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【盗難、暴言…】海外の路上ライブでの危険なトラブル3選。路上ライブで世界一周なんて二度とするかボケ!な話

2020年5月23日

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

シンチャオ!ぼっちシンガーです!
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
旅の思い出を偉そうに語っては、若者達に煙たがられるよ!

この…

この人でなし!!!
あんた達は人間の皮を被ったアウストラロピテクスかっ!!!上野クリニック紹介したろかっっ!!?

…おっとすいません。ついついハイになってしまった。

あらためまして、人の不幸につられてブラウザを開いた皆さんこんにちわ!

そう!この記事のタイトルを見てアクセスした人!こんなこと思ってないかい!?


「なになに?路上でのトラブル?へっ!外国でそんなアホな真似するから自業自得だよ!」

「ぐへへ人の不幸メシウマ〜!」



と!!!違うか!!?

いやぁまちがいない!ニヤけるその表情がサーバー越しに伝わってきとるわ!!!白米5合はいける!みたいな顔してる!!わんぱくかっ!!!

人の不幸で飯がうまいやつ。

さて、タイトルの通り、今回は路上ライブで世界一周の旅中に起きたトラブルについて語っていこうと思う!

先日、こんな記事を見つけたのだ。


路上ライブでの芸で生活する役者の方のブログなのだが、記事では、この亮佑って方が路上で言われた辛辣な言葉罵倒について書いてある。

「こんなんなったら終わりだ!」「お前なんか絶対売れない!」

などとお客さんに言われて落ち込んだり葛藤したりする様が書かれてあり、泣ける。

同じく路上に立つ身として共感のユアマイソーソーである!(嵐である!)

しかし、同業者への「わかるわー!」という共感とともに、おれは自らの心の底から無意識に湧き上がる謎の感情に気づいたのだ。

(この記事おもしれー!!!!な、なんなんだよこの、ゾクゾクする感覚は…はぁ!はぁ!)

と。

そんな、人の不幸でご飯3トントラックはイケる系シンガーのおれは、とある話を思い出した。

ハーバード大学のエルゾ・ラットマー教授(経済学)も2005年に論文でこう述べています。「隣人達の収入が上がることは、自分の収入が減ることと同じ程度の不幸をもたらす」

BLOGOS なぜ、隣人の収入アップは我が身の不幸なのか?https://blogos.com/article/193965/より引用。

ここで論じられているように、人間は人の成功を妬み、人の失敗や不運な出来事を喜ぶようにインプットされているのだ!


(そうか!!それならば今回は、その人間の腹黒くていやしい深層心理を利用してブログを書いてやるぞ!!

人の不幸を求めて集ま
るあのハイエナどもからPV数を稼ぎとってやるんだ!!がははは!!!!)



と、ブログの読者のみんなには絶対言えないような思惑を胸の内にひめつつ、おれが世界の路上で体験した悲壮感あふれる出来事書き綴ろうというわけである!!

とくと見よ!!!そしてせせら笑え!!!

その野次馬魂がおれの不労所得となるのだ!!がははは!!!


では、悲壮感の世界旅行へ、いざ出発!!!


親切おじさんの裏側(ベトナム・ホーチミン)

ベトナムのホーチミンという都市で歌っていた時のこと。

その日は人通りも少なく、チップもあまり入らず。

おまけにここではやるな!と警備員さんに注意された。

すいません。。。とギターを片付けようとしていた。

そんな時、散歩中の近所のおっさん、みたいな雰囲気の、散歩中の近所のおっさんが現れた。おっさんは言う。


「ここは人通りが少ないからもっと向こうでやるべきだ!」


ベトナム語なので全部想像だけど、ヘラヘラ笑いながらジェスチャーでそんなことを言ってくる。


「よし、おれが移動を手伝ってやるよ!」


と言ったか言わずか、チップ受けとして広げていたギターバックを担ぎ上げて運んでくれる。

「おお、ありがとうございます!」と伝えて一緒に移動したんだが。

移動した先で気付く!ギターバックに入っていた、投げ銭がすべて無くなってる!!!

その瞬間、そそくさと去っていこうとするおやじ!


