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バイバイサマーバケーション収録曲の歌詞と一言コメントの話。

2022年10月16日

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、その他もろもろについて語るブログだよ!

2022年10月に私ガモウユウキが、配信限定アルバム「バイバイサマーバケーション」を公開しました!

Apple musicやSpotify、LINE musicなど各種サブスクサービスで聴けます!

また、有料でのダウンロードも出来るので、応援してもらえると嬉しいです!

この記事では、収録曲の歌詞カード代わりに、各曲の歌詞と思い入れみたいなものを書き残してます。

自分の曲作りの中で、歌詞は最も力を入れてこだわっているところです。

ぜひこの記事を眺めながら、曲を聴いてもらえると嬉しいです。

1. あまのがわ(2022 ver.)

※動画は旧バージョンのものです。

赤く染まっていく街
痛いとこ付いてくるバスの待合室でなんでか一人ぼっち
こっち向いてよ、ねぇ?
なんだってできる気がした
自転車の後ろ君が笑えば僕らどこだって行けたんだ
知ってたんだ
なんだ、なら言ってよ、ねぇ?

あからさまに突き抜けた夏の日差し、ダサいサングラス
それどこで買ったんだよ?それどこで買ったんだよ?
すり剥けた膝よりも日焼け後よりも未来が痛かった
一体なんだったんだ?未だ絡まってる。

赤く染まって行く街
明日怖がってばっか俺たち
おかしい事なんかあったんかな?

あの時、君は笑ったね
なんだって出来たなって思うよ
あんなバスなんて諦めて飛び乗ればよかった

あまのがわ、あまのがわ、君は何をしてる?
あまのがわ、あまのがわ、ねぇどう過ごしてる?
あまのがわ、知ってたんだ
なんだ、なら言ってよ、ねぇ?

シドニーに住んでた時に作った曲。夏で、突然のスコールみたいな大雨が降って、駅前で路上ライブしようと思ってギター抱えてシェアハウスから出てきたのに、何も出来なくて、情けなくなってむしゃくしゃして、雨宿りしてたポストオフィス前の段差に腰掛けて、一人でギターを弾いてみた。そしたら、全然違う国なのになぜか、地元にいた時のこと思い出した。なんだって出来たのに、何も出来ないと思い込むことにして、色々ボロボロと溢しては過ぎてった今日みたいに蒸し暑い夏の日のこと。溢れてきて、一気に書き上げた。短いけれど、自分の中でも特に好きな一曲。


2. 確か夏だった。

19時をすぎていた
まだ青かった
空はまだ明るかったんだ。

交差点、電線の隙間宇宙が広がって
「なんか買って帰ろ?」
いつもの自販機で君は甘ったるいコーヒー大人になりきれないで
デタラメみたいで、美しかった夏をただ流し込んだんだ。

仏壇リン鳴らして目を瞑った
永遠みたいな音広がる
3年前の写真はタイムマシンだ
線香が香って開け放した

縁側、セミが未来も過去も見ないようにって今をただ歌ってた
君を重ねて見ていたんだ
馬鹿みたいに夏だった。

窓枠がなかった2階のベランダ君と並んだ
花火は音しか聞こえなかったが、確かに夏だったんだ
少し冷えた風が揺らしてる
不確かな日々を確かに生きてる
駆け足で夏
二人乗りで駆けていた夏。

