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【若者はギターソロでスキップするらしいから…】30代おれが青春持ってかれた邦楽ロックのギタリスト3人を紹介する話

2022年5月21日

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

サワディーカップ!ぼっちシンガーです!
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
好きな事をただ鼻息荒く語るだけのブログだよ!

見苦しい…見苦しいぞおじさん達っ!!

若い世代の新しい感覚に置いていかれ取り残された者たちが、焦燥感を取り繕っては新たな文化を否定する。

「俺達の若い頃はもっと~~だった!」

などと、自らの感覚こそが絶対的正論かのように文句を垂れる姿は、

いつの時代も全くを持って見苦しい!!

こと、音楽の世界でも最近、とある事象に対しておじさんたちが大挙して押し寄せては、

「まったく最近の若い者は…」

とニューウェーブ潰しに躍起になるという地獄絵図が繰り広げられていた。

そう、最近ツイッターで話題になった、

「最近の若者は曲のギターソロでスキップする」

論争であるっ!!!

ギターソロになるとスキップする若者と、それを叩きたがるおじさん(←おれ)

そう、最近の若者は聴かない(スキップする)そうなのだ。ギターソロを…!

決して、ギターソロが流れている間、楽しくて飛び跳ねスキップしている、というわけでは無いぞ

そんな風に一瞬読み取ったお前。頭の中ラブ&ピースか。絶対いいやつだろ。今すぐ赤の広場で演説して戦争を止めさせろ!

とにかく、そんな音楽に対する新しい若者文化に対して往年のロックファンと思しきおじさんたちが、

鬼の首を獲ったかのように集中砲火で批判を浴びせている現状に、おれは異を唱えたい!

タイトルを見て、

「フフフ…ここにも往年を知る我々の古き良き理解者がひとり」

と期待してこの記事を開いてくれたおじさん諸君、すまんの。

すまんけど、言わせてもらうわ。

そんな批判こそ、全然ロックじゃないんだよね。

まず、ロック自体が、そんな古き良きを愛するおじさん観念をぶっ壊すものとして生まれたわけだしね。

紳士淑女たちに下等な音楽と揶揄され嘲笑されてきたアフリカンミュージックがブルースを、ジャズを、そしてR&Bを生み、ロックンロールを生んだ。

そして「ハードロックやプログレやら、たらたら長い前奏や構成でかしこまってんじゃねぇ!」とロックに反抗したロックがパンクロックであり、

悪ガキな音楽だけがロックじゃないよね。と陰キャを救ったのがBUMP OF CHICKENなのだ。


そう、いつだって時代を作るのは、柔軟な感性と反骨精神を持った若者達なのである。

だから、目を覚ましてくれおじさん諸君!

あの日あの時、無理やりに自分たちのルールを押し付けてきては悦に浸ってたムカつく大人たちに、

自分たちが成り下がってるんだって事に、気づいてくれよ!!

しかし、おれの訴えも虚しく宙を舞い、

今日もSNSではこんな投稿が繰り返されている。

トレンド入りを目ざとく見つけだし、ここぞとばかりに若者批判を発信するツイ廃力…

時代に逆行、などと言いながら文章の節々からプンプン匂う 「違いの分かる大人なおれヤベェ!」な自己顕示欲…

極めつけは、テーマにかこつけて自身の楽曲を遠回しに宣伝するハイエナのような嗅覚…

あぁ、ツイート一つでわかる性格の悪さ。

きっとあれだろ。

たぶんこいつは、30を過ぎても現実を直視できない厨二病患者で、現実社会で満たされない承認欲求をツイッターやブログで鼻息荒く語っては悦に浸ることを生きがいにしているような、そんなキモオタ低身長なんだろ。

こういう大人になっちゃいけないよボーイ達。

全く誰なんだこのぼっちシンガーとか言うやつは。

どうせまたこういうやつが若者をとっ捕まえては 、

「おれが青春時代を持ってかれたヤバイギタリストたちを紹介するから、お前らありがたく聞け!」

なんて先輩風を吹かしまくったブログ記事とか書くんだろうな。

はぁ…これだからおじさんは救いようがないぜ…。

30代おれが青春時代を持っていかれた、邦楽ロックのギタリスト3人

そんなで、ギターソロをスキップするようなロックンロールのロの字も理解できていない、おまえら若者に告ぐ!!

教えてやるよ!!俺がお前らに!!

ギターってものがどれだけかっこいいかを、しっかり教えたるっ!!

そうだな。今からおれが青春時代を持ってかれた邦楽ロックのヤバイギタリストたちを紹介するから、

お前ら耳の穴かっぽじってありがたく聞け!

