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【cadode-回夏】サマータイムレンダのエンディングソングが良さすぎておれの夏が狂う話

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

なんがでっきょんな。ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅などを経験し、現在は東京で音楽活動中。
好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!

夏にやることと言ったら、思い浮かべるものは何??

うんうん。そのとおり。

このブログ記事を読みに来てくれるような引きこもりぼっちなみんなの答えは、

もちろんアニメ鑑賞一択だよね!

…なに!?海でバーベキュー!?川でキャンプ!!?

帰ってくれ!!ここはあんたら陽キャが来る場所じゃないんだっ!!!!(憤怒)

そんなで、夏になるとクーラーのきいた部屋でノスタルジックな夏の終わりを感じさせるアニメを中枢神経にひたすら流し込む人生なのだが、

今年はこれ見たんすよ。

「サマータイムレンダ」!!!!

幼馴染・小舟潮の訃報を聞き、和歌山市『日都ヶ島』へ2年ぶりに帰郷した網代慎平。

葬儀に参列した慎平は、親友の菱形窓から「潮には他殺の可能性がある」と打ち明けられる。

さらには潮の妹・澪までも潮は殺されたと訴える。

日都ヶ島には、自分と同じ姿の「影」を見たものは死ぬという伝承があった。

生前、澪は潮の「影」を見たという――。

サマータイムレンダ公式HPより引用

公開は去年(2022年)の作品なんだけど、一年越しに見た。

公開当初から、ノスタルジックな田舎風景、ちょっとしたサスペンス要素、そして幼馴染とのひと夏の思い出…

これ絶対俺ハマるやつやん!おれおれホイホイやんっ!!!って思いつつも、そこはグッと我慢してたのだ。

リアタイで追いかけるのもええんやけど、なんか複雑なサスペンス要素あるし、

おれ、記憶力の脳内メモリがwindows98相当やから、一週間したらストーリー忘れてしまうんや…。

これは全部公開しきってからまとめて見よう!って思って今年の夏まで寝かしてたのよ。なんかDisney+独占配信とかやってたし。

んで、23年の夏に見た。

まぁ案の定、今年もろはまりですわ。脳内でストーリーがぐるぐる回ってる。

思いのほかサスペンス要素強くて、思いがけない展開の為ネタバレ注意であんま語れんけど…。

田舎独特の親密さと裏返しのアルミホイル同士をこすった時みたいな疑心暗鬼の感覚とかやけにリアルで、

しかし夏の空と幼馴染との、あのレモン果汁ギュッと絞った時の爽快感とちょっと目に染みる痛みもキリッとあって、

とにかく名作!!僕だけがいない街とか好きな人は絶対ハマる。ブラジルまで続くよこの沼は!

夢の中で何度、うしおとミオが出てきたことか…!!

あぁ、和歌山行きたい!!聖地巡礼したいっぃいぃぃぃぃ!!!



サマータイムレンダ一期エンディングが良さすぎる。

で、いいアニメにはいいOP、EDがつきものなわけですが、

別格っ!!

サマータイムレンダの1期エンディングはマジでいい!!

物語の不安定でゆっくりと沈殿しては沈んでいくような、どこか狂気じみた夏が、すべて凝縮されてる!

一見した時はずいぶんとチープなエンディングだなとさえ思ったのに、2度目、3度目と繰り返すほどに確実に脳内に沁みこんでこびりついて離れなくなってくるのだ!

あえて実写で、ただただ瀬戸内海(和歌山湾)を行く小船からの映像を垂れ流すだけってのがマジでイカれてる。

持ってかれるんよ。アニメの世界に、現実の目の前の夏が溶けていくような感覚。

ブラウン管TVの中のような、三原色の印影が脳を侵食されてく。

これ以上行ったら戻ってこれないって危ないセトギワで、青白い笑顔で手招きしてる。

アニメの世界から現実世界の夏にストーリーが投影されて、ごちゃまぜになってサカイメが見当たらなくなって、

なんかアニメ見終わった後もずっとサマータイムレンダの世界に住んでしまってる感じ…!!

