『あぁ、丸亀製麺の！』香川県民が言われてイラっとするのは「うどん県」じゃなくてこっちだと思う話

2024年5月10日

『都道府県別・うっかり言うとムッとされる事を調べてみた件』

この間、月曜から夜更かしでこんな企画をやってたのだ！

新生活シーズンで新たな出会いが増えるこの季節、自己紹介で自分の出身地を伝えた際に、

イラっとするリアクションを各県民別にまとめるって内容で、

例えば、岡山県民は「え？わかやま？」と聞き返されたときに（逆もしかり）、

広島県民は「"広島風"お好み焼きおいしいよね！」って言われたときに、

「またかよ…！」って思ってムッとしちゃうらしいんだけれど！笑

その中でぼくの出身地、香川県はというと、

「あぁ、うどん県の！」

って言われたらムッとする、って紹介されてたんだが…

いやいやいや！！！全然ムッとしませんよっ！！！

ぼく、高校卒業からずっと香川離れてるから、自己紹介で地元伝えたら毎回「あぁうどん県の！」って、累計1億回くらい言われてきましたけれども！！

ムッとしたことは一度もありません！むしろ誇り高い！

「あはは～本当うどんしかないとこですから～」

などと表向きは謙遜したそぶりを見せながら、心の中では、

「せやで！我々こそが真のうどん県なるぞ！！讃岐うどんこそが唯一のうどん！！麺類の始祖は讃岐うどんなるぞ！！ガハハハひざまずけぃ！！」

と、極右思考の過激派うどん県民は喜んでるんですよ！！少なくとも、僕はうれしい！うどんマウント最高ぉぉぉ！！※

それよりも！！

もっとあるんすよ！香川県民が、そして僕の出身地である丸亀市民が、

言われたらガチでムッとするリアクションが…！！

※香川県民が獲りがちなうどんマウントに関しては、こちらの記事で詳細を紹介しています。

香川県民が本当に言われてムッとするのは「あぁ、丸亀製麺の！」

そう、月曜から夜更かしでぜひとも紹介してほしい！！

香川出身者が地元を教えたときに本当にムッとするリアクション、それは、

『あぁ、丸亀製麺のっ！！』

だっ！！！！

他県民の皆様、ぜひともお近くにうどん県民がいたら、試しに「丸亀製麺、おいしいよね～」などと伝えてみてほしい。

そのフレーズを聞いた香川県民は、舌打ちしイラついた表情を見せながらも冷静を装い、まずはこう答えるだろう。

「丸亀製麺？あぁ、丸亀にある丸亀製麺所のこと？【浦嶋うどん】という袋麵をマルナカとかで販売してる卸売業の？製麺所だから食事はできないけど、どんぶりをもっていったら玉だけ買えるらしいね。よくそんなお店知ってるね！」

・・・あぁ。

何のことを話しているのか意味不明だろう。

そしてあなたはこう返すだろう。

「浦島うどん？マルナカ？いやいや、あの丸亀製麺のことだって！全国で1000店舗を運営し、釜揚げうどんが名物の、いまや海外でも高い人気を誇る讃岐うどんの超有名チェーンの…」