ここに書く天才ギタリストたちのギターソロを知った日には、二度とスキップもムーンウォークもさせやしねぇ!!

おしめの替えは用意したかっ!?震えて聴けやっ若造ども!!!

※ここで紹介するギタリストはあくまで、筆者が個人的に青春時代を持ってかれたギタリスト3人です。知名度とか音楽史的価値とかそんなのは全く考慮していません。「布袋やCharが入っていないなんてモグリやん!クズが!」とか批判するやつはこのサイトでも見ておねんねしてろ!あんまり言うと泣くぞ!
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滝 善充(たきよしみつ)/9mm Parabellum Bullet

滝 善充。

まずこの男なしにおれのギター人生は語れない!!!

現在30~35歳くらいの奴がギター小僧だった2010年ごろ、

局地的ゲリラ豪雨みたいにピンポイントで、病的におれ達の青春をかっさらっていたバンドがあるっ!!

そう、9mm Parabellum Bulletだ。

歌謡曲じみた古臭さい、どこかなじみ深いメロディにつられて聴いてみれば、その実、メタルやハードロック要素も含んだ緻密な楽曲たち…。

それを暴力的なまでのダイナミックなライブパフォーマンスとシャウトで全部ひねりつぶしていくような、破壊的衝動の境地…。

多感な青春時代に聴いてしまったらもう二度とこっちの世界には戻ってこられない、J-POPとロックを繋ぐ三途の川みたいなバンドである。

特にこのバンドのギタリスト、滝 善充はもういろいろ、全部がヤバい。

この髭づらで毛むくじゃらな地味男に、ギターを持たせたとたん、すべてが変わる。

ギターの認識が、音楽の可能性が、すべてぶっ壊されてそして新たな宇宙が誕生するのだ。

その姿が、メロディが、繰り広げるギターパフォーマンスのすべてが、かっこよさすぎて恋した。

それまでのおれは、音楽はボーカルを聴くものでしょ?ってガチで思ってた。

自分もギターを弾いていたけれど、あくまでギターの音は歌を歌い歌詞を届けるための滑走路みたいなもんだと、そんな風に思っていた。

カチ殴られた。

始めてモンスターバッシュ(地元の夏フェス)で9mmを聞いた瞬間、

滝のストラトキャスターで、思いっきり価値感ぶん殴られて脳震盪。

目が覚めた時、気付けばおれは同じ真っ黒のストラトキャスターを買っていた。島村で。ローンで8万円。バイトを始めて食費を切り詰めた。

狂ったように9mmの滝のリフを、ギターソロを練習しまくった。

「このバンドのこの曲の、この音を出したいのですが!どうやったらいいですか!」

自分でもその必死さに引いた。おれ、なんでこんなにギターに熱中しているんだ?って。

いままで気にもしていなかった。ギターの音質なんて。

ボーカルが聞こえればそれでええやろ、くらいにしか思っていなかったのに。

この曲が特に好きすぎた。ギターはボーカルの滑走路、どころじゃねぇ。

このギターリフをやるために、この曲は存在してる。

ボーカル菅原の歌声が、ギターの為にちょこんと添えられている。

弁当で言うところのきんぴらごぼう。ギターこそが白身魚フライでありメンチカツ。

すまん菅原。しかし本気でそんな風に感じた。(ちなみにおれは特のりタル弁当のきんぴらごぼう、めっちゃ好きだよ)

そう、言葉よりも如実に実直に、屈託した精神性ときな臭い古臭い世界観を、ギターソロが歌っているのだ。

そしてサビで全部破壊する轟音。こんなん首を振らずに耐えられる奴おるんか?

圧巻だったのはライブ。

滝ったら、その遠心力で太陽系の磁場が乱れるんちゃうかってくらいギター振り回すし、照明の柱によじ登ってギター弾いたり、落ちて怪我して、それでもソロはちゃんと弾くし、おちゃめさん。

もうね、これまでの人生の中で構築されてきたギタリストって存在のすべてを、全部ぶち壊してくれた男なのである。

この頃9mmに熱狂したバンドマンがやりがちなことは、おれも大抵やった。

とりあえずおれもライブで暴れまくってみた。

リズムぐちゃぐちゃ音程外しまくり挙句の果てにアンプの上に乗ったりしてめちゃくちゃ先輩に怒られた。

ゲームボーイエフェクターに憧れておれもエフェクター自作しようとしたけれど1時間勉強して辞めた。

9mmのコピバンはやった。「滝工房」って名前で。

最初のライブで、supernovaやって、イントロのヘッドに巻き付けた弦を掻きむしって

「キュリキュリキンキンキンキンキン…!」

ってあの音やった時。この世の中心はおれだって思ったね。

完全に飛べた。合法でキマる大麻。滝のギターとは、9mmとは、当時のおれにとってそんな存在だった。

ケンゴマツモト / THE NOVEMBERS

@THE NOVEMBERS ケンゴマツモト https://twitter.com/ken5mtmt/status/1432348700198596615より引用

