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【ローマ/イタリア】命の次に大切なものを盗難に遭う話その1

2020年2月21日

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今日の旅の一曲!クリープハイプの “手と手”!
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ローマに帰ってきた…

昨日、2日間の泊まり込みヒッチハイクの旅のなかで、ついに一台も車を止められないという惨敗をきっし、悲しくもローマまで戻ってきたおれ。

吹っ切れて買ったボローニャまでのバスは、明日の夜にでるという。

予定外のローマ帰還に、宿などとっていないおれ。

ネットで事前予約が基本のヨーロッパで、泊まるところがない。

調べてみても、当日の、しかも夜にまだ部屋が空いているところといえば、一泊1万円ちかくとかする、アホみたいな豪邸ばかりなのだ。

仕方なくそのまま中央鉄道のステーションで一夜を過ごす事に決めた。

駅の中はWi-Fiも飛んでて、マックやピザ屋などレストランも夜遅くまでやっていた!

何不自由ないぜー!!とはしゃいでいたのだが、11時を過ぎると急に人通りが少なくなってきた。

警官が話しかけてくる。電車がなくなるので、駅はクローズする。ずっとここにはいられないぜ?と。

ま、まじか!

仕方なく寝床を探しに、駅の外に出たおれ。巨大な駅の建物の周りでは、ホームレスや移民の物売りの男たちが、それぞれに場所を確保して、ボロボロの布団や毛布にくるまってそれぞれ眠っていた。

一人ベンチに座って、折りたたんだダンボール箱をたくさん小脇に抱えるおっさんがいる。

ローマの夜はハンパなく冷える。

浮浪者たちは、このおっさんにわずかなコインを渡して、寝る時に下に敷くダンボールを買っていた。

いろんなビジネスがあるんだなぁ。

しばらくあたりを歩いて、ウトウトしてきてしまい、おれもここで寝ちゃうかな…とか考える。

まぁこの辺なら駅のライトがついてて明るいし、近くにパトカーも止まって警備してる。

昨日まで歩き続けていたので、おれは極限に疲れていた。

ローマ、街の雰囲気はやっぱ良くないが、ここなら大丈夫だろ!と思い切って、空いたスペースに寝袋を広げた。

インド系の、例の段ボールを抱えたおっちゃんが、笑顔で「グッドナイト!」なんて声をかけて横を通り過ぎる。

貧しい暮らしの中でも穏やかに暮らしてる彼らの風情をちょっと、感じる。

「君!ここはパトカーの停車位置だ!寝るなら向こうに行きなさい!」

5分もしないうちに、警官がきて退けられる。

うーくそう!ねむたいってぇのに!

仕方なく、場所を探しておれは駅の側面へ。

ここはさっきの正面に比べると少し薄暗くて、人通りもない。

さっきまでのエリアとちがって、こっちにはアフリカ系の移民達が、同じくダンボールに毛布で、たくさん寝ていた。

こうやって路上で眠る場所にも、住み分けがあるんだなぁ…

なんかヨハネスブルグを思い出す風景。

もうとにかく眠たいおれ。
それっぽいスペースを見つけて、横になる。

バッグを頭の下に置いて、壁でギターを挟むようにして、腕に肩掛けの紐を絡ませて、がっちりガードした状態。

時間を見てみる。深夜1時。

もう限界!今にも夢の国のお迎えがやってきて…

あぁ…ねむい…

もう…

だめ…だ…

1時間くらい寝てただろうか?

ガサッ!!!!

!!!??

耳元で音が聞こえた気がした!!

慌てて寝袋から顔を出す!

バッ!!!

「えっ!?」

思わず声が出た。

寝ぼけ眼に、二人の男がおれを見下ろすように立っているのが見えた!

すぐさま一人は立ち去って、もう一人はそのまま、おれの顔を見ながら立ち尽くしている。

白髪交じりの、痩せてて背の高いヨーロッパ系のおっさん。

少し、動揺したような表情。

おれも寝ぼけてて、なにがなんやら。

なに?なんでこの人おれをじっと見てんの?

3秒ほど、目があったまま、固まったまま。

ふいに男が口を開く。

「ヒア、ノー、スリーブ。」

と首を振ると、踵を返して去っていった。

え?なに、注意しに来たの?

でも案外あっさりしてんな。

…次の瞬間、最初の、耳元で聞こえた音を思い出した。

え!?なんか盗られたんじゃ…!

バッグ!

ある!

ギター!

ある!

…あっ!!!ない!!

今日スーパーで買った食パンがない!!

適当に首元に置いてた食材の入ったスーパーの袋!

なくなってる!!

どうやらあの音は、男達が袋を盗んだ音だったんだ!

やられた!ちくしょう明日の朝飯が…!!と怒ったが…

まぁ1ユーロぐらいのもんだったから、いいや!

