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ぼっちパッカーのための防犯講座と、ついにリマに到着の話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!阿部芙蓉美の “清い正しい美しい"!
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コロンビアで無駄に二回も乗り継ぎをしたのち、朝4時!ついにボゴタ発、ペルーリマ行きの飛行機は飛び立った!!

スペインでチェックインした時は預け荷物は引き取らずにそのまま乗り継ぎ便へ行け!と言われていたのに、コロンビアの空港では一度コロンビアに入国してから荷物も預け直さないといけない、と言われ、再び大慌てで駆け回ったおれ。

疲れとほとんど寝れてないのとで、飛び立つ飛行機からの朝焼けを見送ると、一瞬のうちに眠りについてしまったおれ。

目をさますとちょうど機内食の時間!

タ、タマゴだ!!!うま!!うまままっっ!!!!!

ヨーロッパではほとんどパンだけの生活だったため、久々のタンパク質の香りに大興奮の俺は、ゴミあさりの野良犬のような食いっぷりで平らげ!!

飛行機の現在地のマークはついにペルー上空へ…!!!!

そして機体は徐々に高度を下げていき、ガコン!と音がして車輪が現れると、長い滑走路に滑らかに着陸する!!

「イェェーイ!!」ぱちぱちぱち!!!!

無事の着陸を祝ってか、機内ではなぜか拍手が!!

恥ずかしい!とか気にせずに、喜びを共感できる感じ、素敵だなぁと思う。

空港で難なくイミグレを終え、荷物も受け取る!!

というか!!スペインの空港で提示を求められたペルーを出国するためのチケットの提示とかまっっつたく聞かれずにドスンと入国スタンプもらったんやけど!!

60ユーロもして用意したのに!!!全く無意味じゃねぇかくそっ!!くそっっ!!!!

げきおこプンプン丸で空港内のくそレート両替所でペルーの通貨・ソルのゲットも済ませ、そのお金やらケータイやら、貴重品一式を体に密着させられるぺたんこポシェットにしまいこむ!

アフリカでもヨーロッパでも、新しい大陸に到着するとすぐに浮かれてギターやらキャッシュカードやら盗られてきた注意力3億千万のおれである。

特にここ南米は、強盗のW杯でも開かれとるんちゃうかというほど危険な地域であると言われ、出会った渡航経験者会う人会う人皆、なにかしらの強盗・盗難ストーリーを持っている恐ろしい場所!

強盗童貞を捨てたい中学生諸君には極めておすすめなエリアなのである!!

もう本当にこれ以上なにか奪われるとまじで日本に帰れないおれは、他を寄せ付けない完璧なまでの防犯対策を敷いているのだ!

ふはははは!!!!ここで旅慣れないか弱き子猫ちゃん達に、この玄人旅人の防犯テクニックを少しだけ伝授するとしようか!!

まず第一に強盗に合わないように、人通りの多い場所を歩いたり、友達と複数人で行動したりすることが大事である!!一緒に行動する人が見つからない!と涙目のかわいい女の子は連絡してください!

しかし、おれのボディガード対象外となるやさぐれ男子の皆さんや、どこに行ってもひとりぼっちでネットで玄人ヅラしながら防犯講座を書くくらいしか孤独の吐き出し口のないようなブロガー諸君は、その次の段階、

“もし強盗にあった時に、いかに被害を最小限に抑えるか!"

を考えなければならない!!!

ここに、熟練した玄人旅人であるおれが、君達の財産を守る方法を記そう!!

まず、5万円ほどのユーロとドル札(おれの全財産)とケータイを、お腹に巻きつけるポシェットに入れてその上から服を着込む!!

そして、あえて見つかりやすいハンドバッグのポケットに財布を入れる!

この財布は強盗にあった時にダミーとして差し出すもので、中には5000円程度の現金と、ダミーだと悟られぬよう、ゆめタウンのポイントカードなどが入っている!

肝心なことは、広島発祥で中四国の人しか知らないローカルショッピングモール、ゆめタウンのカードであるというところだ!

