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「僕の心のヤバイやつ」の主人公・市川京太郎にズブズブに感情移入してしまう話

2023年3月25日

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

やっはろー!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅などを経験し、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、そのほか好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!

くっ…4月は忙しくなるぜ…ッ!!

その日、おれはとある発表を耳にし、期待と妄想に胸を膨らませていた…!!

そう!!あの桜井のりお先生の大人気漫画、「僕の心のヤバイやつ」がついに…

ついにアニメ化するのだぁぁぁぁぁ!!!!

うぉぉおぉぉ待ってたよぉおおぉお!!

全ラブコメ民歓喜の宴!!!野郎どもっ!!いかりを上げろ!!!

キモオタ陰キャの奪われし中学時代を取り戻す船旅だ!!!

全裸待機で心震わせに行くぞぉぉぉおぉ!!!!ぶひぃぃいぃぃっぃい!!!

注:この記事では、作品の深いストーリー展開には触れずに、「僕ヤバ」の面白さを伝えられるよう書いていこうと思います。しかし、作品への愛を鼻息荒く語るがゆえ、筆者も気付かないうちにネタバレになりうる話をポロリズム大佐する可能性もあります。まったくネタバレなしでこれから作品を楽しみたい!って方はご注意願います。


みんな大好き「僕ヤバ」とは?

そんなで、「旅と音楽」をテーマにしているブログとは思えない熱量で突然ラブコメアニメを語りだしたおれ氏。

うるせぇ!!好きな事を好きなように鼻息荒く語るのがこのブログの真のテーマなんだ!!

大好きな作品のアニメ化、そんな一大事、黙ってみてられるはずがないだろっ!!!(そんな大義名分でいつも統一感のない話ばかりするブログである)

たぶん歓喜してるのは、おれだけじゃないはず。

ラブコメ好きな青春拗らせ陰キャなこのブログの読者のみんな!

きっとみんなも、この報道を心待ちにしていたと思う!

なんたってこの作品は、

次に来るマンガ大賞2020一位獲得

みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2021年一位獲得

そしてアニメ化してほしいマンガランキングAnimeJapan 2021一位獲得!!

中毒者多数、ラブコメ民に愛されまくってる漫画なのだからっ!!!

うぎゃぁぁぁこのPV!!エモエモのエモだっ!!!

絵もきれいだし音楽もいいし、もう期待しかねぇよ!!!尊死の支度はばっちりだぜぇぇぇ!!!!(棺桶の準備)



…ハァ…ハァ…とりあえず、まだ僕ヤバを知らない非国民なみんなのために作品紹介をしておこう!

僕の心のヤバイやつ、通称「僕ヤバ」は2018年から連載されている桜井のりお先生の漫画で、

陰キャ厨二病男子市川京太郎と、食いしん坊長身モデル陽キャ女子山田杏奈のくすぐったくてもどかしい中学生の恋愛模様を描いたラブコメディ作品である!!

あらすじ
市川京太郎は中二病を患う中学2年生で、日々殺人の妄想を繰り広げていた。彼は自分と対照的な同級生・山田杏奈から見下されていると思い込んでおり、特に彼女を殺したいと思っていた。ある日、京太郎は山田が学校に食べ物を持ち込み、図書室で食べているのを目撃する。その後も山田は美少女のイメージとはかけ離れた言動をとり、京太郎はそんな彼女を放っておけなくなるが、その理由が分からず煩悶する。そんな折、体育の授業で山田が負傷するアクシデントが起こる。負傷に涙する山田を見ていた京太郎もいつしか泣いており、自分が山田に恋していることを自覚する。

Wikipedia 僕の心のヤバイやつ より引用

陰キャ男子がひょんなことから陽キャ女子と仲良くなって、いつしか好意を寄せられ…

みたいなストーリーはよくあるやん?気付けば陰キャ男子がモテまくってハーレム状態に、みたいな。冴えカノとか。

…あ、いや誤解しないで、おれ冴えカノも好きなんだけども!!劇場版Fineまで追いかけ続けて最後の「合格…だよっ!」で号泣するくらい大好きなんだけどもっ!!!

でもね、冴えカノはあくまで、加藤ちゃんのかわいさに悶絶し絶叫し、まるでラブコメ主人公みたいなハーレム展開になるともやを(そうなんだが)妬み忌みハンカチきぃぃぃ!ってする作品なのよ!!