9mmでギターの価値観をぶっ壊されて世界を変えられたあと、

おれはTHE NOBEMBERSのギターを聴いて病気になった。

なんかね、自分の中の最も表面化させてはいけない部分を、歌詞にして歌う事すら敬遠してしまいそうな危ない感性を、快感を、衝動のすべてを、

「ギターでならば表現していいんだ」と、そうおしえてくれてたギタリストだ。

ケンゴマツモトの弾くギターは、安心と安心のその隙間から、真っ黒な深海を覗き込むような、

「あ、なんか踏み込んだらヤばいな」

って動物的直感で悟るような、底知れぬ狂気を帯びていた。

滝のギターがハッピーな大麻草だとしたら、ノベンバのケンゴのギターはモルヒネ。

ズブズブと深淵に引きずり込まれていくような、しかしその墜落感が心地よく、狂気的に美しく、おれをさらに虜にしてしまっていた。

ギターの旋律で、音程で、轟音で感情のつじつまが合わなくなる。

しかしそれこそが、深層心理、自分も気付いていないうちに隠し持っていたどうしようもない自分そのもの。

この人は、ひょうひょうと、そんな恥部にも似たドロドロしたものを、当たり前に気にも留めずにギターで表現する。

それがとてつもなく美しくてエロかっこよくて、ビビる。

その美しく艶やかな狂気のギターに触れていたくて、病気みたいにライブに通った。

一回、岡山のクレイジーママってライブハウスで、最前列で見る事が出来た時があった。

もちろん陣取った、ケンゴさんのド真ん前。

対バンが終わって、いよいよ次がお待ちかねのノベンバだ。

おれの心臓はこれまでにないくらい爆音でなり踊っていたが、周囲はちょっと違った。

先にやった対バンのcinema stuffが、その頃すごい人気で勢いあって、実際ライブもすごい良くて、会場を持って行った感があって。

ちょっと白けたムード、中だるんだ雰囲気の中、人でも殺しそうな表情で登場してきたノベンバのVo.小林さん。

ふいに客席に降りて、cinema終わりで人口密度が下がったスペースにいきなり入り込んでは、

ど真ん中にマイクスタンドをぶっ立てた。

え?

会場全体を包み込む困惑と動揺。

それらすべてを掴みかき混ぜメルトダウンでも起こすかのように、戦慄じみた轟音のギターが鳴り始める。

俺の心は絶頂。言葉にならない奇声が、自然と魂の底からダダ洩れてくる。

感情の決壊。泣いているのか笑っているのかさえ分からん。

当たり前だ。

ケンゴマツモトの神経そぎ落とされるようなギターの音色、狂気、混乱。

そして刺し殺してくるような、大好きなケンゴマツモトのギターソロ。

それらが全部、目の前で繰り広げられているのだ。

最初は美しく繊細に弾いているのに、最後のアウトロでは全部ぐしゃぐしゃに破り捨てるようなギターソロ。

このライブハウスは客席との段差がない箱である。

熱狂の中で、突如その事件は起きた。

ぐちゃぐちゃにスクランブルしたアウトロが輪廻する中、ピックを落とした目の前のケンゴさんが、

何を思ったか、目の前のおれの頭を突然掴み、そしてギターに練り込むようにこすりつけた。

ピック代わりにおれの頭。

自分がノベンバの音の世界の一要素になれたことが、うれしくてうれしくて、興奮で、そこから一切を覚えていない。

ただ、とんでもない夜だったことだけは確かだった。

気付けば終演、気付けば周囲のみんな、ノベンバやべぇ…と放心状態で繰り返していた。ヤベェものを目撃してしまったと。

これだからライブはたまらない。

生きてるって味わうその瞬間。常におれの前ではロックンロールが鳴っている。

撤収後の物販でケンゴさんに声をかけると、

「ごめんね大丈夫?けがない?」

とひょうひょうと話かけてくれて感動。

「あ…あの…オ、オゥフ…ずっと好きで…け、ケンゴさんに憧れてギターにアップルのシール貼ったりしてます!!」

などと動揺で訳の分からないアピールをして写真撮影をお願いしたら、なぜかほっぺにキスされた。

あの時から、おれの永遠のギターヒーローはケンゴマツモトなのだ。ポッ…//

アベフトシ / THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

ケンゴマツモトに心を持ってかれて精神疾患をきたしたおれの青春、そして

「くれっ…!!もっとたくさんギターを…!!もっとかっこいいギターを…くれよっ!!!!」

と血とドラッグにまみれた夜のスラム街(Youtube)を徘徊してたどり着いた先にいたのは…

やはりこの男だった。

言わずもがな伝説のギタリスト、アベフトシであるっ!!