「おい!返せよ!!!」


おれは必死に駆け寄っておやじの肩を掴む!

入っていたお金は日本円にしたら、200円にもならない額だった。

海外で泥棒に立てつくというのは大変危険な事であり、そんな額なら執着する必要はないのかもしれない。

しかし、当時おれはネパール震災へのチャリティとして全額寄付のために路上ライブをしていた。

寄付のためにとコインを投げてくれた人々から預かったお金。奪われる訳にはいかなかった!!


「おら!そのポッケの中を見せろ!」


しかし、ここからおやじは剣幕を変えて怒鳴りだした。

ベトナム語で周りの人々に何かを訴えている。ざわざわと集まってくる人々。

ついには偉いお坊さん風の男がやってきて、おやじから何か吹き込まれて、片言の英語でおれに言う!


「君はお金を渡さないといけない!」


なぜか俺氏、お坊さんに叱られる。

なんでやねん!この男がお金を盗ったんだ!これはチャリティなんだ!大事なお金なんだ!と訴えても聞く耳を持たれない、というか英語が通じていない。

「僧侶の言うことを聞かないなんてなんて奴だ!」とでも言いたげな、周囲の人々からのジトリとした視線。

言葉の通じない異国の人々に囲まれた状態では、無駄な抵抗だった。

結局、わけもわからず逃げるようにその場を後にした。

悪いのは確実にオヤジなはずなのに、誰も分かってくれる人がいない孤独感、そして悪者を見るような人々の目…

情けなさと怒りに打ち震えた経験であった…


移民問題を意識した時(オーストラリア・シドニー)

シドニーでワーキングホリデーで滞在していた時の事。

その日は、タウンホールというショッピングストリートで歌っていたんだ。

すると、1人の、いかにも、なホームレスのおじさん(片手にはビールのビン装着)が立ち止まる。

やべぇかな、と思いつつも歌い続けた。

ホームレスのおっちゃん達は、いつも不愛想に近寄ってくるんだけど、実際は音楽を聴いて親指を立ててくれたり、踊ってくれたりする愉快な人が多かった。

この日もなるべく気にしないように歌っていたのだが…



大きな判断ミスだった。

目の前で高圧的に立っているにもかかわらず演奏を続けるおれに腹を立てたのか、おっさんは発狂したように急に叫び始めた!


「移民は出て行け!!」「おまえらファッキンアジアンが£€%@<_9+!!!!」


と激高し、ギターバックを蹴られる

そして、これまでの旅の写真などをあしらったおれの特製路上ライブボードを掴み上げ、

ビリリリリリリ!!!!!!



!!!!



び、びぃええええええん!!!!

俺氏号泣。写真をプリントして切り貼りして手作りした自慢の路上ボードがっっ!!!!!

絶望するおれを見て満足したのか、おやじはデカいゲップをかまして歩き去っていった。

今は亡き初代路上ボード。気合い入れて作ってたのに…



オーストラリアは近年、アジア系移民が大挙して移住し、アジア人街を形成したり、ビジネスを成功させたりしている。

このことから、一部のオリジナルのオーストラリア人からはアジア人は差別的な目で見られる現状があり、(まぁオーストラリアは元々はアボリジニの土地であり、彼らも元は移民なんだが)悲しい事であるがこういった出来事は滞在中何度か経験した。


しかし、差別的な人ばかりでもない。

誤解の無いように言っておくが、ほとんどのオーストラリア人は本当に優しくて、陽気でいい人たちばかりなのだ。

実際、この時も悲しみにくれ破れた路上ボードを眺めて立ち尽くしていると、一部始終を見ていた1人の白人女性が駆け寄ってきてくれた。


「大丈夫?私達はあなたの味方よ。落ち込まないでね。」


と、散らばったコインを拾うのを手伝ってくれた。ポッ!(恋に落ちる音)

日本では体感できない、移民問題や人種差別問題について、深く考えるきっかけとなった出来事であった。

危険極まりないアフリカでの路上ライブ(ケニア/ナイロビ)


アフリカでの路上ライブはとにかく盛り上がる

人々はみんなビートの血液が流れてんじゃねぇかと思うほど、すぐノッて来てくれるし、おれの音楽に歌ったり踊ったり参加して来てくれて楽しい。

アフリカの路上ライブについてはこちらのブログでも書いているが、しかし、もしかしたらみなさんはこう思うかもしれない。


(アフリカで路上ライブなんて危ないんじゃないの…??)