それに対し、僕ヤバはなんか違うの。ただヒロインが可愛いマンガじゃないの。

むしろ、個人的にはヒロインの山田の事を最初は「好きになれないな」って感じてさえいたの。

だって、陽キャだし長身モデルだし友達がビッチギャルだし男子をゴミみたいな目で見るし…(完全な偏見)(過去の哀しい思い出から拒否反応を示す)

でもね、読み進めていくうちに、京太郎が好きになった山田を好きになってくるの。

昔の宮崎あおいの映画で「好きな人の好きな人を好きになりたかっただけ」ってフレーズのように。

そうなのだ!このラブコメの凄いところは、ヒロインのかわいさという絶対正義を押し付けるんじゃなく、

ちゃんと主人公に共感し応援し、主人公を好きになれるところにあると思う。

京太郎と一緒に中学時代を思い返しては悶絶し、京太郎と一緒に殻を破り成長し、

京太郎と一緒に、山田杏奈に惹かれていく…

そんな、主人公市川京太郎にズブズブに感情移入してしまう漫画なのであるっ!!!!

主人公・市川京太郎が、あの頃のおれ達過ぎてつらい。

そんなキモオタ陰キャな俺たちに愛される主人公、「市川京太郎」とはどんな男なのか?

完結に言うと、極度の中二病(中二なのだが)な男子中学生なのだ!!

常にカッターを持ち歩き休憩時間は一人で●人大百科を読み、「僕は頭がおかしい」と人とは違う自分に酔いしれてはクラスメイト達を脳内で切り刻む狂気の妄想世界に生きるニヒリスト…

体育祭など共同作業では「ダルい」を口癖に他人と距離を置き、 夢や友情・努力といった言葉をとことん嫌っては 「フン!くだらない」 と吐き捨てて俯瞰したフリをし

そのくせ陽キャ達から話しかけられると「あ…う…」と蚊の鳴くような声で答え、ヌチャ…と渾身のスマイルを見せる、LINEのアイコンにするほどリゼロのレム押しアニオタ…

おれ達やんけ!!!あのころのおれ達そのままやんけ!!!

そう、京太郎は誰しもが一度は経験した中学時代そのものなのだ!

Twitterのアカウント名を「+タナトス+」にしちゃうところとか、修学旅行先で剣に巻き付いたドラゴンのキーホルダー買おうとしてたりとか、財布はスーパーで売ってるバリバリ財布のところとか、

大人ぶった口調を使ってても、完全に等身大のそこらへんにいるイタい中学二年生!!

あぁぁ…思い出すんすよ…全く同じような中学・高校時代だったと…

さすがに●人願望は無かったが、「おれはひととは違う」と前髪で目を隠しては不敵に微笑んでみたり、

そのひたいに手を添えてみては苦しむ表情を浮かべて見たり、

教室をテロリストに占拠された時にその前髪で隠した瞳の本当の力が解き放たれては人質に取られた女の子を救いだしたおれ、

しかし敵の持つ魔石の力で邪心眼の効力が無効化され、彼女を救いだしたと同時に敵の凶弾に倒れる!!

駆け寄る助けられた女の子に抱かれながら、

「ふっ…この狂気と邪気に満ちたおれの瞳にも、救える命があったなんてな…(吐血)」

「ぼっちくぅぅぅぅぅぅぅん!!!」

そして暗黒に包まれる視界、目を開けるとそこは知らない天井、なんと邪心眼の魂は彼女に引き継がれ、おれは彼女の左目に転生しており・・・・

みたいな妄想は誰しもがしたことあると思うんだけれど。

なんか、あの青かった未成熟な青春時代をふつふつとぶり返してくるキャラクターなのだ。京太郎は。

大人でも子供でもなかったあの頃。きっとおれたちも、こんな未完成な考えしてた。

弱くてくだらないほどに平凡な自分を少しでも特別な存在に思いたくて、必死に取り繕っては「何者か」になろうとしていたあの頃。

素直に「ありがとう」って言えばいいのに、「そんなんじゃないから」と向き合う事を避けていたあの頃。

なんかね、作中に出てくる京太郎の思考回路の一つ一つが、おれにはひどく懐かしく、そして手に取るように理解できるのだ。


京太郎が腕を骨折したエピソードのところとか、特にイタかった。分かりみが深すぎて。

先生に、ノート取ったり給食の時誰か仲いい奴に介抱してもらえ。「山田とかか?」と聞かれるんだよ。

素直に仲いいです!って言えばいいのに、

「いえ、たまにしゃべるだけで仲いいとかじゃないんで。」

って言っちゃうの。それを山田に聞かれてしまって、すっごい寂しそうな顔されるシーン…

うぎゃぁぁぁぁ!!!痛い!!胸が痛いよぉぉぉおぉおおぉ!!!!分かり過ぎて心えぐれちゃう!!僕の心のえぐいやつだよこれはっ!!