1990年代に超新星のように現れたガレージロックバンド、

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)

のメインギタリスト。

187センチの長身に細身のスーツをバッチバチに決めてステージに立ち、

その漆黒のテレキャスターから放たれる高速カッティングはマシンガンカッティングと呼ばれ、

そのギタープレイは鋭利な刃物のようにおれ達の心をぐしゅぐしゅに串刺しにした。

もうかっこよすぎてなんのこっちゃ分からなくて、少しでもこのギター近づきたくて、何度も練習した。

その独特のリズムの取り方、挟み方、そのすべてが、おれのギターの骨を、血液を構成した。

自分のオリジナルソングとか聞くとマジでいたるところにアベフトシが潜んでいて笑う。

いつでもそこにアベフトシ。向かいのホーム、路地裏の窓。こんなところいるはずもないのに。

ほんと、現在の邦楽ロックバンドで、

アベフトシのギターに一ミリも影響受けていない人なんていないんじゃないかな?

それぐらい特徴的で尖ってて、とにかくカッコいい。これに尽きる。

そのギターが、あの四人のプレイに合わさる。革命が起きる。

聴くものの心を秒でかっさらう。

打ち抜かれて、そのまま上に飛べ上に。 死人が出るぞこのバンドは!! いや、マジでイッてまうほどのかっこよさ。

もしミッシェルを聴いたことが無いようなロックンロール童貞どもがいるのなら、いますぐこの動画を見てみろ。

酒、煙草、そしてミッシェル。

ワルの三大要素だろうが!! ひよってるやついる?

(おれは学生時代から陰キャ地味変がトレードマークでワルとは最極端の存在だったことは内緒)

あぁ…かっこよさすぎる…

くっ…小学生のころにタイムマシンで戻れるのであれば、 あの頃のおれに一言言ってやりたい。

「今すぐ革ジャンにサングラスで決めてミッシェルのライブに行け!! 引きこもって遊戯王カードばっか集めてんじゃねぇ!!」

とな…。くそう、あの頃のおれがもっとちゃんとロックンロールしていれば、

地味変な陰キャにはならずに、今頃おれもマイキー君と東京卍会だったっていうのに…!

そうなのだ。

一度でいいからアベフトシのギターを、ミッシェルのライブをこの目で生で見ておきたかった人生であった。

ミッシェルが活躍していた90年代~2000年初頭はおれはまだ小・中学生だったから、ライブはおろかTVで見たことも無い。

知っているのはYoutubeに残っているライブ映像と、大学の軽音楽部の先輩がやっていたコピバンが異様にかっこよかった、そんな記憶だけ。

そんな残された当時の映像・記憶だけで、こんなにものめり込んでしまえるんだから、

当時生でミッシェルを感じ、ミッシェルとともに育った世代が、正気でいられるはずはねぇ・・

ご存じの通りアベフトシは2009年、急性硬膜外血腫にて42歳の若さで死去。

永遠にその姿を見る事が出来ない、まさに伝説の存在になっちまった。

しかし、彼らが残した音源やライブ映像には、決してスキップなんてできない血みどろで魂のロックンロールが、いまも生き続けている。

まとめ

ふぅぅぅ語った語った。

やっぱな、ギターソロってのは魂のシャウトであり、魂のヒップホップだから。感じる事がすべて、感じたことがすべてだから!生きててよかったぁぁ!!!

フッ…これだけ魅力を語りつけたなら、若者の奴らも二度とソロをスキップなんてせぇへんやろ。

いやぁ、今日も人生の先輩として若者を正しい道に導くことに貢献したなぁ。

まったくあいつら、いつまでも手がかかるやつらだぜ…(窓の外を眺めながら)

そんなで、書き出しとまとめで意見の一貫性が皆無な記事を書き終え、 多重人格者の疑いを持たれながらも存分に承認欲求を満たすことに成功したおれ氏。

再び批判の的になりそうな若者文化を探し求めては、ネットという大海原に船を出すのであった。

そう、この記事自体がスキップされていて、このまとめも誰一人読んでいない事実など、

知る由もなく…。



そんなところです。

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