なんなんだこの映像の世界観は。

現代美術館で真っ暗な暗幕で仕切られた個室で映し出される奇天烈なループ映像を見た時に似ている。

「え?どういうこと?」って戸惑いながらも、平衡感覚を破壊していく感覚がやけにいじらしく快感さえ覚える、あの感じ。

こりゃとんでもないエンディング見せられてますぜ…!

と、Youtube動画でのコメントでもなかなかヤラれてる人多数。

個人的話だが、日都ヶ島のモデルにもなってる和歌山県友ヶ島が浮かんでいる瀬戸内海の風景が、

地元四国・香川の風景と酷似していて、

なんかどっかで、昔俺もこの世界に迷い込んだことがあったような

そんな錯覚を起こさせてしまうのも、こんなに心を掴まれる要因の一つなのかもしれない。


cadodeの回夏が良さすぎる。

cadode。いいよーcadode。

新しい音楽シーンの門出(かどで)となるようにってつけられた名前らしい。

PVに出てるボーカルの人のソロ活動なのかと思ってたけど、メンバー3人の音楽ユニットだそうだ。

アニソンなどを手掛ける作曲家eba氏がギターとすべての楽曲の作曲を担当している。

この壮大で複雑怪奇でぶっとんだ楽曲の展開を、しかし最後にはポップにセンチメンタルにしっとりとまとめ上げる楽曲センスは、たしかにアニソンに通ずるものがある。

たぶんこのバンドの核になる人なんだろうな。とにかくセンスが良さすぎる。斜め上から心かっさらわれる楽曲ばっかだもん。

んで、ボーカルのkoshiさんは、それまでまったく音楽なんてやってこなかったが、eba氏に「声が良い」と誘われてボーカルを始めたのだそうだ。

天才か!生まれ持ったボーカルのカリスマ性が画面上から溢れ出してんだよ!