「それ以上しゃべんじゃねぇぇぇぇ！！！釜茹でにしたろうかぁぁぁ！！！」

突如として激高し発狂するうどん県民！

耳をふさぎ痙攣を起こしながら、怒りに打ち震えだすのだ！！

一体なにがこのうどん県民の逆鱗に触れたというのだろうか！！？

理解が追い付く間もなく、うどん県民は怒号をあげるだろう！

「いいかっ！！丸亀製麺ってのは讃岐うどんでも何でもないんだよっ！！

香川発祥の店でもなければ、まず丸亀に店舗すらないようなパチモンが勝手に讃岐うどんを！丸亀を名乗ってんじゃねぇぇぞ！！

何回も言わせんじゃねぇきぃえぇぇぇえ！！」

丸亀製麺はなぜ、香川県民にあんなに嫌われているのか？

そうなのだ！！

全国的に、いや世界的におそらくもっとも有名なうどん屋である「丸亀製麺」は、

香川県民が最も嫌ううどん屋でもあるのだ！！

とにかく、県民によるその反・丸亀製麺感情はすさまじい！！

地元のサッカークラブ「カマタマーレ讃岐」が、経営難の状況の中受けた丸亀製麺からの大口契約オファーを、

『香川県民のプライドが許さない』といった理由で蹴った話も有名で、

本場讃岐に店舗がないことを後ろめたく感じ香川県に出店してくる丸亀製麺は、

うどん過激派による不買運動によって次々に淘汰されてきた歴史がある！！

2022年には高松イオン店が営業不振により閉店し、本場香川県の店舗は現在たった1店舗のみに！

これはなんと、インドネシア・カリマンタン島ポンティアナ市の同店店舗数をも下回る展開数であり（どこやねんそれは！）、

世界中で1000店舗を運営する同社の出店戦略において、本場香川県は最大の鬼門となっているのだ！！

ネット上では丸亀製麺がメディアに取り上げられるたびに、

「丸亀を名乗るな！」
「讃岐うどんを語るな！」

などの大バッシングが巻き起こり、社会問題化するほどの事態となっている！

では一体なぜ、丸亀製麺はこんなにも香川県民から嫌われているのか？

理由は香川県内のうどん屋の数ほど（星の数ほど）あるのだが、まずそもそもの話。

丸亀製麺は丸亀発祥でもなければ、香川県の会社ですらないのだ！

丸亀製麺を運営するトリドールは東京の会社であり、丸亀製麺の本店（一号店）は兵庫県加古川市！

そう、全く香川に関係ない会社が、「丸亀」を名乗り、「讃岐うどん」を謳っているわけだ！

まぁ県外企業でも、忠実に讃岐うどんをリスペクトしたうえでの店舗展開であるなら問題はないのだろうけれど、

などの、香川県民からすると「讃岐うどんとはなんか違うくね？」と思うようなメニューや販売形態を、あたかも

「これこそが本場の讃岐うどんです！」

と言わんばかりに宣伝しているのに、イラっと来るわけですね。

最近だと、SNSで丸亀製麺公式アカウントが、セルフサービスのネギを大量に乗せて「ネギだく」なる食べ方を紹介し、

お客さんと店との信頼関係の上に成り立つ「讃岐うどんのセルフ文化」を破壊するような投稿だとして炎上したりもしていた。

また、「丸亀製麺」という店名に関しても、問題は多い。

前述の通り、丸亀市にはもともと「丸亀製麺所」という名のうどんの製麵会社があったにもかかわらず、

丸亀製麺はこちらになんの断りもなく同名店舗を展開しているのだが、

そのくせ、丸亀のうどん屋で修業した職人さんが「丸亀もんぞう」という店名でロサンゼルスに出店したところ、

「丸亀を名乗るな！名前を変更しろ！」

といった旨の内容証明文書を送って抗議したりと、やりたい放題なのである。

我々丸亀市民からすると、丸亀に縁もゆかりもない企業が勝手に名前を拝借しているだけでなく、

あたかも自分たちこそが本家本元であるかのような立ち振る舞いを見せていることに、不信感が募りまくっているというわけだ。

例えていうなら、「本場の江戸前寿司」を謳ってカリフォルニアロールばっか出してる中国の大企業経営の寿司屋が、

その資金力にモノを言わせて日本人経営の個人店を「我々が本当の江戸前寿司だ！偽物はファックオフ！」と脅し、

勘違いした世界中の人たちに「やっぱ本場江戸前寿司のカリフォルニアロールは最高～！」ともてはやされてる、みたいな！！そんな構図なんですよ！！きぃぃぃぃぃ！！！

