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インドがどうしようもなく嫌いになる瞬間の話【でも愛してやまない…ポッ】

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
日々の何でもない事を語ったりするブログ。

インドがどうしようもなく嫌いになる瞬間がある。

これは、インドを旅した人なら必ず一度は経験するものだと思う。

僕にとってその瞬間とは、病気になった時。

僕はこれまで2度、それぞれ一か月間インドを旅したのだが、30日間の内28日くらいは体調を崩していた。

おんぼろ夜行バスの隙間風で風邪を引いたり、熱中症でぶっ倒れたり、

食あたりによる腹痛や下痢で一日中寝込んで過ごすことはしょっちゅうだった。

そんな時の、インド独特の食生活や遠慮のなさが、旅人の弱った心を痛めつけるのだ。

この世のものとは思えないほど辛い、インドの食中毒

バラナシの朝の風景。

一度目のインドの旅で、食中毒で入院した時はほんとにつらかった。

ガンジス川沿いのヒンドゥー教の聖地・バラナシに滞在していた僕は、深夜、この世のものとは思えない腹の痛みで目が覚めた。

おなかの中に核弾道ミサイルが30秒おきに打ち込まれるような、爆発的な痛みが断続的に襲い掛かってくる。

あまりの痛さにドミトリーの他の旅人にお構いなしにすすり泣きし、トイレと部屋とを3万回は往復した。

とにかく経験したことの無い様な痛みであった。

原因は何なのか。それは全く分からない。

心当たりがありすぎて、何で当たったのか推測できないのだ。

昨日食べた屋台の、「何年使いまわしてんねん」とツッコミを入れたくなるような真っ黒な油から揚がったサモサかもしれないし、その前に食べた、茶色く変色してちょっと酸っぱかった付け合わせのオクラかもしれない。

レストランで出された水は今まであたりまえに飲んできたけれど、水道水がそのまま出されている可能性もあるので、現地の人でも別でミネラルウォーターを注文すると聞いた。

味は本当においしいインドのカレー。ただ毎日はちょっと…
インドのストリートのカレー屋さん。

残念ながら、インドの食事は衛生面で不安が多い。

とにかく、すべての料理にスパイスがふんだんに使われていて、食材の鮮度や味がごまかしがきくからだ。

まぁちゃんとお金を払ってある程度のランクのレストランで食事をとればいいのだけれど、貧乏旅では難しい。

それに、現地の人々の暮らしを肌で感じていたい!とか思ってあえて小汚い食堂を選んできた部分もあるのだけれど。

さすがにこのおなかの痛みの前では、これまでの自分の行動に対し、後悔しかなかった。

何とか朝になったが、一向に痛みは引くことなく、宿のスタッフ(というかオーナーの子供)に相談して、病院に紹介してもらう事にした。

10歳にも満たない彼に「大丈夫か?海外保険は持ったか?」と背中をさすられ、痛みと情けなさに涙ぐむアラサー。

彼に引き連れられ、近所の病院になんとかたどり着くと、

「食中毒だね。一日ここで寝ていきなさい。」

と入院を勧告され、おもむろに引き出しから図太い注射を出してきては、何の説明もなくいきなり刺された。

ちゃんと針を新しいものに交換してあるのか超不安であったし、そのあと飲まされたどデカい錠剤も見たことも無い様な毒々しい色で、

「ほんとに大丈夫か!?」

と涙目だったけれど、不思議と数時間で痛みは和らいだ。


そのまま点滴をしながら一晩寝かしてもらって、なんとか回復。

本当に、一時は死ぬかと思った経験だった。

インドの腹痛を舐めてはいけない。

口にする物すべてがカレー味で絶望

焼きそばもインド風味。

腹痛からなんとか生還した僕を待っていたのは、病人食が存在しないインドの食事情だった。

インドと言えばカレー。大体どこの食堂、レストランでもターリーと呼ばれるカレー2,3種とチャパティ(薄いナンみたいなやつ)の定食メニューがお決まりで提供されている。

もちろんカレー屋以外もインドには存在するんだけれど、もれなく全部がカレー味なのだ。

入院を終えたばかりで胃も絶不調、そして連日のカレー続きに心も体も参ってしまっていた僕は、

とにかくおなかに優しい食べ物を食べようと、街を徘徊していた。

その時見つけたのが中華料理のお店。

メニューを見てみると、な、なんとラーメンがあるではないか!!!

日本人感覚なら、体調不良のときにラーメンなんて…

と皆さんは思うかもしれないが、ダシのきいた温かいスープとちゅるりとのどごし滑らかな麺は、

毎日スパイスにまみれた食生活を送ってきた中で、この上なく心と体に優しいメニューのように感じられたのだ。

早速嬉々としてラーメンを注文!!

そして叫びだしそうなほど踊る心を落ち着かせながら待つこと5分…

運ばれてきたのは、これはこれはおいしそうなラーメン!!

明らかにインスタント麺にお湯入れただけです!感丸出しであったが、とにかくカレー味以外のものが食べられる喜びをかみしめながら、ひと口…

『か、辛い…』

そう、お察しの通り、そのラーメンはインスタント麺にしっかりスパイスでインド風に味付けされていた!!

お、おれはただ普通のインスタントラーメンが食べたかっただけなのに…

シェフよ、こういうところだけこだわりを出さないでくれ…!!

