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春・卒業シーズンに聴くべきオススメ邦ロック3選の話【青春こじらせ組向け】

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春だ。

桜舞い散る中に忘れた記憶と、君の声が戻って来る季節だ。

そう、この季節にカラオケとか行くと卒業式終わりの高校生達がヒュルリーラ!ヒュルリーラ!してるよね?え?もう古い!??

春というとやはり卒業シーズン、そこから派生して友情や思い出みたいなキーワードが浮かんでくると思うのだが。

学生時代いじめられていて、暗黒の青春を送ってきたおれからすると、「解放」だったり、しかし次のステージがまた始まるという「絶望感」「虚無感」みたいなワードで春を連想してしまいがち。

同じ人いますか?

そんな学生時代こじらせ陰キャどもにオススメの邦ロックを3選したので、まぁ見て行ってくれぃ!

さくら / Syrup16g

“全てをなくしてからはどうでもいいと思えた。"

そんな歌い出しから始まる、諦めの境地。

最後の登校日。卒業!友情!父ちゃん母ちゃんマジ感謝!と黒板にメッセージを書き合う陽キャグループが盛り上がる中、一人で早々と下校した俺たちの荒廃した桜の歌。

あぁシロップ。君ってやつはどうしておれ達の気持ちをそこまで代弁してくれるんだ。

でも、五十嵐(Vo)の歌はただの代弁者や共感者ではない。

「わかるよ、でも大丈夫!寂しいときは僕がいつもそばにいるよ!」とか恵比寿横丁のナンパ師かってくらいに軽いインスタントな共感ではないんだ。

辛いとか悲しいとか、そこに同情を込めて歌うんじゃなくて、もう誰もかれもに見放されてしまったから誰もおれに構わないでほっといてくれ、と言わんばかりの心の距離。

それを聴く側との間にさえ設けて、淡々と他人事のように語られる春。


”奪い合うものも無いなのに言い争う意味はあるかい?
悪魔はずっと待ってたんだ。裏切り合う瞬間を”


などと、散々人間賛歌を泣きながら笑いながら鉄バットで粉々に砕くような事を言いながら、最後に


”これはこれで青春映画だったよ、俺たちの”


などとほざく。こんな悲しい青春映画あるかよ!

いや、しかしふと考える。

悲しくて悲しくて、それでも心が激化して感情が高ぶったその瞬間こそが青春なのかな。

なんて哲学的な事を考えさせられる。

全てをなくしてしまった絶望少年の、乾いた春の風みたいな卒業ソング。

オフィシャルのYoutubeがないので、CDでぜひ聴いてみてくれ。

エイプリル / mol-74

でた。これでモルカルマイナスナナジュウヨンって読むの。

テクノダンシングポップっぽい。計算式やもん。バンド名が。

彼らを「モルカル」って呼ぶファンは何もわかってないから。

まず、計算ができてない。そいつらは絶対文系。放送部とか。モルカル-74ってことは、答えはモルカルではないなにかやからな。

それはmol-74=+(-74+モルカル)ということだし、モルカル=(mol-74)-(マイナスナナジュウヨン)って事やからな?モルカルだと全然意味が変わってくるからな?気安く呼ぶなよ?


さて、細かな話はさておき、こんな最近のバンドを紹介するとまた、玄人バンドウォッチャー達はこう言うだろう。

「どうせ最近の可愛い女の子がPVに出て来るだけのバンドでしょ?」

「また絵音系な、なよなよした感じでょ?」


と。

あぁ、だいたいその通りだ。

女々しくて「僕の世界」とか「音のない部屋をノックして」とか言ってそうな川谷絵音っぽい世界観、そしてこの曲のPVに出てくるinlivingというユニットで活躍するyoutuber、りりかたんは本当に可愛い

その通りなんだけど、ね。良いんですよ。この曲。

自己感傷に浸りきっている感じが。

所詮俺たちみんな女々しくていじらしくてでも自意識だけは強くて、重い漬物石みたいなまったく価値のないプライドを背負ってヘラヘラ笑って生きてるわけじゃないですか。

そんな俺たちが四月に恋をして、別れが来たら、こんな曲がしっくり来るなぁ、なんて思うんです。


”きれいな映画を観た後にふときみを思い出した。”


って歌い出しから、なんかジクリとする。

そしてサビの、


”いつもいつまでも続いていくような気がしていた午後。”


