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【ヴィーゴ/スペイン】スペイン再入国と妖精たちが夏を刺激する話

2020年5月13日

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今日の旅の一曲!クリープハイプの “エロ"!
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………………..

朝!!

昨日、スペイン国境近くの街でヒッチハイクで拾ってくれ、ありがたいことにこのどこのウマズラハギの骨かもわからんサルを家に泊めてくれた、ロドリゴとママ。

「あなたはスペインのヴィーゴまで行くんでしょ??私たちもスペインまでご飯を食べに行くから、ついでに乗せて行ってあげる。」

ほんとなのか、おれに気を使わさないための口実でそう言ってくれてるのか、わからないが。

車で1時間もかかけて、スペインまで乗せて来てくれたのだ…!!

ポルトガルから、国境を分ける川にかかる橋を渡れば…

約一ヶ月ぶりのスペイン、そして、世界の果て"フィステーラ"がある、北西部のガリシア州に入国!!!

そこから山道の幹線道をひた走ると、海が見え、その海岸沿いに都会的なビル街が見えた!!!


「ほんとに!!ほんとにありがとう!!!!」

2人と抱き合って、写真を撮って別れた!

優しい瞳でいつも微笑んでくれる、心の広いママと、思春期らしいとこも見せつつ心の奥底で素直な優しさを持ってるロドリゴ。

すごくいい家族だった。

おれも、未来でヒッチハイクの異国の若者を、家庭に招いてやろう、そして、子供に世界を知るきっかけになるような経験をさせたいなぁ、

とか、そんな事を考させられた。

ありがとう!ステキな出会いだった!

車が曲がり角を曲がるまで、手を振って見送る。


温かい家庭の雰囲気の余韻に浸りながら、おれはふらふらと街の中心地へと歩き出した!

ヴィーゴは海沿いのリゾート地らしく、歌えそうな歩行者天国の通りは観光客っぽい人たちで賑わっていた。

そして、人が多いところにはもちろんバスカーも!

ギター弾きにバイオリニスト、うまく細工して浮かんでるようにホウキ、その上に乗って、ハリーポッターみたいなコスプレして写真を撮らせるパントマイマーなどなど、歩くだけで楽しい気持ちにさせるハイパフォーマンスな人達がズラリと等間隔で並んで陣取ってる。

こういう、特に技術がいるわけでもなくほんまにアイディア一つでバスキングしてる人、結構おるけど、ほんまに初期費用さえかければ誰でも出来るわけである。

特に、おもしろい格好してて一緒に写真撮れる系とか、SNSが普及して、写真が、思い出をシェアできるお土産的な感覚になった近年にぴったりやと思うわ。

日本にはあんまりこういう路上パフォーマー文化ないけど、確実に日本でもやったらウケそうやけどな。日本人写真好きやし。

例えばこち亀のりょうさんのコスプレとかして、雷門の前とかで、「写真一回100円!」とかやってたら、旅行者からも長蛇の列やろ。

おれもレイ子のコスプレの可愛い女の子とかおったら、すぐ撮るやろうと思うわ。

手錠かけてもらったり縄で縛られたりする追加オプションも付けるやろうしな。

あーヤバイ!こんな名案ブログに書いちゃったら、みんなこぞってやりだすぞ!「スペイン発、斜め上いくビジネスブログ!」なんて日経プレスコラムとかで紹介されちゃうっ!!いやぁぁネット社会は怖いなぁぁぁ!!!!

そんなで、新たなビジネスの予感に舞い上がるおれであったが、「おまえのブログなんてそんな視聴率ねぇよこのエコノミック家畜のどMブタが!」という優しいお便りにも励まされ、

そんな…家畜だなんて…ひどすぎる…うぐっ…

…え、でももしこのお便り、レイ子コスプレの女の子からだったら…

はぁ!はぁ!

などと想像を膨らませながら、歩いた。

いかん!!そんな他の心配なんてしてる場合じゃねぇ!!

歌わねば!!

