エンジェルコーさんの滝でアジカンのゴッチに会いたい話
とんでもねぇ!!!!!!!
とんでもねぇぞ!!!!!!!!
俺たちは歩いていた。
というか、崖をはっていた。
漫画みたいに切り立った崖を、生える草木にしがみつきながらヨロヨロと。
キツイ!!キツすぎる!!!
今おれは、旅仲間のコーさん、しんくんとともに、スノアール族の住む、ジェセ村というところに来ている。
NPO法人、earth works society 様の、日本で不要になった衣服などを集めて届けるプロジェクトに同行させてもらっているのだ。
切り立った山を登ること計4時間、ついに今日の昼前、ジェセ村まで到着したはずの俺たち。
しかし、今なんでこんな険しい道を再び進んでいるんだ!??
….2時間前である。
村の住人であり、今回の俺たちのポーターでもあるお父さんが尋ねた。
「すぐ近くに滝があるんだけど、そこで水浴びでもどうだ?」
清潔おしり除菌シート三姉妹の俺たちは、2日ぶりにカラダの汚れを落とせることに喜び、ぜひ連れてって下さい!とお願いした。
しかし
俺たちは勘違いしていた。
村の住人の"すぐ近く"が、
まさか2時間も道無き山道を突き進まねばならなかったなんて。。
はぁあはぁあ!!苦しいー!!!足が痛いー!!
口にこそ出さないが、そんな弱音を心の窓から天下り職員への血税のように垂れ流しながら、おれはみんなのペースについて行くのに必死だった。
ヨタヨタの足元をフラつかせながらやっとたどり着いた丘で、ついに目的地の滝が見えた!!
ってまだ遠っ!!!!
身長3メートルを超える長身美脚モデルのコーさんと比較してもこの遠さである。
もしこれが “意外に背が低い事でおれの中で有名ランキング" 二位のアジカンの後藤さんなら、もうこの滝ははるか月の彼方、この大宇宙に咲く巨大コスモスの群像、そう君という花である。
ちなみにこのランキング、一位はラルクのハイドである。
どちらにしてもこの2人が比較のためにここに立っていたら、あまりもの滝までの遠さと、だからそれがなんだヤベェハイドがいる!ゴッチがいるぞぉお!!とサインをもらってホクホクした気分で滝など忘れて帰るところであった。
あぁ、コーさんが立っててくれてよかった。
そして、ここいらでいっちょ一服を決め込んだ俺たち。
お父さん曰く、この葉っぱを紙で巻くと・・
タバコになるらしい!
ゴッ! ゴホッ!!!
ゴッホゴッホのヒマワリ!!
あれだ、タバコはフィルターがないと吸えたもんじゃないんだね、、、
とりあえずあともうひと歩き!!が・・がんばるぞ・・!
そして、そこからさらに20分ほど崖をよじ登り、結局滝の真下へは行けないらしく最も近いポイントで写真撮影。
実はこの滝、お父さん曰く外国人で見たのは俺たちが初めてらしい。
地元民からはセプリツァンガと呼ばれているらしいが、
よしそれなら俺たちで和名を決めよう!
と会議という名の下のおれの勝手な思いつきで、未開の山奥のこの滝を、我らが冒険隊隊長の名前を頂戴して、"エンジェルコーさんの滝"と命名した。
きっと十年後には地球の歩き方にもこの名前でデカデカと掲載されるような有名景勝地となっているだろう。
「こんにちわー良い子のみんな!このなかに森のガモさんが1匹隠れているよ!君には見つけ出せるかな!?」
「お父さん、彼はもうすぐ27歳だというのにあんな事やって恥ずかしくないのかな?」
「彼女もなし、仕事もなしで内心は焦っているんだよ、好きにさせてあげなさい」
そしてそのあと、帰り道の清流(5℃)で寒膚摩擦プレイ風に豪快に水浴びをしたおれたち。
と言ってもあまりにも冷たすぎて、頭を洗うのに精一杯だった、、
と思っていたら!
ドボン!!!!
「つめてー!!やべー!!!」
まさかのシン君、極寒の湧き水風呂全身入浴である!!!
この人ほんとにバカだ!!!笑
そしてその後、せっかく落とした汚れを、村までの帰り道の再トレッキングで見事に取り返しながら、おれたちはゼセ村に帰ってきた。
今日の夜は村のみんなへの支援物資の供給を行う行事が予定されている。
ただ、ちょっと長くなったのでまた次に書くとする。
そんなところです。
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