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【稼げる?危険じゃないの?】海外路上ライブ旅のリアルを体験者が語る話。

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
需要の無さそうな記事を量産しては、永遠の底辺ブロガーとして名を馳せるよ!


この記事はこんな人のこんな悩みにお答えするよっ!

ちょっくら週末、路上ライブで世界一周でもやりたいなぁ!
海外で路上ライブってできるの?お金は稼げるの?


うんうん。気になるよねー!

そうか、路上ライブしながら世界一周ねぇ、なるほどなるほど。



…この記事、需要あるのか?

海外路上ライブの旅ってなんやねん。

イスラエル・エルサレムにて。


よし、まずタイトルからしてニッチすぎて誰も興味なさそうなので、好き放題書いていくぞっ!

文字通り、海外路上ライブの旅とは、

”ストリートで音楽やパフォーマンスをやって投げ銭をもらい、それを資金に世界を旅する”

事である。

ギターと歌の弾き語りや、バイオリンなどの演奏、

パントマイムやジャグリング、ダンスからアクセサリーの販売、

外国人の名前を習字で書いてあげるパフォーマンスまで、その方法は様々。

君の得意なことをやりながら旅ができるので、


『あぁ、暇だし世界一周でもしたいなぁ。でも資金を貯めるために働くなんて嫌だなぁ。』


とお悩みのキモオタ底辺ニートなみんなにぴったりの旅のスタイルだよ!



かくいうおれ氏、ことキモオタ底辺ニートも数年前に二年間ほど世界一周の旅をしていて、

各地で路上ライブをやっては旅費の足しにしていたのだ。

というのも、日本と比べて海外では路上ライブが成功しやすい

もちろん地域差はあるが、アートや音楽に関して寛容な文化を持つ国は多く、


『音楽を聴いて、なんかノれた。』

『楽しい気持ちになった。』

『キモオタ底辺ニートが路上で哀れにむせび歌う様を見て、自分はまだ大丈夫だと安心できた』



など、なにかしら感情が動いた瞬間に、その対価としてチップを払うという意識が、

人々に根付いている国が多い。

また、アフリカやインドなどでは音楽へのパッションが半端なく、

だいたい一回路上ライブをやると、毎度30人ぐらい人だかりができる。

ケニア・ナイロビにて。


日本では3時間歌って野良犬1匹ぐらいにしか聴いてもらえない、

おれのようなしがないシンガーでもこの状態である。

多分あいみょんとかが歌ったらやばいだろうね。野良犬3億匹は下らないだろうね。

インドだと狂犬病とか多いから気を付けてね。

インドで路上ライブをやる予定のあいみょんには、事前に予防接種をしておく事をお勧めするよ。

ヨーロッパではバスカーは立派な職業。

バンジョーにドラムに笛によくわからん打楽器に…と一人で音楽隊の演奏をこなす、
ドイツ・フランクフルトの名物おじいちゃん。


このように、日本と比べてパフォーマーに対して理解がある海外のストリート事情。

欧米圏では路上でパフォーマンスする事を『バスキング』

パフォーマーの事を『バスカー』と呼び、

バスキングだけで生計を立てている人もいるくらい、フリーランス職の一つ、みたいな認識がされている。



だから、旅をしていたら大体一つの街に一人は、その街の名物バスカーみたいな人がいて、

毎日同じ場所に立っては演奏をしている姿をよく見る。

彼らは本職こそバスキングであり、エンターテイメントのプロとして街の人々に親しまれている。


そんな雰囲気なので、『30歳・職業バスカー趣味・ラブコメアニメ鑑賞』と正直にマッチングアプリに登録しても、

日本なら

『やばっ!このぼっちってやつの職業バスカーってなに?バスなの?車なの?ウケるんですけど。』

とか言われて0.2秒でスワイプされるんだろうけれど、欧米圏なら、

『あら、バスカーなのね。自由人ね。でも趣味ラブコメアニメ鑑賞とかまじ無いんですけど。きも!二度と表情しない!』

と、フリーランスの自由人、程度には認識してもらえるだろう。

まぁどちらにせよスワイプされるけど。

どれくらい稼げるの?