と。

あぁ。

その通りだよ!!!

全くをもって否定できない!!アフリカでの路上ライブは危険すぎる。あんなのやる奴は狂気の沙汰

きっと、日本では全く誰にも相手にされない廃れたシンガーが、アフリカでちょっとチヤホヤされて勘違いしてしまっているのだ!まったくどこのお花畑野郎だよ!一発ぶんなぐってやりたいぜ!!


とにかくアフリカでの路上ライブでは毎回いろんなトラブルが起こる。

エチオピアでは警官に取り囲まれて賄賂を要求されたり、タンザニアでは野次馬がごった返してしまい、足を踏んだとかなんだでお客さん同士が喧嘩しだしたり

どれもおれの配慮が足りなかったのが原因であり、後悔している事件達である…。



極め付けはケニアの首都、ナイロビでの出来事。

この日も街のオヤジ達に囲まれて、気持ちよくブルーノマーズを歌っていたんだ。


トゥディアイドンフィールライクドゥインエニシーン!!♫くねくねっ!(チャーミングに腰を振りながら)

アイジャスワーナー

・・パン!!!!パン!!!

(わー!きゃー!)


わりと近くの路地から銃声が聞こえた!!!!!そして悲鳴!!!!!号泣

なんでも、ナイロビはアフリカでも一二を争う犯罪都市らしく、そんな戦慄の状況にもかかわらず

「ヒュー!(口笛を吹いて)まぁよくあることよ!ボーイ!気にせず次の曲だ!」

まったく驚くそぶりを見せない目の前のオヤジ達の反応が、一番恐ろしかった!!!

もう危険な街では路上ライブは止めよう、と涙ぐんだ出来事であった…

まとめ  (路上ライブで世界一周なんて度とするかボケ!…でも愛してる!)

いかがだっただろうか?

路上ライブ中に巻き込まれた思い出深いトラブルを三つ紹介してみた。

こう思い返しながら書いてみると、路上ライブの旅は毎回何かしらトラブルが起こるし、うまくいかずに落ち込むことばかりだし、本当に大変だった。

毎回一人二人はヘタクソ!とか茶化して来たり中指立ててくる奴がいるし。


しかし、俺たちは勝手にその国にやって来て、公共の場で路上ライブをやらせてもらっている身。

なんだとコラー!と喧嘩を吹っかけるのも道理にかなってないし(というかそんな勇気はない)、批判やトラブル、全てを受け入れる覚悟でやらないといけない。まぁ正直、まじで精神的にきつかった。

しかし、嫌ならやめれば?って話なんだけど。

オーストラリアのおねぇさんしかり、そんな時にふと声をかけてくれたりノッてくれる人がいたり

そういうのが嬉しくて、旅が続けられた気がするのだ。

そこから旅立つ事はとても勇気がいるよ。波風立てられる事嫌う人ばかりで。
でも君はそれでいいの?楽がしたかっただけなの?

SUPER BUTTER DOG『サヨナラCOLOR


おれの好きな曲の歌詞。

この曲のように、波風が立っても、後ろ指を指されても、自分がやりたい事をやるってのは、人生において大切な事なんじゃないかな、とおれは思ったりするのだ。

もちろん周りの人達へのリスペクトは忘れずに、ね。

だから、お前らも人の不幸やうまくいかない日々をせせら笑う暇があるなら、ちゃんと自分の人生を生きろよ。

自分の人生を思考錯誤して生きているなら、人の不幸で飯を食う暇なんてないんだぜ?

みんながそれぞれの自分の生き方を見つけられるのをおれは願っているし、応援したいんだ。

その中で傷ついた事や悲しいことが出来たなら、おれに報告してくれ。

そんな時はおれがいつも、ご飯炊いて待ってるよ。





そんなところです。



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