日本人お断り!!?世界一周中でおれ(日本人)が受けた人種差別3選の話。

ブエノ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、今は東京で音楽活動中。
旅の経験などを鼻息荒く若者に聞かせては、自己満足に浸るよ!

びぃえええええええん!!!!(大泣)
テレビでは言ってたぞ!!!
日本人は技術がすごくて礼儀正しいから世界中の人々から尊敬されていると!!!
好きな国は日本だってフランス人もイタリア人もアメリカ人も、みんなそう答えているのを見たぞ!!!
嘘つき!!!
テレビの嘘つき!!
そりゃ日本人好きもたくさんいるけど、フツーにアジア人として差別されまくりじゃないか!
至る所でガキどもは目の釣り上げポーズでおどけてくるし、路上ライブしたら「国に帰れ!」とかホームレスにヘイトされるし、アフリカでは日本人だろうが韓国人だろうが中国人だろうがみんなチーナ!だし!
ファーーーーックス!!!ファクシミリ!!!!
日本は、ほぼ単一民族国家のため、自分達が日本人である前に、「アジアン」であるということを実感する機会が少ない。
しかし、世界各国を旅する中で、白人、黒人、アラブ系、エスニック系…様々な人種の人々に囲まれたとき、自分の肌の色や顔の作り、文化その全てが、アジア人に属するものだということを実感する。
おれはそこに劣等感は無いし、我々アジアの文化や黄色い肌もおれは誇りに思っているけれど、中にはその違いを面白がって茶化してきたり、ヘイトしてきたりする嫌なヤツも、いる。
その内容はアジア人全体を指すもの、日本人に向けられるもの、または殴りやすそうという理由でよく不良に絡まれていたおれ個人の待つチャーミングな雰囲気に向けられるもの、様々だが、
「日本人は世界中の人々から愛されている!」なんてのは思い上がりだったという事を、まざまざと感じる瞬間は多かった。
今回はそんな、日本人のおれが世界一周中に受けた人種差別について、印象的だった国を3つ、紹介するとともに、それらに対するおれなりの考えを書いていこうと思う。
思い出すと悲しくなる事も多いのだが、泣かないように…グスンッ…頑張るから…っグスン!ざいごまでみでねっ…びっ…びぃやぁぁぁぁぁん!!!!

ドイツ

歴史的な街並みと文化的生活、経済大国で先進国。
うむ、ドイツというのは本当に非のつけどころのない素晴らしい国だ。
人々は高い水準の教育を受けており、人種差別問題に対しても敏感な感覚を持っている。
ほとんどの人は人種関係なくフレンドリーに接してくれるのだが、悲しいことに、こんな高水準な国でも人種差別というのは存在するということ。
南部の地方都市アウグスブルクの街を歩いていた時。
いつものように路上ライブをする場所を探しながら街をぶらついていると、建物の二階から何かゴミみたいなのがおれの目の前に落ちてきた。
見上げると、「ウヒョー!!!」と一斉に湧き上がる歓声。
4、5人の白人ティーン達(イメージ的には魔女の宅急便でキキを茶化すトンボの悪ガキ仲間達みたいな奴らだ)がおれに向けて発狂したように何か叫んでくる。
ドイツ語なのでなんと言ってたのかはわからんが、チャイナ!という単語が何度か叫ばれていたので、何かしらアジア人を侮辱する内容であることは明らかだ。
周りを歩く紳士淑女たちも彼らを見上げて眉間にしわを寄せている。
おれのようなか弱い魔法少女を大人数でからかうなんて!!許せん!!
立ち止まりにらみつけると、「怒ったぞ!逃げろー!」などと言ったか言わずか、茶化すように手を振って窓を閉めた。
ドイツでは今、移民受け入れ問題が大きな関心を持たれている。
そのような社会情勢も排他主義的な人の人格形成に関係しているのであろうか。
いい人もほんと多いだけに、すごく勿体無い気持ちになった体験だった。
くそう、あのトンボどもめ、もしあの場に掃除のステッキがあったならすぐに飛び立ってその窓を突き破って貴様らを連れ去っては時計台の秒針に突き刺してやるところだぞ!!!ウキーーッ!!!!

エチオピア
はぁっ…はあっ…一か国目からかなりアップセットしてしまったが、大丈夫だろうか…(高血圧)
子供達を秒針の針に突き刺すとか言っちゃったけど、バイオレンス規定などで引っかからないだろうか心配である…
も、もちろん冗談だからね!実際はポストに死んだカマキリを置くとか、それくらいしかやらないからね!