え、なんでゆめカード…!??イオンのカードじゃダメなの!??

と疑問符を頭に浮かべるシティボーイ達に説明しよう!

ではもし君が強盗に、運悪く出くわしてしまったとしようか。

「ひいぃぃぃい!!これが全財産なんですぅぅぅ!!!」

「あぁ!!?たった5000円しか入ってねえじゃねえか!!」

「い、いつもカードで引き出してるのでこれだけなんですぅぅぅ!!」

「あぁぁ!!?………む、でも確かに、ユメ、カ…なんかバンクカードみたいなのが入ってるな。なんだこれ?クレジットカードなのか…??しかたねぇ。行ってよし!」

「ひ、ひぃぃぃ!!!し、しつれいしますぅぅ!!!!」

…と、最小限の被害で抑えられるという作戦である!!

しかし運悪く広島出身の強盗に当たってしまうと、

「おらぁわれぇこれ"ゆめカード"じゃろうがぁ!!こんなもんでわしを欺こうとはブチなめとんじゃろう!!?ホンモノの財布はよ出さんかおどりやぁぁ!!」

と、財布がダミーであることがバレてしまうどころか、適当な広島弁を広島県民の読者の皆さんにせせら笑われるという最悪の結果を招く。

よって南米では、街中でカープのユニフォームを着ている人など見つけた場合速やかにその場を立ち去るべきだ!!

そして、万が一、カープやサンフレッチェのユニフォーム姿の男達に囲まれてしまった際も、取り乱してはいけない!!

焦って、そばとキャベツのお好み焼きを"広島風お好み焼き"なんて口走ってしまった時には、

「おどりやぁぁこれは普通のお好み焼きじゃろうがぁああああ!!??大阪の、全部ごちゃ混ぜのゲロみたいなヤツが、"関西風お好み焼き"なんじゃおめぇブチ殺されてぇんかぁぁぁ!!???」

と、彼らを激昂させる原因となる。常に心に平穏を、両手にコテを。これは南米を歩く上で絶対に守ってもらいたいルールである!!

そんなで、自分の防犯対策の徹底具合を誰かに褒めてもらいたい系ぼっちブロガーのおれは、わけのわからない防犯対策をドヤ顔で書いて満足し、ホクホクした表情で、ついに空港の外へ…!!!!!


おおおここが!!25カ国目!!ペルー入国じやぁぁぁぁ!!!!!!パンパカパンパンパーーーーンおめでとうおれわっしょいわっし……

「タクシー!!??タクシー!!??」

「クスコマチュピチュ!!??ツアー!!??」

お、おおお!!!

でた!発展途上国特有の、空港や国境出た瞬間の客引きのおやじたちだ!!

ヨーロッパではおれが新しい国の国境を越え用が空港を出ようが、誰も話しかけて来なかった。

アフリカ以来のこのうっとうしい人達との絡みが、どこか懐かしく、嬉しくさえ感じてしまう。

「ヘイ!ウェアドゥユゴー!??」

おやじたちの群れを抜けても、英語の上手な一人が食い下がってきていた。

「シティだよ!」

「タクシーに乗ってけ!安いぞ!」

「いや、バスで行くよ!」

「そうか。バス停は右だ!ターンライト!!」

むむむ!!この一見親切そうに教えてくれるふりして、おやじの言う方に行ったら結局タクシー乗り場ってオチだろ!!そうは行くか!!

「地図で調べてるんだ!バス停は右じゃなくてまっすぐだろ。」

「まて!!まっすぐ行ったら工事で行き止まりなんだ!右から迂回しなきゃいけないよ!」

「オーケーオーケー」

適当にあしらい、つかつかと、静止するおやじを振り切ってまっすぐの方向に歩き出す。

このパターン、インドで何度騙されたことか!!

基本的に客引きの話は信じられねぇんだ!なめんじゃねぇぞ!!

