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【フェロール‐ヒホン/スペイン】おれが鼻息荒く語る話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!環ROYの “J-RAP"!
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マドリード発の飛行機で南米へ行くまであと一週間ほど!

ヨーロッパにいる間に少しでも稼いで南米をのんびり旅するために、歌えそうな街を転々としながら、徐々にマドリードを目指してるのだ。

スペイン北部、ビーチリゾートの街、ラコルーニャには5日間滞在した!

毎日メインストリートに路上にでて、1日4、50ユーロくらい稼がせてもらった!

思った以上の都会だったんだけど、海辺の町の持つ、オープンな空気感が素敵な街だった!

そして、毎日路上終わりには、街からかなり歩いた崖の上に見つけた、最高の絶景ポイントでテントを張って。


路上終わりにビールと安いパンを買って、だだっ広い大西洋に、世界の終わりみたいな大げさな真っ赤を落としつつ墜落してく太陽を眺めて。

綺麗だなぁなんて一人つぶやきながら乾杯するのがほんまに最高だった。

まるで毎日、この世界の全ての美しさを閉じ込めた短編ムービーでも見てるくらいに感動させられる。

酔ってふわふわの頭で、太陽が消えたあとの、宇宙を漂うような不思議な青の世界、それに浸りながら音楽を聴くのも最高。

大自然のなかにたった一人ぼっちで佇んで、耐えられんほどの孤独感と隣り合わせな、危険なセンチメンタルを感じるんだけれど。

ほんとに、音楽がそんな感傷も、美しいもの、愛しいものに変えてくれるんだ。

音楽だけは、いつだって36度の体温で、側に寄り添ってくれる。

最近、天才バンドっていうのにハマってる。

ブログのコメントで、詳しい人が教えてくれたけど、シンガーソングライターの奇妙礼太郎がやってるバンドらしい。

なんでも無い大道のコード、メロディラインに、バカみたいに直球な歌詞が乗るだけなんだけど、そのストレートさが好き。

“君が誰かの彼女になりくさっても"って曲の、最初のピアノソロとか、泣きそうになっちゃう。

なんか、音楽に詳しい人はみんな、斬新さやアイデンティティや、誰かのあの曲に似てるだとか、そんなのをいちいち気にするけれど。

やっぱり音楽なんて、歌いたいことを歌いたいように、純粋に歌ってる、鳴らしてるやつが最強だよ、なんて思う。

大好きなアンディモリも、玄人っぽい人が聴けばよく、どの曲も同じに聞こえるwとか、あーこういう系ねwとか叩かれることもあるみたいだけれど、そんなの何も間違っちゃいない。

自分のしがらみに、感傷に、愛に、胸を張ればいいんだ。

それが世間一般から失格の烙印を押されたって、その無様な有様さえもロックンロールだって、包んでくれるだけの抱擁感が音楽にはあるんだ。

歌いたいことに、純粋な人でありたい。

「2、3個、コードがなって、なんか叫んで、それが音楽だ!」

誰だったか名前忘れたけど、そんな風に語ってたロックミュージシャンがいて、その通りだなぁなんて、思う。

そして、この日はついにラコルーニャから離れる!

バスで1時間、小さな港町、フェロールに移動した。

都会だったラコルーニャに比べたら、小さな、さびれたショップストリートが一本伸びるだけの、あとは造船所があるだけの小さな港町。

そこの造船所では、軍艦みたいなのを作ってて、戦艦大和みたいなのとか潜水艦とか、いかめしいグレーの船体にスペイン国旗を誇らしげにはためかせて、たくさん停泊してた。

広島に住んでたときに遊びに行ってた、呉という街の雰囲気によく似てる。

人通りもそんなに多くなくて、ほんと地元の商店街って感じでちょっとビビってたけど、勇気を出してギターを置いて歌ってみた。

ほんとパラパラとしか人は通らなかったけど、物珍しさもあってかみんな一度通り過ぎて、二度見するみたいに立ち止まって、なんかワクワクしたような目で見つめてくれて、コインを投げてくれる。

海沿いの街の、このオープンな感じが好きだ。

結果は2時間くらいで30ユーロ。次の街、ヒホンまでの電車代浮いた!ありがたい。

んで、そのまま急いで駅に向かって、電車に乗り込んだんだが!


大げさな音を立てて進む二両の田舎電車。モニターは壊れて、乗り込んでくるのは地元の人たちばかり。

止まる駅は、看板もないような、土台だけの無人駅ばかり。

もうかたつむりみたいなスピードでゆっくり、ゆっくりと東へ進んでいくのだ…!



午後10時ごろ、薄雲の向こうが赤く透けて見えて、大西洋の向こうに太陽が沈んだようだ。一気に空が暗くなる。

女子高生グループや疲れた顔したサラリーマンや田舎のおばあちゃんおじいちゃんや。

それぞれの駅でポツリポツリと乗り込んできては、またポツリポツリと吐き出されていく。

何気ない田舎電車の人のサイクルの中で、ただ1人おれだけ取り残されたような気分。

4時間ぐらい前にチケットチェックに回ってきた車掌さんがまた回ってきて、

“あんたまだいたのか!"

みたいな顔で驚かれる。

う、うるせぇぇ!!こんなに時間かかるなんて思わなかったんだ!!…

完全に陽が沈んでしまって、真っ暗で森なのか草原なのかもわからんど田舎をしばらく進むと、進行方向にキラキラと街の光が見え始めた。

まるで大洋の真ん中を漂流してて見えた島の光のように、胸が騒いだ。

夜11時、ついにヒホン到着。

そんなに高くはないけどビル街が街灯に照らされてて、きれいに整頓された都会って感じ。

3キロくらい歩いて、海沿いまで出てきた。

ビーチ沿いの遊歩道には酒が入って騒ぐ若者たちや犬を散歩させる地元のおっちゃん、ピチピチスポーツウェアでランニングするスポーティなお姉さんなどで結構人通りは多かった。

どっかでテント立てられんかなぁと思って、そっからさらに1時間ぐらいさまよう。

ビーチを抜けて、海岸線の坂の遊歩道をひたすら登りきって、見晴らしの良さそうな崖の上の公園に出た。

街の方から微かに聞こえてくるクラブミュージック以外、真下の岩に打ち寄せる波の音しか聞こえないような、真っ暗な公園。

あたりの状況が見えんから、どんな場所なのかよくわからんでちょっと怖かったけど、もう一時も過ぎてて体もくたくただった。

まぁいいや、とテントを広げて、もぐりこんだ。

小さなポテチの袋を開けて、晩御飯に。一本だけバッグに忍ばせておいたビールで、お疲れさんおれ、とつぶやく。

ぷかぷかとタバコも一本だけ吸って、サラバーズというバンドの曲を聴いた。

ニュースキャスター古舘伊知郎の息子の祐太郎がやってるバンド。

親父が有名だから、なんて聴きだしたりするのはあんま好きじゃないんだけれど、

会社員時代YouTubeで偶然見つけて、初めて聴いて、うわ、かっこいい!なんて思って調べてみて、後でそれに気づいたんだから仕方ない。

このバンドはかっこいい。

彼の世界観は、永遠の荒野を馬でかける旅人のような、孤独と葛藤を歌ってる。

あまり音楽的才能がある人だとは思わない。

ギターのリフ一個で、言葉遣い一つでこの世の全てを味方につけちゃえるような才能は、いい意味で全然ないシンガーで。

でも、伝えたい、覆したい、証明したい、そんな表現欲だけが身の上を先走って前のめりに駆け出して、倒れ込んで泥だらけになって転がるような歌を書く人。

欲求不満の塊みたいな、そのど真ん中みたいな人。

かまわないんだ、3つのコードだけおぼえて、言いたい事さえあれば、音楽評論家にはバカにされたとしても、少なくともおれには伝わる。

サッドガールって曲を聴く。

すごく痛くて、いい歌。

曲が終わって、断崖に打ち寄せる波の音が聞こえて、シャッフルボタンを押す。

イヤホンのコード一本で繋がった心もとない空想世界へのトリップ。

抜いちゃえばそれで終わりの今日。

笑っちゃうくらいに軽々しい世界の終わりと、

笑っちゃうくらいに絶望的なその後が待ってんだ。

遠くで灯台の光がまわって。

永遠だと思ってた世界に、もう寝なきゃねって理性がもっともなことを言う。

いつまでも頭狂っていたいのさ。

5メートル歩けば永遠の眠りにつくような断崖絶壁の端っこで。

規則的習慣をまだ捨てられずにおれは生きる。

生きて会いたい人が、いるからね。

流れ星を一つ見付けて、

ジッパーを閉めておやすみって自分に言った。

そんなところです。

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↑↑え、す、すごい!?い、いや、やっぱさ、ロックンロールが必ずしも音楽出なければならないという固定概念を持った時点で君の中でのロックンロールは死んでしまっている訳でありましてつまりは内面世界の表現活動そのものが(小一時間)…

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