そんなんいいますけどもあんさん。

実際のところコッチ(金)の方はどないですの?



と欲にまみれた笑みを見せる悪代官の皆様にお応えしましょう。

海外路上ライブでの稼ぎの実態。それは、

『完全に場所によるけど、どの国も日本よりはチップは入る!』

これが答えである。

もちろんその国の物価や生活水準によるけれど、一回(1~2時間)の路上ライブでだいたい、

その国でギリギリ3食食べられるくらいの金額は投げ銭してもらえる。

具体的にはヨーロッパで2~3,000円前後東南アジアで500円前後

アフリカで100円~300円ぐらいが、僕のアベレージであった。

最弱アマチュアシンガーでこれくらいなので、上手い人はもっと行くかも。

基本日本だと投げ銭なんてめったにしてもらえず、収入0円なんてザラなので、

どの国も日本よりは路上ライブが成功しやすいな、と感じた。

めっちゃくちゃキツイ!路上ライブの旅。

ここまで読んでもらうと、

『楽しくライブできてお金ももらえて、サイコーじゃん海外路上ライブ旅ウェーイ!!!!!!』

陽キャなナオトインティライミがたくさん沸いて出てきそうだせれど、

待て待てぇぇい!!

海外路上ライブ、言うときますが、

めちゃくちゃ、ほんとに、くっそ過酷だからな!!


まず、海外のストリートに立つ時点でめちゃくちゃ精神的にきつい

誰も知り合いがいない言葉も通じない人種も違う人達の前で一人、ギターを抱えてストリートに立つ。

もちろん周りの人たちは、そわそわしだす。

『誰?このアジアン?ギター持って…えっ!?ギター取り出したよ?まさかここで歌うの!?』

と僕の一挙手一投足を、突き刺すような冷酷な視線で見つめ続けている!

この時点で、周囲の空気を察することができる、基本的デリカシーのある人なら大体しんじゃう

恥ずかしさや怖さ、圧倒的異物感を感じて、その重圧に理性が耐えられなくなるからだ。

そんな極限状態を切り抜け平然と歌い始められる奴なんてのは、

無職30歳で独身キモオタ、世間体もクソもない、失うものも何もない

そんな男くらいであろう。


そして、言うまでもないが生活が不安定すぎる

どれだけチップがもらえるかは、運と技術次第

一晩で1万円稼げる日もあれば、誰も見てくれずに日給150円の日もある。

路上ライブが出来るならまだマシだ。

大雨が続いてライブが出来ない日もあるし、

レイシストなホームレスに『出ていけ!』と追い出されたり、

そもそも街全体で路上ライブが禁止されていて一切歌えなかったり。

『明日、果たして俺は生きているのだろうか?』

などと、生命の心配をしながらの旅である。マジで観光どころじゃねぇ。

また、そんな不安続きの毎日から精神的におかしくなり、自身のブログなどで『私鬱なの』アピールをしては読者に見放されるという二次災害も発生しやすい。

世界一周ブロガーの皆さんにはぜひ、以下の旅人のようにはならないように、健全で普通の旅を目指してほしいものだ。


海外での路上ライブで注意すべきリスク3選。

ザンビア・ルサカにて。絡まれても、基本は気のいい兄ちゃんたちばかりなのだが…

さらに、言うまでもなく海外路上ライブに危険はつきものである!!

日本でも路上ライブをしていると酔っ払いに絡まれたり、警察官に止められたり、という事はよくあるが

ここでは海外ならではの路上ライブリスクについて紹介していきたい!

