【我が家の夏の恒例行事】ヒモカス低所得が誕生日の妻氏を那須旅行に連れて行くとこうなるって話

2023年9月22日

夏の終わり、八月下旬のとある日。

「真夏のピークが去った」と天気予報氏が言ってたとフジファブリックが言ってたが、依然うだるような暑さのなか。

おれ氏は香港人妻ようちゃん氏といっしょに電車に揺られていた。

忙しなく行きかうホームのサラリーマンたちを見下ろしながら、セレブにリッチにグリーン車だぜ…！！

そう、この日は夏の我が家の恒例行事、「妻氏の生誕祭旅行」の日なのだ！

目指すは那須高原っ！！俺達の夏の終わりが、今始まるっ！！

ヒモカス低所得が誕生日の妻氏を那須旅行に連れて行くとこうなる。

そんなで、いい気になりながら朝の缶コーヒーをすすりつつ、ゆっくりゆっくりと進んでいくおれ氏一行。

このまま終点の宇都宮駅まで、2時間半の電車旅である。

「奥さんのお誕生日くらい新幹線取ってあげなよ！こういう日にも交通費ケチるなんて最低！」

と港区女子な皆さんに怒られそうだが、安心してくれ。

妻氏のお誕生日と言えど、いつものことながら旅費は完全割り勘。もちろん交通費も各自の支払いである。

フッ…ようちゃん氏の負担を少しでも減らしてあげる。これもお誕生日プレゼントみたいなものさ。

そんなで早速、港区女子ドン引きのヒモカス低所得ぶりを存分に見せつけながら、宇都宮駅到着っ！！！

宇都宮からはタイムズレンタカー！！

もちろんここでも高速は使わず下道であるっ！！！

ほら、あの…下道の方がいろんなお店とか街並みとかも見れて、移動時間も楽しめるっていうか、

あの…な！

早いだけが正義じゃないから！

いつものように節約に節約を重ねながら、出発から約5時間・・・

ついに到着！！那須高原っ！！

ここぞ那須！！！って場所がなかったので、これは那須塩原駅近くの枯れてしまったひまわり畑の写真を（笑）

ってか、那須って東京のセレブたちが避暑地として訪れる場所なイメージあったけど、

くっそ暑いやんけっ！！！

地元の人に話を聞いたが、那須は盆地なので夏はめちゃくちゃ蒸し暑いらしい。なんでそういう（避暑地的な）イメージになってるのかよくわからない、と言ってた（笑）

なんかよく分からんけれど、まずは山の中の観光スポット、つり橋へ。

入場料は300円と格安だったので、「ここはおれが！」としゃしゃり出たが、

恋人同士渡るとつり橋効果で二人の愛がより深まるというスポットなのだが、早速のおれ氏のヒモカスぶり、そして…

おれのいつもの高所恐怖症がさく裂し、周囲の子供にも笑われる始末。

パートナーからの冷ややかな視線が厳しい残暑に清涼感をもたらす、

そんな素敵な観光スポットでした。

那須のねこ寺「長楽寺」へ！

ようちゃん氏にお昼ごはんはなにがいいか尋ねたところ、

と、 女子がお誕生日のランチで絶対言わなさそうなお店を推してきたので、一路ラーメン屋へ…

しかし、本日玉切れの為終了と！！！

と悔しがるようちゃん氏。

他にどこか食べるところはないものか、と周囲を徘徊し、偶然見つけた生パスタのお店へ。

ようちゃん氏は不服そうだったが、ここ、まじでめちゃくちゃおいしかったわ！！

特に貝のうまみと香りが広がるクリームソースパスタと、自家製（たぶん）バターを塗って食べるプァンが最高っ！！

ランチだと1000円ぐらいだし、偶然入った店だったけれど大満足！

ぜひみなさんも、那須高原デートで彼女お目当てのラーメン屋が玉切れしてしまってた際のセカンドプランとして、チェックしておいてね！

生パスタ専門店Aimeeってお店です。

腹ごしらえしたあとは、一路北へ車を走らせる。

那須塩原から30分ほど田舎道を走っていると、不意に現れる小さなお寺。

「那須の長楽寺」に到着だ！

観光スポット風でもなければ、一見なんの変哲もない地域のお寺って感じの場所なのだが…

感慨深げにお寺の鳥居をくぐるようちゃん氏。

なんとこのお寺、ねこ好きの間で超有名な、ねこ寺らしいのだ。

「ねことおれ、どちらか一つだけ選ばなければならないとしたらｄ・・

「ねこに決まっとるだろうが。」