それより、ここはちょっと物騒だな。やっぱり明るい場所で寝たほうがいいかもしれん!

と、また移動することに。

くそう、マジねむい…キツイよう…とかうなだれながら、おれはすでに鉄格子で閉ざされた駅の中央入口へやってきた。

閉ざされたゲート前には、午前四時の始発を待つ現地の若者達や旅行者、ホームレスがそれぞれに壁にもたれかかり、寝袋にくるまって寝たり、ケータイをいじったり、絶望感溢れる表情で遠くを眺めたりしている。

うーぬ、ここなら人は多くて安全だろうけど、壁際は人でいっぱいだ…

しかしそこからさらに少し奥に入った場所に進むと、ほとんど人がいない、がらんとした通路に出た。

もうとにかく疲れが半端ないおれ。

(あぁ。もうここで良いや…。)

壁にバックパックをおいて、それを背もたれに地べたにへたれ込むように座った。

キンキンに冷えたタイルが凍えるほど冷たい。

再び寝袋を取り出して、羽織った。

ギターバックの肩掛けを抱くように腕を組んで、座った姿勢のまま、

うとうと…

うとうと…

ガササ!!!

背もたれにして、壁と挟んでいたバックパックが動いた!!

ぐらりと上半身が傾いて、反射で目がさめる!

瞬間!!!バックパックに伸ばされていた男の手が見えた!!!!!!!!!

「おらっ…」

言葉を発するよりも前に、すぐに手を引き、振り返り早足で立ち去る男!!!!

寝ぼけまなこに後ろ姿をとらえる!!!

背の高い白髪交じりの…

さっきのやつだ!!!!!!!

あの野郎また狙っていやがったのか!!盗られる前に起きてよかった!!!!

盗られそうになってたバックパックを見る、

大丈夫、ジッパーを開けられた様子もない!

ギターもあ…

…ギターは??

一瞬で血の気が引いた!!!!!

眠気が吹き飛ぶってこういうことかってくらいに、一気に飛び起きた!!!!

うそうそ嘘嘘嘘!!!!????うそ!!??

ギターがない!!!!!!!!!!!

反射的に、たった今立ち去った男を追おうとバックパックをむりやり背負って、かけだす!

うそだろ!!?うそだろ!!?ギターがない!!!ギターがない!!おれの!!命の次に大切な!!!は!!?

頭は混乱したままで、でも、体は反射的に男を追っていた!!!

男が消えた角の向こうを曲がって…

だめだ、いない!たった10秒前!たった10秒まえだ!

…盗られたんだ!!あいつに盗られたんだ!!!!

ふざけんなふざけんな!!!

いるだろ!!?すぐそこにいるんだろ!?

ぶち殺してやる!!マジでぶち殺してやる!!!!!

ものすごい怒りが湧いてきた。

薄暗く開けてきている空の下、男が去っていった方向をしらみつぶしに駆け巡る!

バス停!?バスに乗ったとか!?何台も並ぶ、出発を待つバスの車内を見やる!!

いない!!

「すみません!!今!!今ギターを持った男を見なかった?!?」

「…7&?(;:/:)&@9&6????」

周りに尋ねても、イタリア人で英語を話せるひとは一握りだ。

くそうくそう!!これくらいの英語理解してくれよ!??

と、理不尽に怒りをぶつけてしまう。

とにかく無我夢中であるきまわった!

うそだろ!!?こんなギター売れねぇやってどっかに置かれてたりするんだろ!?頼むよそうなんだろ!?なんでそれを持ってくんだよ!?一番大切なものなんだよ!?おれが生きてくために!!!ずっとずっと弾いてきた、一緒に旅してきた…くそうくそうくそう!!!!!!

悶々と脳内を支配していくありもしない希望や感情論。

振り切るように、あたりを歩き回った!血眼で通りを睨みつけた!

いない!!いないいない!!!

凍えるほど寒いのに、息が弾んで、心臓は爆発しそうなほど高鳴ってて、気づけば泣きそうになってた。

30分くらい、あたりを駆け回っただろうか。

午前5時。青白くなってきた空、駅前にポツリポツリと人が行き過ぎる中。

立ち尽くしたおれ。

最悪のものを盗んでいったあの男が、時間が、タイミングが、そしてなにより、危なそうとわかっていながら馬鹿みたいにあんなところで眠ってしまったおれ自身が、憎くて憎くて、ならなかった。

「うそやろ…」

ずっとずっと手元にあった相棒が、消えてしまったことがまだ信じられなかった。

うそやろうそやろ…

震えそうな声で、そうつぶやいてる。

ゆっくりと、セントラル駅が明るみかけてきた。

そんなところで、長くなったので続く。

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