【香港旅行記その③】おやじが浮かれる香港ブルース・リー巡りの話
ネイホウ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅などを経験し、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、その他好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ。
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香港滞在3日目の朝!!
早朝7時前にのそのそと起きだしては、こっそりひとりで部屋を抜け出すおれ氏。
半パンにサンダル、そしてトップスには地元のJリーグチーム『カマタマーレ讃岐』のユニフォーム。
ふっ…ローカルに溶け込むラフな格好。これぞ旅人玄人。キマってるぜ。
フハハハ!!香港朝活スタートやぁぁ!!!!
1人早起きして香港朝活🇭🇰 pic.twitter.com/rnFY9nnWwI
— ガモウユウキ / ぼっちシンガー世界を周った後。 (@gamoyou) May 24, 2024
そうなのよ、気づいたんだが香港人、試合でもないのにサッカーユニフォーム着て歩いてる人めちゃくちゃ多いのよね。
蒸し暑い気候にさらっと着れる半袖Tシャツが合ってるのかもしれんが、一番の要因はやはり香港のサッカー人気にあるだろう。
もともとイギリス領だったので、やはりプレミアリーグ人気がヤバいんだが、うれしいことに日本サッカーも割と人気みたい!
日本代表ユニ着てる人めちゃくちゃいるし、横浜Fマリノスのユニ着てる兄ちゃんも見たからな!
そのほか見たユニフォームは、アーセナルにチェルシーにフランス代表、ドイツ代表、韓国の全北現代などなど…
街ゆく人たちが着てるユニフォームを眺めながら歩くのも楽しいんだよな~!
フフフ…おれもこのカマタマーレユニフォームで街を歩いて、「すごい!カマタマー讃岐じゃん!サッカー通だな~あの人!」と、眺望の目で注目を集めてやるとしよう…
そんなで、朝のランニングのおじさんや通学途中の学生にまじりながら、
「(お?その水色、マンチェスターCか!?…は?カマタマ…?見たことないクラブ。パチモノか?)」
みたいな怪訝な目線を周囲から浴びながら、意気揚々と街を歩くこと20分。
キタでーーーー!!!香港スタジアムっ!!!!!
かっこいいーーーー!!!坂の上、突き抜けるビル群とのコントラストがなんとも香港!!
香港最大のサッカー専用スタジアムがホテルの近くにあるって聞いて、
ACL(アジアのサッカークラブ選手権)で香港のチームと対戦する時のために事前偵察しに来たってわけ。
え!?まずJ1に上がってから言え!?いまJ3最下層だろって!!?
おま…ちょ…おまえら!!それ以上言うと泣くぞコラ!!あぁん”!?
そんなで、スタジアムを一周しながら、
(試合当日はかけつけた1万人の讃岐サポーターとまずこのエントランスで記念撮影して…ここで決起集会してみんなで讃岐うどん配って現地香港人観客も味方につけて…そして…)
などと綿密なイメージトレーニングで取らぬ狸のドリーミーインザスカイしながら、ひとり満足したおれ氏。
その後も一人でぶらぶら街を歩いてみたのだけれど、
やっぱ旅は一人の方が、いろいろ見えてくるものがあっておもしろい。
まず、こういう丘の上の高級住宅街周辺を歩くと顕著なんだけれど、
朝歩いてみるとフィリピン系の女性が高そうな犬を散歩させてるケースがめちゃくちゃ多い。
移民してきて成功した人たちなのかな~?って最初は思ってたんだけれど、違った。
あとでようちゃん氏に聞くと、彼女らはみんな富裕層の家で働くメイドさんなのだ。
男女ともに働きキャリアを積み上げていく考え方が一般的な香港では、家事や育児、ペットの世話などをするメイドさんを雇うのが一般的で、彼女たちはほとんどがフィリピンやインドネシアからやってきた出稼ぎ労働者だ。
日本でメイドさんと聞くと、泊まり込みで家事を押し付けられかわいそう、奴隷みたいに扱われてるんじゃないかと悲壮感あるイメージで見てしまう人もいるかもしれないが、
みんなわりといい服装でいいスマホ持ってて、お散歩がてら他の同郷の人たちと公園で談笑し盛り上がる姿など見ると、彼女たちにとっては割といい仕事なのかもしれない。
香港に『徳島』があった!!!
こ、これは四国ダービーin香港、勃発やぁぁぁ…!!
入ってみると、徳島ラーメン店でもなくポカリスエット専門店でもなく、徳さんってひとがオーナーのチャーチャンティエン(香港風喫茶店)でした。
このエッグサンドが地味にめちゃくちゃうまかった…!!
いや、わかるんやで、全然香港でしか食べられないわけでもない感じの、ごく普通のエッグサンドなんやけど、
厚切りのハムにトロットロふわふわな卵が絶妙で…これは普通に日本で近所に欲しいお店!!
そして、そのあと電車に乗ってやって来たのはここ。
沙田(Sha Tin)にある、香港文化博物館!!