“工事中"

あら。

空港を出て、まっすぐしばらく進むとおやじの言う通り工事でフェンスで仕切りがしてあり、先に進めない。

「だから言ったろ!この道から迂回できるよ!ディスウェイ!」

トボトボ戻ると、おやじが改めてそう言う。

おれは、ツンデレ女子がいつもクラスでバカにしている気弱な男の子に、ひょんな事からヤンキーたちに絡まれた時に助けてもらった時のような、なんとも言えない気持ちで赤面しながら礼を言った。

迂回路を抜けると、ちゃんとバス停のあるストリートに出た。

ほ、ほんとじゃねぇか…。

インドやエチオピアの場合、こういうケースで信じて正解だったことは一度もなかったから完全に疑っちゃってた。

おっちゃん、ごめんね。

この時点ですでにペルー人、いい人なんだなぁなんて思ってる。

バス停で、予約してある宿行きのバスを待つ。

あたりには汚い屋台や靴磨きのおやじが、ぬかるむ未舗装のストリートに並んでいて、その隙間を縫うようにたくさんの人達がそれぞれのバスを待っている。

人達の顔は赤黒く、鼻が高いが黒い髪や彫りの深くない二重の目などが、南米のイメージより、どこか日本人やネパール人に近い。

赤道に近いのに気温が案外低く、フードやジャケットを羽織ってボロい街を歩く人達の風景も、どこかネパールに似てる。

看板が一本あるだけの簡素なバス停には、ボンネットや扉が今にも外れそうなオンボロのバンやバスが、あたりの人達を跳ね飛ばしそうな勢いで次々とやって来くる。

その扉をバコンバコン叩いて車掌のにいちゃんが行き先を叫んで乗る人を急かし、最後の人が乗ったか乗らないかというところでものすごいスピードで発車しては消えていく。

この、秩序がなくて、乱雑で、荒々しくて、でもなんか熱があって、生命力を感じる風景!!

アフリカやインドを思い出して、なんかすごく懐かしくなる。

来るバス来るバスに、宿がある"チャカリカ"みたいなバス停の名前の書かれた、スペイン語のメモを見せる。

何台目かで、

「行くぞ!!乗れ!!」

と腕を掴まれ、乗り込む!

混雑したバス内で最初は立ってたんだけれど、ちょうどおれの目の前のおっちゃんが降りて、その席が空いた。

「おばちゃん、良かったら座って!」

と、さっきお世話になったおばちゃんに声をかけた。

彼女は英語を上手に話して、さっきおれがお金を払う時に、

「スリーソルよ!」

と、車掌の言葉を英語で訳してくれたり、お金をチョロまかされたりしてないかお釣りを一緒に数えてチェックしてくれたりしてたのだ。

しかし、

「あなたは荷物があるわ!危ないからあなたが座りなさい!」

と無理やり座らされる。

ちゃんとバッグを抱えてなさい!とジェスチャーで支持され、ありがとう、と告げる。

その後、席が空いておばちゃんも座れたんだけれど、すぐにおじいちゃんが乗ってきて、彼に席を譲ってた。

そのおばちゃんだけじゃなく、車内を見てるとお年寄りや子供連れ、荷物の多い人なんかに席をゆずる光景を見る。

正味、これまでの途上国のバスは席の争奪戦で、譲り合いの精神なんて皆無といった感じだったので、いい意味ですごくカルチャーショックを受ける。

窓から見える入り乱れた看板や混沌とした交差点の景色はこれまでの途上国となんら変わらないけれど、ペルー人、優しいんだなぁ。

その人情溢れる雰囲気に、入国すぐだがこの国を好きになる。

ヒ、ヒラオカ!??

空港から、渋滞で1時間半くらいかかりながらやっと宿に到着!!

“お宿桜子"という、日本人の奥さんとペルー人の旦那さんの家族で経営されてる宿である!