メインストリートは大勢のバスカーで埋め尽くされてたので、しかたなく車道沿いの、喧騒慌ただしい、しかし人通りはぼちぼちある通りで歌ってみる。

うむ…音が通らんから、反応はイマイチ、しかし10ユーロくらいは入った!

よし!おれは小銭を握りしめ、ショップストリートを歩く。

「どこいくの?ゆうきくん!」

と上目遣いで尋ねながら、おれの長袖の裾を握りしめてついて来てくれる妹萌え読者の皆様のために、説明しよう!

おれは重大なミッションをこなしに行くのだ。

そう。キモオタニート三大ミッションインポッシブルの一つと言われている、あの難業!!

“服屋で服を買う!"であるっっっ!!!!!!

ぎやぁぁぁぁぁ!!!!早まらないでおれ氏!!!あそこは薄手のカーディガンを腰に巻いて秋を演出したりする極悪モンスターたちが一同に会する場所!!!!

しかし!!おれの持っている服は、南の田舎町でモーター会社のにいちゃんにもらったその会社のロゴのTシャツ、そして着古して肩に穴が開いて肩見せセクシースタイルとなったヒートテックだけなのである!!!

路上で歌う時に着る、もっとナウくてヤングな、ヴギヴギの服を買わねばなぁと常々思っていたところだったのだ!

「お兄ちゃん…お願い。これだけは約束して…。

生きて、帰ってきて…ぐすん」

「あぁ。約束だ。帰ってきたら、妹子の好きだったパフェ、食べに行こうな。」

「うん…やぐぞぐだよ…うぐっ!」

妹子を一度ひしと抱きしめ、振り返らずおれは歩いた!

おしゃれな服屋さんが軒を連ねる一角、イケイケ美男美女が次々と入店していくお店。

“ZARA"。

この、クラスのヒエラルキー上位のおしゃれ番長しか入店を許されない高級ブティックに、あろうことかキモオタニートとして世界初であろう、入店を果たしたおれ!!!

みんなの視線が、汚れたギターケースに、モーター会社のロゴの入った薄汚れたTシャツのおれに、突き刺さってる!気がする!

う、うるせぇ!!これはファロの田舎でにいちゃんにもらった限定Tシャツなんだ!!すごいんだぞ!!?お前らに見る目がないだけなんだからな!!大丈夫、おれは間違ってない!!おれはおしゃれなんだからぁぁぁぁ!!!!

心の中の野々村議員のおれが泣きさけび魂のシャウトでおれを勇気付けてくれ、勇ましく奥へと突き進んでいく!!まさにキモオタ界の勇者!!ニートジャンヌダルク!!脳内ではドラクエのテーマが流れている!!

「こ、これくださぁ…お、おええ!」

「19ユーロよ!」

チン!

そんな死闘を繰り広げ買ったのがこちら。

「蝶柄wwwきめぇ!!鏡見てみろよwww」

「お願いだから10メートルは離れて歩いてねwww」

ブログの向こうから、辛口ピーコ達の嘲笑の声が聞こえる気がするが…

うるせぇうるせぇ!!吉井和哉だって花柄のシャツのボタンおへそくらいまで開けて着てたけどオシャレだったろうが!!TMレボリューションだって亀甲縛りみたいな服でも妖精達が夏を刺激してただろうが!!

アーティストってぇのはな!!抜群の個性をひけらかしたファッションをするもんなんだ!!この秋の流行色だとか差し色だとか、そんな常識に塗り固められたファッション雑誌にとらわれたりなんかしないんだぁぁぁ!!!!

そんなで、

(うぐ…10メートル離れてだなんて…ひどいよ。やっぱ無難な秋色カーディガンとかにしとけばよかったかな…)

と若干後悔しつつ、おれはズカズカと街を抜け、街の南を目指して歩く!!


1時間以上歩いて街を抜ければ、ハイビスカス(なのか?)が揺れる坂道の先に、真っ青な世界がおれを呼んでいる!!

