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【イバレスから陸路入国/コロンビア】最後の国コロンビア入国と早速迷子の話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!MOROHAの “四文銭"!
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………………..

朝7時!!

牛も蜜も眠るこんな世界の終わりみたいな時間に一人、もぞもぞと起き出したおれは、通勤ラッシュの路面バスに揺られて!

長距離バスの出る街の北側のバスステーションにやってきた!

二日間滞在したエクアドルのキトを出発するのだ!



エクアドル、キトを出発したバスは数時間後に国境の町、ツルカンという小さな山あいの町に到着した!

おれの世界一周の旅最後の国となるコロンビア!

この街の先にある国境を抜け、ついにその最終目的地の国へ入国を試みるのだ!!

この街から出ていると言うコレクテーボ(ローカルの乗合タクシー)を使って国境まで行き、歩いて国境を渡るのが最安の入国方法だと聞き、やって来たのだが…!!!

どこだここ!!!

街を歩けど歩けど、国境まで向かうと言うコレクティーボの乗り場を見つけることができない!

街は観光客なんて一人もいない完全な地元の人だけの地方の田舎町。

道を聞こうにも…

「ハーイハウアーユ?そこの街行く貴婦人さん。コレクティーボの乗り場はどこにあるのかしら?」

「なに?ノーイングリッシュ!!¥/?:&;";¥:)/)&;@!;¥:&:@:)/&&/¥:&;@49;&):@:@@:@

「ひ、ひえええええスペイン語喋れません…」

「え、スペイン語もしゃべれないの?やれやれ、キモオタのイエローモンキーはこれだから…家で引きこもってキューティーハニーの変身シーンで一瞬裸になるとこを直視してればいいのよ!このコミュ障!陰キャニート!」

「そ、そんな!言われなくても変身シーンは直視するけども…言わなくても世界一周してる程で体裁を保つ系実質ニートだけどもっっっ!!!!うぐっ!うぐっ!!…

みたいになって泣いちまう!!!びゃぁぁぁそんなに言わなくてもいいのにっっっ!!!!

スペイン語がほとんど喋れないおれ。

英語を共通言語として使う認識のないスペイン語圏のこの辺りの人たちに声をかけることにコンプレックス産業革命のおれは、おどろおどろしながら街を歩いていた。

話しかけなければコロンビアへ進むことはできない、しかし話しかければスペイン語を話せないことを不審に感じられて、ニートであることや小学生時代キューティーハニーをいやらしい目で見るためにわざわざアニマックスが映るばぁちゃん家に毎週火曜日入り浸っていたことなどがブログ上にバラされたりしてしまったらどうしよう!!

おれは葛藤した…!!

それはまるで自らの暮らしの場である森を破壊せねばならないアマゾンのジャングルの先住民達のようなジレンマであった!

森を守らねば暮らしを維持することはできぬ、しかし森を焼き田畑を耕さねばこの消費社会の中で暮らしのためのお金を手にすることができない!

泣く泣く先祖より受け継いだ土地の聖なる木々を野焼きしては巨大なプランテーションを築きあげて栽培したトウモロコシ畑はバイオエタノール燃料の生成の糧となりいつか石油依存社会のこの世界の燃料枯渇問題を救うかもしれないがしかしあの日追いかけたトンボの姿は消え、川は泥に汚れて魚は消え、いつか君と「きれいだね」と手を繋いで眺めた夏の蛍の光も見えなくなってしまって、手にした幸せという名のドル札だけが無機質に揺れ…

幸せとはなんだったんだ!あの日語った夢とは!豊かさとは一体、いつになったら実感を伴ってこの心と結びつくことが出来るというのかうおぉぉぉおぉぉぉ!!!!!!!ごぽぽぽぽ!!!!!!!

…と、遠い目をしていつものように、とてつもない妄想劇を繰り広げていた時である。

「ハーイハウアーユ、きみはチーナ?コリア?どこ行くの??」

「一体人間の真の喜びとは一体イイィィィ!!!…ってえ!?

