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【アジスアベバ~バスでシャシャマネ】ラスタの町でボブマーリーを歌うとこうなるという話

2020年4月29日

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アジスアベバ3日目!!

ここ最近、宿のきしゃないトイレ事情ばかり書きすぎて、ブログ村のカテゴリを世界一周から世界のトイレ事情に変えられないか、と心配になってきたおれ。

ちょっとは有益な情報や高尚な歴史学など織り交ぜて書いていかないと、永遠にアフィリエイト収入月4円のままだなぁ、などと焦りながら朝のトイレに向かったんだが。。

え?

いや、きたないけど普通の水道・・洗面所的なものやと思いますよね??

トイレの脇に設置されてて、蛇口みたいなんあるし、手洗いやと思ってたんです。

でも、いつ回しても蛇口から水が出ないんです。

おかしいなぁと、初日から、思ってはいたんです。

しかし今朝トイレに行ったときに謎が解けた。

ジョボボボボボ・・

なんか、音が聞こえて見てみたんです。

おっちゃんここにおしっこしてた。。

ウギャァァァァァァァァ!!!!!!

そう、これ、どうやら男性用立ち小便器だったらしい。

おれ、そんなん知らずに幾千ものおしっこを浴びてきてたであろう壁面の蛇口みたいなのを、毎回、こりこりと、、触ってて、、水でねぇなぁなんて・・

おぇぇぇぇぇええええ!!!!!

おれにトイレ事情ばかりを書かせるにっくき宿をついに出て、おれはバス停へと向かった。

ボブマーリーをはじめとするレゲエミュージックの精神の根源とも言える思想ないしは宗教的観念、はたまたライフスタイルの一つというか、とどのつまりはなんかよくわからん”ラスタ”という存在について知りたいと、その聖地と言われるシャシャマネという田舎町へ向かうことを決めたのだ!!

走り出したバスは、町を抜け、荒野の一本道をかける。

しかし、走り出して数十分。。

アジスアベバ発シャシャマネ行きのローカルバスは体感温度50度のものすごい熱気に包まれていた!

((暑い!!暑い!!!窓を開けろ!!!))

瞳孔を見開いて前のやつの後頭部に向けて念を送るおれ!!

おれの座る最後尾の座席には窓がなく、一番近くの窓横に座る、二列前の男がこのクソ暑いというのに窓を閉めたままで眠っているのだ!

クソ野郎!!暑い!!暑いー!!!

おれの念に彼の後頭部からちりちりと煙がたち始めた頃!

ついに!!

ガチャ!!!

開けたっ!!目を覚ました彼が窓を開けた!!やったー!!!!!

「おい!ほこりが入る!閉めろ!」

ガチャ!!!!

うぎゃぁぁ!!!隣のおやじがいらんでええこと言うてまた閉めたー!!!!!クソ野郎ー!!!!暑い暑いだめだ暑いぃぃ!!!!

乗車率はもちろん100パーセント、おれの座る最後尾の座席は特にせまく、荷物をトランクに預けるサービスや、座席上の荷台といった最新技術とは程遠い紀元前仕様のバスの車内!

暑さに加えて、足元のバッグとぎゅうぎゅうに座る隣のおやじの肉、膝上に置いたギターの三重の圧力により、おれの足は崩壊寸前であった!!

暑い痛い暑い痛い会いたい会いたい!!!

一体、おれは無事シャシャマネにたどり着くことはできるのか・・!!!!!!??

さて、ここいらでおれのこれからの旅の流れについて気になる!というお便りは全く届いていないが、図々しく勝手に説明しよう。

おれが飛行機で到着した首都のアジスアベバ。

ここはエチオピアのちょうど真ん中に位置している街である。

いろんな人に話を聞いて、そこから南の方に下っていくと、様々な民族や延々の荒野が広がるとんでもないアフリカを体験できるという情報を得た。

ローカルのバスを何本も乗り継いでひたすらに乾いた大地をかけるハードな旅になるそうだけれど、
面白そう!それでこそ旅だ!
と、おれはいろいろ聞いた街の中でもエチオピアの南西の端の端、ツルミと言う街に最終目的地を定めた!