声がいいし作詞もいいし、イケメンだし。お姉ちゃんは水曜日のカンパネラのコムアイなんだって。

前世で魔王から世界を救ったりでもしたんか??なんでそんなチートもろてんねん。

バックパッカーとして世界を放浪していた経験もあるらしく、そんな彼の経験が歌われた(んだと思う)カオサン通りって曲もよかった。

この二人に、マネージャー兼メンバーであり音楽ディレクターとしても勤務する谷原亮さんって人が加わる。

マニピュレーターと呼ばれる、シンセサイダーなどをプログラミング的な手法で鳴らす、いわば楽曲のメイク担当みたいな立ち位置も担っているとWikiには書かれてる。

回夏の「ラーララララー!」って子供の声とか、ああいうアクセントとなるような音素材を絶妙なセンスで盛り込めるのは、この人の存在が大きいのかしら。

とにかくこの人たちの奏でる、ひどく刹那的で虚無的で、でもどこか必死に届かないものに手を伸ばしてるような、この「回夏」という曲が好きすぎる。

思い出の海藻に足を絡められて、もがきながら深い海の中に引きずり込まれるような感覚。

息苦しいはずなんだけど、どこかノスタルジックであったかくて、

このまま鍵を閉めて誰にも会わずに閉じこもっては「あの夏の日」のなかで永遠に生きていたくなる。

なに言ってるか分からんだろうが、おれもよく分かってない。

この曲から漂う心地よさが心の栄養素なのか、はたまたゆっくりと心をダメにしてしまうアヘンのような快楽性物質なのか。

ただただ身をゆだねては感じる、ゆっくりと「あの夏の日」へと失墜していく感覚だけしか、

確かなものはない気がしてる。

「ひどい後悔に飲まれないように命を燃やしてる」

「あまりに短い夏だけで何を残していけるのかな?」


もしかしたら、その心に粘着し浸透する閉塞的な安心感の正体は、

子どものころ、あの夏の日に感じていた、「焦燥感」なのかもしれない。

いつか終わっていまう事への底知れぬ恐怖、この先夏休みが終わってしまうことへの、

社会という真っ暗な冬にほおりだされてしまう事へのやるせなさ。

その終焉を目の前にした時の、最後の命が燃えるぱちぱちと火花が飛ぶようなゆらぎ。

The Novembersと言うバンドが、終わる事を悟り虚無感にまみれ

「どうせ終わりだっていい。どうせ始まっていく。感性がはがれてく。生活感だけが残る。」

と、「こわれる」という曲で歌ったのに対して、

この回夏という曲は、最後の夏が終わるその瞬間を、この先はないものとして、今だけを精一杯生きようともがいている様を描いているのかもしれない。

しかし実際は、来年もまた夏は、それこそサマータイムレンダのように「回夏」するはずなのに、

すべてが取り返しのつかない、大袈裟なことのように考えてしまう。

青春は夏に象徴されて、それを求めて、もしくは回顧して、

次々と繰り返していく。

色んな物語を消費していくなかでも、

人生として刹那的な情動を楽しむ時、また回顧する時、

行ったり来たりしながら、夏を繰り返しているな、と思います。

能動的にやっているというより、

僕たちはあがいて、楽しんで、

結果的に夏は回っている。

そしてその回る夏にとらわれている。

曲小話17『回夏』koshi / cadodeより引用

作詞担当のボーカルKoshiさんは、自身のブログの中でこう綴っていた。

本当は(死んでループこそしないものの)いつだってやり直しがきくし、夏だってどうせ終わったってどうせまた始まるのに、それでも、まだ見ぬ未来に底知れぬ恐怖の念を感じたりする。

そういう感覚って、経験値が浅くて怖がりな、幼少期の特権であるように感じるし、

また、これこそが夏が持つ魔力であるようにも思う。

ある意味では今を生きる前向きな曲であるように見えて、ある意味では現実逃避の極みであるようにも見える。

退廃的な思考は蒸し暑い夏の日の夕立のように、じっとりと心を濡らしては、戻ってこられなくなる。

くしゃくしゃになって見つめているのは、そんな夏の終わりのその刹那的な瞬間の、最後の一秒を切り取ったような美しさである。

エンディングが脳内でループしておれの夏が狂う。

cadode「回夏」が採用されたサマータイムレンダの一期エンディングの魅力を、

誰にもわかってもらえないでいいから、とりあえず感じるままに書いてみたよ!!

「恍惚な目で音楽ライター気どって浸ってる文章が最高にキモイ!」
「自分に浸ってるだけだろ!」


などなど、みなさん楽しんでいただけたみたいで光栄です!

とりあえず、おれの「冷房の効いた部屋でアニメ鑑賞」っていう、夏のプランが狂う。

なんかこう、今すぐにでも田舎電車に飛び乗って、あの夏に帰りたくなる。

とにかくサマータイムレンダ、いい具合に夏の心のチューニングを狂わされるいい作品なので、まだ見たことない人は是非見てみて!

ほんまにこのエンディングがこの曲が脳に染み込んでくる。油断したらいかん。電車の中でも仕事中でもあの子供の声で

「ラーララララーラーララララー」

ってループしてくるんや。あの子供のこえ、絶対変な周波数で脳天コントロールしてるで…(陰謀論)

アニメも楽曲も、そんな世界観にひきずりこまれる危険な作品なのです。




めっちゃ話変わるけどcadodeのボーカルのkoshiさんって、ビジネス系Youtuberの「まこなり社長」にめっちゃ似てるよね。

これもう完全に同一人物やろ!!!

くっ…イケメンで歌うまくて社長とか…神様の采配どないなってんねん!!!神様てめー利き手で最高傑作描いてんじゃねーぞ!!

この件はこちらの記事に追記しとこー!



そんなところです。



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