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【本当の絶景は、バスの車窓にあるんやで】世界一周の旅は長距離バス移動が楽しい話。

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
好きな事をただ鼻息荒く語るだけのブログだよ!


12時間の夜行バスの旅とか、そそるよね。

好きな音楽を聴きながら窓の外暮れゆく太陽、地平線の先を眺めて

「ふっ…さすらいの旅人おれ!」

って顔して浸りながら感傷ツイートしてみんなから気持ち悪がられたり

時折り立ち寄るサービスエリアでお菓子やジュースを買い込んでは、

「次の停車時間は3時間後…!耐えられるかい?おれの膀胱?」


と入念にトイレで絞り出しては自己マネジメントにやっきになったり

ほかの乗客が寝静まった車内でひとり眠れずに寂寞の念を抱いては、

好きな音楽を聴いて漆黒の闇にランプをともすように、

自らの生きた証をブログにしたためネットの海に放っては、

祝祭のトワイライト、そして朝焼けを迎える…!!

そんな旅、そそるよね??

え?おれだけ?

長距離バス大好き旅人のすすめ

ボリビア・天空都市ラパスを目指すおんぼろバス。


『いやいやバス旅なんて移動時間長くて生産性がないじゃん!』

『夜行バスどうとかのまえに、筆者の自分に浸った文章がキモくて受け付けない。』


などと疑問に思った、効率化の鬼と化した資本主義のビジネスモンスターな皆さんに伝えたい!

旅をするなら、長時間のバス旅を楽しむべきだ!!

移動の際に、もし同金額で2時間の飛行機と12時間の夜行バス移動、

この2つの選択肢があるなら。

おれなら迷わず後者を選択するっ!!

『効率悪っ!!誰も得しないしコスパゼロじゃん!』

と思った皆さんまぁ聞いてくれ。

長時間のバス移動をあえて選ぶのには、そこにしかない旅の楽しみがあったり、

別の面で節約になったりするのが理由なんだ!

え?気になるって?

…ったく、仕方ない。

ここでは、非生産性の怪物と呼ばれ、『もう君帰っていいよ』の愛称で職場でも親しまれるこのおれが、

バスでの長時間移動がオススメな理由を紹介していこう!!


車窓からの景色は何よりのエンターテイメント

まずこれな。

旅で見る絶景で何が一番美しいかって、観光スポットの遺跡群でも広大な自然公園でもないんだよね。

移動時に窓から眺める、何でもない異国の僻地、草原や砂漠、そこに沈んでいく夕陽。

それこそが、世界遺産級の忘れられない風景なのである!!

特にバス旅では、地面を行くから、観光では決して行くことなどないような僻地や田舎の暮らしぶりを垣間見る事が出来るのがいいよね。

ただぼーーーっと、窓の外を見つめては、すぎ行く見知れぬ村の家々、羊を連れた子供たち。

そこで暮らす名前も知らない彼らの一生を想像しては、

『おれももしこの場所で生まれ育ったならば、冬には羊のミルクで暖をとり、春には彼らの毛を狩りわずかばかりの賃金を得ては、街で一軒だけの雑貨店で小さなルビーの首飾りを買っては幼馴染の名家のあの子にプロポーズしたりするんだろうか。そして夏。この窮屈な村の暮らしに嫌気がさして、大都会へ向かうあの長距離バスに乗り込んで、二人禁断の駆け落ちをして…!!はぁ・・はぁ・・!!』

と妄想をビッグバンしファンタスティックベイビーしたなら、もう無敵である。

合法の大麻。景色トリップ。

ちなみに僕がこれまでの旅で見た車窓からの景色で、一番感動したのは

エジプトのサハラ砂漠を突っ切る夜行バスからの景色。

深夜3時に目を覚ました時、ふと窓の外を眺めたおれは思った。

『あれ?ここは本当に地球なのか?』

残念ながら感動のあまり写真は撮っていないので、イメージです。


満月に照らされ、水平線まで伸びる真っ白な砂丘、月に負けじと輝く星空、

民家の一つ、電線の一つもなく、ただ伸びる一本道だけがかろうじてこの世界に人間の生きる痕跡を残している。

真っ透明で音のない、真空管の中みたいな不思議な世界。

寝ぼけ眼で見たそれは、まるで宇宙空間のようで、遠い遠い惑星に不時着した宇宙飛行士のような気分にさせた。

どんな観光ツアーよりも美しかった旅の景色なのである。

ホテル代が浮く。

エチオピアの格安バス。乗車可能人数と言う概念はなく、乗れるだけ詰め込まれる。

貧乏底辺旅人にとって、長時間移動はお財布にも優しい。

同じ値段で飛行機に乗れたとしても、12時間の夜行バスを選ぶのは、

その日の宿泊費を一泊分浮かせるという経済面でのメリットもあるのだ!

この、夜行バスの『移動しながら夜を越せる』利点には、物価が高い国を旅する際に何度も助けられた。

昔アフリカ縦断の旅をしている際、南アフリカから北上してジンバブエという国に入国した時の事。

ジンバブエというと、100兆ジンバブエドルが日本円で数十円の価値と、ハイパーインフレを起こしていることで有名な国だった。

『ふはははは!!現在日本円にして5万円強を保持するおれの財政力はビルゲイツのごとく!!国ごと買い占めることだって出来るぞっ!!』

当時のおれはインフレに対する絶望的な知識不足による勘違いから

『通貨価値の暴落で現地の物価も下がっている!外貨を持っていれば豪遊できる!』

とか思いながらブログで教養のなさをひけらかし続けては意気揚々と入国。

今日の宿を探そうとホテルを一軒一軒当たるのだが…




スタッフ『60ドルです。』

ぼっち『え?ジンバブエドル?』

スタッフ『ふざけないでください、サー。USドルです。当たり前でしょう。』

ぼっち『ゆ、USドル…!!?であれば、一泊7000円!!???し、失礼しました~。』


なんと!!俺の入国時には(あたりまえだが)通貨の意味を無くしたジンバブエドルはもはや流通しておらず、

当時はUSドルでの支払いが一般的になっていた。

しかもジンバブエ、物価が普通に高い!!!!

