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【アスワン/エジプト/路上ライブ】影に追われ歩くタンパク質の話

2020年2月28日

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今日の旅の一曲!andymoriの “SAWADICRAPYOURHANDS”!
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終了

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アスワン2日目!!!

実に南アフリカぶりであろうか、抜群な水量で、しかもホットシャワーというヒルズ族並みのシャワー設備で三日ぶりに風呂にはいり、ふかふかの布団で寝て、気持ちよく目覚めたおれ!

やばい!昨日食べたご飯も悶絶するくらい美味しかったし、Wi-FiでXvi…エジプトの歴史と文化についての動画を再生できるほどにネット環境もいい!!!

やばい!

先進国ラブ!!!

エジプト羅武!!!

やっぱりおれはあれなのやな。結局のところスマートなファッションに身を包んでネットしながらカフェであったかいカフェラテを啜るような、木漏れ日の当たるソファ席でパソコンひとつで数億円を操るような、そんな雰囲気を醸し出すのが好きなような、そんな男なのよ!

やばいな、、そろそろ日経プレスの取材とか来るんちゃうか?いや、ちょいワルおやじの雑誌のアレかもしれんな!ネクタイの色なんにしよ?やっぱ清潔感のある大人の男なおれは青か?でも情熱の赤もええな・・ゾウリムシみたいな柄物のやつでもええしな・・

などと、実際持っている服は全部破れて穴が開いている浮浪者ファッション最先端のおれは、もくもくと考えていた。

ってか、マジでおれ持ってる服全部穴空いたのだ。

この前エチオピアのドロボウ追撃の時に、コケてズボンやぶったり、スーダンで有刺鉄線に引っ掛けてやぶったり…

あたかもこれはオシャレでやってんだよ!的にここまでは振舞ってきたが、そろそろどうにも、厳しくなってきた…

高校の時お母さんのお買い物について行って買ってもらった、ずっと大切に着てきた980円の赤のポロシャツもついに、裾のとこが破れてどんどん穴が広がってきている。

やばいな。

これからヨーロッパ行くのに、こんなでゴールデンウィークヨーロッパ周遊旅行の女子大生達と南仏の小洒落た路地のレストランで、田舎フレンチできるんか?

そんなで、来るはずもない未来を一通り心配し、イメトレしたあと、おれは宿を飛び出した!

今日も歌うで歌うでぇぇえぇ!!!!!

いや、アスワン!めっちゃいい街だ!

なにがって路上ライブに!

もうな、完全に街の評価基準が、路上ライブに良いかどうかで変わるからな。観光名所がある、とか、美味しいお店が、とか、全く関係ない。

騒音を気にせず歌える公園があって、人通りの多い開けた通りがあって、警察に止められない。

あぁ、何て素晴らしい街なんでしょう!!

そんなで、昨日もやってた公園前で歌う!

イスラム圏の国々は土日休みではなく、金曜日と土曜日が休みになる。

この日は土曜日。明日から学校や仕事だからか、人通りはまばらだ。

まぁしかし、昨日は始めるとすぐにたくさん人たちが集まってきてくれて、盛り上がったんだ!今日だって・・とギターを取り出すが、

あら。

なんだか、昨日の、”明日も休みだぜ!”感のハイテンション野郎達はどこにもおらず、なんだこのきたねぇアジアンは・・という目でみんな見て通り過ぎていく。

え?なんやろ、なんか寂しい・・。

いや、これ、普通の国ではどこもこうなのだ。

オーストラリアでも、アジアでもそう、歌い出す前から人だかりができるなんてありえないし、歌っててもおれの呪怨みたいな歌声で立ち止まってくれるスカトロホラー好きはせいぜい2、3人ぐらい。

普通なんだ!

だ、だけど・・

なんでやろ?これは完全におれの中の気持ちの問題で、これまで旅をしてきたアフリカの国では、もうギターを出した時点で

「ひゃっひゃー!!チャイナ!ギターか!!」

「イェーイモンキーがプレイミュージックだみんな集まれー!!」

とケトル並みの沸騰の速さで盛り上がってくれて、歌い出す頃には何重にも人だかりができてる、なんて当たり前なんだ。

それは、おれが上手とかじゃ全然なくて、単なる物珍しさと生の音楽を楽しみたいっていう好奇心とで、歌い出してからも

「うぉぉとりあえずリズムに乗っとけぇぇぇひゃぁぁ!!!」

とそれぞれに盛り上がってくれる。

そんな空気感の中で二ヶ月ほど歌ってきて、久々の先進国に戻ってきてみると・・

あぁ、なんでみんな通り過ぎていくの?

みんな音楽、好きじゃないの?

こ、こんなに必死に歌ってるのに・・ひどいよ・・

と、なんかどんどんしょんぼりしてしまった。

いかんいかん、萎縮して歌う音楽なんて、どんなに上手く歌えたって心には響かない!おれが一番音楽に入り込めなくて、だれがノってくれようか!