向かう先はそう、

ビーチであるっっ!!!!!!

「え、ぼっちで海水浴!??お兄ちゃん、早まらないでっ!!!」

とこれまた涙ぐむ妹子。

「これ以上行くと危ない。お前はここで待ってろ。大丈夫、おにいちゃんなら、大丈夫だから!」

と、動揺のあまり手に持っていた麦わら帽子を落として震える妹子に、それを拾って優しく頭にかぶせてやったおれは、振り返らず勇んで突き進む!

キモオタニート三大ミッションインポッシブルの2個目、"ビーチ遊び"だと!?この命知らずのナンキンタムシが!と手に汗握る皆さんも多いだろう。

否、おれはビーチにただただ遊びに行くのではない!

路上だ!!路上で歌ってやる!!!

みなさんには、おれはただのロリコン好きキモオタニートにしか写ってないかもしれないが、おれは案外海好きのアクティブボーイであり、小学校の頃なんて水泳大会で学級一位になったガンちゃんと出席番号順でとなりだったほどである。

そんな大好きな海を見ながら歌を歌う、このシチュエーションが最高に気持ちよくて、マレーシアでもゴアでもイスラエルでも、海を見つけるたびにビーチ沿いの遊歩道を見つけては、歌を歌ってきたのだ。

今回もそんな感じで、潮風に栗色の髪をなびかせながら、真っ白いキャミの裾を濡らして波打ち際ではしゃぐ女の子達を眺めながらのんびり歌おうじゃないかという魂胆の、筋金入りのロリコンニートのおれ。

“キャミ"というものが一体なんなのかは知らないが、"今日、お気に入りのキャミなの!"とか言う女の子がいたら必ず惚れる確信があるおれは、勇んでビーチへと続く長い坂道を君を自転車の後ろに乗せてブレーキいっぱい握りながらゆっくりゆっくり下ってく。

…え?

うそやろ!???

サンサンの太陽に照らされて輝く白い砂のビーチには、たくさんの若者達や家族連れがビーチタオルを広げて寝転がり、日光浴してるんだが…。

女の子達が、トップレス………!!!!

ひ、ひ、ひぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!これが!!!!これが噂に聞くユートピア、ヌーディストビーチというやつかっっっっ!!!

う、う、うそっ!!!!(ブシュゥゥ!!!)

もう頭の中では漫画みたいに鼻血の噴水を10リッターぐらい出しながら、しかし現実の世界では、

(いや、おれはこんなの普通だよ~)

などとすました顔で気どるおれ。

気取りながら、いやぁ今日の海の調子はどうかなぁ~いい波きてる~?

という体をとり繕いながら海を眺めるふりをして、太陽に照らされるその小麦色の肌を横目に鷹の目で捉えるおれ。

うそだろ…み、みんな、ポロリなんてもんじゃなくて、一糸まとわぬ、その、あの、ひ、

ひやぁぁぁぁぉ!!!!!!!!!

いや、あれやな。

いざ自分がヌーディストビーチに出くわしたら、興奮しすぎてそこで海の家経営してずっと住もうぐらいの予感はあったおれやけど。

実際見ると、なんか、こう、ちょっと、なんか、

違うな…!!!

たとえば、日頃から何度も妄想し夢見ていた何かがあるとしよう。

そうやな、どうしても世界一周したい!と思って必死にその旅費を、働いて貯めていたとしようじゃないか。そんな時に突然お父さんに、

「なに?世界一周したいなら早く言えよ。ほれ!」

と、突然ポン!と200万と航空券を渡されたとするやん。

なんか萎えませんか?

(なんなんだよ、今までのおれの苦労ってなんなんだよ…。)

なんて。

それと一緒なんだよ。

そしてその時気付くんだよな。

(あぁ、そうか。おれは世界一周がしたいんじゃなくて、その過程を愛していたんだ…!)

