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歴史上、初めて世界一周の旅を達成した人は誰なのか調べてみた話【マゼランじゃなかった?】

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

オラ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!

はっきり言って余裕であるっ!!

世界一周の旅をしたと話すと「すごい!」「勇気ある!」なんてよく言ってもらえるのだが、

まったく凄くもなんともないのだ。

テクノロジーの発展した現代において、スマホ一つあれば世界一周なんて余裕。

会話は翻訳アプリ使えばいいし地図もスマホを見ればいい。アクセス方法が分からなければググって終了だ。

旅中に実感したことは、正直スマホさえあれば世界中どこへ行っても生きていけるな~って事である。

そう、本当にすごいのは、スマホもネットも無かった時代の旅人たちだ。

沢木耕太郎の旅小説「深夜特急」では、現地のバックパッカー宿で旅人同士情報交換したり、

身振り手振り現地の人とコミュニケーションを図って、なんとか旅の情報を得る様子が描かれている。

今なら1秒で検索できる情報を、全くの手探りで手に入れなければならない。

あの時代の世界の旅とは、まさに冒険って感じだったんだろうな。

ましてや、地球が丸いと認識すらされていなかったころの世界一周の旅なんて、想像もつかない。

一体どんな人たちが世界一周を始めて成し遂げたのだろうか?そしてその壮絶な旅の内容は?

ちょっと気になって調べてみた。

(参考にしたページはこちら

1522年、人類史上初めて世界一周を達成したマゼラン一行

マゼラン一行の旅でアメリカ大陸の先に太平洋がある事が発見された。

人類史上初めて世界一周の旅を成功させたのは、スペインの航海士フェルナンド・マゼランの一行であるとされている。

世界史の授業でも習ったりする、マゼラン海峡とかで有名な人物だ。

地球は丸いと信じて疑わず、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのが1492年。

その30年後の1519年、スペイン。

ポルトガルの支配するアフリカ方面の航路を使わずにアジアと香辛料貿易をしたいスペインは、西回りでインドを目指す航路の開拓を目指していた。

そこで優秀な航海士であったマゼランが、スペイン国王カルロス一世の援助を受け、5隻の船を編成した。

西回りでアジアを目指し、世界を一周してスペインに戻るという壮大な大航海を目指すことになるのだ!

しかし、前人未到の偉業を達成するのは簡単ではなかったようだ。

紀元前6世紀ごろから古代ギリシャのピタゴラスら一部の学者によって唱えられていた「地球球体説」ではあるが、

2000年以上経過した当時でも、相変わらず地球は平面であるとする認識が俗世間では根強く残っていた。

マゼラン一行の船員の中にも、「地球が丸いなんて嘘だ!世界一周なんて出来るはずがない!」と内心ではこの航海に疑問を抱いている者も多く、

マゼランがスペインと敵対するポルトガルの出身だったこともあり、長引く船旅で船員たちの不信感は募るばかりだった。

出航から5ヵ月が経った頃にはアルゼンチン付近で船員たちによる反乱が発生。

一隻が命令を無視して勝手にスペインに帰還したりする。

それでも強権的なやり方で残る船員を服従させながら、旅を続けた一行。

長い長い太平洋の旅を、壊血病や食糧難に苦しめられながらなんとか乗り越えアジアに到着し、

敵であるポルトガルの船に見つからないよう逃げ隠れしながらアフリカ南端からヨーロッパへ。

3年の月日をかけて1522年、遂に船は出発地であるスペインの港に帰還

人類史上初めて、世界一周の旅が達成された瞬間であった。

壮絶だった当時の世界一周の旅

とにかく壮絶な旅だったみたいだ。

まずアルゼンチンでの部下たちからの反乱などから分かる通り、地球は丸い事を前提とした実験的な旅に対する不安や葛藤がすさまじかったようだ。

当時まだ根強く信じられてきた地球平面説では、地の果てでは海もろとも宇宙の底に流れ落ちていて、最果てまで行くと船が飲み込まれて消えてなくなってしまうと信じられてきた。

永遠のように続く旅の中で、「やはり地球を一周するなんて無理なんじゃないか」という不信感が芽生えるのもうなずける。

また、船旅のため、必ず陸地に立ち寄って食料や物資を補充しながら旅をしなければならない。

そのためには現地の人々とのコミュニケーションが必須になってくるわけだが、立ち寄る場所は、これまでヨーロッパ人の誰もたどり着いたことのない未開の土地ばかりである。

言葉も文化も一ミリも分からない、完全なる異世界の人々と交渉することは極めて難しい事であったみたいだ。

身振り手振りでヨーロッパから持ってきた装飾品などと、食料や香辛料を交換できる場合もあれば、

敵とみなされて攻撃されたり、逆に原住民を惨殺して物資を強奪したりすることもあったみたいだ。

奪ってでも食料が手に入る陸地があるならまだ良くて(良くはないが)、太平洋を西へ西へ進み続けた際には、永遠のように続く海を100日間もの間、一切の補充なしに漂流したらしい。