連日、ニュースだった「記録的猛暑」だってさ
インスタ流れた台湾かき氷
タイムラインで「ねぇ?おいしそう」って言ってたのに

もう溶けてなくなった
甘い甘いだけのシロップ
染み込んだセミの死骸に
嬉しそうに好奇の目をした蟻たちが群がってたんだ。

「つまり世界の均衡は、ブラジルの蝶の羽ばたきで決まるの」って
「君はほんとそういうの好きだなぁ。」
「好きだよ。」

ようやく暗くなった20時、街灯のホーム
君は羽ばたくんだ
真夏の夢みたいだったなぁ。

じっとりと湿った重い雲がただ立ちのぼった
不安も痛みも感じなかった
確かに夏だったんだ。

跡形もないくらいに降った夕立
淡い期待も全部、流してください
これが最後だってまた夏を待つ。

「サヨナラ」なんてさ
君はいつだって難解なんだ
こんな日がやってくることなんて思いもしなかったんだ。

交差点、かげろうが立った
「また明日」なんてもうなかったけど
追いかけて夏
命燃やし揺れる松明、思い出す。

19時をすぎていた
まだ青かった
空はまだ明るかったんだ

勘違いじゃなかった、確かに夏だったんだ。

19時をすぎていた
まだ青かった
僕らまだ青くさかった

二度と戻らなかった、確かに夏だったんだ。

音だけ聞こえてた花火、古ぼけたベランダでサンダルほったらかして、なんかすっごい夏って感じだったのを覚えてる。ずっと昔の出来事で、一体どんな感情だったのか、楽しかったのか、寂しかったのか、それすらも思い出せないのだけれど。ぼんやりとそんな夏のイメージがあって、2年前にサビだけ作ってて、記憶のパズルをはめ込むように、歌詞を書いてみた。


3. 18歳と帰省

6月神社の軒先で
濡れて滴る君の髪の…
一生懸命、最低だな
夏へと溶けてくんだ。

再会を誓おう
期待させては逃げる夏の風と
満更でもない毎日を「やってらんねー」って笑おう。

先週の花火大会は一人で音だけ聞いていたよ
途中からはすごい雨だったって
カップル達ザマァって感じw

大人になったらちょっとは優しくなれるかな?
あんな嘘をついた君の事もきっと許せるかな?
私はまた場違いな、アンプラグドな勘違いで
大嫌いな夏、睨みつけているよ。

7月インドガンジス川
星座のゾウが引く笹の小舟で
案外遠くなかったよなんて、ずぶ濡れ王子様。

あんなひどい別れ話はやっぱ嫌
肩紐外れた試着室みたいな気持ちになったよ
あんたには100年経っても分からないでしょう?

いつか私たち大人になったら
ちょっとは優しくなれるかな?
あんな嘘をついた君の事もきっと許せるかな?
私はまた場違いなセンチメンタルをつめこんで
大嫌いな夏、また迎えに行くよ。

8月最後の夏休み
扇風機もしまう気になれないし
一生懸命、最低だな。

どうかしてしまうよ

あの日の神社の軒先で
濡れて滴る君の髪の…
一生懸命、最低だ

「なぁ?来月帰るから」

再会を誓おう
期待させては逃げる夏の風と
満更でもない毎日を「やってらんねー」って笑おう

髪の色ちょっと明るくしたんだ
似合ってるかどうかはおいといて
車の免許も取ったんだ
だから、今度どうかな?って

「アイタッタ…」ってそんなこと言うなって!
ダサいサングラスかけたって
一向に大人になれないで
インスタントな感情製造工場でも不採用で
でも確かな事だけあの日の神社にあったって
今頃気づいたんだ。

子供でも大人でもなかったあの頃。初めて一人暮らしを始めて、地元に帰るって事を初体験して。どうかしてるよってくらい、誰かにすがって求めて、どうにかなりたかった。6月、7月、8月とストーリーが進んでいく歌詞になってる。ちょっとファンタジーで、でも生身の見苦しい性的欲求も含んだ、気持ち悪い歌詞が書けて気に入ってる。


4. 君と八月

海を見に行こう
下りホーム、海岸寺駅の改札
時が止まった色あせた無人の電車

君が急かした
路地裏を抜けると波の音がした
大人になったって変わらないと思っていた。

昨日までの全てこの海に捨て去りたい。

来年もきっと
上りホーム、海岸寺駅の改札
あやふやになった約束をした 君と八月。

髪の毛を切るかな
過ぎたこのまま
夏の日が優しくした。

ハリボテは静かに剥がれ落ちた
最果ての記憶
手を振る君、電車の音。

霞みがかった満月の空、クラゲと踊る
触れると揺らいだ
二度と戻れなくなるんだ。

髪の毛を切るかな
過ぎたこのまま
裸の小説を読んで気づいた
ハリボテは静かに剥がれ落ちた
最果ての記憶、手を振るよ
君と8月。

優しさも、醜さも 、愛しさも、詰め込み
花束をそっと打ち寄せる波打ち際へ。

不思議な夢を見た。誰もいない駅、明け方、海まで歩いてた。地元の無人駅に似てた。どんなストーリーだったのかは起きた時には忘れてしまっていたが、少し切なくて、透き通った綺麗な夢だった。そして、この曲のサビのメロディが、夢のBGMのようにずっと脳内で流れてた。目を覚まして、書き残しとかなきゃ!と思って慌ててギターを手に取った。あの夢の世界を閉じ込めておくための曲になった。