と食い気味で答えられるほどの無類の猫好きなようちゃん氏は、昔からこの長楽寺が運営するねこ動画チャンネルのファンだったのだ。

昔那須を旅行した時は車が無く来れなかったそうで、今回悲願達成と言うわけである。

ひっそりと建つお寺には誰もいない。とりあえずお参りし、

「猫に会いに来た方は声をかけてください」

と書かれたポスターが貼ってある、併設された普通の一軒家をみつける。

インターホンを鳴らすと、住職の奥さん？家族の方が「どうぞ～」と迎えてくれる。

玄関にさっそく！！！

ねこたちと思う存分戯れたようちゃん氏。

ねこのおみくじも出来て、ウルトラＳＳＲである「ネコ吉」を引き当てたり、

すべて猫たちのごはん代になるから…！と御朱印帳やお守りやを6000円分も爆買いしたようちゃん氏。

大満足でネコ寺を後にしたのであった…。

翌日はようちゃん氏の旅仲間と牧場へ。

泊った旅館はこのハイシーズンにしては格安だったぶんおんぼろだったが、

ばぁちゃんの家に帰ってきたような安心感で、ゆっくり過ごしたおれ達であった。

次の日は朝から人と会う約束をしていた。

ようちゃん氏の旅仲間・あゆみちゃんである！

ようちゃん氏が去年、九州縦断ひとり旅をしていた時に出会った旅好き大学生で、

今年から那須で新社会人として頑張っているって事で、ようちゃん氏が「遊ぼー！」と誘っていたのだ。

地獄の連勤明けという事でテンション爆上がりなあゆみちゃん！

そして今日はドスのきいたお気に入りの柄シャツとサングラスでキメたようちゃん氏は、まるで若い女の子を連れたチンピラのリーダー。

そして二人に付いて回るおれはその舎弟、といったところか…！

という事でやって来たのは「南ヶ丘牧場」！

いろんな動物と触れ合えたり乗馬体験、釣り堀も併設された何でもありの牧場型テーマパークである！！

なにより入場無料と言うのが素晴らしい…！！！

早速中へ…って入った途端に突然のゲリラ豪雨っ！！！

慌てて屋内に逃げ込む！

…む？アーチェリー20本700円？見事的に命中でソフトクリームだと…！？？

ふふふ…ここは二人にカッコいい所見せておくか。

なんたっておれは高校の時に弓道部の副部長やってるヤツと友達だったほどなんだぜ。ふっ…久々に腕が鳴るぜ…

ん？これ弓は右手で持つの？左手？

一緒に渡されたガードみたいなやつなんなんこれ？どうやって使うん・・・？

シュパァァァン！！！！

う、うまいっ！！！姿勢が美しいっ！！！なんてか、かっこいいんだっ！！！！

ばぁいぃぃぃいん！！

う～ん…なんか、効果音からしてあゆみちゃんとのレベルの差を感じるな…！！

おかしいな…高校時代のあいつ、大した実力もないのに副部長なんかやりやがって…！！

そんなで、都合の悪い事はだいたい他人のせいにしつつ、

そのあとはモルモットと触れ合ったり…

ニジマスたちに餌をやったりして…

これでもかと牧場を満喫した我々。（あんまり牧場っぽいことしてないな…なんてぶしつけな感想は禁止である）

最後はお目当てのソフトクリームでカンパイ。

いやぁしかし、マジで暑すぎるぜ那須…

まだ午前中だというのに、野外でいると倒れそうなほど暑い…

ならば、と、お次はあゆみちゃんオススメの室内スポットに案内してもらう事に。

那須の隠れ名スポット「トリックアートミュージアム」からの機関車食堂

よ、ようちゃん氏がスケボーに乗って武士にカチコミ！！？素手で！？？

しかもスケボーの乗り方が明らかにおかしい！！

かと思えばあゆみちゃんはかろやかにサーフィンをっ！！？

え！？とちぎって海ないんじゃなかったの！！？

そう、続いてやって来たのは那須の隠れ名所「トリックアートミュージアム」！

まったく知らなかったのだが、那須はトリックアートが非常に盛んなのだそうだ！

今回行った「ミケランジェロ館」のほかに「迷宮館」、トリックアートの館、など数々のトリックアート美術館がひしめき合う、トリックアート激戦区であるらしい。

そう、まさに那須はトリックアートの街！

