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いや、今までにぞうきん食べた事あるんかいという話

2019年8月1日

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アジスアベバ!

トイレにアリ塚がある世界最汚ゲストハウスにチェックインしたおれ。

ロココでシックなゴミ溜めといった雰囲気の安宿であったが、ここでまさかの日本人発見!!!!

レゲエ風の風貌をしたマルさんというお兄さんで、もうエチオピアは四回ほども訪れており、エチオピア童貞のおれにかなりおもしろい話を聞かせてくれた!

なんでもマルさんは “ラスタ” という存在であるらしく、その生き方を学ぶ上でエチオピアは本当に深い場所なんだそうだ。

おれもよく知らんかったけど、ラスタというのは自然、大地と共に生きていこうとする生活のあり方の一つらしい。

マルさんは、完全ベジタリアン生活(肉や魚、化学調味料を含むものを一切とらない)を土台に、ジャマイカやここエチオピアで様々なラスタのコミュニティで暮らし続けてきたらしい。

音楽にもかなり深いつながりのある生き方らしくて、マルさんもDJやケテという打楽器を演奏するらしい。

そのラスタの聖地と呼ばれる場所がエチオピアの南部、シシャマネという街にあるらしいという話を前に聞いていたので、行ってみたいんすよね~と話をすると、

「それなら、そこからさらにずっとずっと南にある田舎町、ツルミに行ってみるといいよ!」

とオススメしてもらった。

なんでもその地域には、赤土の大地に、服も着ずに古代のままの生活を送るドレッドの人達がいるという、、。

マルさんが行ったのは、もう10年も前で、定期バスもなくてトラックやらをヒッチハイクして行かなきゃならない秘境の中の秘境といった感じだったらしいけれど、一生の思い出になる衝撃的な経験が出来たと、マルさんは目をかがやかす。

うおおお、なんて胸を熱くする話なんだ!!

アフリカの荒野でトラックをヒッチハイクでしか行けないとか!!!!

アドベンチャーすぎだろぉぉぉ!!!

と鼻息荒く唾を飛ばしながら聞いていると、マルさんがさっきレストランでオーダーしてたご飯が運ばれてきた!

でた!!!

インジェラ!!!!


写真はこの時のとは違うけど、こんな感じのやつなんやけど・・

いやはや・・

噂は聞いていたよインジェラちゃん。

南下してくる旅人たちが口を揃えてこのインジェラについて、酸っぱくて、湿ってて、ちょっと臭くて、雑巾みたいな味の蒸しパン、とかなんとか最悪の評価を下してるんだ!

あぁ、かわいそうに。
なんでそこまで言われなきゃならないんだ。

もしおれがインジェラだったら、どんなに悲しいだろうか・・!!

「え、ちなみ、、今度ユウキくんに会うってほんと!?」

「そうなのジェラ子!ずっとLINEでやりとりはしてたんだけど、今度の週末、代官山のエチオピア料理のお店行こって、誘われちゃったの!んー緊張する!ユウキくん、どんな人なんだろ・・いい人だといいなぁ!」

「そ、そうなんだ。。あのさ、ちなみ、落ち着いて聞いてね。わ、私実は一度、ユウキくんに会ったこと、あるんだ。」

「えっ!そーなのっ!??ジェラ子、そんなこと一回も言ってなかったじゃん!なんで黙ってたの!?」

「だって、ちなみがユウキくんとLINEしてるって聞いて、言いづらかったの・・。だって、、ユウキくん、、実は、、」

「実は??」

「じ、実は、、、

すっごく酸っぱくて!臭くて!もうほんと、雑巾みたいなのっ!!!」

「えっ・・」

ウワァァァァアちなみちゃん聞かないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!

………!!!

最悪だ!

会ってもない人にそうやって嫌な先入観を与えるなんてっ!!!

最低だ!!!!

分からないじゃないか!!!!

確かにおれの酸味はレモン15個分と言われているが、もしかしたらちなみちゃん、酸っぱいの好きかもしれんだろ!!?

匂いフェチかもしれんだろっっ!!!!

それを・・雑巾だなんて・・ひどい、ひど過ぎる・・せめて・・せめて台拭きぐらいに・・うぐっ、うぐっ!

ん?