5. バニラ

夏、答えのない淡い願い放つ
違いのない日々をごまかしつつ
すり抜けた長かった8月
溶けてこぼれ落ちたカップアイス

気付かずレジ袋を振り回す
「もうどうすんのよ!」ってひどくしかめっ面だった君
甘ったるいバニラの匂い
夜の散歩道で。

あまり難解な言葉使わず伝えれたらいいんだが
今日も抽象的な世界に逃げてしまったよ
暖かいアスファルトの上、2人腰掛けたら
遠く宇宙の果てまでいける気がしていたんだよ。

不意に君は立ち上がって
「真夏の夜のコンビニってブラックホールみたいだね」
っていたずらに手を引いて
またたく星座に沿って
7万光年先でアンドロメダを貸し切って
朝を見よう?

夏、答えのない淡い願い放つ
雨粒、まとわりつく
知らない輝く未来
あのカーブできっと、さよなら8月。

2人乗りむせて排気ガス
明け方駅のホームで待つ
強がって高架下、飛ばした自転車
少し後悔してる。

始発の電車に乗って
最後のベルを鳴らして
秋の風がちょっと香って
「バニラの匂いみたいだね」って

始発の電車に乗って
「儚いね」って手を振った
逃げ場のない迷路だって君となら。

開けない夜は明けてった
7万光年先で
8月は確かにあった
君といた
君といたんだ。

夏の夜が好きだ。カンカン照りのすべてを焼き尽くすような昼が終わって、まるで終焉後の世界にでも忍び込んだかのような空虚な感じが好きだ。出来るだけラフな格好で出かけて、用も無いのにコンビニにでも入って、だらだら時間を使い果たしたくなる。まだ火照ってるコンクリに腰かけて、外でアイスなんか食べたくなる。そんな夏の夜の散歩道と、一緒に過ごした人との思い出を歌ってる。


6. 夏の宇宙と無人駅

真っさらな紙を忘れた
君の甘い青い残像を描き残したかったのに
やつらにはほんとがっかりだ
網戸越し火薬の匂いがして、近所のガキがはしゃいでいる。

ブサイクなゲルニカを描いて
無差別爆撃が始まる
誰にも会えないな
こんなダサいサングラスでは。

愛想つかされて逃げ道を失った
カナカナが泣いていた
冴えないおれはオレンジ、無人駅
快速が横切る、その先。

辺り一面に散らばる手持ち花火の匂い
やつらにはほんとがっかりだ
こぼれ落ちた夏、片付けもしないで。

ブサイクなゲルニカを描いて
無差別爆撃が始まる
誰にも会えないなぁ
こんなしわくちゃな夏は。

遥か彼方みたいだな無人駅
反対ホーム、君と宇宙
冴えないおれは駆け出してみたけど
快速が横切るその先の宇宙だけなのさ。
宇宙だけだったんだ。

地元の香川県に、府中駅って言う山沿いの無人駅がある。ガキの頃バス釣りにハマってて、その駅のそばにあるダム湖で釣りをした帰り道。夕方で、太陽は沈んで、電線越しに一番星と、透き通った宇宙が見えてた。一緒に釣りに行った冴えない友達と二人で、汗だくのTシャツをパタパタさせながら電車を待った。ちょっと涼しい風が吹いて、トワイライトに飛行機雲が長く続いてて、どこまでも透明な時間だった。何が起こるでもない無味無臭な夏の思い出だが、あの残像がずっと心の中に残ってて、何かに描き残しておきたくて、音楽にした。


