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【カヤファール~ジンカ】へ向かうバスで故郷の母を思うフリをする話

2020年4月29日

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カヤファール三日目!

民族マーケットの田舎街(というか集落)カヤファールから、ここのおっちゃんが「ビッグシティーライクトーキョーだ!」と豪語するジンカまで!

どうやらこのジンカという街から旅の目的地ツルミへのバスが出ているという!

オンボロの乗り合いバンに乗り込んだおれ!

料金は15ブル、しかし料金回収の車掌みたいに手を出してきたガキんちょに20ブル渡したら、

「ありがとうこれは僕へのチップだ!」

みたいなジェスチャーしてきて、ふざけんなよ!と不動明王、いや、加山雄三の面持ちで返せ!いやいや!返せ!と言い合い!

めんどくせぇんだよなこういうのがいちいち!!

金も取り返して、ついにジンカへ出発だ!!

一面の荒野だった、カヤファールまでの道のりとは打って変わって、カヤファール→ジンカ間は木々の生い茂る山々の景色が窓の向こうを流れていく!

その山々の風情はこれまでの荒れ果てたただっぴろい荒野に見慣れていたおれには、どこか懐かしく感じて、

(あぁ、なんかこの山道の感じ、ちょっと日本に似ているなぁ。田舎のおふくろ、元気かな?このあいだのおふくろの誕生日に南アフリカから送ったカーネーション、無事届いただろうか?)

と家族想いの青年を演じながら、遠い目をして窓から吹き込む風を浴びていたら、

「一人?隣、空いてるかしら?」

と白いワンピースの菅野美穂みたいなかわいいおねぇさんに声かけられて、

「ど、どうぞ。バッグ、どけますんで!」

とぶしつけに言うと、

「私ここの景色、なんだか好きなの。ちょっとふるさとの事とか思い出しちゃう。」

「えっ!おれもなんですよ!俺も今、田舎に送ったカーネーション、届いたかなぁなんて・・」

「へぇ~、気難しそうな顔して、かわいいとこあんじゃん!」

と鼻先をチョンと指で触られて、

ちょ、やめてください、とか言いながら、いたずらにフフフと笑う彼女の表情や、窓からの風で淫れた髪の毛をかきあげて、まとめるその仕草になんだか、ちょっと、恋の始まりを予感してしまったりなんかしてー!!!!!

と、田舎にカーネーションも送ってなければまずカーネーションがどんな花かもしらずに盛り上がっていると、

「ヘイ!why!ユー!サッドフェイス!?」

「あぁ、ちょっと田舎に送ったカーネーションが・・

(てなんだおやじかよ。)

・・じゃなくてただ景色見てるだけです。」

どうやら菅野美穂ではなく、ぎゅうぎゅう寿司詰めの車内で隣で密着してきているおやじが話しかけてきたらしい。

あぁ、めんどくせぇなぁ、なんて思うんだけど、

今風景に浸ってるからそっとしといてねアピールは空気をバリバリに読む日本人には有効な手立てであるが、エチオピア人の前にこれは全く意味をなさない!

むしろ、
「そうか暇なのか、ならおれが話をしてやろう!」
といった具合で、10分と孤独の旅人になれないところは、アフリカ旅のいいところであり、スーパー面倒くさいところでもある。

おれはもともと、1日のうちに20時間ぐらいは一人の時間を作りたいタイプであり、街中でアンアンに取材されたと思ってうかれてたら数日後紙面にて、「彼氏にするな!こういう男はめんどくさい!top3」の特集記事に掲載されているのを発見しそうな男である。

だからバスの中とかでもひたすらに音楽を聴きながら景色を見たり、飽きたらケータイ書籍を読んだり、バスの車内で菅野美穂に話しかけられたらなぁとかの妄想を日記にしたためてニタニタしたりするのが好きなんだ。

そんなおれにとって、こういう、逃げ場所のないところで永遠と終わりの見えない話をかわいい女の子でもないおやじとせねばならんというのは、監禁拷問のような感覚なのだ・・