空港からここまで、初南米の緊張感の中気を張ってきて、奥さんのナツキさんに日本語で迎え入れてもらって、やっと一息つく。

「荷物これよね?届いてるよー!」

と小包を渡される。

「うおおおありがとうございます!」

コンタクトが無くなってしまって、この宿で荷物受け取りをやってもらえるということで、日本から送ってもらっていたのだ。

中には懐かしい母親の字で、

「思い切りやって来なさい」と書かれた手紙が入ってた。

ありがとう、ママン…

と一応ブログ用に感動して見せ、さらに包みの奥をガサゴソ…

あった…!!

みみかき。

うおおおおおおおついに!!!ついに耳掻きができるぞぉぉぉ!!!!!!!!

そう、ドイツでバックパックを無くした時に、耳掻きも無くしてしまってたおれ!

音楽が好きだからか、はたまたただ単に不潔なだけか、耳くそがよく溜まって耳の奥がコロコロする系汚物のおれは、ヨーロッパで耳掻きを探していたのだ!!

けれど、どうやらヨーロピアンはみんな綿棒やピンセットでやるらしく、あの木製の愛らしい形のやつがどこにも見当たらなかったのだ!!

どうしてもあの形のやつで掻き出したいおれは、仕方なくそこらの木の枝の先を歯で噛んで小さくスプーン型にし、かいていたのだけれど!!!

(はぁ…!!ついに!!ついに!!!はぁ!!!はぁぁあ!!!

か、か、かかせてっ!!奥まで!!耳の奥までかいて欲しいのぉぉぁぉぉおおおおお!!)

かきかき

(あ、あん!!!や!!は、はいってる!!!奥まで入ってるっ!!!!気、気持ちいいいい!!!!!!!!)

そんなで、恍惚とした表情で至高の耳掻きにしばし明け暮れたおれ。

野球ボール大にまとめられた耳くそコレクションをお利口さんにゴミ箱にポイし、支度を終えると、おれは街に出た!!

は、はらへった!!

何か食わないとお腹と背中がフォーリンラブしちまう!!!このやろう!!お前ら、このおれを差し置いてイチャイチャしやがって!!許さんぞ!!!

う、うまままま!!!!!!!

駆け込んだ近くの小さな食堂で見つけた、鷄のスープに気持ちばかりの麺が入ったやつ、4.5ソロ、なんと150円!!!

これまで、ヨーロッパで堅パンとハムかオイルサーディンで約2ヶ月を過ごしていたおれ。

このダシ…麺の喉越し…何と言っても暖かい食事…!!!!

幸せじやぁぁぁぁ!!!!!生きててよかった!!!うおおお鷄さんありがとうぅぅ!!!!

感動である。
おれはずっと、ダシのきいた、こういう食べ物を求めていたのだ!!

偶然この料理が当たりなだけなのかもしれんけど、なんだかペルー人の味覚センスはアジア人にも近いものがある気がする。うまい。ほんとにうまかった!

適当に辺りをふらふらして、スーパーで水やら自炊用のインスタント麺やら買う。

ビールも買ったけれど、最安のやつで3ソロ、約100円。

ビールはやはり、36円で飲めてたヨーロッパが恋しい…。

スーパーを出ると、雲の向こうの太陽はもう沈みかけているのか、薄暗くなってきていた。

時刻を見てみると、しかしまだ5時を過ぎたころ。

ヨーロッパでは午後9時を過ぎても沈まなかった太陽。

そうか。おれはほんとに南米まで、来ちまったんだな。

ふとそんな事を考えて、いかんいかん、日が暮れるまでに帰らなきゃ!と、さっさと宿へ向けて歩き出す。

そうだ。おれには帰る場所があるんだ。

ヨーロッパでずっと、毎日の寝床をその日に探してテントを張る、って生活を送ってたから。

帰る場所がある事や、水やコンセントの心配をしないでいい事や、当たり前の事がすごく幸せに感じた。

こういう、旅してなかったら気付けなかった事、忘れないようにしたいな。

明日は路上だ!

そんなところです。

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ペルー

Posted by gamoyuki