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【アヤモンテ/スペイン】ついに国境の町に到着して、緊急脳内会議が開かれる話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!andymoriの “ジーニー”!
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………………..

朝!!!!


ヘンテコな植物がポツリポツリと生える荒野を1時間ほど歩いて….

ついに!!

ついに到着だ!!!!!!

おれは張り切っていた!!

荒野の一本道の向こうに、白壁の街が見えたのだ!!!

きっと街の中央広場では、数千人の観衆の中、嵐の司会でみんながサライを歌いながらおれがゴールのテープを切る瞬間を待っている事だろう…!!!

そうここが!!!ポルトガルとの国境の街、アヤモンテなのである!!

(うぎゃぁぁぁついに!!やってのけたぞ!!!おれはやってのけたんだ!!!!)

1週間前、特に誰も望んでないのにとんでもない使命感に駆られて1人始めた企画、「歩いてポルトガルまでいこう!!」ツアー。

幾多もの試練を乗り越えて、ついにそのゴールテープを切る時が近づいているわけである!!!

荒野を抜けて住宅地にさしかかりながら、ここまでの旅の光景が走馬灯のように脳裏をかすめる…!!!

焼けたアスファルトを蹴って突き進むおれの二本の毛深い足…

鼻歌を歌いながら土埃舞う荒野を突き進むおれの二本の足は毛深くて…

…うむ、ぼっちのおれはとくに景色を見るでもなく、うつむいて突き進むのみだったので、思い浮かぶ映像といえば自分の二本の足が毛深くて汚らしかった事だけであるが!

やってのけたんだ!!150キロ!!完歩おめでとうおれ!!!!!!!!

ついにスペイン最後の街の中央まで地味にやってきた俺!!




もちろん誰が待っているわけでもなく、小さな田舎街を歩く見慣れないアジアンに、みんないつものようにおぞましげな視線をむけるだけである。

脳内では盛大なファンファーレが鳴り響いて止まなかったのであるが…

ここでおれは衝撃の事実を知る事となる…!!!

グーグルマップで見てみると、街から1キロほど離れた場所に橋がかかっていたのだ。

スペインとポルトガルとの国境には大きな川が流れていて、その橋を渡ればポルトガルまで、完歩達成だ!と思ってたんだけれど!!

え…高速…?

おれ、青ざめる。

なんと!!!!

到着してみて気づいたのだけれど、なんとその橋がまさかの高速道路限定、つまり歩行者は進入禁止の橋だったのだ!!!!

うそやん…!!

歩いてポルトガルまで入国できる、”下道”の橋は、ここから30キロ北にある…

うぎやぁぁぁぁぁぁぃ!!!!!!

…おれの脳内で、緊急会議が開かれた!

悪のおれ「おい!どうなってんだよ!30キロも、さらに歩けるわけないだろ!ふざけんなよ!!」

正義のおれ「仕方ないじゃないか!歩いてポルトガルまで行くってあれだけブログに書いちゃったんだ!また釣り師おつ!ってバカにされるよ!行くしかないじゃないか!」

悪のおれ「あぁうるせぇ!もう適当に、高速に入る車ヒッチハイクしようぜ!?別におれが完全徒歩でゴールしようがなにしようが、正味誰も見てねぇんだよ!!」

正義のおれ「ば、ばか!いつもこのブログを見守ってくれてるマニアックでマイノリティなサイコパス系読者の方達を裏切るなんて出来るわけ無いだろ!いいか!?歩いて渡ったって体でヒッチハイクするんだ!絶対にバレないようにな!」

悪のおれ「えっ!?でもそんなの、読者のみんなを欺くことになるんだぞ!?そこは正直に言った方が良いんじゃないか…!?」

正義のおれ「ウルセェ知るかよ!誠実で約束は絶対に果たす硬派で無垢な好青年ブロガーのイメージを守るためにはそれぐらい必要なんだよ!黙ってろ!」

悪のおれ「だ、だからって嘘ついて良いわけじゃ…まずそんなイメージ微塵もないぞ…足の毛だって汚いし…」

正義のおれ「なんだ文句あんのかそのイキッたツノを引っこ抜いて代わりにたけのこの里くっ付けてやろうか!?未来のおれが、この脳内会議の内容をバカみたいにブログに書かない限り、誰にもバレやしねぇえんだよ!!いいかお前は引っ込んでろよクズが!!?」

悪のおれ「そ、そんな………。」

そんなで、正義のおれの懸命な説得により、誠実な心を保ったおれは何事もなかったかのように、橋のふもとに向かおうと海沿いを歩いていたのだけれど…

小さな港の前を通り過ぎようとしていた時。

む?