インドで体調不良になったら最後、体に優しい食事は取れないと思え!!


熱にうなされて歩くパハールガンジの混沌

デリー市内

2回目のインドの旅では、南インドの観光地ゴアから首都ニューデリーへ30時間の寝台列車の旅を経験した。

3時間じゃないよ。30時間だよ。

コンセントも無いので、充電を気にして、むやみにケータイを見たりも出来ない。wifiもないし。

簡素な板張りの3段ベットが並んだだけの寝台席で、天井を眺めながら、ただひたすら時が過ぎるのを待つだけの旅である。

まさに苦行。人間、何もすることが無いと頭がおかしくなるものである。

長旅での相席になった乗客同士の禁断の恋などあるのだろうか?(もれなく全員おじさんだが)とかぼーっと妄想しながら過ごしていると…

『はっくしょいっ!!!』

さ、寒い…

ただでさえ精神が病む状況なのに、加えて体まで異常を訴えだした。

温暖なインドと言えど夜は割と冷えるんだけれど、隙間風びゅうびゅうの寝台列車で震えて眠るうちに、風邪を引いたみたいだ。

最悪じゃ…はやくデリーに着いてくれ!

と願ったりするんだけれど、本当に大変なのは到着してからだった。

寝台列車の様子
割と冷えるインド。



午後六時、予定通り1時間遅れで(※)デリーに到着した僕。

※インドの鉄道は遅延するのがデフォルトなので、逆に予定時刻に到着することが異常なことなのだ。

早くなにか食べ物を買って宿を見つけて休まないと…とデリーのバックパッカー街として有名なパハールガンジストリートに出たんだけれど…

『宿を探しているのか?各安宿があるぞ!ついてこい!』

『観光だろ?いいツーリストオフィスを紹介してやる!大丈夫マイフレンド!無料だ!』

『この先は行き止まりだ!タクシーを使え!100ルピーだ!』

『ヘイジャパニーズ?ノープロブレム!金くれ!』

もう、腹をすかせた魚たちが群れる釣り堀に投げ込まれたゴカイの気分

ストリートを一歩歩けば、物売りや客引きや、「おれ達は友達だから無料で街を案内してやる!」と腕をつかんでくる自称大学教授。

もれなく全員詐欺だ。ついていったが最後、高額な宝石店に軟禁されるか、悪徳旅行会社で法外な値段のツアーを組まされるのは分かりきっていること。

前回の旅で散々騙されたので無視して突き進んでいくんだけれど、困るのは物乞いの子供たちだ。

いつまでも付きまとってきては、今日のチャパティを買う金も無いんだ、ヘルプ!プリーズ!と悲壮感たっぷりに声をかけてくる。

心を痛めて10ルピーを握らせてやったが最後、おれにも!私にも!と新たな子供たちやじいさんばあさん、

『この子のためにミルク代を!』
とがりがりに痩せた赤ちゃんを抱えたおばさんがたかってくる。



彼らにとって物乞いという行為は、生きていくための最後の手段であると同時に、ビジネスであるのだ。

「かわいそう」と思わせるためにわざと赤ちゃんを瘦せさせたり、変形した腕や足を見せびらかしたりしている。

より多くのお金を稼ぐために、子供の手指を切り落とすような悪徳物乞い集団もいると聞いた。

残念ながら物乞いにただお金を渡すだけでは、彼らの貧困は解決しない。

そしてお金とは、顧客にサービスを提供して、その対価として支払われるものであるべきだ。

それなら、さっきの10ルピーは、例え詐欺まがいでも旅行会社の客引き達など、一応ちゃんと仕事をしている人たちに支払われるべきだったんじゃないのか…!!?

一時の感情に任せてお金を払ったおれの行動は、実はインドの貧困を考えた時に、とても無責任なものであったのでは…!!??

うぉぉぉおぉおれは一体どうすればっ!!!

繰り返す思考のループ、混沌の中でフラフラになりながら、そんなことを永遠考えながらヒートアップしていく体温…!

風邪をひいたときは、インドの街角歩くもんじゃない。

まとめ それでも愛してやまない

こんなふうに、特に体調を崩した時のインドの旅は、めちゃくちゃキツイ。

とてつもなく不便で、不快なおもいをすることも多いんだけれど、それでも僕はインドが好きだ。

嫌いになるくらいに強烈な刺激を纏っては襲い掛かってくるカルチャーショック、日本では絶対感じられなかった感覚や感情。

そんな、日本人の常識からかけ離れた彼らなりの普通に出会った時、凝り固まった「こうあるべき」みたいなものがぼろぼろと剥がれ落ちていって、すがすがしさすら感じる。

今回こんな記事を書こうと思ったのは、旅から数年たって、自分のある変化に気づいたからだ。

コロナワクチンの副作用で高熱にうなされながら、なんか食べたくなってインドカレーをウーバーしてる自分がいた。

あれだけ体調不良の時にスパイシーな食べ物最悪!とか思ってたはずなのに。

食への好みも含めて、インドの旅は自分の固定観念をぶっ壊してくれた。

コロナが終わったら、いつかまた僕はインドを目指すだろう。

自分の中でのくだらないプライドや当たり前を投げ捨てる爽快感を、また感じたいな。

なんて思うからだ。


そんなところです。



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