7. ライフイズパーティー

長い長い長いって思ってた
夏休みの最後だって
もうすぐそこにあってさ、笑っちゃうよな
鼻歌で取り繕ってた
待ってた、君だけの深夜バス。

まるで世界の終焉みたいだった
「大げさだな」って呆れ顔だった君は
今日もミルクティー、いつもの自販機、
君はシザース、ぼくの心はパーで。

街灯がつく歩道、ドクドクとなってる鼓動の音
少しの沈黙と電線の向こう君とトワイライト
「一人が怖いならこの世界には誰も生まれてこないわ」
「生きることはひどく孤独。でも私は私で君は君だよ。」
「これからは自由だね。」
って段ボール箱の捨て犬に語るように
まるでひどい人だな
君は。僕は。また夏が過ぎていく。

長い長い長いって思ってた
夏休みの最後だって
もうすぐそこにあってさ、笑っちゃうよな
鼻歌で取り繕ってた
待ってた、君だけの深夜バス。

君とギターを買いに出かけた夏
赤いダサいストラップ、はしゃいでバンプ
大失敗だったライブも今となっては思い出だったな。

存在の証明とか文学の革命とか
痛いことばっか言っていたけれど
相変わらず歌ってるよ
あの日々はずいぶん霞んでも
無駄にしないし無くしやしないから

僕は僕のままで行くよ
気取るな、だれも気にしてやいないから
赤い赤い赤いって笑ってた
あの日の夕暮れ、帰り道
絡まったままの僕らは
まるで世界の終焉みたいだった。

定刻通りにやって来たバスに
言葉交わさずに乗り込んで窓に
寄りかかる君に手を振るよ、最後に。

「冗談でもやめて。そういうのリアルでやるとマジ冷めるから」
ってからかった君のライン
でもなんか楽しそうで僕は泣けたよ
生活の全ては基本どっちつかずでlife is party
最低も最高も詰め込んで

道端ひまわりが咲いて、枯れるころには
君はもう少し大人になって
髪も切って
得意のシザースで
あんな日々も綺麗さっぱり切り揃えていくのかな。

楽園なんてないよ
楽園なんてあるわけないのに。

私生活でいろんな変化があって、出来た曲。人生全体で見たら大したことのない出会いと別れも、人並みの孤独も葛藤も、まるで世界の終焉みたいに大袈裟にダメージを受けては、ふさぎ込んでしまう性格だから。そういう弱くて情けないところも音楽にしてやろうと思ってる。そのままandymoriのlife is partyという曲に影響を受けて書いた曲。君はシザース、僕の心はパーで、はジュースを賭けたじゃんけんの結果。


バイバイサマーバケーション(2022 ver.)

※動画は旧バージョンのものです。

いつかの空に憧れて
ひまわり達は無垢に上見てる
回線こんがらがっちまった頭で
アンバランスな日々にうっとり

構わず飛び出した夕立
蒸せ返る部屋で僕と君
エンドロールまであと少しの映画と
カタカタ鳴る扇風機

雨は止んで
うわべだけの僕の
心も滲んで消えて
素直になれるのかな?

あの太陽、見てたいよ
額をつたう感情を
三両電車の向こう
バイバイサマーバケーション

雨は止んで
うわべだけの僕の
心も滲んで消えて
素直になれるのかな?

あの太陽、見てたいよ
もう一度、あの一体感を
感傷電車の向こう
バイバイサマーバケーション

痛いよ、ずっと痛いよ
あやふやな夏と僕と君のままで
いたかったんだよ
ずっといたかったんだよ
バイバイサマーバケーション

大学を卒業してすぐくらいのころ作った曲。社会人になって、毎日死ぬほど忙しくてちょっと参ってしまって、終わってしまった夏休みをしのぶ小学生みたいな気持ちで作った曲。そう、大学時代のモラトリアムはまるで、長い長い夏休みのようだった。今回夏のコンセプトアルバムを作ろうと思って、どうしてもこの曲は入れたくて、10年ぶりにレコーディングし直した。どうしようもなくダメな人間の曲って感じだけれど、好きな曲。


以上

前8曲の歌詞と思い出を書き添えてみました。

夏のコンセプトアルバムを作りたい、と思って、ずっと作業していたものの、発表する頃には10月、もう肌寒い季節になってしまいました。

ただ、来年も再来年も、ずっと、夏が来るたびに聴いてもらえるようないいアルバムになったと自信を持っています。

あなたにとって少しでも心動かす作品であった時には、ぜひSNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。

感想やアドバイスなどもあればぜひお聞かせください。



そんなところです。


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