よっしゃ!!初日の今日は、とりあえずアジスアベバからラスタの街と言われる聖地、シャシャマネまで行ったるぞ!!

と飛び乗った訳であるが・・!!

エチオピアのバス移動、なかなかにハードだとは聞いていたが、ここまでとは、、、!!!

その後も彼に強烈な念を送り続け、眠り続ける彼の後頭部に巨大な500円ハゲを作ることに成功したおれであったが、シャシャマネ到着までの6時間、あれ以来窓が開けられることは無かった。

ゆでダコのような体で放り出されたシャシャマネの街。

いつものように観光客を狙って物乞いやストリートチルドレンがここぞと寄ってたかって来るんだけれど、

「へい!ユーユー!フェアユーゴー!?」

「ユーユー!!マニーマニー!!!」

おお!

これまで南部のアフリカでは、街を歩いていて声をかけられるときは、「チャイナ!」とか「チーナ!」とかって呼ばれていたんだけれど、ここいらでは

「ユーユー!!」

と呼ばれるではないか!!

おれは焦っていた。

(こ、こいつらなんでおれが中学三年生ごろまで、家では自分のことを「ゆうゆ」と呼んでたことを知ってるんだ・・!!?仕方ないだろ!?急に親に対して「おれ」とか言い出すの気まづいだろ!?みんなどうやってそのタイミング掴んだってんだ!クソ野郎ばかにしやがって!!)

と、まるで恥ずかしい過去をネットで晒された27歳の無職の男のように、殺気立った目で奴らを睨みつつ、
しかし、いまだにタイミングを見つけられず現在も自分のことを「ゆう」と呼んでいる事はバレてないようだからまだマシか、とほっと一息付いたりもした。

その中の一人がちょっとはマシな英語で話しかけてくる。

「ヘイ!”ゆう” !ルーム?こっちこっち!」

「くそやろぉぉぉバレてたぁぁぁあ!!!!!!はやく連れて行けこのやろうがぁぁ!」

そしてもうなす術のないおれは少しばかしのチップと引き換えにそのがきんちょに連れられ、一軒のわりと大きくて綺麗なホテルガンジャ(仮)にチェックイン!

いや、絶対高いやろ!と思ったんやけど、なんと100ブル、約600円!!

このクオリティでアジスのゴミ溜め連れ込み宿より安いとは・・流石田舎である!!

そして、宿でまさかの、ほんままさかの日本人発見!!!

男女四人組のグループやったんやけど、いや、外国人すらいなさそうな超田舎町やっただけに、びっくりして思わずサカナ君みたいな声出してしもた!

おれ「キャン!!ギョギョッ!!!日本人ですかー!!!!」

「(うわきっしょいなー)そ、そうです。”ゆう”さんは”ラスタ村”行きました?」

おれ「ギョギョギョッ!!なんでその名前をっ!!!え、ラスタ村??なんすかそれ?」

一同「ぇぇぇええええ!!???なんで知らないの!!!!????」

めっちゃ驚かれてこっちが心臓止まるかと思った。

おれはこのシャシャマネの街自体がラスタの聖地なんだと思っていたけれど、どうやら近くにラスタ村という所があるらしくて、みんなそこを訪れるためにこの田舎町まで来るんだという。

むしろシャシャマネにきといてラスタ村を知らないなんて、香川に来といて、「え、うどん?なんすかそれ?」と言うようなものである。つまりはそれ以外何もないのだ。

そんなで、これからそのラスタ村に行くんだというみなさんに流れ上仕方なく「一緒に行きます?」と誘ってもらったので、図々しくギターを抱えてついていった!