でもジェラ子はなんでおれが酸っぱいことを知ってるんやろか?

雑巾だ!なんて言って、ほんとはちなみちゃんにおれを取られるのがいやで、そんな嘘をついてるんじゃ・・??

女のジェラシーってやつ???

そうかそうか。なんだ以外と可愛いとこあるやん。

そして、テーブルに置かれたインジェラに

「おれのこと好きなんだろ?素直になれよ。」

と壁ドンしたおれに、

「よかったら食べる?」

と優しいマルさんが一口わけてくれた。

ありがとうございます!とがっつりちぎって口に運ぶ!

うん。

雑巾にレモン汁絞ったような味がした。

「すごく、独特なオエッ!あ、味ですねオエッ!」

しかしマルさんは、

「そう?おいしいけどねー!」

と言って食べている。

なにやら、このインジェラはテフというエチオピア原産の穀物からできていて、それがめちゃくちゃ体にいいらしい。

味はあれやけど、マルさん曰く
「慣れたら絶対ハマるし、体にいいし、完璧!」
な食べ物らしいので、頑張って慣らしてみよう。

毎日雑巾かじって練習せないかんわ。

そのあと、首都アジスアベバを出るとほとんどWiFiがないと言われるエチオピアの旅に備えて、SIMカードを買った。

安い!500円くらいでネットも全部繋がった!血なまこになってWi-Fi探すよりこっちのほうがええわ!

ネットも繋がって、いつものように誰からもメッセージは来ていないことを確認したおれは、「血なまこって響きなんかエログロいなぁ」とか考えながら適当にあたりを散歩した。



街にはものすごい量の物乞いが10メートル置きぐらいに手を伸ばしたり赤ちゃんを抱えてすすり泣いていたり布に巻かれて転がっていたり腕が無いのを見せつけてきたりしている。

なんか、これまでのどの街よりも、物乞いの数が群を抜いて多い気がするな。

しかし足の無い、なんかメッセージボードを抱えたおばちゃんなんか、かなりお金入ってる。

サクラで入れてるだけかもしれんけど、カンボジアの時もそうだったけれど、普通に働くより物乞いやった方が稼げる、みたいな社会状態なのだろうか?

そんな物乞いロードを抜けると、木々で覆われた門の奥に、教会があるのを見つけた!

これがエチオピア聖教ってやつか!

入場料なんかなさそうなので、入ってみることにした。

門をくぐると空気が違った。

誰しもが深い信仰心を持って胸に手をやり、嬉し泣きするような、はたまた悲しみに満ちたような深刻な顔つきで教会のてっぺんを眺めている。

白いスカーフをかぶった女性はこの世界に自分しかいないように感情に入り込んで聖書かなにかを読んでいる。

スーツを着こなしたおじいちゃんは六角形の形をした建物をゆっくりとゆっくりと、まるでこれまでの人生を思い返すかのように踏みしめて歩いている。

誰もが入り口の柱の前で十字を切り、壁に口づけをし、膝まづいた。

ぼろ切れの身なりの少年も、やんちゃそうな学生達も、ヒールを履いたねぇちゃんも、みんな膝まづいて愛を込めてなにかつぶやいている。

ここに神様がいるのかどうか、それはおれにはわからんけれど、人々の愛が作り出すその異様なまでの空気の落ち着きは、暖まったミルクが食パンに染み込んででも行くように、不思議な心地よさで胸に染み入ってきた。

喧騒から隔離されたような静かな敷地内には、延々と民族音楽が流れていて、高い高い雲の隙間から見える青空を目指すように何羽もの大きなワシが回転しながら飛び回っていて、空気は半袖じゃ肌寒いくらいの爽やかな温度。

なんなんだここ。

すごく、美しい場所だ。

神聖な場所、とか、歴史ある場所、とか前情報で脳に言い聞かせて見る風景なんかとは一味違う。

人々の生きた信仰の中にある、生きた遺産。

インドのバラナシでもそんなの感じてたっけ、心の底に染み入る美しさがある。

なんなんだ、神さまに会いに行きたくなるような、そんな雰囲気だな。

明日はアジスで路上やってみようと思うけど、美しさに感動をもらったから、もしチップが入ればここの教会に寄付しようかな。

素敵な場所に出会えた。

そんなところです。

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終了

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