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【窃盗!?強制退去!?】海外のシェアハウスでありがちな、衝撃トラブル3選の話。※すべて実体験。

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

オラ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
旅での思い出を鼻息荒く語るよ!

『まだ一人暮らしで消耗してるの?』

と挑発しながらシェアハウスの良さを徹底解説してきた当ブログ。

コロナの影響もあり、先日遂にシェアハウスをやめてワンルームアパートでの暮らしをスタートさせた僕であるが、

それまでは東京のほかにオーストラリアやフィリピンなど海外も含め、約6年間他人とのシェア生活を送ってきた。

シェア生活はメリットが多くて、基本的にはシェアハウス肯定派な僕であるが、

もちろん時には価値観の違いから思いもよらぬトラブルが発生することもある。

育ってきたバックグラウンドが全く異なる外国人とのシェア生活であればなおさらである!

そこで今回は、僕が一年間滞在したオーストラリアで体験したシェアハウスでの生活のなかで、

世界各国から集まった若者たちとの印象的な文化の違いや、

衝撃的だったトラブルを3つほど、紹介してみたいと思います!

シェアの精神?それともただの窃盗?

国が違えば、所有物への観念も変わってくる、というお話。

オーストラリアで最初に住んだシェアハウスでの出来事である。

当時、僕はある悩みを抱えていた。

最近、冷蔵庫の中の食材がよく無くなるのである。


『今日はベーコンが無くなっている…。』


この日も、名前を書いてレジ袋に入れて、冷蔵庫内にしまったはずの徳用ベーコンが無くなっている!

くそう!ワインと一緒に食べようと楽しみにしていたのに!!!

そのシェアハウスは、8人での共同生活。

住んでいるのはイタリア人、スペイン人、リトアニア人、そしてブラジル人であり、

その中に冷蔵庫窃盗犯が潜んでいることは明らかだ!!


『どこのドイツやイタリアやブラジルや!許さんぞ!こうなったらおれの食材全てに青酸カリ塗りたくってやる!駆逐してやる!!この世の悪はすべて、このおれが駆逐してやるんやっ!!』


と目を血走らせて進撃の巨人みたいなことを言いながら犯行に及ぶも、


『しまった!これではおれが食べるものがなにもないやんけっ!!』


という非情な現実に打ちひしがれ、涙を流すおれ氏。

しかし、そんな時でもシェアメイトは優しい。


『おいおい、青酸カリ片手に何を震えているんだい?正義を履き違えたサツ人鬼みたいな顔して。気楽に行こうぜ、テキリイージー。』


と声をかけてくれたのはスペイン人のアルフレッド。

彼はシェアハウス内でも特に穏やかで優しい性格のナイスガイだ。

料理好きで、よく手料理を作ってはみんなに振る舞ってくれる、本当にいいやつなんだ。

この日も共同キッチンでなにか作っていたようで、


『これでも食べて元気出しなよ!』


と、薄い食パンを差し出してくれる。


『うぐっ!アルフレッド、君ってやつは…
すまない、君みたいな優しいシェアメイトたちを疑うような真似をして。おれはなんてひどい人間なんだ。ありがとう、頂くよ。』



温かい気持ちになって受け取ったパンには、ふわふわの卵とカリカリにやけたおいしそうなベーコンがサンドされていて

うぉぉぉぉぉおおおい!!!!このベーコンおれのやんけっ!!!!


『え、そうなの?ありがとうね。おいしかったよ!』


『ありがとうじゃねぇぇぇー!!!!』


『え?ごめん、だめだった?』


『ダメも何も名前書いてるやんけ!!』


と、心の広さが4畳半風呂トイレなしなおれは、ベーコン一つで取り乱しては彼を問いただしてしまったんだが。

後から判明したことだけれど、どうやらこれ、国民性が大きく関係している問題だったみたい。

というのも、スペインや南米などのラテンなノリの人たちは、


『家の中のモノはみんなのモノだから、みんなでシェアして楽しもうぜ?』


という観念が浸透しているようで、”個人所有”という概念が薄いようなのだ。

アルフレッドがみんなの食材を使って料理をしていた事が、後々シェアメイトに知れ渡った時も、

イタリア人リトアニア人達が

『あのファッキン野郎!明日ホール!マザファカ!