香川県民にうどん文化が染みついているように、きっと那須の人々も朝起きたらトリックアート、小腹がすいたらトリックアート、家族そろったらみんなでトリックアート…

といった具合で、市民の生活を支える重要な存在となっているのだろう（？）。

いやね、正直、田舎の町起こし的なローカルスポットでしょ？と過度な期待はしないでいたのだが…

ここはマジですごい！普通にスケールデカすぎ！！

あんまり写真貼るとネタバレになってしまってもいけないからそこそこにするけれど、

壁一面の大迫力の壁画だったり、展示数も多いし、ところどころこまごました仕掛けがたくさんあってみてて飽きないし…

ほんと全部回るのに2時間くらいかかった！

こんな美術館が周辺にあと2つもあるとか…完全にトリックアート飽和状態じゃないか！！

中世ヨーロッパの世界を再現したコスプレコーナーもあった。

鏡にキモオタの怨霊が写りこむという不思議なトリックアート空間である。

絵画からあふれだす水を必死に受け止めるあゆみちゃんと、

絵画からあふれだすおしりをご満悦の表情で受け止めるようちゃん氏（ようちゃん氏はＢＬファン）。

などと、謎の供述をするようちゃん氏。

まるで自身が短小包茎であることをネット上で公言されたブロガーのように、なぜかおれが赤面してしまうという、人間の深層心理を利用した高度なトリックアートである。

そんなで、涼しい館内で十分楽しんだおれ達。

最後に近くの鉄板焼きレストランでご飯を食べて帰ることに。

ここ、レストラン蒸気機関車は、店内丸ごと昭和の駅みたいな内装の、

鉄オタにはたまらない系鉄板焼きレストランなのだそうだ。

国鉄時代をおもわせるような赤レンガに時刻表や改札標識、そして料理も駅弁風！

オーダーすると、店内に敷かれたレールを走る機関車が運んできてくれる。

子ども連れもたくさんいて、ワイワイ楽しめる場所だった！

うんうん。みんなで囲む鉄板焼きはおいしいなぁ！

車でなければ絶対ビール飲みたい場所だ・・！！

食後にデザートに那須のスティーブンジェラードを食べて…

ありがとうまたねー！！！！

あゆみちゃんに見送られておれ達は東京へ…！！

あゆみちゃん、いろいろ案内してくれてありがとー！！！

まとめ（宇都宮餃子でシメ）

ずぴぃぃぃいぃー・・・・ZZZ

秒速で眠りにつくようちゃん氏。

その寝息を聞きながら送迎ドライバー（おれ）は安全運転で一路宇都宮まで…

くっ…眠気に負けるな！！！コーヒー原液一気のみじゃぁぁぁぁ！！！！

そんなで、宇都宮市内に到着したころにはすっかり夜に。

宇都宮でシメの飯と言ったらアレしかない！！

宇都宮ギョーザ！！！

「おれと餃子どっちｇ…」

「餃子！！！！」

と即答されるほどの餃子大好き女子で知られるようちゃん氏。

たまに仕事終わりに一人で新幹線で宇都宮へ→餃子食べて帰ってくるという社長みたいなアフターファイブを過ごしたりするほど、 ようちゃん氏の宇都宮ギョーザに対しての愛は深いのだ。

彼女にとって宇都宮に来てギョーザを食べずに帰るなんてことは、

わざわざ小豆島に行きながら「からかい上手の高木さん」の聖地巡礼をしないことくらい罪深き事なのだ…！！

ということで訪れたのは、宇都宮駅から徒歩15分ほど、静かな住宅地の奥に突如現れるお店。

その名も「ちんch…

いや、さっきのトリックミュージアムの内容もある。

これ以上書くとGoogleにまた広告剥がしに合いそうだから自粛しておこう…。

そんなで、ようちゃん氏が名前を見て「ここにしよう！」と即決した、完全カウンター席のどローカルなお店。

いや…うますぎな！！！！

水餃子と焼き餃子それぞれ二人前ずつ頼んだけれど、さらにお替りしたもん。

しかも…フフフ…ここからは電車で東京に帰るので、もう我慢しなくて良いのだ…

ようちゃん氏の不用意な発言に怯えつつ、最後の宇都宮も満喫したおれ達一行。

帰りもまったりグリーン車で東京に帰ったのであった！！！

那須、くそ暑かったけれどいい夏の思い出になりましたとさ。




そんなところです。

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