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【ラパルマデルコンダード‐ニェルバ/スペイン】歩き旅末期症状?道端のブラジャーと木の実食べる話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!Hiraku Yoshimuraの “Heart”!
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………………..

アンダルシア横断、ポルトガルへの歩き旅3日目。

セビージャを出発したおれは、約50キロほど進んだビルラーサという街のはずれの草原で目を覚ました!

朝8時!日が昇りきって暑くなる前に、8キロほど先のニェブラという街を目指して歩き出す!

あわわあ!!この辺りもひまわり畑がどこまでも続いていく。



な、なんて素敵な景色なんだ。

青い空と満開のひまわり、揺れる麦畑。

どこまでものどかで美しい田舎の風景。


おれの頭の中では白いワンピースの小さな女の子を肩車して、家族でピクニックに出かける幸せな未来が浮かぶ…

ほんわほんわ

「見て!パパ!このひまわり、こーんなに大きいよ!!」

自分の顔をひまわりに寄せて、比べて見せては無邪気にはしゃぐ娘。

「本当だね!でもパパの顔の方が大きいぞ~!いないいなーい…ばぁぁ!!」

「うわぁ!板東英二みたーい!パパすごーい!!」

「だれが”ゆでたまご!”だぁ!!よーし!パパとあの丘まで競争だぁ!よーいどん!」

「わぁい!待てー!」

きゃはは!そーれ!……

丘に到着すると、娘が得意げに立って待ってて、

「ははは!パパ、走るのおそーい!」

「はぁ…パパは…はぁ…文化系だからね…はぁ…走るのなんて必要ない青春時代を…っばぁ…過ごしてきたからね…」

「そんなんじゃ、今度の運動会の親子競争、ビリになっちゃうよ!クラスの風早くんは、もっと走るの早いんだから!」

「はぁ…風早くん?…はぁ…クラスの男の子かな?」

ハッとした顔をして、プイッと向こうをむいてしまった娘。顔がリンゴのように赤くなる。

(娘子ももう小学生。子どもから、女の子になるころなのかな。)

おれは眼を細めながら、後ろからハンカチで彼女の額の汗を拭いてやる。

汗ばんでへばりついていた、彼女の栗色の髪が、アンダルシアの爽やかな風に吹かれて、なびく。

「ねぇ…パパはママのこと、好き?」

「ん?急にどうしたんだ?もちろん、大好きだよ。娘子と同じくらい愛してる。」

そういうと彼女の眼が急に輝き出して、さらに聞く。

「ママとパパ、どうやって出会ったの!?」

「え?あぁ、パパが昔、世界中を旅していた時に、ブログを書いていてね。旅の内容そっちのけで、”ちなみちゃん好きだー!!”と言いまくっていたら、その思いが届いて、出会うことができたんだよ。」

「ママ、綺麗だったの??」

「そりゃもちろんさ!今だって世界で一番綺麗だよ!」

「どうして娘子は、パパとママの赤ちゃんになったの?」

「えっ!!?どうして?い、いや、あの、えー…あれは結婚して半年経った夏の終わりだったかな…2人で沖縄の離島に行ったんだ。あの、そ、それで、夜、大雨で、雷がなって…ちなみちゃんが怖いって寄り添ってきて…あの…それで…

「ねぇー二人ともー!!戻っておいでー!お弁当にしよー!!」

遠くから俺たちを呼ぶちなみちゃんの声が聞こえる。

「やったぁぁお弁当だぁ!!」

「あの!…それで、ぼ、ぼくはキミと幸せな家族を作る自信がある!って話して、そしたらちなみちゃんも…

…あら?」

娘はもう丘の下まで駆け下りてて、おれはにこりと微笑みながらそれをみつめる。

視線をちなみちゃんの方へ向けると、風に飛ばないよう麦わら帽子を抑えながら、

「あなたも早くー!」

って笑って手招きしてて。

うん!と無言で相づちして、おれも丘を駆け下りていくんだ。

ほんわほんわ….

はぁっ!!はぁっっ!!!!び、ビャァァァァちなみちゃん好きだー!!!