と怒っていたのに対し、同じラテン文化圏であるブラジル人二人は、

『ふーん。まぁよくね?』

といった具合で、そんなに気にしていなかった。

実際、みんなの食材を使って料理をした後、それをみんなに振舞ってくれているわけだから

怒るのは心が狭いのかもしれないな…なんて、ちょっと思ったものだ。


この辺のシェアの精神というのは、『よそはよそ、うちはうち。』”イエ文化”の根強い日本人には、特に受け入れがたい感覚だと思う。

だが、それも育った環境の違いとして認め合い、その違いを楽しむ姿勢こそが、

海外でシェアハウス暮らしをするうえで大切なマインドだと思う。

(ちなみにおれ氏はこの日から、食材は買いだめせず、一切冷蔵庫に入れないようにしました。心狭っ!)

セックスするから部屋を開けろルール。

シェアハウス最大のデメリットとはなんだろう?

プライバシーがない事、好きな時間に風呂やトイレが使えない不自由さ、衛生面…

いろいろあるが、血気盛んな野郎どもにとっての、最大のデメリットと言えば、これだろう。

そう、『女の子を招く事が出来ない!』ということ!!


驚くことに、先述のラテン系シェアハウスの漢部屋では、

『誰かがチャンスがある日は、全員部屋を開けなければならない!』

というとんでもないルールがあった!


『今週金曜、女の子を呼ぶからよろしく頼むわ。』


と全員にチャットを送れば、みんな空気を読んでその晩は寝室には入らず

友達の家に泊まりに行くか、リビングで寝るかなどおのおの過ごすのである。

といっても、僕たちはしがない貧乏な語学留学生たちの集まりである。

誰一人彼女はおらず、毎週のように発生するイベントというわけではなかった。

僕もみんなに迷惑をかけない優等生だったので

一度もこの制度を利用したことはない(つまりまったくモテなかっry)


しかしそんな中でも、ぽっちゃりでおじさんキャラのブラジル人・パトだけは、

勇猛果敢にチャンスに手を伸ばす狩人(ハンター)であった。

一カ月に一度くらいはパトから


『今週末こそはいける気がするんだ!みんな頼むよ!』


とのチャットがみんなに送られてくる。

『グッドラック!』の声援を受け向かえた金曜日夜。

パリパリのジャケットを羽織ってシティのクラブ(戦場)へ向かうパトを見送るのが、シェアハウスの恒例行事であった。

そして、まだ日付もまたがない頃に


『みんなありがとう。もう帰ってきていいよ…。』


哀愁ただよう悲壮なメッセージを受け取るまでが定期

その後、『お礼に』、と買ってくるワインをみんなで開けるのだ。



このように、海外シェアハウスでは『セックスする場所がない』ことで、いろいろと問題が起こりやすい。

理由は主に2つ。

1つは、単純にみんな、セックス大好きだから

以下の記事のように、日本人は年間のセックス回数が平均45回で世界最低。

そう、海外の若者たちはめちゃくちゃ『セックス大好き!』なのだ。(というか我々の性欲が極端に低いのだ。)


羞恥心の感覚もそんなにないみたいだし、『週一でジム通ってんだよね~。』くらいのニュアンスでセックスの話が出たりする。

生活と密着した当たり前の営みであるからこそ、それが出来ないというのは彼らにとって深刻なのだ。


もう一つは、海外では日本のように『ラブホ』の文化がない事。

外で出来る場所と言えば、普通のホテルを予約するしかないんだけれど、

貧乏学生たちにそんなこと出来るわけもなく。

シェアメイトたちに部屋を開けるお願いをするよりほかないのだ。


このように、海外のセックス事情に関していえば、

逆に日本人が世界の価値観からズレている現状がうかがえる。

僕が住んでいたところは事前連絡があっただけ、まだいい方。

場所によっては、突然深夜に女の子を連れ込んで、

シェアメイトたちが寝ている真横でおっぱじめるヤツなんかもいるらしい。

奔放すぎだろ!勘弁してくれ!

皆さんも海外でシェアハウス生活を送る際には、性に寛容な心を持って入居してほしい。

違法シェアハウスでニア強制退去!