と。

(結果じゃなく、そこにたどり着くまでが本当は、大切だったんだ…。)

と。

そうなのだ。

おれも突然、おっぱいをポン!と見してもらっても、なんにも嬉しくない。

そこにたどり着くまでの、恋い焦がれて追っている、その瞬間に実は恋してたんだ。

訳のわからない哲学じみた解釈を重ねて必死に心を落ち着かせながら、しかしこれが本能というやつか、神様のプログラミングによって無意識に彼女たちのバディを追ってしまうこの悲しき両目をしばきあげて硫酸を目薬したりしてこらしめながら、

目がっ!!目がぁぁぁ!!

とのたうちまわりわけのわからないテンションで、ビーチ沿いの遊歩道にギターバッグを広げる!!!!

その直後、年頃の幼じ…幼い女の子を腕に抱いたお母さんがおれの向かいの茂みに立ったと思うと、

しゃぁぁぁぁ!!!!

と女の子をオシッコさせる。

やめて!!!そんなに僕ちゃんを刺激しないでぇぇぇぇぇ!!!!!

はぁ…はぁ…いや、フツーにおれやたくさんの人たちの目の前で、オシッコさせてるわ…!

なんやろ、よく、

「中国人はよく道端で子供に平気でオシッコさせる!マナーがなってない!」

なんて日本のメディアはバカにするけど、世界じゃ逆に、道端で子供にオシッコさせることもできない日本人の衛星感覚が異常なんかもしれんな。いやぁ、感覚の違いっておもしろぉーい!

…とか冷静に文化の違いを分析する余裕など一切なく!!笑

もう目をぐっと閉じて、半ば修行僧のような心持ちで、ギターをかき鳴らす!!

一曲を歌うと、ヨボヨボの、お腹をでっぷりと出したピチピチパンツのおじいちゃんが向かいのベンチから

「いいねぇ!」

みたいな事を言って1ユーロコインを投げに来てくれる!

いけるぞ!!!

まだ日差しの強かった時間から、2時間ほど、海からの風が少し冷たくなるまで歌った!

最初はその開放的すぎる欧米のビーチの雰囲気にのまれてうろたえていたおれであったが、徐々に気分が乗ってくると、打ち寄せる波の音に音を委ねるように心地よく歌えた!

アフリカからの出稼ぎのにいちゃんたちが、サングラスを手売りしながら前を通りかかっては、ボブマーリーに陽気に肩を揺らして行く!

サングラスにコーラの瓶で夏を気取ったにいちゃんたちも、陽気に微笑んではコインを投げてくれた!

最後、へとへとになって潰れかけた声で一曲歌って、ギターを置くと、

「もう終わるのかい??僕は毎日この時間、散歩してるんだ。明日も来なよ!」

と、犬を連れたじいさんが声をかけてくれる!

うん、街のメインストリートより人通りは少なくなるけど、やっぱり海沿いの人たちの、このおおらかな雰囲気の中で歌うのが、おれ好きだ。

結果は26ユーロ。ありがたい!!5日は生きられる!!

その後、くたくたの体でテントを張れるくらいの場所を探して街はずれまで歩く!

しかし、ヴィーゴは山から一気に海まで降るような地形で、そのわずかな隙間に都市が広がるような、小さい神戸みたいな雰囲気の街である。

いろいろ密集してて、人気のない場所を探すのに超苦労する。

結局、2時間も町を歩き回り、その後30分ぐらい山を登るような感じでやっとそれっぽい木々の茂みを見つけて、もうゲンカイダー…とテントを広げる。

町の喧騒から離れて、木々のざわめきだけが聞こえる森。

すっかり日も暮れてしまった。

買っておいたビールをあおって、いつものパンとサラミで夕飯。

うん、動き回って、倒れそうなほどくたくただけれど、この全身にまとわりつく疲労感は、嫌いじゃない。

今日も、生きたなぁ~って感じ。

真っ暗な空にぽっかりと浮かぶ月を見ながら、プカプカと一本だけタバコをふかして、泥のように眠る。

そんなところです。

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