【”人との絆”はコスパが悪い?】コロナ渦で考える、ぼっちな生き方の話


ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブ世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
日々思ったことを鼻息荒く語るよ!
突然ですが。
友達って、多い方がいいのでしょうか?
学校の先生は言う。
『みんなと仲良く。みんな友達。』
そりゃ全員と絶対的な信頼関係を築け、助け合えるなら、
それは人生を楽にしてくれる要素の一つかもしれない。
しかし現実的にそんなことは難しい。
だれからも愛され、自分も周囲の全ての人の事を心から好きになって必要とすることなんてまず、ない。
30人のクラスで、せいぜい気が合う人間なんて2,3人くらいじゃないだろうか。
それでも、『人との絆』絶対主義の思想は容赦なく、僕たちを締め付ける。
あいつとは合わないけれど、わがままは言ってられない。
みんなの言っている事は理解できないけれど、『あいつはなんか違う』と思われたくない。
そんな気持ちから、みんな無理をして笑ってたように僕には見えた。
友達は多いほうが良い、協調性はあったほうが良い、という風潮は、
少なくとも僕が子供のころ(20年前ごろ)までは絶対的なものとして認識されていたと思う。
しかし、そんな時代はこのコロナ渦の中で終わろうとしている。
人に過度に期待しない・させない、ぼっちな生き方こそが生きやすい社会に、世の中はシフトしつつある。
今回は、元々『一人大好きっこ』だった僕が、
今、ぼっちスタイルが生きやすいと思うその理由について、話していこうと思う。
無理に『人との絆』を維持するのは、低コスパ。

『人とつながっている』かどうかが生死を分ける。
それくらい大袈裟な時代があったのだろう。
狩猟採集の時代はもちろん、厳しい環境の中で助け合って仕事を分担し合って生きていく必要があった。
現代文明でも、インターネットが普及する前までは、生きていくための『有益な情報』を得るために、
周囲の人たちと良好なコミュニケーションを築いておく必然性があった。
僕が学生だったほんの十数年前まで、『インターネットの情報をうのみにする奴は馬鹿だ』なんて言われていた時代があった。
信頼できる情報ってのは必ず信頼できる人から得るものだ、と考えられていたので、
分からない事があれば周囲のそれに詳しい友達に聞く、というのが最良な方法だったし、
いい仕事に就くためには必ずコネまわしが必要、と信じられていた。
そう、十数年前までは本当に『人脈のないヤツ=生きる力の劣るヤツ』だったのだ。
しかし、今や『インターネットの情報をうのみにする奴は馬鹿』どころか、
『すぐ人に聞こうとする、ググれない奴は馬鹿』と言われるほど、
インターネットの信頼性と利便性は向上した。
例えば『新しく動画編集をはじめてみたい』、と思えば、無料の始め方ガイドなんていくらでも転がっているし、
仕事もオンライン上でいくらでも探せる。
いちいち情報源となる人に媚びへつらい、精神力と時間をかけて情報を得る時代は終わったのだ。
生きていくスキルとしての『誰とでも仲良く』することの重要性がネットに取って代わられた今、
『人との絆』を無理に維持しようと心をすり減らす事は、最高にコスパの悪い行為である、と思う。
人とのつながりに期待することはこんなにも脆い

こんなことを言うと、
『周囲の人達との心のつながりこそが私たちの心を豊かにしてくれているのだ。
損得だけで判断するなんて心の哀しい人だ』
なんて批判されそうだが。
それは全くを持って正論だと思う。
損得勘定の及ばない、純粋に心通じ合った人たちが周囲にいるという事は、
それだけで人生を豊かにしてくれるはずだ。
ここで言う『コスパの悪い絆』とは、好きでもない人との関係性を無理に維持しようとする行為に対して疑問を投げかけているわけで、
もちろん『人とのつながり』自体を否定するつもりはない。
ただし、例え本当に気心知れた仲であったとしても、
人とのつながりから心の豊かさを感じることは、すなわち
『自分の幸福感を他人にゆだねてしまっている状態』
であることは理解せねばならない。
『あなたがいてくれるだけで、私は幸せ』
と思えるくらい愛している人がいる、ということは、裏を返せば
その人がいなくなれば自分は不幸になってしまうという事である。
いくら心通わせる相手だとしても、他人の心はコントロールできない。
移ろいゆく他人の心に、『一生一緒』だとか『永遠に友達』だとか、
美しい言葉を鎖にして縛り上げる行為は、エゴでしかない。
相手の自由を拘束することはその人を不幸にしかねないし、
人間関係にのめりこみすぎることは、例え家族であっても危険な行為であると思う。
僕自身も数は少ないながら気心知れた友達もいるし、家族や彼女の存在も小さくはない。
しかし常に彼ら彼女らに、期待されない・しすぎないように生きている。
『家族は一緒に過ごすべき』だとか『友達だから助け合って当たり前』だとか、
そういう固定概念をなるべく持たないようにしている。
やりたいことがあるなら人間関係に縛られずにやるべきだと思うし、
行きたい場所があるならたった一人でも行くべきだと思う。
特に現在のコロナ渦で、『他人に幸福感を期待する生き方』の危険性が、顕著に現れはじめている。
上記の生き方だと、会いたい人に会えない状況が続くと著しく幸福感を落としてしまう可能性が高い。
だからこそ今、人に依存しすぎない『ぼっちな生き方』が見直されるべきだ、なんて思っている。
自己完結できる趣味があれば、ぼっちでも楽しい。