と声を張り上げるんだが、けらけらと笑いながら前を通り過ぎていく人たち。

がきんちょたちがギターバックのコインを取ろうと近寄ってくるし、若者が、アラビックの歌をやってくれよ!なんて言いながら耳元でケータイの音楽を鳴らす。おれ歌ってんのに。

アラビックの歌。

なんか練習せな!とか思いながら、まだ手をつけてない。

ビジネスとして音楽をとらえるのなら、やらねばって思うんやねど、YouTubeで聴いてみても、歌いたいって思う歌が見つけられてないから、好きな曲をやっちゃう。

歌いたい思いが強ければ強いほど、いい歌が歌えるなんて信じてるからなんだが・・

くそう、なんなんや!結局おれはオーディエンスの気持ちに振り回されるだけのピエロシンガーなのか。自分の言いたいことも言えずに、誰かの望むおれであり続けるしかないのか??

とか悶々と考えながらギターを一旦置くと、若者達がギターを抱えて遊び出す。

やめろ!ネックをそんなところでもつな!折れるだろ!こら、そんなに強くストロークすんな!弦切れるだろ!

とかいちいちイライラしてしまってまいる。

いつも気分が乗ってる時は、ストリートチルドレンがおもちゃにしてどんだけめちゃくちゃに弾いても、いいぞもっとやれ、なんて思うんだけど。

そんなで、なかなか上手くいかずに一時間くらい歌ったあたりで乾いた風に喉がやられてきた。

そろそろ最後の曲か・・なんて思ってると、やけにハイテンションなグラサンのオヤジが乱入してきて、一緒にロックスターの気分でボブマーリーを歌ってくれる。

「へいへいへい!!にいちゃん!グッドミュージックだ!向こうにおれのレストランがあるんだ!その前で歌ってくれよ!」

なんて腕を引いてくる!

まぁ断る理由もねぇわと思ってついていくと、フールの入ったピタパンをサービスしてくれた!

「食え食え!そして歌え!!エブリスィングガナビーオーライ~!!!」

うーぬ!こうやって認めて貰えると途端にテンションが上がる!おれがテンションが上がると人だかりができる。

でもこれ、結局おっちゃんに助けられてんだよな。

おれ自身の力で切り開いた結果じゃない。

結局、合計二時間ほど歌って、16ポンド、約200円。

物価の安いエジプトでは三食全然食べられる値段だ。
ありがたいし、いろんな文化の中で場数踏んで、ヨーロッパで勝負だ、なんて思ってるんだが、自信はない。

本当におれはヨーロッパで稼げるのか?

おれは凡人だ。音楽も感情論で好きなこと言ってるだけで、たいしたテクニックもなけりゃ職業バスカーとして生きてきた経験もない。

でも、ブログランキングでもたくさんの人が路上ライブだけで食って行ってる。

おれにもできない訳はない!音楽の力は誰より理解してるはずだ!なんて思う反面、おれみたいなポンコツの素人が、彼らプロフェッショナルの立つステージで同じように戦って、成し遂げられんのか?

とかいろいろ不安になる。

でももう後に引けんとこまで来てる。

キャッシュカードは盗まれた。クレジットカードももうすぐ期限は切れる。

ほんまに最悪の最低でも、ヨーロッパで日本に帰るだけのお金は稼がないと、完全に積む。

あぁーーーー不安だ不安だ不安だー!!!

そんなアルティメット不安を抱えつつ、ふらふらと街への道を歩く。

コシャリうめぇぇぇえ!!!

とか思いながら、アルティメットワンダー不安を抱えながら、とぼとぼ歩く。

朝も寄ったチャイ屋で、休憩のチャイ。

店屋の前で靴磨きのオヤジが、まだ座ってた。

イスラムの人達は、他の国に比べて貧しい人にすごく優しい。

これまでのアフリカを見てくると、靴磨きで路上で働く人というのはたいてい貧しい人が、物乞いにはならないぞ!という一種のプライドのような感じで少ない賃金でやってるってイメージがあったんやけど、

このカフェに入る革靴をはいた客は、ほぼみんなオヤジに靴をあずけ、磨いてもらってる。

朝、ずっとひっきりなしに、一心に靴を磨いてたおやじ。日の暮れた今も変わらず働いている。

多分利用する人も、社会福祉と綺麗な靴でいることがコネクトしてて、靴が綺麗だとイメージがいいんだろう。

エジプトはアスワンしか見てないけど、物乞いに出会う数が極端に少ない。

スーダンでもそうだった。

それはエジプトやスーダンが産業があって少しは他国に比べて豊かだから、というのもあるんだろうけど、貧しい人への福祉の精神を重んじるイスラムの社会だから、というのも大きいんだろうな。

みんながテレビのサッカーに夢中になる横で、一心に靴を磨くおやじ。

生まれてからずっと、この仕事をしてるんだろうか?

何を思って働くんだろうか?

どんなことを幸せと捉えて生きてるんだろうか?

アラビア語を喋れないおれには、その背中にいろいろな想像をめぐらす事しかできんが、ひたすらに自らの仕事と向き合う姿勢は、どんな仕事だろうと美しいし、正しい、と感じる。

生きていくためにすべき事と、やりたい事。

なんか、尾崎豊の歌でそんなんあった気がするけど、それが重なるなら最高だ。

でも、生半可じゃだめなんだ、本気で向き合わなきゃいけない。

おれは歌って、生きるように旅をしてやるんだ。

そこに、しっかり焦点を当てて、暮らさなきゃなぁ。

ふらふらと宿まで歩いて帰った。

ぼんやりと揺れるマーケットの赤や黄色や緑の明かりと、影と。

不安と熱意が入り混じるような夜は、ギターを弾いていよう。

錯綜錯綜の果てに、なんか確かなものを見つけたいんだ。

そんなところです。

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