と、自分の性格をこれでもかとブログに書く自分語りがウザい系ブロガーのおれであったが、しかし、こんだけなんやいうてても、いざ話をし出すとおもしろい。

住む環境が違いすぎて、話に引き込まれる。

なにやら彼はエンジニアの仕事をしながら妻と一人息子を養っているようなんだけれど、エチオピアの経済では俺たちは永遠に裕福にはなれない、と嘆いている。

なにやら彼の仕事は月収1万円で、家賃や家族の食費を引くともうほとんど残らないのだそうだ。

だからもしおれたちが外国に行くお金があるのなら、そのまま別の国に移住して住みたい。だからあなたが、ただ旅行のためにアフリカを訪れることができるのが、とてもうらやましい。

みたいな事を、言ってた。

彼のように、大学を出てちゃんと仕事をしていてもそんな状態だもんな。

エチオピアの平均月収は8000円って言ってた。

8000円とか、日本人ならバイトでも1日で稼げる額だ。

同じ人間で、労働力という意味での仕事をするための体の作りも同じはずなのに、生まれた国の違いだけで、こんなにも違ってくる。

それは国の経済が弱いのだから仕方ない、と言ってしまうのは簡単だけれど、そこには個人単位ではどうにも変えられないシステムがある。

どうせ日本人に生まれたのなら、この人生で出来る限りの事をやって幸せに感謝していたいし、いろんな社会を覗いてみたい。

彼らにはできない。

可哀想!っとかって思うのも違う。

貧困、というとテレビやネットの世界で報じられるのは、ぼろきれを着て涙を流す少女なんかをイメージさせるモノが多い気がするけれど、実際彼らは、無いなら無いなりに楽しくやってるし、自分の国や民族に対して誇りを持っていきている。

だから貧困=可哀想っていうのはあまりにもナンセンスだし、逆に彼らを侮辱している気がする。

人間として対等に生きていく上で、彼らと、貧困とどう向き合うか。

おれら日本人のような一握りの先進国民にしかできない事はたくさんあると思う。

フェアトレードという考え方がある。

いろんな方法や考え方があるし、企業単位でできる事となるともっと範囲は広いんだろうけれど、一消費者としてまずは取り組みたい。

安い賃金で運営されている工場やファームで作られた格安のモノばかりを買うのではなく、モノが先進国の店先に並ぶまでの過程を知り、正常な運営状態で流れてきたモノを選んで、たとえ高くてもそこに価値を認めて買う。

ファストファッション業界なんかが、インドやバングラディシュで工場を建てて、過酷な労働環境で従業員を雇って安価な衣料品を提供しているってやつがよく騒がれている。

カンボジアを旅した時に、ある日本人の男性に出会った。

彼はカンボジアで「スイジョウ」というメイドインカンボジアにこだわったブランドのショップで働いていた。

ここのブランド、低所得国であるカンボジアで生産されているものの、わりと値段は高い。

でも、日本国内で売られるものと変わり無い品質の高さと、カンボジア伝統のデザインが特徴的だった。

そこのオーナーさんも日本人で、この店を成功させることでカンボジアのブランド力を上げて、現地で働く人たちの労働環境の底上げをしたい、と話していた。

ただボランティア、とか、募金するだけとがじゃなくて、根本から社会作りに貢献しようとしているのが素敵だなぁと思って、小さいけどポーチを買って、今も使っている。

まぁ今絶賛貧乏旅行中の、子どもからたった10ブルを取り上げるようなおれがこんなことなに偉そうに言うとんやという話やけど、

帰って仕事を始めてある程度余裕ができたら、モノを買う時に、これまで世界で見てきた泥だらけスミだらけで働いていた人たちの顔を思い出したい。

そこに少しの愛を持ってモノを選びたい。

そんな事を思った。

そんなで到着したジンカという街!!!

おおおお!!!銀行がある!!おおお二階建ての建物が!!!!まるでここは渋谷か新宿かっ!!!!!

そんなで、タイヤのように硬い揚げパンを食って昼食を終えたおれは、散歩。

おやじたちのインジェラパーティに望んでもいないのに呼ばれて、拷問のように大きなインジェラをアーンして口に詰め込まれて食わされたり、

道端に転がる巨大な骨に身の危険を感じたり、

夜飯に食ったトマトとパンが案外美味しかったけど、これで1ドルするならタイでパッタイ食べたいな~とか思ったり

してゲストハウスに帰った。

そんなところです。

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終了

↑↑白いワンピースが好きです。だからなんだという話ですが。