10軒ちかく周辺の宿を周ってみたが、最安でも7000円はする!!

それまでは基本格安のゲストハウスなどで一泊1000円くらいで済ませていた極貧旅人のおれにとって、

7000円のホテルなんぞ、ペットボトルの水でうがいをするレベルの贅の極み。嘘だろ!有料の水をそんな粗末に扱うなんて…マリーアントワネットでも躊躇するレベルだぞ!!

さすがに極貧旅人にとって、この出費はあってはならぬ無駄使いである。

なんてこった!!ジンバブエがこんなに物価が高いなんて聞いていないぞ!!

どうしても宿代を節約したかったおれ。

しかしもうじき日も暮れる。

アフリカの国で夜間に旅行者が街を徘徊するのは、強盗さんに自ら襲われに行くような行為。

まさに飛んで火にいるサマーインセクトである。

そして苦渋の決断、おれが取った行動はこうだ。

『このまま夜行バスに乗って、さらに北、ザンビアへ入国しよう。』

かくしておれはせっかくジンバブエに入国したにもかかわらず、一泊もせずに夜行バスに乗り込むのである。

『ケチくさ!5000円払ってでも一泊してジンバブエ観光した方がコスパ良いだろ!』


と上流貴族階級なみなさんは思うかもしれないが、当時のおれは南アフリカでキャッシュカードを奪われて本当の本当に生きるか死ぬかのギリギリの生活であったのだ。

この時、選択肢として夜行バスがあって本当に良かったと思っている。

もし当時、夜行バスで物価の安いザンビアに抜ける事が出来なければ、今ごろおれはジンバブエで全財産を使い果たし、

ワンゲ国立公園付近を彷徨って迷い込んだ土着の民族の集落で生活を共にし、自然崇拝型の生活を営みながらライオンを狩り、

最終的には村の娘と恋に落ちては長老の許しを得て、質素ながらも幸せな家庭を築いていただろう。

あれ・・・それはそれで・・・よかったのかな・・・(号泣)

出来る事が限られてるから安心する。

これ誰も分かってくれないんだが。

バスでも電車でもいいんだけれど、

椅子に座っていないといけない、身動きが制限されている状況って、

なんかゾクゾクしませんか…??(突然の変態発言)


これは雨の日が好きな気持ちとも似ているかもしれない。

晴れている日の休日なら、家にこもってるとなんとなく、

『こんなに晴れた日なのに外に出て活動しなきゃもったいないんじゃないか?』

といやな焦燥感にさいなまれて集中できなかったりするんだが、雨なら、

『こんな天気だし家にいるしかないか~』

自分を許す口実、というか後ろ盾が出来て、引きこもることが楽しくなる

だからおれは雨の日が好きなんだけれど。

長距離での移動時間もこれと同じで、できる事が制限されていて身動きが取れない状況だからこそ、

ただぼーっと窓の外を眺めているだけの自分を許せるところが好きだ。

無意味ともとれる時間を過ごしたとしても、

『まぁ新しい街に移動するという目的は達成できたわけだしOK』

と、自分の怠惰を許す口実があるので、変に自己嫌悪したりしないで済む。


また、できる事が少ないから、ブログ書いたり読書したりするのにも集中できる

事実、世界一周中はおれはずっと旅ブログを書いていたのだけれど、

ほとんどの記事をこのバスでの移動時間にしたためている。

『目的地を目指しながら、記事も一本執筆して、この世に価値を生み出した!!おれ最高に満たされてるっ!』

と、バスを降りる頃には謎の充実感に満たされるのだ。

TVしか娯楽がなかった昭和の人々の暮らしが、YoutubeもNetflixもある現代の暮らしよりも楽しげに見えるように

それしか娯楽がなければ、それを全力で楽しめるように、人間はできているのだ。

進撃の巨人でも、自分たちを隔てていた壁の向こうの世界を知ったエレンたちは、自由を手にしたけれど。

それだけで幸せになったか?そんなことなかっただろ?

抑制された環境の中でこそ、幸福は見つけやすいってことさ。




・・・・え、やっぱ何言ってるかわからない??(号泣)

まとめ

以上!

旅をするなら長距離バスの旅がオススメな理由を書いてみたよ!!

まぁ短期間での旅行ではなかなか移動に時間はかけられないと思うけれど、

ただ綺麗なだけの観光地を躍起になって巡るだけのツアーより、

のんびりゆるりと現地のバスに揺られている方が俺は好きだな。

だがしかし、こんな魅力たっぷりのバスの旅も、

乗る時間が12時間を超えてくると地獄絵図と化すから注意だぞ。

アフリカで20時間のバス旅を経験した時は、座席のリクライニングゼロ・シートが瓦せんべいみたいに硬くてお尻と腰がツァーリ・ボンバだったし、

南米で24時間のバスでウユニ塩湖を目指した時なんか、周囲の乗客が一人一人高山病でやられていって、

高度4000mを超えたころには床がゲ●まみれ、というこの世の終わりを経験した…!!

しかしそれらハプニングを踏まえても、おんぼろバスに乗り込んで荒野を駆ける『THE 旅人』感は永遠におれ達のロマン!

皆さんもぜひ過酷なバス旅にチャレンジして、見事お尻を粉砕してほしいと思うよ!!



そんなところです。



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