まぁ、県外の人からしたら

「うまけりゃなんでもいいやん！ww」
「ただの負け惜しみで草ww」

って感じかもしれんのだけど！！

うるせぇ有名都市出身のおめーらにはわからねぇかもだがな！！

おれたちにとって「讃岐うどん」ってのは民族のアイデンティティ、香川県民が香川県民たるためのその精神的支柱、いわば宗教なのですよ！！

おれたちから讃岐うどんを取ったら、オリーブの皮しか残らんのやっ！！死活問題なんやっ！！！

丸亀製麺から讃岐うどんを取り戻すことこそが、讃岐民族の指名！！

県民よ、立ち上がれっ！！左手にどんぶりを、右手に麺棒を！！

いまこそうどん神復権の時っ！！！みなのもの、かかれぇぇぇうおぉぉぉっぉぉ！！！！

丸亀出身者が思う「丸亀製麺」へのしょうみなイメージ

はぁ…はぁ…ずるずるずるッ…（『ぶっかけ小冷たいん』でクールダウン）

ふぅ、いかん、思わず取り乱してしまった。

とにかく、このように反・丸亀製麺思想根強い香川県民なわけであるが。

まぁしょうみな話、いち丸亀出身者としては、『丸亀製麺』とは今後も、憎しみあいつつも実は根本ではお互い持ちつ持たれつな、

いいライバル関係みたいな感じで付き合っていけたらいいなぁとは思うんですよ。

正直なところ、もし丸亀製麺がなかったら、『出身は丸亀です！』って自己紹介しても

「え？なに？どこそれ？」

ってなってたと思うんですよ。

これだけ『丸亀』＝『うどんの街』ってイメージが定着したのは、丸亀製麺が『讃岐うどん』というものを世界に広めてくれたおかげであることには、悔しいが疑いの余地はないわけで。

そして県民感情とは裏腹に、丸亀市と丸亀製麺はスポンサー的に提携していて友好関係を築いていて、

地震で崩れた我々のシンボル・丸亀城の修繕に資金援助もしてもらってるし、市民生活の面で助けてもらっている部分も正直大きいのだ。

まぁそれを手放しで容認できるわけではなく、丸亀市は市の営業車に丸亀製麺の広告を貼らされていたし、

数年前に香港政府が中国に買収されて市民感情を無視して民主主義を放棄したように、

金で買われて文化的侵略を許しているような気もしないでもないのだけれどね。

なので、丸亀製麺とのあるべき関係性について、個人的には、

企業側に都合のいい『讃岐うどん』の解釈・改変は決して許さず、

かといって完全否定して『讃岐うどん』ブランドの荒廃を招き共倒れするような事態にはならないように、

適度に反発しつつ適度に協力しつつな「ライバル関係」を保っていくこと！

こんな風に付き合っていくことが大切なんじゃないかな～と、考える。

丸亀製麺が我々の地元をうまく利用して商売しているように、

我々うどん県民も、丸亀製麺のもつ資金力とネームバリューを最大限に活かすような付き合い方ができれば、

WIN-WINな関係になれるんじゃないかな～って思うのだ。正味なところね。

まとめ

以上！！

香川県民が本当に言われてムッとする『丸亀製麺』問題と、それに対する丸亀市民の正味な感想についてでした！

「まじどうでもいい不毛な争いしててワロタwww」

という他県民のみなさんの水筒に七味を振りかけて威嚇射撃しつつ、香川県民が抱える今世紀最大の重要な社会問題に、独自のメスを入れてみました。

まぁ、丸亀製麺は長年香川県民の怒りを買ってきたわけだけれど、他県民がイジれないほどの、ガチのタブーみたいな雰囲気にするのは誰も得しないと思うのだ。

広島風お好み焼き問題や松本市の反長野感情みたいに、ご当地のこういう話題はネタとしても面白いし、

僕たち県民側もうまいこと煽って楽しんで盛り上げていけたら面白いんちゃうかな～！！

丸亀製麺の今後のさらなる発展が、讃岐うどんをもっと世界中の人々に知ってもらうきっかけにはなると思うし、なんやかんやいうて、相互関係は維持していくべきかなぁとは思うのだ。

ただし、他県のみんな！これだけは言うとくで！

丸亀製麺かはなまるうどんか迷ったら、はなまる一択でたのむで！！！笑（はなまるは正真正銘香川の讃岐うどん屋なのだ）


そんなところです。

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