フェリー… エスパニョールから…ポルトガル…

なんだと!!!!フェリーだと!!?

そう!おれは発見してしまったのだ!ここアヤモンテからはポルトガルへの連絡船が常時運行していて、しかもお値段たったの1ユーロ80セント、約200円!!!

おいおい、おれは確かバスや電車、ヒッチハイクすらもやらずにポルトガルまでにたどり着くとは言ったが、フェリーも使わない、とは一言も言って無い。

そう!フェリーを使うということは偽りでも欺きでもなんでもない!!合法だ!!決めた!決めたぞ!おれはこの船でポルトガルへ行ってやる!!!

…と、特に視聴率もないくせに、自意識過剰に自分で決めたルールの隙間をぬってポルトガルへの上陸方法をついに確保したおれ!

ともなれば最後に、ここスペインの地で歌おう!

船代金だけでも取り返してやるんだ!!!!!!!

街の外れのインターを目指していたおれは、くるり引き返してまた街の中心地へ!!!

3日前、蚊の大群に襲われながらフェルバという街で歌って以来、ずっと路上が出来てなかったおれ。

最後に、このスペインの果ての地でなんとしても歌ってやろうじゃないか!と張り切ってメインストリートを練り歩くんだが…

こ、こぇぇぇ!!!!!

とにかく小さな港町である。

石畳のメインストリートはぽちぽち人は歩いているんだけれど、街行く人みんな知り合いといった感じのアットホーム感が、逆によそ者のおれには圧倒的疎外感を感じさせる!

うるせぇうるせぇ!どうせすぐにポルトガル行くんだ!何が怖いことあるもんか!!!!

と、小さいながらメインストリートのど真ん中にギターバックを寝かせるんだけれど…

いやぁだぁぁぁぁ!!!!!

道行く人たちの、

(何なのこのわけのわからないアジアンは…?

こんなところにギター置いて、まさかバスキングなんてやるんじゃないでしょうね…!!)

と言わんばかりの冷ややかな視線が四方八方からおれに突き刺さって、顔を上げられない!!!

………

(ふう、ちょっと疲れて重たいギターバックを下ろして休憩だぜ。さて行こか。)

という体で自分の中で演じて見せて、またバックを担ぎ上げて歩き去るおれ。

すたすた…

く、くそぉおぉぉぉ!!!!!

何やってんだこのクソ野郎っっ!!!!誰もお前の一挙手一投足に注目なんてしてねぇんだよこの自意識過剰のクズが!!

と心の中の鬼教官のおれが怒鳴りつけてくるが…

無理ですっっっ!!!僕ちゃんにはできませんっっ!!びやぁぁぁぁん!!!

ダメだ!本当に怖い。

大きな都市のある程度の無関心さの中で、声を上げるのはまだ良いんだ。嫌な人は立ち去っていくだけだし、音楽を好きな人だけが残って聴いてくれるから。

でも、こうも小さい街だと、みんな自分のうちのように愛着をもって街に暮らしてる、そんなアットホーム感が漂ってるんだ。

そんな中でおれみたいな怪しい外国人が突然ギター取り出して歌い出すなんて、相手の立場に立ってイメージしただけで怖い!!

知らない人の家に突然土足で上がりこんで、

「ちょりす!いや、てかマジで今日天気パネェすよね。ちょっと一曲歌わせてもらえないかなぁなんて思ってるんすけど、いやまじちゃっす!」

とか言うてる気分になる。

もしおれが家の主人なら天かす投げてうどんで首締めてやるところだ。

はぁ……

重苦しい気分で、ストリートから一本入った公園のベンチに腰掛けた。

タバコに火をつけて、深いためいきをつく。

どうすりゃ良いんだよ…

正味、無理にここで歌わないといけないわけじゃない。さっさとポルトガルに渡って、ある程度の大きな街に出てから歌って稼いだ方がいい。余裕があるわけじゃないけれど、そこまで行くくらいのお金はある。

でも…

こうやって、新しい壁が見えて、

(おれには無理だよ…)

なんて諦めて出来ることだけやって満足する自分を見ると、吐き気がするんだ。

惰性で塗り固められたガラクタになっていく気分。

まぁもともとゴミ箱の底みたいな人間なんだが、でもゴミなりに、必死に戦って生きていたいんだ。

必死にやって、できんかったらいいんだ。仕方ない。

でもやらずに、

「出来ませんでしたーテヘペロ」

なんて笑って見ても、おれ自身は微塵も騙せねぇ!