そんなで、旅の内容そっちのけで、0.03ミリにもならない可能性にかけて、ちなみちゃん好きだー!!と連呼して着実にブログ読者を減らすおれは、ただひたすらの一本道を今日もとぼとぼ歩いていくのであった。

ただ一人…

あぉぁ…歩いてポルトガルいくぜ!だなんて言うんじゃなかった。

途方も無い距離を、話す相手もなく、特に景色を見るでもなく、ただただ靴のつま先を眺めながら下を向いて歩くだけ。

ただの廃人である…

なんか、歩き旅とか、もっとこう途中でトラや毒サソリやはぐれメタルなんかに遭遇しながらなんとかかわし、夜たどり着いた小さな街のバーで出会った他の旅人と古くからの友かのようにこぶしで挨拶して、店を出た後、焚き火でタバコの火をつけて一本のウイスキーを交互に飲み合い、星を見上げるみたいなスリリングでワイルドな旅をイメージしていたが…

地味!!

超地味である。

顔を上げると太陽の日差しが殺人的に強いので、終始うつむいて歩くおれ。

楽しみといえば、道端に落ちているあれこれを眺めて、それについてあれやこれやと妄想する事ぐらいである。

どういうことかと言うと。

ただただひたすらの田舎道である。

車でしかまず通らないだろうというところなので、何年も前に捨てられたのであろういろんなものがそのまま落ちていて、おもしろいのだ。

火に焼けて真っ白になったコカコーラの缶やビール瓶、マットレスやら大昔のケータイやら、ベンツやアウディのエンブレムが落ちているのも見た。

今日はブラジャーを見つけた。

道端に、ブラジャーが落ちているのだ。

たぶん、オープンカーで飛ばしていた峰不二子的セクシーガールのそれが、車のバウンドかなにかでうっかり、パチン!ブルルン!と、取れちゃったんやろな。

多分今頃、

(えっ…うそ!ない?どこ行っちゃったの!?私のブラ!!)

と、焦っている頃ではなかろうか。

いや、でも服きとる上から取れるだなんて、かなり無理があるか?

挙動不審のキモオタがいざそういう場面になっても、ホックを外すのに手間取って、しびれを切らした彼女に、

「もう!自分で外すからいいよ!」

と怒られる事件も多く発生しているというし、女子のブラって高密で複雑な構造だと聞くしな…

え…ならまさか、もともとブラだけだって…

な、なら今は…一糸まとわぬ……

は!!はぁぁ!!はぁぁ!!!

といった具合で、おれは不毛な時間を過ごしながら、一時間に5キロという途方もないスピードでゆっくり、ゆっくりとポルトガルに近づいていった。

朝10時頃、ラパルマデルコンダードという多分30分後には忘れてるやろなぁという長い名前の小さな街に到着。


どの町にも大なり小なり教会がある。

カフェで一ユーロコーヒーを飲んで水を補給。

あれ?この町の名前なんだったっけ?とか思いながら、まぁええわと、すぐさま次の街へと、またただひたすらの荒野へ進む。

この先10キロほどの距離に、ニェルバという街がある。

地図で見た感じ、小さいけど空港もあるので、大手のスーパーマーケットくらいあるんちゃうか!!?なんならマクドナルドにKFCも!!?WIFIつなげるかも!!?とテンション上がって、なんとか今日の午前中までに行ってしまいたいと考えたのだ。

一昨日からずっとWi-Fiをつなげていないおれ。このブログの更新も止まっている。

「ゆうきさん!更新ないですけど大丈夫ですか!?」

と大騒ぎした読者の女子大生の皆さんが救急車やFBIなど依頼すると大変だ。いやぁぁ困っちゃうなぁ!早くWi-Fi繋いで、おれは大丈夫だよハニー!と更新しなきゃっ!!!!

そんなで、後にネットを繋いでも特に読者の方からのコメントも無ければラインのメッセージもファミマからの宣伝メッセージしか来ていなかった事など知る由もなく、おれは焦りながらひたすらに大地を蹴り進む。

人のこない幹線道路で見られる動植物も見てて楽しい。

乾いた大地には、サボテンや、棘だらけの草や、アフリカで見たバオバブみたいに高い位置だけに葉をつける松の仲間など、日本ではなかなか見られない草木が多い。

む!これは珍しい!まるでパールで装飾を施されたような丸い玉の葉をつけた木に、紫の花が咲いてる!

と!思ったら!!!

え、閲覧注意ですよ…!!?

うげぇぇぇこれ全部カタツムリだ!!!

きっしょーー!ー!!!!!!!

む!!!

お次は!道端の雑木林に見慣れた木が…

こ、これは!!イチジクじゃねぇか!!??

….いやいやそんな。

分かっている。こんな養分もないであろう乾いた大地にポツリ佇む野生のイチジクの木。

甘いわけが…

ぱくり

う、うまぁぁぁぁ!!!!!!

え!?フツーにイチジクじゃ!!

うま!!なんなん野生でこんな美味しいものなのイチジク!