英語喋れるの!??」

なんと!道行く精悍な顔つきの警察官が、上手な英語で声をかけてくれる!

「ボーダーへ行くコレクティーボを探しているんだ!!知ってるかい!??そしてあわよくば幸せの意味を!豊かさの本質を!!きみは知ってるというのかい!??」

「ん?幸せ?本質?ちょっと陰キャニートの言うことは厨二フィルターかかりすぎてよくわかんないけど、コレクティーボ乗り場なら向こうの公園沿いだよ!」

「ほ、ほんと!!!向こうの公園だね!ありがとう!!」

「いいってことよ!テイクケア!このキモオタニート!キューティーハニーばっか見てないでハバナイストラベルだぞ!」

「おおおありがとう!!」

ありがたい!!英語の喋れる優しい警察官のおかげで、無事コレクティーボの乗り場を発見し、キューティーハニーの秘密の件もブログで明かされることを免れたおれ。

ホッとして乗り場の目の前の庶民食堂で100円程度のタコさんウインナーセットをかわいくパックンチョして腹を満たし…

ついに午後3時!地元民のおばちゃん達と共に詰め込まれたコレクティーボは、国境へ向かって走り出した!!!

国境をかける橋に到着したコレクティーボは…

あれれれれ!!!!

なんと国境の橋を検問もなく素通りし、一気にコロンビア側の入国検査所までやってきてしまった!!

なんとなんとコロンビア、エクアドル両国のパスポート保持者は細かいパスポートチェックもなく国境を行き来できてしまうらしく。

ほぼ100パーセントの利用客がコロンビア人かエクアドル人であるこのタクシーも、もしかしたら第三国の人が乗ってるかもなんてリスクアセスメントを一切排除して勝手に国境を超えてしまうようなのだ!!この野郎!こんなの大学のリスクアセスメント論の授業をやっていた村本教授が見ていたら単位剥奪もんだぞ!!

そんなで、おやすみプンプンしながら、降ろされたコロンビア側からもう一度一人橋を歩いて渡ってエクアドル側まで戻り。

エクアドル出国のスタンプをもらい!

また、橋を歩いて渡り!

コロンビア側の入国検査を終え!!(め、めんどくせぇ!)

ついに俺氏!世界一周最後の地、コロンビア入国だ!!!!!!ぱんぱかぱーん!!!!

と、一人くす玉を破るいつもの妄想パフォーマンスを繰り広げるも、さっき実質、すでにコロンビアに入国してしまっている手前、なんだかなんとも言えない残尿感と、不確かなこの胸の奥を無理やり盛り上げてみたおれ。

まるで、「今日こそは…」と、もんもんとしながら誰もいない家に帰ってきて前日帰り道に拾ってきたカピカピのエロ本をそっと学生カバンから取り出して執り行われようとしていた聖なる儀式の途中で「ただいまー!今日早上がりになったのよ!」とお母さんが早々に帰宅した中学時代のような、なんとも言えない残尿感が、とかそう言う話はこの高貴なブログの場にふさわしくないので伏せておくが!!

そんなヤリキレナイ思いを胸に秘めながら「おかえり、早かったんやな。」とむりやり笑う、例えるならそんな気持ちであった。

そんなで、そのままコロンビア側のコレクティーボ乗り場にチェックメイトして…

国境から最も近い街、イパレス行きに乗り込んだ!!

バンの中では撃ち合いで人がたくさん死ぬアクション映画をやってる。

人がおもちゃみたいに簡単に死んでいく映画は嫌いだ。

いつだって主人公にはそれなりの、敵を殺すだけの大義名分があったりすんだけれど、お飾り程度に殺されていく人たちにも彼らの人生があるのに!とか、好きで悪の組織として戦ってるんじゃないかもしれんのに、とか、考えてしまうめんどくさいおれだ。

フィクションだって分かってんのに、殺されていくエキストラのザコキャラの人達に、ものすごく感情移入してしまって、悲しくなったりする。

正義は必ず勝つ。けどその正義の裏側もまた別の正義。そういう深いところが描かれてなくて、ただ人がたくさん死んで、そのスリルにスッキリする感覚はおれにはない。

フィクションなんだから!って割り切って、楽しめない馬鹿な感性だ。

コレクティーボの中では、前の方でおっちゃん達がウィスキーを開けて、パーティが始まってる。

バンはしばらく走って、やがて見え始めたイパレスの小さな町を駆け抜けて!