『ねぇ君。すまないが明日までに引っ越ししてくれない?』


シェアハウスの中国人オーナーから笑顔でそう言われたのは、

先述のラテン系シェアハウスから、シドニー市内のシェアハウスに引っ越して2カ月ほどたったある日であった。

そこは、セントラル駅正面という一等地ながら、タワーマンションの一室に二段ベッドがこれでもかと詰め込まれた格安のシェアハウス。

ハウスの様子を見に来たオーナーは、僕たち住人を見つけるなり、そう声をかけてきたのだ。


『はい!分かりました     


え?



何が何やら全くわからず、

(あ、まだまだ俺の英語力は日常会話レベルにないな。明日引っ越せだなんてそんなこと急にオーナーに言われるわけないのにな。てへへ、これじゃリスニング試験0点だよ!)

と頭を整理させながら、


『ごめん、なんて言いました?』


と聞き返すも、あぁ、たしかにオーナーは冷酷な笑みを浮かべ、こう言っている。


『だから~、明日!までに!ここから出て行ってくれない?』


わぁい!ちゃんと聞き取れてたんだ!

たしかに彼は『明日までに出て行け』って言ってたんだ!

おれのリスニング能力も捨てたものじゃないなぁ!



…で、なんだって!??涙


ちょっと訳がわからないほどの唐突な申し出だった。

決して僕がシェアハウスのルールを守らなかったとか、そんな事はない。

清く正しく美しくをモットーに過ごしていたし、女の子を部屋に不法に連れ込んだりもせず、

いつだって健全に過ごしていたはずなのに!え?け、決してモテなかったって意味じゃないぞ!?


そんなで、詳しく話を聞いてみると、衝撃の事実が発覚!

なんとこのシェアハウス、ビルのオーナーに内緒で経営されている違法ハウスだったようなのだ!

そして明日、警察に依頼されたビルの管理会社が、このような違法運営がされていないかを抜き打ちでチェックしに来るという情報を掴んだらしく、

急遽明日までに全員を退去させ、大人数が住んでいる形跡を一切消さねばならなくなった

という事らしい!!

もし見つかると強制退去どころか、多額の違約金が発生すると言うのだ。

もちろん誰一人として納得して出て行くという人はおらず、

『知らんがな!』

『ふざけんな!』


と、住人とオーナーとの間で一触即発の雰囲気に。(一緒に住んでいたシェアメイトは中華系の人たちばかりだったので、物事をハッキリいうのだ。)

結局、俺たちの猛抗議が行を奏して(?)、

チェックがある明日だけ、全員荷物を全て撤去し、家に入らない事を条件に退去というのは免れた。

しかし、

『明日のチェックでシェアハウス経営がバレてしまえば、どっちにしろ追い出されるから。』

と言われ、みんなで二段ベッドや何個もある家電、食器など、ありとあらゆる物を撤去する作業を深夜まで手伝わされる。

くっ!オーナーめ。

最初からおれたちに片付けを手伝わせるために、『出ていけ』なんて言ってハッパかけていたんじゃ…


そう、このように海外シェアハウスでは、恐ろしいほどにオーナーの独裁運営がまかり通るのだ。

オーナーが韓国人に変わって、『日本人は嫌いだから』という理由で退去させられた友達の話なども聞いた。

お客様は神様!な日本では体験できない経験である。

まとめ

以上が、海外の多国籍シェアハウスで経験した、日本ではありえないトラブルのお話でした。

どうだい!?海外シェアハウス、とっても楽しそうだろうっ!!??(涙)


これらはまぎれもなくすべて実際に僕が経験したお話であり、

海外シェアハウスでは割と日常茶飯事な出来事である。(あ、駆逐してやる!とか言ってたのはもちろんパロディだよ!通報とかやろよ!)

僕はこのように、人生初のシェアハウス生活を海外でスタートさせたため、

これ以外にも、掃除当番や共用部でのあたりまえのマナーなども知らず、戸惑うことが多すぎた。

慣れない英語環境の中で、この辺のシェアハウスでの暮らし方をマスターするのはかなり大変だった。

もしみなさんが今後海外でのシェアハウス生活をスタートさせる予定があるのならば、

まず日本でシェアハウスに暮らし、その生活様式に慣れておくことをお勧めする。

もし日本のシェアハウスでも『もう無理!』ってなるようであれば、

悪い事は言わん!やめとけ!!涙(でも、楽しい事もたくさんあるから、頑張って!)



そんなところです。



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