自己紹介をするつもりがカリブ海の風に吹かれる話
”熱血スパルタ広東語講座!!”へようこそ!!
このカテゴリでは、{広東語講座}と見せかけて、ただ俺(がも)が、ようちゃん(香港人の彼女)にお尻を叩かれたりして終わるだけの、国際カップルの日常を書き残したただの日記です。
申し訳程度の広東語フレーズ紹介を添えて。
前回の記事はこちら
ぼっち「という事で、広東語を勉強しようというテーマでブログを始めたので、ようちゃんの協力をお願いします!!」
よう「は?なんで?」
「はい、あの、広東語を勉強する事で国際的視点から様々な問題を多角的に捉え、他文化の融合から進化するコミュニケーションの理解の範囲を拡張させる事で…
「前の記事で
(女の子と仲良くなるために..)
とか言ってたでしょうが!!このロリコンが!!」
バシン!!
「ひぃぃぃぃ!!!!!」
と、とりあえず、このブログを読んでいるであろう血気盛んな広東語フェチズムの読者の皆さんに、ようちゃんの自己紹介的な記事を書きたいのですが…」
「うん。」
「ようちゃんは、香港に生まれて、日本に来る前は、台湾の大学に行ってたんですよね?そこで日本語の勉強をしていたから日本語を話せるようになったと。」
「そだよ。」
「日本語を勉強したいと思ったきっかけはアニメの、特に声優の小野大輔がとっても好きで、言葉を理解したいと思ったと。
部屋に小野大輔のポスター貼ったりイベント行ったり完全なる声優オタクですが、おれと小野大輔どっちが大切ですか?」
「大輔。」
「そ、そうですか…ぐすん」
「当たり前でしょ!!」ばちん!!
「ひ、ひぃぃぃ!!!!!不躾な質問でしたごめんなさい…
それで、台湾での大学時代を終えて、日本に交換留学でやって来たと。
最初に住んだのは山口で、そこからゲストハウスで住み込みをしたりしながら、日本中いろんなところを旅してるんですよね。
日本人のおれも聞いた事ないような地名まで知ってて、行ってる都道府県数もおれより全然多いからびっくり。
中でも高知は超絶お気に入りで、今も一年に一回くらい遊びに行ってますよね。」
「うん。」
「まぁ高知は俺の出身地、香川の植民地みたいなものなので、同じ四国を好きになってくれて嬉しいですよ!」
「は?あんな世界一小さい県が何言ってんだよ?うどんで首締めてやろうか!?」
「ぐ、ぐぎぎぎぎ!!!さ、さすが讃岐のうどん、強いコシと粘り強い太麺が呼吸器の圧迫にも最適…!!!(ぶくぶく…)」
「それより、はやく晩御飯作ってくれる?お腹すいたから早くしなさい?」
「は、はいっ!!」
急いでキッチンへ向かったおれは、ようちゃんにしっかりとインタビューを行えて良かったなぁ、と満足しながら夕食の準備を進めた。
おれは今、ようちゃんとシェアハウスの個室を借りて二人暮らしをしているのだが、料理や洗濯などの家事はおれが担当で行なっている。
(男が家事だ!??なにひよったこと言ってんだよこのひよっこが!でらぼうめてやんでい!)
と、18世紀の江戸っ子な読者の皆さんは思うかもしれないが、ようちゃんの方が稼ぎが多く、責任のある仕事であまり家にいない為、そこは助け合ってやっているのだ。
決しておれがヒモな訳でも、家事をしないとようちゃんに怒られるとかそういう訳でもない。
それに、彼女のために料理を作る優しい彼氏なシーンを、なにの文脈もないのに急にわざとらしくブログに書いたりして、
「え、ぼっちさんって家庭的ですねっ!素敵っ!!!」
と女子大生の読者の皆さんにコメントされたいとか、そういう事も一切思ったりはしていない。
そんなで、さっそく女子大生の応援コメントが来ていないか2分おきくらいに日記の管理画面を確認しては、空虚な空欄があるだけなのを確認したりしながら、ついに料理が完成した。
今日の夕食は
“トマトとシーチキンの冷製ソーメン〜ごま油香るカリブ海の風に乗せて〜"
作り方は簡単!!
①はや茹ででコシを残したままのそうめんを冷水で一気にシめ、中華だしとごま油と乾いた風を絡ませて味を整える。
②そこにトマトと、シーのチキンと呼ばれるシーチキンを加えて、親のカタキかというくらいグシャグシャに混ぜ込んだら完成!!
サマーにぴったりな冷製そうめんである!!
そんなで、 だれも聞いていないのにレシピの公開を終え、 意気揚々とそれを皿に盛り付け、インスタに投稿。
「見た目が汚くて不快。」
「なにがカリブ海なのか意味がわからない。」
などのアンチコメントに胸を痛めながら、おれは電話をかける。
シェアハウスのリビングは一階で、俺たちの部屋は3階。
ようちゃんに料理ができた事を伝えるのだ。
トゥルル…
「イフイフ?あ、間違えたもしもし?ようちゃん??ご飯できたから降りてきて??」
「ちょっと待って。いまジョジョ見てる。」
がちゃ…
…
…うーぬどうするべきか。
そうめんはコシが命。
そうめんのコシとは、いわば青春の日々のよう。
目を瞬かせるたびに過ぎては変わっていく様は、儚きも美しいセンチメンタリズムのごとく。
はやく、はやくこの光り輝く刹那の時間に間に合うよう、リビングに降りてくるのだようちゃん!!
しかし、いつもなのだ。
ようちゃんは、あまり、出来立ての料理を食べよう、という意識がない。
日本人なら、作った料理を出来立てのうちに家族で囲んで食べる、という共通感覚がある。
部屋にこもってたりすると、お母さんに
「冷めちゃうよ!!早く来なさい!」
と怒られたりする。
しかし、これはもしかしたら日本人独特の文化なのかもしれないな。
香港に行った時、一応ようちゃんの実家にもキッチンはあったが、あまり料理はやらない、と聞いた。
作るより、周りの屋台やフードコートで買ったほうが安いし、種類も多く、美味しいからだ。
点心やサラダや炒め物や、いろんなのを袋に詰めてもらってテイクアウトして、家で好きなタイミングで食べるので、出来立てを家族団欒で囲むって感じじゃないのかもしれない。
ご飯の食べ方でも国民性みたいなのがあって面白いなと思う。
そんなで、初めて、ブログ村で参加している「国際カップル日記」のカテゴリっぽい事を書いて
「ふふふ…これでアクセス数一気にアップだ!!!へへへ…日本ブログ村はおれの物だ…!!」
とヴォルデモートの顔をしていると、ジョジョを見終わり満足げなようちゃんがやっと降りてきた。
「ポルナレフが5部でまた出てきたんだけど、最終的に亀になっちゃった!まさしくスゲー迷惑だぜッて感じで…!!」
「ふむふむ。」
ようちゃんのジョジョの感想を何のことやら分からないながら聞きながら、食事を終えた。
このままではまた、
“なんの統一感もないブログに価値なし"
とかGoogleに言われるんだろうなぁ…とか思いながら、夜は更けてった。
そんなところです。
本日の広東語フレーズ
「私の名前はぼっちです。よろしくお願いします。」
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