と、調子に乗って、近くの木になっていた小さなぶどうのような、へびいちごのような、怪しい実も手に取るおれ。

ぱくり。

うげぇぇぇすっぺぇぇぇ!!!!

そして超繊維質!!

こっちはダメだ!食べられん!!

そして、あたりのサボテンのトゲをちぎってようじがわりに歯に挟まった繊維をキレイキレイし、ヤシの木の皮をうちわ替わりに仰ぎながら再び歩く。

…む。なんかこうやって書いてみると、最近体が完全に自然共存型にシフトしてきている気がする。

果たしておれは日本に帰った時、ちゃんと人間の暮らしに戻れるのだろうか…。

おれがついには、

“今日は木の棒を使ってアリ塚からアリをほじくり出して食べた。

まだお腹が満たされなかったので、罠を作ってスズメを取って食べ、近くの川の水で水分補給した。そんなところです。”

とか普通にブログに書きだしたら、危ないよと注意してほしい。

正午頃。

殺人的太陽に汗ダラダラで、水ももう少しで尽きる!という時でやっとおれはニェルバに到着!!

……んー!!しかし!!全然思ったより田舎!!

街の周りには川が何本か流れていて、中央には石造りの、イスラム風にも見える城壁の残骸が残っていた。

大昔、荒野のオアシスとして栄えたとか、そういう街なのかな?

あたりは赤土の大地が広がってて、それが溶け出してか、川の水も錆びたように赤褐色をしている。

町外れの空港というのも、どうやら軍事用の緊急着陸路みたいなやつだった。

もちろん期待していたマックやバーガーキングや丸亀製麺などなく、どの街にもあるような小さなバーでビールを飲んで、充電させてもらった。

うぬ、この辺の田舎町じゃ、冷たいコップ一杯のビールが一ユーロ、コーヒーと同じ値段で飲めるから嬉しい!

バーと、近くの公園で灼熱の6時くらいまでをやり過ごした。

こういう時間、ネットも繋げないのでケータイ書籍にダウンロードした本を読んでいる。

アルベール・カミュという人の書いた、異邦人という小説。

ずっと前に読もうと思ってケータイ書籍で買ってたんだけど、主人公の体験記のような形で書かれているその、機械のように冷淡な、面白みのない日記みたいな文章が掴みづらくて、途中で止めてたんだけど。

最近、歩き出して、真昼間は時間ができるので読み返したんだけど、

なるほど、この書き方自体が、主人公の性格や異常性を表す、この小説を理解するためのひとつの材料だったということに気づいて、それから面白くなった。

舞台になってる、夏の南フランス?北アフリカ?かな?詳しくはわからんがその、乾燥した灼熱の大地の空気感が、自分の今いる場所に近いものがあって、それもまたひとつのめり込むのに好都合だった。

理解力の乏しいおれの頭では意味を読み解くのに時間のかかる本で、同じ箇所を何度も読み返したりしてしまうけど、ポルトガルにたどり着くまでには、全部読んでしまえそうだ!

日もついに勢いを失い始めた6時半。

再び歩き出して、10キロほど行った、牧場を超えたあたりに、小さな川が流れてて。

その奥の草原に、ポツリ、謎の石壁、見捨てられた古代遺跡のような怪しい建物が建っていた。

夕日に照らされてなんだかラピュタにでも出てきそうな雰囲気で、なんかゾクゾクして、その奥の、遺跡が見渡せる丘の上でテントを張った!

日が暮れていく。


丘は線路につながっていて、1時間に一回くらいの感覚で轟音を響かせて電車が通った。

その度に驚いてびくん!となってしまうんだけれど、逆に言えばそれ以外は鳥の声と風の音しか聞こえないような、静かな場所だった。

買っておいたビールを飲んで、曲でも書けそうな気分になって、ギターを手に持つけど、なんでやろ?あの日への憧れみたいな、後ろ向きな言葉しか出てこない。

もっと前のめりな、ブッ刺すような歌を歌いたいのに。

でも、出るに任せて、女々しい歌を歌った。

寝る前に外に出て、月の光を浴びた。

あと数日で満月になるんだろう、月は明るくて、ライトも街灯もないのに字を書けるくらいに光を降らしてた。

ぼんやりと、でもどこまでも見渡せる優しい色に包まれた夜。

何か、海の底にでもいるような気がして、なんか息苦しくなって大きく深呼吸してみる。

誰かと一緒に見たなら、アレヤコレヤといつまでも語っていたくなるような夜。

今日もおれは一人だ。

ポルトガルまであと70キロというところか。

そんなところです。

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