午後5時、バスターミナルに到着!!

バスターミナルが超派手!コロンビアっぽい!

午後10時発の、ポパヤンという街行きのチケットを30000ペソで買った!なんかものすごい額やけど、ほんの900円くらい。

明日朝7時にはポパヤンに到着する!

ペルーのリマで仲良くなったチャリで南米を縦断してるお兄さんが、ポパヤンはよかったよー!と言ってたので、寄ることにしたのだ!

バスの時間まで間があるので、ターミナルの周りを散歩した。

「&;@(“@@(¥:@":");&@????」

バスターミナルを出た途端、おばちゃんに、なんか猛烈なスペイン語で話しかけられる。

コロンビアに入って、急に人との距離感が縮まったような気がする。

コロンビアは目立った観光名所とかは少ないんだけれど、出会う旅人出会う旅人、みんなコロンビア人の陽気さと暖かさには感動した!と話してる。

人との距離の測り方が、日本とかに比べて壁二つ、三つかけ離れたスピリットで、みんな暮らしてるんだろうな。

なんかちょっと、羨ましくなる。

「ソーリー、ノー、プエド、エスパニョール…」

そう伝えると、そうだったのね!あっはっは!とおおらかに笑ってどっか行った。

ほんまに、スペイン語話せたら楽しいだろうなぁ…!

山の向こうに沈み行く太陽に照らされて、石造りの建物が柔らかな色に照らされて、綺麗。

高地の空は雲が落ちてきそうなくらい近くて、高い建物の屋上で手でも伸ばせば掴めそうなくらいだ。

ボロい家々の隙間、未舗装の坂道を、学校帰りのぼうずたちがギャーギャー言いながら棒を振り回して駆け下りていく。

小さな学生服の女の子は、お迎えに来たお兄さんだろうか、若いにいちゃんと手をつないで、よちよち坂を登ってく。

なんでもない田舎町の、午後5時の時間の流れに、なんだか心温まる。

こんな、世界の真裏まで来てみて、まるでいつか遠く昔に誰かと過ごした事がある瞬間の様な、くすぐったくなる感情に襲われるんだから面白い。

生まれた場所がどんなに離れてたって、どんな思想のもと、価値観のもと育っていったとしても。

子供の時に見える世界の美しさの本質は、なにも変わらないのであろうか。

もっとも、子供の頃にはそれが美しいだなんて感じる暇もないくらい、日々がせわしなかったのだろうけれど。

後になって、その美しさにめまいがするくらい、胸を焦がしたりする。

そんなおれなのだ。

すっかり日も暮れて街の人々の姿も見えなくなってしまった頃、深夜に忘れ去られたように場違いに明るいコンビニの光のように、光々と灯をともすバスステーションの中。

次の町、ポパヤン行きのバスが発車する。

もうすぐ終わろうとしてる旅の、その1日が、今日も過ぎていく。

窓の外の真っ暗な町、それに浮かぶようにガラスに映る自分の顔がなぜかにやけていて。

こんな終わり間際になっても、まだ心にワクワクした熱を込めて次の町を目指している。

ポツリポツリと途絶えながら見えては流れていく街灯の明かりがきれい。

夢見がちに、コロンビアの田舎町を過ぎていく。

そんなところです。

新曲"卒業"MVを公開しました!おれなりの卒業、思い出を歌った問題作!未だ再生回数回数は十回!

おれがイキリながら海岸銭を歩く姿が鼻に付く事で話題を呼んでいるこちらの曲も、暇なら!

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コロンビア

Posted by gamoyuki