他人に幸福感を求めない、ぼっちな生き方を楽しむためには、自己完結できる趣味を持つといい。
一人で没頭できる趣味があれば、周りの人たちが楽しそうにしていたって気にならないし、
他人に頼らなくても充実感のある生活を送ることができる。
また、これは人それぞれ向き不向きあると思うけれど、
その趣味は『消費ではなく創作』であるべきだと思う。
読書が趣味なら実際に自分も文章を書いてみる、
映画鑑賞が趣味なら自分も映像制作をやってみる、または感想・評論をブログ記事にしてみる、
など、好きなものをもとに、何かを作り出すことで、人はより幸福に生きられると考える。
創作なんて言うと難しく聞こえるかもしれないが、映画の感想をSNSで発信してみるとか、そんなのでもいいと思う。
趣味で、消費だけではなく創作をした方がいいと思うその理由は、
自分でオリジナルなコンテンツを社会に向けて発進することで、
ぼっちでも心理的居場所を得ることができるからだ。

アメリカの心理学者アブラハム・マズローは『人間には5段階の普遍的な欲求がある』、と説いており、これらを満たすことで人間は幸福感を得られると言われている。
現代社会において、土台から2つ目までの生理的欲求・安全の欲求に関してはまず問題なく満たされていると仮定する。
問題は3段目の社会的欲求以降である。
人間は社会性のある生き物である以上、他者から社会の一員であると承認されたい欲求というのは、一生消えることはない。
ぼっちスタイルで生きる中で、消費する趣味しか持っていないと、他者や社会から存在を認識される事がない。
太平洋戦争後28年間も一人ジャングルで生き延びた横井正一さんのような強靭な精神力があれば別だが、
大抵の人はその孤独感に絶望し、周囲からの承認を求めるだろう。
そんなとき、常に発信し続けられる自身のコンテンツがあれば、
社会に対して、自分の存在を認識させることができる。
さらにその創作のレベルが上がり、他者から賞賛されるくらいになれば、
その先の欲求である承認欲求や自己実現欲求を満たすことにもつながる。
ポイントは、『承認されるために趣味を発信する』のではなく、『好きだから発信する』事である。
最初から『他者承認を目的とした発信』だと、結局それは他人に依存した行動であり、
他人の評価一つで幸福感を上下させられる不安定な精神状態に陥りやすい。
『自分の楽しみのためにやる。
それがもし誰かの参考になったり感動を与えられたりしたら一石二鳥だな。』
くらいの軽い気持ちで、自分の好きを追求する意識が大切だと思う。
僕はYoutubeで大好きな音楽を自主制作して発信している。
お世辞にも沢山のファンがいるようなチャンネルではないんだけれど、自身のオリジナルコンテンツを世に垂れ流す事で、
小さいながらも『この音楽で社会に何らかの影響を与えているんだ』、と自己承認でき、
それが心理的居場所の形成につながっている。
なので、休日一人でひきこもり作業するのが、楽しくて仕方がない。
以上の理由から、人に依存しない生き方をするなら、自分を表現できる趣味を持つことをお勧めしたい。
まとめ

コロナ渦で人との付き合い方、人間関係への認識が根本的に覆ろうとする中、
これまでのような広く浅くな交友関係は不要な社会がやってきている。
『人脈』の重要性は『ググり力』に取って代わられ、
『協調性』は『唯一無地の個性を消す危険な思想』と認識される世界が、もう目の前まで来ている。
ただ裏を返せば、本当に付き合いたい人とだけ適度に良いコミュニケーションを築き、
好きな事を好きなようにできる社会になってきているという事。
なので、次の世代へ向けて、学校でもただ思考停止したように『みんな仲良く』ではなく、
『自分の好きに正直である事』を気付かせる教育が必要だと思うし、
そこから生まれる多様性を承認し合える雰囲気が、これからの日本には必要であると考える。
その先で、僕たち一人一人が自身の個人的幸福感について考え、
様々なベクトルで日々に没頭し楽しんで生きて行けたなら、
きっと面白い未来が待っているのじゃないかな。
そんなことをふと思って、今回の記事を書いてみました。
そんなところです。
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