海外路上ライブを行う上で注意したいリスクは大きく分けて3つだ。

ひとつづつ解説していこう。

窃盗・詐欺

日本での路上ライブとの一番の違いはやはり、治安である

発展途上国では、広げたギターバックに入っている投げ銭を盗まれることは日常茶飯事。

なかには警察官が『ここで歌うなら場所代で千円よこせ』とわいろを要求してきたり、

路上ライブ終わりに強盗に合ったバスカーの話も聞いた。

大勢の前でお金を稼ぐ姿を見せる=『私は今、金を持っていますよ!』と強盗にアピールするようなもの。

投げ銭が入ったらすぐに回収し、帰り道は必ず人通りの多い道を選び、すぐさま宿に戻ろう。

他バスカーとのトラブル

ヨーロッパで多いのがこれ。

行く街行く街には名物バスカーみたいな人が必ずいて、歌っていたら彼らに

『ここは俺の場所だ!』

と邪魔をされ追い出されることもしばしば。

また、ホームレスの爺さんたちが、おれが歌っている目の前で物乞いを始めて、

彼が通行人にお金をせびるので誰も人が近づかなくなる、なんてこともよくある。

こればかりは、おれ達は部外者で、その街で歌わせてもらっている立場である。

元々そこで暮らす人たちのやり方に、文句は言えないだろう。おとなしく立ち去るしかない。

人種・宗教問題

これも日本にはない、海外路上ライブならではの問題。

人種差別的な人間は絶対にどの国にもいるもので、そんな奴に見つかったら、やっかいだ。

彼らにとって、路上ライブしている外国人なんてのは格好のヘイトの的である。

『外国人は出ていけ!』

と暴言を吐かれたり、ギターバックを蹴られたりしたこともある。

最近では中国人労働者に仕事を奪われた人々による東洋人ヘイトもすさまじく、絡まれたら対処の仕様がない。

即去り案件である。

また、その国の宗教もしっかり熟知しておかなければならない。

イスラム教徒の国では一日5回のお祈り時に音楽を鳴らしたりすることは神への冒涜行為で絶対的なタブーであるし、

ユダヤ教では金曜日の日没から土曜日の日没までが安息日とされていて、

安息日に規律を守らずに営業活動を行うのはタブーだったりする。

バスキング旅では『郷に入らば郷に従え』を徹底しないと、場合によっては命に係わるリスクさえある。

海外路上ライブでの愉快なハプニングの実体験については、以下の記事でも紹介しているよ!

人の不幸で飯がうまいどす黒い心を持つ皆さんはぜひ、チェックしてみてね★


以上!

そんなで、海外路上ライブ旅という、超ニッチな世界について語ってみたよ!

世界一周を夢見るみんな~!

どうだったかな?

みんなも、そのエキサイティングな魅力を存分に伝える内容に、

『早くコロナが収束して、私も海外路上ライブ旅デビューしたいわっ!』

と、そう思ってくれたかな?

なになに?


『海外で路上ライブなんて、良識ある大人なら絶対やるべきじゃないなって思いました!』

『ぼっちシンガーさんがキモオタ底辺ニートだって事がよくわかりました!』


うんうん★ぜーんぜん伝わってないみたいだねっ!!


このように、圧倒的につらい事が多くて全くオススメは出来ない『海外路上ライブの旅』というスタイル。

しかし、おれの場合は本当に音楽が好きだったので、何とかなった気がする。

どんなにトラブルに見舞われても、お金が稼げなくて貧しくても、歌っている瞬間だけは無敵状態になれるんだ。

その無敵状態で奏でる演奏に、言葉も人種も宗教も違う人たちが心通わせてくれて、

足のつま先で少し、リズムを刻んでくれる。

この人の心を動かすためにここまで旅をしてきたんだって、そんな大げさなことを考える。

そんなバカげた、奇跡みたいな瞬間がたまらなく楽しかったのだ。

みなさんも、誰にも負けないぐらい好きなものがある人なら、

それを全くの異国で、一人きりで、孤独に表現してみてはいかがだろうか!

ズタボロになりながらも、心すり減らしながらも、ほんのちょっと、そんな奇跡を感じてもらえたなら、

おれはうれしい!!!


そんなところです。

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