさらに物も本も増えてスペース足らない

→
増設を検討（←今ここ）

くっ…！！前ミニマリスト男子につぐ！

彼女の『本棚樹立宣言』はミニマム空間の終焉！なんとしても食い止めよ！！

お前はミニマリストでもなんでもねぇ！で揉める！

「BLばっかり貼らないでください…」

「なんだと？お前も青頭のキモいの貼ってるだろ！？」

「れ、レムりんをそんな乱暴な名前で呼ばないでください！」

い、いや・・・！こ、これは違うんだ！！

所有するものは己の肉体と体を覆う一枚の布切れのみ、みたいなガチ勢の皆様とは違って、

おれ氏はたまにどうしても買いたいものがあれば買っちゃう「なんちゃってゆるミニマリスト」なんだ！！

しかし、モノを持つ持たないで口論になる際、彼女はそのおれの中途半端な部分を突いて反論を浴びせてくる！

そして、「お前はミニマリストを気取っているだけだ！」という主張の物的証拠として、いつも指摘される問題の箇所がある。

ギター！ベース！

エレキギターにエフェクター！各種音楽機材！！！

「おまえも物多すぎなんだよ！！私に文句言うなら今すぐこのギター捨てろ！！」

「こ、これら楽器たちは音楽製作に必要な相棒のような存在でして！！
モノの概念を超えているというか、生産性の塊だからむしろ所有ではなく同居のような立ち位置でしてあのその」

「なにが生産性だよ！！金ばっか使って曲作ったって300人にも満たない登録者の弱小底辺YouTuberじゃねぇか調子のんな！！！」

「び、びぃえええええん！！！！！」

「第一おまえはミニマリストでも何でもないんだよ！！ハサミも爪切りも全部私のものを使ってるだけだし、服が少ないって言ったって、私の服勝手に着てるだけだろうが！！！このヒモ！！アニサキス！！（寄生虫）」

「びぃえええええええん！！！！！」

まとめと考察

結論。

『同棲生活で、ミニマリストな暮らしなんて無理！』

うむ。なんかね、最後の壁の装飾でもそうだけれど、

「彼女が置くなら俺も置いてやる！でないと損だ！」

みたいなよくわからん対抗意識も出てきてしまって、

本当に俺はミニマリストな生活を目指しているのかどうか、それすらも怪しくなってくる！！

いや、好きなんすよ。モノを減らしてなるべくシンプルに暮らしたいなぁとは思うんですが、

その思想に他人を巻き込むこと、それはすなわちエゴであるしな。

モノを持ちたくない、という強い理想を持ちすぎる、という社会的ジレンマ。

そのアンバランスに気付かず周囲の人を悲しませるようではミニマリスト失格である！

だからおれはこれからも、（たまにレムりんのグッズ買ったりもしながら）ゆるーくミニマルな暮らしを、

周囲に迷惑かけない程度に、続けていきたいものですな。

そんなで、哲学的な話を交えつつ、

「ただのレム押しメガネ豚じゃねぇかミニマリスト名乗んな！」

というガチ勢の皆様からの批判をごまかすことに成功したおれ。

あとは、このブログで部屋を明かしてしまったことが彼女にばれない事を願いながら、まとめとさせていただく。

そんなところです。