マラッカ海峡男旅
マレーシア人のぽっちゃりエリート、アフェンディとバスで一時間半、マラッカという街に日帰りで行ってきた!
そう、あのマラッカ海峡で有名なマラッカである!(たぶん)
バス停で女子一人旅中のももちゃんと、その彼女にメロメロのインド人ホテルマンと涙の別れをした後、
バスは進む、高速道路を!!
そして、ついた!!
マラッカはその昔、ポルトガル人貿易商人たちの住む小島(長崎の出島みたいなやつかな?)だったみたいで、今は陸続きなのだけども、こんなかわいい建物が続く。
アフェンディが市内観光バスみたいなのがあるから乗ろう!と誘ってきた。
おれは
かんべんしてくれ、外国人は1300円もするし第一おれは観光ガイドみたいなん嫌いなんだよ!
とか思って断ろうとするも、アフェンディの熱意に押されしぶしぶ乗車。
ガイドマンが訳の分からんマレー語でガイドを始める。
何言ってんだよ!?英語喋れよ!(英語でもよく分からんけど)そして暑いよ!エアコンつけろエアコン!
とかぶーぶー言うてたのもつかの間。
観光バス最高!!!
このバスすごいんだ!
突然海に突入したかと思うと、ボートに変身して海からマラッカの町並みを眺めたり出来るんだぜ!?
涼しい潮風を浴びながら市内観光なんて、なんてクールなんだ!!
と、バスを降りた時にはこの表情。
その後、アフェンディは暑さにやられて近くのショッピングモールへ。
僕は1人炎天下のなか路上ライブできる場所を探して歩いた。
このマラッカという街、小さな山の上に遺跡みたいなのがあって、そこを登る階段に座って何人かバスキング(路上ライブ)してた。
地元のじいちゃんが笛を吹いていたのでセッションもどきさせてもらった時の一枚。
ぼくも周りに他のパフォーマーがいなくて、影になっている場所を見つけて、一時間ほど歌ってみた。
見晴らしのいい場所で、伸びやかに歌えて心地よかった。
結果は19リンギ(600円)。
途中、おもちゃの笛売りの男の子がやって来て、ギターケースに入ったお金を見て、これだけ有るなら買ってよ、と言う目で声をかけてくる。
これはお兄ちゃんのお金じゃないんだよ、他の国の困っている人に使うんだ、
みたいな感じで言うと、伝わったのかどうなのかわからんけど、売り込みは止めて今度は興味津々に僕の足につけてあるタンバリンを覗き込む。
一ついらないやつがあるけどいるか?
とオーストラリアのダイソーで買った鈴をあげると、嬉しそうに受け取って、リンリン鳴らしながら去っていった。
その後、夕立になりそうだったので山を降りて、たっぷり休養をして元気を取り戻したアフェンディと合流。
涼しいカフェで優雅な午後のブランチを過ごしたと言う彼は、「僕は急ぐのがイヤなのさ、だから見てごらん、僕はすでに帰りのバスのチケットを君の分も一緒に発券してある。これこそスマートな旅と言うものだよ。ハハハ」と出来る男気分を引きずりながらこの話を5回はしていた。
「ありがとう君は本当にスマートだな、体とは逆に、ハハハ」とか適当に言いながらバスに乗る。
高速バス乗り場行きの、帰りの市街バスはなかなかハードだった。
運転の荒いドライバーに、満員の車内。
かなりの巨漢であるアフェンディの隣にちじこまって座る僕だったけど、次々乗ってくる新しい乗客。
最終的には吊り輪につかまるインド系の太ったおじさんの腹と、アフェンディに挟まれて、バスがカーブを曲がる度にピンボールの様にポヨンポヨンと肉の間で揺られる自分のこの状況を、巨乳アイドル専用車両に迷い込んだ僕という設定で妄想を繰り広げようとしては現実に戻され、またトライして、というあたりでバス停に到着した。
クアラルンプールに帰ってからの晩御飯。
今回、いろいろマラッカを観光してみて、僕は観光地ー!な雰囲気があまり好きじゃないので、誰かに連れ出してもらわない限り各国の路地をさまようだけのゾンビと化すところだけど、行ったら行ったで観光地かなり楽しめるなぁと。
そんな素敵な機会をくれたアフェンディ、ありがとう!!
そんなところです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません