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【ラコルーニャ/スペイン】栗色の髪の女の子と出会ってお父さんに挨拶する話。

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!天才バンドの “ロックンロールベイベー"!
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ラコルーニャ3日目!!

一昨日到着したここラコルーニャ!!

かなりの都会なのだけれど、年の目の前にはビーチが広がり、昨日はビーチ沿いの通りで歌を歌った。

そして一時間ばかし歩けば野放しの草原と断崖絶壁があり、そこにはったテントから眺める大西洋が美しすぎて、お気に入りの場所になった!!

朝日に温められたテントから這いずり出てきて、今日も街に向かう。

メインストリートは今日も観光客や家族連れなどで賑わっていて、やれそうな場所を探し歩く。

「ヘイアミーゴ!」

ギターを背負ったにいちゃんに声をかけられる。

「昨日君が歌ってるの見たよ!足にタンバリン付けてただろ??」

「おお、そうだよ!君もストリートでギターを弾くのかい?」

「そうだ!おれはアルゼンチンから来てるから、こいつでタンゴを弾くのさ!」

こうして受け入れてくれて、うれしい。

お互いにグッドラック!と交わして別れた!

シャッターの締められた商店を見つけて、早速ギターを取り出し歌った。

リズム感を体全体で表現したくて、足踏みをしながらタンバリンを刻むんだけれど、それを見た子供が不思議そうに真似して、足踏みをしててかわいい。

そうなんだ、音楽は単純に、楽しい。

言葉は通じんけれど、自由な感覚でこうして表現を受け取ってくれると、幸せだ。

2時間たって、そろそろやめるか、とギターを置いた時!

「ナイスソングよ!あなた、旅をしてるの?」

む!!!!まるで大西洋からの爽やかな風に揺れてなる鈴の音のようなかわいらしい声が聞こえてくる!

振り向くと、おれ得でしかない、栗色のショートカットを束ねた女の子!

しゃがんでおれの路上ボードをながめていて、上目遣いで声をかけてきてくれる。

か、かわいい…!!

かわいい女の子に話しかけられていつものように

「そ、そそそそうだよ!!もうかれこれ2年間日本に帰ってぇあごぽぽ…」

と溺れるおれ。

しかし、

「そ、そうなのねっ!わ、私も旅が好きで、この間サウスアメリカを旅したところ!うん!」

む!!なにやら彼女も緊張しているらしく、頑張って笑顔を作って話をしてくれる!

「も、もうやめるの?」

「う、うん、この場所で次の人が歌うの待ってるからね!」

「スペインにはどれくらい滞在してるの?」

「えーっと、一ヶ月くらいかな…」

「ラコルーニャはどう?」

「海がビューティフルでアウサムさ!」

話しながら機材を片付けするも、会話に必死でタンバリンを入れたり出したりを30回くらい繰り返す、2つ同時に出来ない系シンガーのおれ。

やっとこさ片付けを終えて立ち上がると、

「あの…このあと時間ある??も、もしよかったら一緒にランチでもどうっ??」

う、う、うそぉぉぉぉーーー!!!!

「もももももももちろんさ!!!!」

まさかのランチデートのお誘い!!!テンアゲ大興奮祭りをかまちょかまちょしながら、大喜びするおれであったが、いやまて!!

これで豪華ホテルの特上フレンチブッフェとか連れて行かれたら大変だ…!!

「あ、あの、そんな高いお店じゃなかったら…!」

「や、違うの!わたしのファミリーでこれから集まってランチの予定なの!だから私の叔父の家よ。きっとみんな喜ぶと思うの。あ、あなたが良ければ、だけど…」

「ええぇぇ!!いいの!!??」

なんとなんと、今はサマーバケーションで、日本のお盆のように親戚の家に集まっているらしく、そのランチに招待してくれるというのだ!!

彼女の名前はブランカといって、アルゼンチンに留学中の学生らしく、ただいま里帰り中だと言うことだった。

はぁぁぁ、いきなりご両親の挨拶からとは、せっかちなんだからブランカちゃん!!あぁ!!こんな事になるならこんな薄汚れた蝶柄のシャツなんて着てくるんじゃなかった!!と、とりあえず今日のところはご家族の皆さんとゆったり食事を交えて、真面目な好青年キャラを演じて次回への堀固めと行くべきか!!?はたまた、ここはスペインだ!出会った情熱の勢いのままに「てやんでいべらぼうめ!娘さんを僕にくださいいいぃぃ!!」と直球勝負で行くべきか!!?どっちなんだおれ!!!

と一人盛り上がりながら彼女のうしろについていくこと数分。

市内の一等地のマンションに案内される。

がちゃり!

「ウェールカム!!」

陽気なお父さんが迎えてくれる。

「ナ、ナイストゥチュトュリュ…香川県から参りましたガモウユウキと申します、無職住所不定の27歳で好きな言葉は"乾いた風を絡ませ…」

「なにを言ってるんだ?とりあえず変な柄のシャツだな!ぷっひょー!!さ!ここに座りなさい!ワインは飲むかい!?」

陽気に迎えてくれたのは、お父さんではなく彼女のおじさんだそう。

普段はフランスで仕事をしているそうで、パリから里帰りで帰ってきているのだそう。

ブランカちゃんも交えて3人でワインを飲んでいると、

「ただいまー!あら、あなたがユーキーね!」

「ただいま!あらあらいらっしゃい!」

次々と彼女のお母さんや叔母さん、弟が帰ってくる!

「みんな、改めて彼はユウキ!日本から音楽をやりながら旅をしてきているのよ!でも、さっき会ったばかりだからそれしか知らないけど!あはは!」

さっきまで緊張気味だったブランカちゃんだが家族に囲まれてリラックスしたようで、張り切って紹介してくれる。

もちろん彼女がおれを誘ってくれたのは、期待していた結婚を前提としたお付き合いのお願いをするためではなく、

「私もアルゼンチンでたくさんの人たちに食事に誘ってもらって、助けてもらったから、私もその優しさを返したいと思ってたのよ!」

と話してくれる。

食事は、まるでレストランのコースのように、最初にスープが出て、次にハンバーグやサラダが出て、最後にフルーツを出してもらった。

そんなフルコースみたいな出し方だと、料理してるお母さんが食べる間もなくて大変じゃないかと思ったけれど。

スープはパック入りのやつ、ハンバーグやサラダも焼くだけ、皿に移すだけ、といったいい意味で簡単なスタイルのやつ。

パパっと調理して出して、全員でそれを囲んで、会話を楽しみながらゆっくり食べる。

日本人にとっては食事というと"味第一"!な感覚があるけれど、ヨーロッパの人達は食事をとる空間の"雰囲気"をすごく大事にしている気がする。

リラックスして、会話を楽しむ。そのためのツールとして食事があるような感覚。

“孤食"文化とか考えられんのだろうな。

とはいえど、毎日堅パンとオイルサーディンばかりのおれにしたら、久々に食べる熱々ハンバーグやとろとろのチーズを挟んだパン、サラダは涙が出るほど美味しかった!

最後のフルーツも、カットしてないないそのままのオレンジや洋ナシがドカンと盛られたカゴで出てくる。

自分で欲しいのをとって、ナイフとフォークで皮をカットして食べるのだ。

「日本ではこの果物、ラ・フランスって言うよ!フランスでもそう呼ぶの?」

フランス在住のおじさんに聞いてみるんだけど、

「えぇぇ!!?このピールが!??聞いたことないよ!!」

「あはは!おもしろいわ。ロシア人の友達とも同じような話をしたわ!スペインじゃたまに、ジェットコースターの事を"ロシアンコースター"って呼んだりするの。で、ロシアでもそう呼ぶの?って聞いたら彼女は、ロシアでは"アメリカンコースター"って呼ぶわよって!」

「あはは!スペインからならロシアが怖いけど、ロシアからみたらアメリカが怖いからだろ!!」

みんな世界各国に住んでるインターナショナルな家族なせいか、みんな英語で話してくれて、会話に参加できるから楽しい。

最後にコーヒーまで出してもらって、ゆっくりとした午後の時間を過ごす。

「ユーキは2年も日本を離れてるといったわね。お母さんは心配してないの?」

困り顔で尋ねてくるブランカのおばさん。

「私だったら、めまいがしちゃうわ!世界を旅すると決めた時、ご両親はなんて言ったの?」

まるで自分の息子に問いかけるように、心配そうな顔でそんなことを聞いてくるおばさん。

横からブランカが、

「ふふ、彼女はあなたのお母さんの気持ちがよくわかるのよ。彼女の息子、だから私のいとこは今、日本に二ヶ月間留学してるのよ!」

説明してくれる。

「そ、そうなの!!」

おばさんはニコリと笑って、ケータイの写真を大切そうに見せた。

そこには、ホームステイ先かな?畳の上で、日本人のおじいちゃん、おばあちゃんに囲まれて着物を着て立ってる若者が。

「私の息子はたった二ヶ月だけだけれど、毎日寝られないくらい心配してるのよ。だから今日、あなたが日本から来たって聞いて、まるで息子が帰ってきたような気分なの。」

と話してくれる。

あったかいなぁ。なんで思う。

日本でいた時は感じる余裕もなかったのかもしれんが、こうして愛してくれる人がいて、心配してくれる人がいる。

おれは家族愛だとか素直に表現できない、ぶっきらぼうな男なのだけれど、旅に出て、本当に思うんだ。

家族って素敵だ。

次Wi-Fiをつないだら、久々に親に連絡しないとなぁ、と思った。


暖かい時間はゆっくりと過ぎて、気づけばもう午後四時。

みんなそれぞれ、ビーチに行ったり映画を観に行ったりとバケーションを楽しむために外出するというので、おれもおいとまさせてもらう。

未だになれない抱き合って右ほっぺ→左ほっぺのチュ!の挨拶で、おじさんたちとわかれた。

「ありがとう!もし日本に来る事があったら連絡してね!次はうちに招待するよ!」

「ありがとう!あなたも困った事があったらFacebookに連絡してね!」

最後にマンションの外まで送ってくれたブランカとも挨拶して、おれはまた街に戻った。

まるで久しぶりに会った家族のように受け入れてくれたブランカファミリー。

ありがとう!おれも家庭を持ったら、こうやって旅人を家族のように迎え入れてやるんだ!

お腹いっぱいで再び繰り出したメインストリートで、さらに二時間うたって、今日は帰った。

一昨日から、気に入って住み着いている町外れの崖の上に今日もテントを張る。

今日も大西洋に吸い込まれていく美しい夕日が見えた。

一つ一つの出会いを噛み締めながら続いていくおれの旅。

持たせてもらったチョコレートをかじると、暖かい味がした。

そんなところです。

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↑朝の光と君を腕枕してる右腕が少し痺れて目が覚めて、君を起こさないようにそっと右腕を首元から引き抜こうとしてたら、前かがみの体勢になって、結局君も目を覚ましてしまって、

「ちょ、ちょっとそんな体勢で何やってんの?ほんとおかしい!あははっ!もうっ!朝から笑わせないでっ!」

とか笑う君を、照れながら抱きしめていたいだけなのだ!!!!

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