まぁ、先進国はこのように一部のやんちゃ坊主どもが騒いでも、周りの大人達が正しい判断と正義感を持っている分、味方も多いし気にするような事ではないんだけれど!
途上国になってくると、その感覚がガラッと変わってくる!!
特にアフリカ!!
基本街を歩けば、チーナ!チーナ!(チャイナの意味)と声をかけられ、目を釣り上げたポーズで子供達が茶化してくる。
大人達もそれを見て注意をするどころか、ガキどもを見て「面白そうなことやってんじゃん!」と一緒に盛り上がってくる。
人種差別は良くないこと、という感覚は正しい教育と情報によって形成される。
悲しいことだが、発展途上国になればなるほど、それらの教育は行き届かなくなることを実感する。
しかし、それらの行動も実際のところ、ただ珍しいアジア人に対しての好奇心からくるものであり、そこまでの悪意は彼らには無い事は、しばらく旅をしていると感じてくる。
なので、だいたいは「このガキー!」ととっ捕まえて内臓が飛び出るくらいにくすぐって笑かしてやる。
すると、とたんに仲良くなってブログ用に素敵な写真なども撮ることが出来き、

「彼らにはお金はないが、最高のスマイルとピュアな心をたくさん持ち合わせている。それは僕たちが競争社会の中でいつの間にか無くしてしまった大切な何かに、似ている気がするんだ…素敵なディスティニーに感謝、地球に、Cheers。」
などとインスタを更新して、
「ぼっちさん素敵です!でもこの子、内臓飛び出してるけど大丈夫かしら!?」
と海外ボランティア系女子大生にイイネを貰うための材料作りにもなる。
しかし、なかなか簡単に行かないのが、エチオピアである。
エチオピアは、「アフリカ大陸で唯一欧州諸国の植民地になった事がない」という歴史的背景もあってか、エチオピア人こそが素晴らしき民族だ、という意識を持った人が多いことを、旅中至る所で感じた。
自国にプライドを持つその事自体は素晴らしい事だと思うけれど、その意識が飛躍してか、他国からの旅行者に対する風当たりがとても強い。
まず、ホテルなどでも平気で、「君はエチオピアンじゃないから値段は表記されているものの倍だ!」などと言われる。ローカルバスに乗っても「君はホワイトだから!」とすでにチケットを持っているのにもかかわらず、倍の追加料金を請求される。
イヤらしいのはもう出発した車内でそれを請求される事。
乗る前なら、そんなぼったくりバス乗るか!という選択もできるわけだが、岩が転がるだけの一面の荒野のど真ん中を走行中に、ニタニタ笑いながらそんなことを言われる訳だ。足元を見やがってー!!!うきぃぃぃ!!!!
…っとまぁ、ここまではインドやエジプトなどでも受けるような、人種にからめた悪質なぼったくり被害というところなのだが。
エチオピアで体験した怖さは、このような被害を受けている外国人を、周囲の人が誰一人助けようとしない事。
それどころか、このような外国人への差別を、ショーとして楽しんでいる様にさえ、見える。
乗客は皆、困惑するおれを見てニタニタと笑うだけなのだ。
現地の言葉で意味は理解できないが、「外国人は大変だなぁー!」みたいなことを乗務員が、大げさに手を広げ、乗客に向かって言う。
それにドッと乗客がウケる。
だれもが指をさしておれを笑う。
まるでイジメの現場である。一人たりとも、こんなことは間違っている!やめなよ!などと助けてはくれない、冷酷な空間の中でひとりぼっちのおれ。
なんとも悲しい気持ちになった。
彼らは人を国籍や人種で区別する事を、全く悪だと感じていない、そこが厄介なところである。
まるで子供が虫の足を抜き取って無邪気に遊ぶ様に、ただ楽しいから外国人をおちょくっている、そんな感じだ。
もちろんエチオピア人全員がこういう人ばかりなわけではない、ということは強調したい。
外国人に優しい人、正義感のある人にもたくさん出会って来た。
しかし、それらの、[先進諸国からすると一般的な価値観を持った人々]は皆、決まってエリート層とみられる人々だった。
アフリカ諸国に関していえば、そのいびつな社会格差がそのまま人間性に投影されている感じがしたし、差別をする個人への批判は出来ない気がした。
正しい教育がいかに重要か、と言う事をまざまざと思い知らされる体験であった。

ボリビア
日本では時折、観光地を訪れる中国人観光客などが、そのマナーの悪さなどから現地から嫌われる事がある。
中には外国人観光客の宿泊を禁止する宿が出てきたり、入店禁止を掲げるレストランに賛否の声が上がったニュースも記憶に新しい。
国籍で人を判別する行為は差別的だとされる一方で、店側の意見に一定の理解の声も向けられたりしている。
しかし、日本における中国人観光客のように、逆に日本人がその差別の対象にされている国がある事を、皆さんはご存知だろうか?