ってフレーズが本当に好き。

なんか、有無を言わさせない切なさの隙間風が穴の空きまくった心にじれったい生暖かさで吹き込む。桜の花びらが一枚。そっと手に取り色々思い出す。

そんな歌。どんなや。

革命はいつも / My Hair is bad


マイヘアイズバッド。

かっこいいんすよ。ブラジャーのホック外すだけのバンドじゃないんすよ。

そう、このバンドは結構、季節感の強い曲が多い気がする。

秋になったこの街にはまだ蝉が散らかってるし、イチゴのクリスマスは止めてほしい。そんなバンドだ。

春にしても、あの有名な歌い出しで始まる「真っ赤」という曲もサビで「春、恋に落ちて」と歌うし、あと「卒業」って歌もあるしね。

そして、このバンドの全部全部甘ったるいバッドエンドなのが好き。

青春の余韻汁に浸りまくり。青春のおひたしかおれは。


まぁそんな汚さも全部隠さずに突き抜けるように伝える彼らの音楽が好きなんだけれど、特に春といえば、おれは「革命はいつも」という曲を思い浮かべるのだ。

アルバムの一曲なのでPVも無いみたいだが、ぜひ聴いてくれ。

まずスタートからバンバンバン銃が撃たれるようなギター。銃撃戦が始まった!とか思ったら、急に


”9月旅客機が。” 


とか言い出す。

旅客機?なんの話!!?

戸惑う。

同じ音数で、”ビルを壊してた。”と続く。あぁ、911の話か。

戦争反対って言ってりゃいいんだろ!??とか思ったら、”悲しくなかった!”と予想外の言葉でロール。そして続く。


”卒業式女子達が泣いてた。””拭えば拭うほどただ泣けない奴が悪者みたいだ。さようなら。”


と。


そう、この歌は同調意識の中で取ってつけたような友情や愛情を、ショーみたいに扱って泣いてる周りの人たちに対して、なんか冷めてしまってる自分の事を歌ってるんだ。


んで、おれはよく歌詞を見ずに曲を聴いてて、自分の好きなように空耳するのが得意なのだが、この曲も最後の部分、


”そんなんいらないウザいんだって言ってしまった反抗期!”



という歌詞を、


”そんなん知らない   思っていたって  言ってしまった。「かっこいい。」”


と聞き間違えており、そのフレーズをとても気に入っていた。


このフレーズを聴いて、おれはこんな情景が目に浮かんだ。

クラスで陽キャグループが盛り上がっている。最近話題のダンスグループの新曲の話をしている。興味ねぇ。何がいいんだそんな音楽の。と思いながらも、急に話を振られる。「なぁ?お前もいいと思うよな?」そして、自分の大好きな音楽への信念も曲げて、そいつらに忠誠を誓うように言ってしまう。「かっこいいよね。」と…

これ、すんごい陰キャあるあるだわ!とか思って超好きだった。

まぁ聞き間違いだったんですけどね。

でも、歌詞の解釈なんて聴き手が100パーセントでいいと思ってる。

好きに切って貼って自分風にアレンジして聴いたこの曲は、個人的に最高の卒業ソングなんだ。

youtubeにはオフィシャルの動画は見当たらないので、ぜひCD買って聴いてみてね。

卒業 / ガモウユウキ

3選!とか言いながら、もう一個行っとこう。あんまり知られてないかもしれないが、この曲もオススメ。出だしのオウェェェェ!!と嘔吐しそうなほどの情緒不安定なシャウト、全くキラキラしていない後ろめたい歌詞、青い血の水たまりみたいな青春、絶対こいつ中二の時いじめられていただろって感じですね。


…え!?なんだよ!自分の歌をオススメであげたらダメだなんてルールあんのかよ!!?おれにとっては最もリアルな春の歌なんだよっ!!!ふ、ふおぉぉん!!!!

まとめ(こじらせポエムを添えて)

さて、最後に悪徳アフィリエイターのようにさらっと自分のyoutubeなど紹介してしまったが、いかがだっただろうか?

とりあえず、青春こじらせ界隈のみんなには、エモいなんて簡単な言葉で片付けるのはよして、その思い出を武器に、自らのアイデンティティとして生きてほしいものだ。

何度も何度も繰り返しては、飽きずにまた桜は咲くのだ。

もう2度と会うことはないだろう奴に「ずっと友達だからね!」なんてハニかむ瞬間に消えてしまいたくなる嘘ばかりのコミュニティ。

嫌気がさして一人になってみても、それはそれで寂しい気もする。

それでもまた春は来る。

勝手に憧れてたあの子と、ごくわずかな気心知れた友達と、大嫌いだったいじめっ子のあいつと。

全部全部冬の冷蔵庫に閉じ込めてもう開けることはないよ。

そして春が来る。

思い出のドライフラワー粗大ゴミで捨てて夏へ向かう。

今度はうまくやれるといいな。


これはこれで青春だったよ。


おれたちの。



そんなところです。

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