これ、共感できる人と、「ひど…京太郎なんでそんなひどい事言うん…」って人とで人間分かれると思う。

おれにはわかるんすよ。

京太郎はね、プライドは高い癖に自尊心は皆無の、傷つきたくないだけのネガティブ人間なんですよ。

ここで「一番仲がいいのは山田です」って言ったら傷つく可能性があるから。

一階から飛び降りても怪我しないけど、高層ビルから飛び降りたら死ぬのと一緒。

もし山田本人はそんなこと思っていなかったら?そんな事を考えて予防線張っちゃうの。

自己を承認する勇気も自信も無いから、体裁よくやり過ごすために自分を低く見積もっちゃう。

でも、自分を愛せない事が、自分を愛してくれている人を傷つけちゃうんだって事に、このシーンの彼はまだ気付けていない。

一番大切に思っているはずなのに、素直になれずに葛藤、葛藤…

この辺の心理描写がまじで、あの頃のおれ達過ぎてつらいんよ。

「うぐ…京太郎ぉぉぉおがんばえぇぇぇえぇ!!!!」

ってなっちゃうのよ…(号泣)

そんな京太郎が成長していく姿に、ズブズブに感情移入してしまう。

そんな、絵にかいたようなこじらせ厨二童貞、京太郎。

でも、もともと優しいやつなのよ。

イキがってはいるが、根は普通に困っている人は見逃せない親切な奴なのだ。

しかし、困った人を見つけたときの助け方がどこかズレてんのよ。

南条先輩(通称ナンパイ)にナンパされ嫌がる山田を救うために、チャリを用水路に投げ落としたり

文化祭での女子同士のいざこざを解決するために「死は救いなんだよ…」などと新興宗教みたいなこと言ったり

誰かを助けたいって気持ちはあるのに、素直に面と向かって助ける勇気が無くて、ますます変人扱いされる京太郎。

たぶんその理由は、自分が直接その問題に対して首を突っ込んで傷つくのを恐れているから。

問題は解決したい。好きな子の事を救いたい。でも当事者になるのは怖い。

だから、あくまでモブキャラを演じつつ不可抗力を装いながら、助ける。

まるで、誰かの人生に無難に当てはまる脇役のピースを、自ら進んで演じるように。

そんなふうに裏でこそこそと、自分が悪にも正義のヒーローにもならないように体裁を保ちつつ、行動していた京太郎だったのだが、

次第に、正々堂々と山田と向き合って、等身大で接するようになっていく。

本当に少しずつすこしずーつ、モブ役でも引き立て役でもない人生の主人公、

”市川京太郎”として、山田杏奈と向き合うようになっていくのだ。

例えば先述の骨折のストーリーでは、傷つけてしまった山田に対して「ごめん」と謝り、

蚊の鳴くような声で「本当は一番頼りたいと思っている…」と、

胸の内を真正面からぶつけるようになっていく。

きっとそれは京太郎自身が自分を認め、好きになれたからこそ、できた事なんだと思う。

山田に友達、そしてそれ以上の存在であることを認めてもらえて、自分を自分の人生の主人公であると認識できて初めて、変われたのだ。

山田はきっと、最初から京太郎のこの不器用すぎるやさしさの原石を見抜いていて、そういう不格好なところもすべて含めて、好意を寄せていたんだろうな。



8巻の、山田から友達にあてた手紙で京太郎を「ネコみたいな存在」と形容していたように、

山田は京太郎の固まり冷え切った氷みたいな心を、手を添えて温め溶かすように、

ゆっくりゆっくりと関係を築いていってるように見える。

山田の大人なそのやさしさにも愛を感じるし、それに必死にこたえようと、自分を変えようと勇気を振り絞る京太郎の姿勢が本当にカッコいい。

もしあの頃の自分にも山田みたいな存在の人がいたなら…

もう少し、あの頃の自分に、自分を含めた人を愛する勇気があったなら…

そんな妄想を繰り広げながら、あの頃の自分を京太郎に重ねてズブズブに感情移入してしまう。

それがこの作品のヤバイところなのである…!!

まとめ

はぁ…書いてるとまた読みたくなってきたわ…

僕ヤバは中毒性があるんすよ。 永遠にこの世界に浸っていたくなって、何度も読み返しちゃう。

ほんと登場人物みんな悪い奴に見えていいやつばっかで…ビッチ萌子とか足立とかな…

とにかくね、まだ読んでない人は8巻まで読んでいただきたい。(長いな)

このブログを読んでくれている、学生時代教室の隅でぼっちで妄想ばかりしていた陰キャ童貞なみなさんには絶対にハマるから。

はぁ、やっぱ漫画やアニメの主人公はキモオタぼっちに限るよな。

最高に自己投影できるもん。なぁみんな?

そんなで、今日も読者のみんなを勝手に仲間認定しては鼻息荒く語って満足したおれ氏。

来るアニメ放送スタートに向けて、全裸待機を続けるのであった…!!



そんなところです。


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