なんと入場無料で香港の文化を学べる場所なんだが、ここでちょうどタイミング良くやっていたのが…ブルース・リー展だ!!
うむ。おれたち世代からしたら、「なんか昔のアクション映画俳優?」くらいしかイメージないのだが、
世代ど真ん中らしい父ちゃん、大興奮。
「オ、オウフ…広東オペラ役者の父と、白人と中国人のハーフの母の間にサンフランシスコに生まれたブルースリーは役名李小龍と名乗り北派少林拳の邵漢生に指導を受け、節拳などを学び「グリーン・ホーネット」の助手兼運転手として、目の周辺だけを隠すマスクをつけた日系アメリカ人のカトー役を演じたのがきっかけで爆発的な人気となり、そして…ドュフフフ…!!」
うむ。まったく興味ねぇ…!!
なにやら、ブルースリーは香港にルーツを持つアメリカ生まれの俳優で、おれの親世代に超絶人気のアクションスターだったものの、人気絶頂の1973年、32歳の若さで謎の死を遂げる。
そのミステリアスな死に様と生前に残した大ヒット映画の数々に、全あの頃のガキんちょどもは魅了されてたんだとか。
そんなで、
「ブルースリーの息子も早くに亡くなって伝説になったんだよ…父の跡を継ぐカリスマ性があったんやぁ…」
「燃えよドラゴンで世界的に知名度が上がった時にはすでにブルースリーはこの世から去ってたんや…未撮影シーンはそっくりさんを起用して、なんとか完成させた伝説の映画で…ドゥフフフ!!」
などとやかましい父ちゃんの話をほとんど聞き流しながら、往年のスターの歴史について学んだおれたち。
まぁあれか。ニルヴァーナのカートコヴァーンや尾崎豊みたいな、短命で破天荒、ドラマティックな生き方が多くの若者に影響を与えたって感じなのかな。
ちなみに翌日は九龍半島側にある香港名物、ブルースリーの銅像も見に行った。
父ちゃんが向かう道中からブルースリーの映画BGMを流しながら見たこともないテンションで痙攣するロボットみたいな踊りを披露していて(ヌンチャクを操っているつもりらしい)、
この世代のブルースリーの影響力のデカさに感服するとともに、
こいつクソ恥ずかしいやんけ…一生他人のフリしとこ…
と心に誓うおれ氏なのであった。
しかしようちゃん氏いわく、
好きな萌えアニメの話してる時のおまえにそっくりや!!
やっぱり親子やな~。
とのことであった…。
この日は両親は現地の友達と会うとかで二人で香港島へ。
地下鉄ホームまで見送りに来た…のだが、父ちゃんだけ電車に乗り遅れる事件発生!!
ジャッキーチェンに浮かれていた父ちゃん、発車のベルに気づかず乗り遅れ、Wifiのない母ちゃんだけセントラル駅に運ばれて行ってしまった…(笑)
まぁこういうアクシデントこそ旅だよな~ガハハ!!とテンション上がるおれ氏、心配するようちゃん、
そしてポケットWifiは自分で持ってるのに、電波のない母ちゃんにパニックで電話する父ちゃんの図。
やれやれ…ダメダメな親を持つと大変ですよ…
調子に乗ってはしゃいでてポンコツミスするところもお前そっくりやぞ!
結局このあとセントラルに行ったら母ちゃんホームで待ってたそうで、無事会えたらしい(笑)
まったく人騒がせな親だぜ…
そのあと、おれたちはモンコックでようちゃん友達と集合。
女子会に俺だけ混じるという地獄のようなシチュエーションで晩御飯!!
広東語は「こんにちわ」と「元気ですか?」と「ビールはありますか?」しか話せないおれ氏、
奥義・愛想笑いの舞で場の空気と化す!!!
そうそう、香港人って、友達の集まりに旦那やお嫁さん呼びがちなのよ。ぜんぜん隔たりなく接してくれるのはいいんだが…
「台湾人の彼氏は優しいけど借金してくるから駄目だね!香港人は気が合わない!!」
「年収低くてもいいけどイケメン高身長でなきゃ!!イケメンならまじ養える!」
ようちゃん氏「いや待って!年収低い、低身長、ブサイクの三拍子そろった旦那持ってる私なんなんよ!w
ダメ男保護のボランティア団体かわしは!!www」
ワハハハ!!(全員大爆笑)
…この女子会、おれいる!???
くっ…広東語での会話だけど多分こんなこと話してるんやろなって大体イメージつくねん…最後の絶対おれディスられてたやろ…!!
そんなで、3時間の長編拡大版金曜ワイドスペシャルで盛り上がりに盛り上がった女子会は、盛大に被害妄想を繰り広げたりしながら、愛想笑いのしすぎで俺の頬が引きつり痙攣し始めるころ幕を閉じた。
くっ…明日はようちゃん氏一家との会食だっ!!帰って早く寝よ!!
そんなところです。
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