その国とは、世界の裏側、南米の国ボリビアである。
日本人観光客に人気のウユニ塩湖がある国で、水の張った塩湖の鏡張りを見ようと、雨季には沢山の日本人がウユニを訪れる。
その数は年間3万人とも言われており、湖のほとりの小さな田舎町の貴重な収入源となっているわけだが…
なんとそのウユニでは、10年ほど前から日本人を禁止する宿が出現している。
おれ自身がウユニに滞在した際は、そのような宿に当たることはなかったが、ウユニの某有名宿でも日本人の宿泊を禁止していた期間があったそうで、現地でも日本人を嫌うボリビア人が一定数いると聞いた。
礼儀正しい日本人がなぜ…
と思ったが。
滞在中、そのような差別を受けてしまう事に納得せざるを得ないシーンも散見した。
塩湖の塩で汚れた服のままで宿に入り、当たり前に床を汚しまくる宿泊者。
写真撮影に躍起になってツアーガイドの指示に従わない、タバコなどのゴミをポイ捨て、圧力的な値段交渉、そのくせガイドへのチップは渡さないなど。
数十人の日本からのツアー団体がレストランに入るやいなや、大声で騒いでは日本の居酒屋ノリで店員さんに高圧的な態度を取る姿などは、日本での迷惑観光客そのまんまであった。
日本人は世界の人々に好かれている、なんて思いこみは悲しいことに幻想だったのかもしれない。
特に、日本人特有の(金払ってるんだから当然だ!)といったお客様神様的消費者意識と、対等な関係を前提とする現地サービス側との間に、大きなギャップが生じているように感じた。
ウユニに限らず、海外を訪れる旅人は常に、日本人を代表しているという意識で行動すべきだし、日本の顧客至上主義的な圧力的な態度は絶対に避けるべきだ。
もちろん、おれ個人的な考えとしては、特定の国の出身者というだけで受けられるべきサービスを制限されるというのは納得いかない。
相手をしっかりリスペクトした上で旅をしていく中で、それでも(日本人だから)という理由だけで嫌われたり非常識な対応をされる場合は、「それは差別的行動である」としっかりと伝える事も必要かもしれない。

海外で人種差別を受けた時は、どうすれば良い?
さて、おれが受けた発狂寸前なむかつく差別体験を語った訳だが、では実際、こういった場面に出くわした際はどうすれば良いのか?
もし自分が海外で何かしらのヘイトや人種差別をされた時は、映像に撮ってネットで被害を訴える、というのが効果的だろう。
イギリスでは、サッカーの試合で人種差別発言をしたサポーター達が、ネットにその現場を晒されて、スタジアムから永久追放されたというニュースがあった。
海外で人種差別発言を受ける時というのは、大多数に対して自分一人、という状況が多い。
一人の力で抗おうとしてもその場では全く歯が立たないこともある。
無理に対抗しようとすると危険な目にあう場合もあるので、その場でのフィジカル的な応戦は慎むのが賢明だ。

日本でも同じ事が起きたりしていないか?
旅中に受けたこれらの差別体験。
旅を終えて今思うのは、同じような体験を日本を訪れた外国人達にはして欲しくないな、という事である。
日本でも近年、Jリーグの浦和レッズサポーターがスタジアム入場ゲートにジャパニーズオンリーの垂れ幕を掲げて大問題になった。
ダウンタウンの浜田の顔に黒塗りをさせて笑いを取ろうとしたテレビだったり、大坂なおみが黒人差別を受けたりする事もあった。
ニュースの中だけの問題ではない。
あなたの身の回りにも、このような差別は存在しないだろうか?
ネットに溢れかえる在日コリアンへのヘイトの数々、拙い日本語で接客する外国人労働者を面白がる行為、低賃金で働かされる研修留学生など…、自分が海外で差別を受けてみて初めてその悪質さに気づく。
常に、この言葉をもし自分が受けたとしたらどんな気持ちになるだろう?この状況、自分なら納得できるか?という想像力を持たないといけない。
想像力の無さを露呈するような行為は、日本人としての品格を国際社会の中で下げることにもつながる。
我々日本人が日本人である事を誇りに思うように、彼らも彼らの出身国や言葉、肌の色を誇りに思っている。
互いにリスペクトし合う気持ちは常に忘れてはならない。

まとめ
最後に、今回具体的な差別体験を受けた国を3か国上げたが、決してこれらの国の人が皆差別的だ!と言っているのではない、ということを強調したい。
どの国にもいい人もいれば悪い人もいる。この国の人がみんなこうだ!という決めつけはまた別の差別である。
あくまで、俺が旅をしてきた経験から、その国の風土や価値観など、感じたことを語らせてもらったまでである。
それに、この3か国に限らず、こういった差別はどの国でも見られるものである。
そして、うむ… 差別問題について、最初は楽しく書くつもりが重くなってしまった!!
テーマがテーマだけにチョケるほうが無茶だろ!という感じですが、熱くなってしまう理由はおれ自身の過去にも、ある。
おれは中学時代にいじめを受けていた。
顔が濃くて色黒だったのが原因で、「インド人!」「黒人!」などと罵られ、次第にそれがエスカレートしていった感じだった。
そうやって見た目で差別されてきた経験から、人種差別問題などを耳にする時は必ず、差別を受ける側の立場で考えるようになった。
人が人を差別するとき、それは集団の中の異なる特徴を持つ個体を吊し上げることで、集合体の力のバランスを取るという、動物的本能が働いている時だと、聞いたことがある。
他人との差異にこそ価値が生まれ、多様な生き方が推奨される2020年現在。
このような本能を理性が上回れるような教育が必要であるし、原始的な排他主義観が無くなり、個々の特徴として尊重し合える人類になる事を、切に願いたいと思う。

ふぅ、カッコよく決めたぜ…
ノーベル平和賞受賞の知らせを待ちながら、満足して筆を置きます!
そんなところです。
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