船員たちは船の木片やマストに使われる牛皮までもを食べて飢えをしのいだ。

唯一の救いはその太平洋での漂流中、一切嵐に見舞われることが無かった点である。

マゼランはこの時の経験から、この海を「パシフィックオーシャン(平和な大洋)」と名付けた。

実はマゼラン本人は世界一周をしていなかった。

極限の飢えと疑心暗鬼のなか太平洋を西へ西へ進み続けたマゼラン一行は、ついに現在のグアム付近に到着。

その一週間後、フィリピンにたどり着くも、勝手にスペイン領宣言したり大砲を打って武力をちらつかせたりしていたことで、当たり前だが原住人の反感を買ってしまう。

船員たちは当時のセブ島周辺にあったラプラプという王国と戦闘状態になり、マゼランはここで毒矢を受けて死亡してしまう。

他の船員たちも、比較的友好だと思われていたセブ王のだまし討ちに合い、大勢が殺されてしまう。

残された108人の乗組員は、新たな船長となったファン・セバスティアン・エルカーノに率いられ、なんとかアジアを脱出。

インド洋やアフリカ周辺を支配していたポルトガルに見つからないよう航海を続け、命からがらスペインへと帰還したのであった。

このことから、実はマゼラン本人は道半ばで命を奪われており、世界一周を達成できていない事が分かる。

ちなみに、セブ島で命を絶たれたマゼランの遺体は、そのまま現地に放置され、お墓なども建てられなかったらしい。

強権的なやり方で船員を支配し、時には反逆者を殺害するなどしていた船長に対する、乗組員の気持ちが現れているエピソードである。

初の世界一周を達成したのは「エンリケ」という名の奴隷だった?

このように、人類史上初めて世界一周を達成したマゼラン一行であったが、個人名で上げるとすると、

代理船長となったファン・セバスティアン・エルカーノが初の世界一周達成者であると言える。

しかし、実は彼よりも先に、偶然にも地球を一周していた可能性がある人物がいるらしいのだ。

それは、マゼラン一行の船に「奴隷」として乗せられていた、「エンリケ」という男である。

エンリケの詳細な出自などは不明だが、 マゼランがポルトガルの航海士であった頃に、アジア方面から奴隷として連れてきたとされている。

そして、彼を乗せたマゼラン一行の船がフィリピンに到着した際に不思議な出来事が起こる。

なんとこのエンリケが、名も知らぬ全く未開の地であるはずの現地の人々と、同じ言語で会話をし始めたのだ。

そう、遠いアジアの果ての地から奴隷としてヨーロッパに連れてこられたというエンリケの出身地は、この辺りの地域であった可能性が高いのだ。

そう考えると彼は、アジアの東の果てから西回りでヨーロッパに連れてこられたのちに、マゼランの船に乗せられアメリカ大陸・太平洋を越えてアジアに戻ったという事になる。

つまりエンリケこそが、マゼラン一行よりも一足先に全人類至上初めて世界を一周した人物、という事になる!

一説によると、彼の本当の出身地は現在のマレーシアであり、フィリピンに偶然、マレーシア移民が住んでいたことでコミュニケーションが取れたのでは、とも言われている。

その後、マゼランは現地民に殺され、船に残っていた船員以外は皆、セブ王にだまし討ちにされるのだが、その際通訳としてともに上陸していたエンリケのみが殺されなかったらしい。

もしかしたらエンリケは、唯一現地の言葉が分かるという点を駆使して、セブ王に船員たちの襲撃を依頼、

自由になってマレーシアに帰るために、原住民たちにこっそり情報提供の協力をしていたのかもしれない。

晴れて奴隷の身分から解放され、人知れず世界一周を果たした彼のその後の消息は一切不明。

謎は深まるばかりである…。

まとめ

正体不明の奴隷男性こそが、初の世界一周した人だなんて…!

ミステリーみたいなどんでん返しに心躍って、思わず記事にしてしまいました。

いやぁしかし、本当に地球が丸いのかもわからない、どれだけ進めばいいのかも分からない、永遠のような船旅を続けるのはさぞかし恐ろしかっただろうな。

一度、エジプトとイスラエルの国境付近でヒッチハイクに失敗して、砂漠の道を延々歩いたことがある。

ネットもないし水も残りわずかだし、おれ、本当に生きて帰れるんか?と心の底から不安になってた。

でもきっと、先の見えない、命の保証すらない、そんな旅が昔は普通だったんだろうな。

時には底の見えないくらいの絶望感や孤独を感じながら旅するのも悪くない。

普通の生活がどれだけ幸福であるかを、知ることができるからな。

まぁ本当に死んでしまっては元も子もないので、ほんとに人生で一度だけ経験するくらいでいい気がするが。

そんな、昔の旅の事など思い返したのでした。



そんなところです。


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