まぁその村は、街から歩いて20分くらいの近場にあったんやけど・・

うーん正味微妙な場所です。

なんか毎週金曜ラスタの人たちがハッパふかしながら神に祈りを捧げるミサが行われる、教会というか集会所みたいなのが有名らしくて向かったけれど、

神聖な場所だ!寄付しろ!

道を案内するから100ブルだ!

ラスタについて説明してやる!チップをわたせ!

と、もう全部金、金、金!

そりゃ維持にお金がかるだろうし地元の人たちにとっては大切な観光資源なのは分かるが、常に横から金金言われたら払う気やったもんも失せるぜ。

写真を使って歴史を説明しよう!としゃしゃりでたおっさんも、すでにハッパでブリブリもいいとこで、まったくろれつ回ってない状態。

それでも最後にみんなでドネーションとして、施設全体へ200ブル(1200円)も払ったのに、少ない!と怒ってくる管理者たち。

クソだなぁと思った。
おれらにとってもどんだけの大金か分かってんのか?

うーん。

観光地として売るのなら見せ方として適当すぎるし、

ほんまに神聖な場所として守るのなら、あまりにも観光客にすがりつき過ぎている。

そんな評価をするおれも何様やって話やけど、やるならやる、やらんならやらんでちゃんと管理すべきだ。

多分寄ってたかってきてたやつらは本物のラスタじゃないんだろうと思う。

本当に信仰としてここを慕っている人たちがかわいそうだなぁなんて、思わされる状態だった。

そんなで、その後もぷらぷら街を歩いたけれど、ラスタな雰囲気漂うエリアはその教会まわりの一部だけだった。

みんなと別れて、夕暮れどきの商店の前で、おちょこサイズの濃ゆいコーヒーをすすっていたら、横に座ったおやじやまわりのがきんちょたちがギターに興味津々だ!

店先じゃ邪魔になるかなぁと、コーヒーを飲んだ後、空き地に移動して歌うと、もうどこから湧いてくるんなというほどわんさかストリートチルドレンたちが集まってくる!


その人だかりにつられてまわりの商店のにいちゃんも買い物帰りのねぇちゃんも、目を輝かせて見てくれる!

昔、取っ組み合いの喧嘩でもしたんだろうか、首元がビリビリに破れて大きく開けたTシャツの少年。

下手な音程だけれど必死におれの発音とメロディを追って、

ノーウマンノークラーイ!

と歌ってる姿がかわいかった!




音楽の、こういう力が好きだ。

普段、絶対見ることなんて出来ないんだ、物乞いの子供達が、笑うとこ、リズムに乗って跳ねるとこ、かわいい声で歌うところなんて。

それが音楽にはできる。

金は大切だ。

金があればある程度のことはできる。

幸せだって買えるかもしれない。

だからこそ、周りと比較して卑屈になる。

成功したやつが、心の豊かさまで、金で測りたがる。

でも、それが全部じゃないんだ!

幸せなんて、生活の中の、ちょっとした心の揺れというか、小さな感動というか、そんなんをきっかけにいくらでも自分で作っていける。

音楽はそんなきっかけを作ることができるって信じてる。

おれにはみんなにあげられるほど金はないから、せめてそんな空間を共有したいって思ってる。

歌い終えた後、いつもなら

「マニーマニー」

しか言わなかった彼らが、

「ネクスト!ウェン!?ウェン!?」

「ユー!ネーム!?ギターマン!」

なんて目を輝かせて言ってくれる。

音楽は偉大だ。表現は生きる術だ。

漂うピースフルな空気と目の前の現実、ドラッグなんていらないって高揚感、ラブアンドピースも戦争も情熱も怠惰も愛も、全部この中にある。


ラスタがなんか、結局ようわからんかったけど、シャシャマネの空に一瞬吹いた、心を満たすさわやかな風には、なんか確かなものがあった。

みんなありがと!

そんなところです。

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