スポンサーリンク

ネパール・チベット大洪水のニュースを見て、10年前のネパールの旅を思い出す話

スポンサーリンク

ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
香川県発、路上ライブで世界一周の旅や東京生活を終え、地元香川にUターン!
旅や音楽、香港人妻氏との日常について語るブログだよ!

心配なニュースが飛び込んできた。

ネパール・チベットの国境付近の川で土石流による大洪水が発生。

現地の動画を見る限り、とんでもない被害が出ていそうなのである。

ネパール・チベット国境を襲った大洪水

2026年8月26日朝、ネパール北部と中国・チベット自治区との国境地帯で、大規模な鉄砲水と土石流が発生した。

特に大きな被害を受けたのは、首都カトマンズの北に位置するラスワ郡とヌワコット郡。

チベット側から流れ込むボテコシ川からトリシュリ川にかけて、濁流が川沿いの村々を襲い、住宅だけでなく、道路や橋、水力発電施設なども次々と押し流した。

CNNの報道をはじめ、AP通信ロイター通信によると、8月27日現在、ネパールとチベットを合わせて少なくとも160人が死亡。

さらに数百人が行方不明となっており、その中には、カイラス山を目指して国境付近を訪れていた外国人旅行者や巡礼者も多数含まれているという。

死者・行方不明者の数についても報道機関や集計時刻によって大きな差があり、被害の全容はいまだ把握できておらず。

洪水の詳しい原因も、現時点では調査中。

当初は「地震によって山崩れが起こり、川がせき止められたのではないか」とも報じられた。

しかしその後、衛星画像などを調べた専門家から、標高約5,200メートル付近の氷河の一部が崩落し、大量の氷や岩石が約1,200メートル下の谷へ流れ落ちた可能性が指摘されている。

とにかく現地の人々がSNSにあげている動画を見る限り、一つの街を飲みこむほどのものすごい濁流が人々を襲っており、数万人規模の死傷者が出ているんじゃないか?との推測もある。

昔行ったラムチェの村は大丈夫だろうか?

ここからは個人的な話になるが、この洪水のニュースを見た時、一つの心配事が頭に浮かんだ。

「ラムチェのあの村は、大丈夫だろうか?」ってこと。

2015年4月、ネパールをマグニチュード7.8の大地震が襲った。

そして、その翌年の2016年。当時、路上ライブをしながら世界一周をしていたおれは、大地震から一年以上が経っても、山間部には十分な復興支援が届かず、被災したまま取り残されている人々がいるという話を聞いて。

旅の途中で路上ライブをして稼いだお金を使って必要な物資を買い、ネパールの山間部ラムチェという小さな町のはずれの、小さな村を訪れたことがあったのだ。

今回の洪水で大きな被害を受けたトリシュリ川、その川沿いからさらに山道を上った先にある農村だった。

大地震から一年以上が経っていたにもかかわらず、村には崩れた建物や大きな瓦礫が至るところに残されていて、ネパール政府からの支援もほとんど届いていない状況。

電気は一日数時間だけ、ガスもない、水道もない。

そんな中で村人たちは山から薪を集め、火をおこして料理をし、川から水を汲み生活していた。

正直に言えば、初めてその暮らしを目にした時は、少しショックを受けた。

まるで江戸時代の日本の農村にでも迷い込んだような、俺がそれまで生きてきた日本の生活とは、あまりにもかけ離れた世界だったから。

けれども、そこで暮らす人たちは、決してただ「かわいそうな被災者」として生きていたわけではなかった。

限られたものを分け合い、自分たちの手で食事を作り、家族や近所の人たちと笑いながら、質素な中でも毎日の生活を楽しんでいた。そこには不思議な心の豊かさを感じたのだ。

自分たちに必要なものを自分たちで作り、あるものを大切に使い、家族や村の人たちと助け合って暮らす。

「ミニマリズム」なんていう、恵まれた国で生まれ育ったおれ達の価値観で簡単にくくってしまうのも失礼な気がするけれど、俺はあの村の「足るを知る」生活の美しさに、確かに心を動かされたんだ。

ラムチェ村は川沿いから車で山を登った先にあったので、今回の濁流は直接村まで到達していない可能性も高い。

どうか彼らに被害が出ていないといいけれど。

そういえば、首都カトマンズからラムチェ村へ向かう時、トリシュリ川に沿った未舗装の道を、長い時間をかけて上流へと走っていったんだった。

今回、まさにその川沿いの集落が、次々と洪水に襲われたという。

あの道の途中で、昼ご飯を食べた小さな商店のことも思い出した。

店の主人がまだ幼い娘を抱き上げて、うれしそうに

「かわいいだろう!娘を写真に撮ってやってくれ!」

って言われて撮った写真。

あの子たちは大丈夫なんだろうか…とか思う。

もしも、あの時の自分が十年後に起きることを知っていたら、

「十年後、この川で大洪水が起きる。今すぐここを離れてくれ」

とか伝えることができたのではないか、とか、起きもしない妄想をしたりする。

日本から見れば、ネパールの山奥で起きた、自分とは直接関係のない遠い国の災害なのかもしれない。

けれど、一度でもその土地を旅し、そこで暮らす人との時間を想えば、ニュースに映る濁流の向こう側に、どうしても彼らの顔が浮かんでしまう。

世界地図の端にある知らない町ではなく、そこにも一人ひとり名前のある人間が暮らし、家族がいて、仕事があり、いつもの生活があることを、忘れないようにしなければならない。

まぁそんなことをつらつら書き綴っても何にもならないので、少しでも彼らを思うなら微力ながら募金しようと思う。

偽善でも鑑賞型感傷人間でも、何もしないよりは意味があると思う。

8月27日現在、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は約100万スイスフランの緊急資金を拠出し、ネパール赤十字社による被災地での救援活動を支援すると発表している。

現地では被害状況の調査と並行して、救助活動や救援物資の配布などが始まっているらしいけど、日本語の専用募金窓口は、この記事を書いている時点ではまだ確認できていない。

開設され次第、微力ながら協力しようと思う。

募金を検討する場合は、実態の怪しい詐欺サイトなども多いから、信頼のおける団体を通じて支援しよう。

IFRCによるネパール洪水への緊急支援について

国際赤十字・赤新月社連盟への寄付

どうか一人でも多くの人が救われますように。

そんなところです。