こいつクズ中のクズだな!って、もう一人のおれが怒りのたうちまわるんだ。

いやだ。そんな僕ちゃんには成りたくない!!!逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメなんだ!戦え戦え戦え!!

タバコの火が消えて、ふう!と息を吐いて、ビビリの部分が大半を占めるが一応武者震いをして、もう一度立ち上がる!!

もう一度さっきの小さなメインストリートのど真ん中、街路樹の前にギターバックを置く!!!!

向かいのカフェのおねぇさんが不安げな表情でチラチラ見てきてる…

う、うるせぇぇ!!これがおれのスタイルなんだ!!すいませんちょっとだけ歌わせてくださぃぃ!!!!!

まさに自分とのバトルロワイヤル!!またさっとギターを担ぎ上げて逃げようとした弱気なおれをサーベルナイフでみっくみっくに切り刻んでギターを取り出す!!

でも最低限、邪魔をしちゃいけない!不快に思われたら元も子もない!

柔らかく、ソフトに、女の子のおしりにタッチするようになめらかにジャランとコードを鳴らす!!!

うぉぉぉカンチュリーロー!!!!!!!

1時間いかないくらい歌った。

お店の邪魔したくなかったから、ボリュームは抑え気味で、しかし伸びやかに歌えた!!

うむ、レスポンスは超悪かった!!!

結果は2ユーロ!!!涙

やっぱり超絶怪しかったのか、何も見えない!とおじいちゃんおばあちゃんは頑なに下を向いて通り過ぎるだけ。

でも、そんな大人の作法を知らない子供達は、ストリートミュージシャンなんてなかなか見る機会もなかったんだろう、みんながみんな興味津々に集まってきては、無邪気な笑顔を見せてくれるんだ!

おれのなかでは、それこそが音楽に求める真髄なんだ!規則性も協調性も飛び越えて、楽しいことに忠実に在る、そのなかでおれの音楽を選んでくれる。

お金がなんだ!なんだか、彼らのおかげで不思議と失敗した…って感覚は微塵も感じなかった!

心配してた向かいのカフェも、

「ちょっとマスター!あんなとこで汚いニホンザルが足にタンバリンつけて歌ってるわ!」

なんてテンション上がった顔でマスター呼んできて、出てきたヒゲのマスターも、

「やれやれ!!ひゅぉぉ!!!」

なんて腕を上げて応援してくれた!

嬉しい。

お金にはならんが、どこだって、案外音楽やって嫌がる人なんて少ないんだろな、なんてちょっと確信した。

そうなんだよ。いっつも、どうせやったって…なんて諦めがちだけれど、やってみたらいつもなにか一つは、得るものがるんだ。

それが希望だろうが、絶望だろうが、関係ねぇ!そうやって飛び込んで経験してのたうち回りながら進む生き物だ、その全てがおれを形成するんだ!

もう一気に体力を使い果たして、ポルトガルへの船に乗るのは明日にすることにした。

町外れの荒野まで少し出て、誰もいない乾いた大地にテントを張った!

トゲのある植物がたくさん生えてて、テントのシートをも突き刺すもんで、寝返りを打つ度に一人SMプレイのように「あんっ!!」と悲鳴を上げる!

それでもアンダルシアの大地の、この乾いた風と美しい星は、お金を払ってでもテント張りたいぐらいの美しさがある。

自然の、この恐ろしいくらいの静寂のなかで、満天の星空の下、ビール飲みながらイヤホンで音楽を聴くのが最高。

日本にいるときは、自然が当たり前に周りにありすぎて、こういう美しさに気づかなかったんだ。

日本に帰ったら、気の合う仲間と一緒にこうして音楽聴きながら寝転がって、あれやこれや、話したいのだ。

どうせ答えなんか出ないような話を。

明日はポルトガル!行くでぇぇぇ!!!!!

そんなところです。

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