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【ダハブからヒッチハイク】ヒッピー村を探して砂漠で遭難する話

2020年2月28日

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今日の旅の一曲!Bob dylanの “Blowin’in the wind”!
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終了

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………………..

ダハブを離れる日!!!

次なる国、イスラエルを目指す為に、今日はヒッピーの街と噂されるノエバという街まで行くことに!

荷物をまとめて、5日間滞在した日本人宿、ディープブルーを去る!!!

「うっ!うぐっ!みんな!いままでほんとありがどっ!!!クソお世話になりまじだっ!!!」

「き、気をつけてね。えっと、な、名前なに君だっけ?」

スタッフと、旅仲間のみんなと涙の別れをし、バス停に向かったが、

「ノエバ?あー、10時半に出ちゃったよ。次は明日の便だ。」

なぬー!!!!

いかん、のんびりしすぎた。

宿にあった”寄生獣”ってマンガがおもろすぎて、出る前に全部読んでしまおーと朝から3巻分読んでたあの時のおれのミギー(右手)を縛りに行きてぇ……!

うーぬ、しかしあんな涙の別れの後で、「バスに乗れなくて帰って来ちゃいました~テヘペロ」なんて宿に戻るのはなんか恥ずかしいし、おれが出たことで、

「あいついなくなったらしいぜぇ!!!」

「よっしゃ今日はパーティだぁぁ!!」

と盛り上がっていたりしたらおれ泣いちゃう。

ううう、どうしよ。

他の宿泊まる・・?いやでももう今日中にでてぇよ!

こんなところで立ち止まってられねぇよ!

おれはどんな時だって、ピンチをチャンスに変えて、パンツは三日に一回で替える男なんだ!こんなことでへこたれるもんか!ちょっとぐらい痒くても、2日目ぐらいじゃ替えるもんか!

そして、無意味な意地からまた急激に女性読者を減らした、”お父さん、お願いだから私の服と一緒に洗濯機かけないでね”系ブロガーのおれは、てくてくと街に背を向け、砂漠を目指して歩き出した!

この砂漠を6キロほど歩いたところに、長距離の街間をつなぐ高速道っぽいのが通っている!

そう、そこまで出て、ノエバ方面へ行く車をヒッチハイクしてやろうと思う!!

フハハ!!!!砂漠の荒野でヒッチハイクったぁ、何てワイルドな男なんだ!!

そうだぜ、バスがないならこの手で止めるまでよ!

だいたいな、”バスがないなら、諦めるかぁ”とか、やっぱ甘ったれてんだよな。最近の若い子たちは。平成の何もかもが満たされた時代に生まれた世代の彼らには、自分で考えて、作り出すって習慣がないんだよね・・これだから平成のゆとり世代は・・

などと、上司にしたくない旅人ランキング一位のおれは、自身も平成生まれである事も忘れて、得意げに歩いていた。

が!

20分も歩くと、あたりは真っ白な砂の世界と、びびるくらいの青い空、ただそれだけになった。

ナイフのように肌に突き刺さる強い太陽光、遠くの蜃気楼。

あ、暑い・・

なに?砂漠ってこんな厳しい場所なの?え?ここ6キロ歩くとかばかなの?死ぬの?

さっきまでいたダハブの街中は、海沿いというのもあって、昼間でも寒いってくらいに風が吹き付けていた。

しかし、内陸に入っていけばいくほど、爽やかだった風はやみ、気温はぐんぐん高くなる。

からからに乾いた空気に水分が奪われる。

びっくりドンキーの鉄板のように熱く熱されたアスファルトを、ただただ歩く。

あぁ、暑い・そんなん言うからハンバーグ食べたくなってきた。チーズ乗せて、それに特大ジョッキのビールでごくりと・・

あ、ていうか、岡山で働いてた時、職場の先輩が、びっくりドンキーのことを”びくドン”と略していて、「香川は田舎じゃけぇ知らんと思うけど、みんなびくドンって言うけぇよぉ!」と言ってた。

へぇぇそうなんや~と思って、それ以来都会人を気取ろうと思って、使っていたけれど、どこで言うても、

“ちょwwwびくドンってなに?まじ田舎クセェうける!www”

と逆にバカにされるのである。

うーぬ、事の真相はいかに!

「うちの県じゃ、”びくドン”って言うよー!」という読者の方!ぜひコメントで教えてくださいね!ちょ!田舎クセェうける!!とコメント返しますので。

そして、香川にはかろうじて2店舗あるびっくりドンキーがライバル徳島にはないのをいい事に、得意げにそんな話題をブログに書いたおれであったが、序盤のそんな元気もどこへやら、灼熱の太陽と肩に食い込むバックパックとギターの重さ、そして徳島県民からの呪怨で、おれの心はおれかけていた。

暑い・・

ヒッチハイクなんて考えるんじゃなかった・・

グーグルマップを見ると、まだ4、5キロある。

誰もいない荒野を抜ける一本道。

どこまでも青い空、枯れきった砂の世界。

ハンバーグ食べてビール飲みたいおれ。

そんな途方もない気分で歩いてる時であった!

横を通り過ぎた車が、少し手前で止まってくれた!

「へぃ平成ゆとりのにいちゃん!こんな砂漠でなにやってんだ?どこに行きたいんだい?」

「え・・行きたいとこなら、しいて言えばびっくりドンキーですかねぇ・・」

「ん?あー、びくドンの事か!あいにくエジプトにびくドンはねぇよ。幹線道まで行きたいのかい?乗れよ!」

「あ、ありがとう!!!(・・エジプトではびくドンなんや。。)」


そんなで、優しいおやじにトラックの荷台に乗せてもらって、道沿いで降ろされたおれ!

よし、幹線道に出てヒッチハイク開始だ!

と思ったら!

「君!このゲートの先は歩いてはいけないよ!」

と警官に止められる!

ちくしょう!検問していやがる!!


最近の情勢不安もあり、幹線道への出口には、機関銃みたいにでかい武器をこれでもかと装備した兵士たちが入る車出る車、それぞれを厳しくチェックしていた。

しかし偶然!!ノエバまで行くという乗り合いバンが検問にやって来て、運良く空席もあり乗せてもらう!!料金もバスと同じ20ポンド、約250円!

うむ、やってみるもんだな。

そんなで、約1時間半バンに揺られ、到着!!!

え?

ここがノエバ???



一面砂の世界に、ポツリポツリと建物があるだけの、なんかスーダンを思い出させるような小さな街だった。

一応ヨルダンからやってくる船が到着する国際港のある街で、石造りのぼろい建物の中、フェリーポートの建物だけは近代的な作りで堂々と建てられていて、違和感しかない。

ダハブでおっちゃんが言うてた、ヒッピー文化のあるエリアってのはどの辺なんだ?と歩き出すけれど、外国人が集まりそうな、そんな空気でもない。

うーん、ヒトも全然歩いてないしな・・

どしようかな・・

とぼんやりケータイのGoogleマップを眺める。

む。なにやらこの街からさらに10キロほど海沿いに北に向かったところに、Wasitという街がある。

地図を見ると、ここノエバから伸びる一直線の道沿いはひたすらに砂浜になっていて、ポツリポツリとリゾート地を表すホテルのマークが見える。

なんとなーく、直感で、この海沿いの道中に自然派野郎たちのエリアがあるんじゃないか?なんて思った。

今まで訪れたヒッピーの聖地って言われる、ゴアもバイロンベイも、ビーチ沿いの街やったしなぁ、ぐらいの理由だけれど。

時刻は午前2時!

どうせバスなんてないやろうから、歩くか!!

おれは荷物を抱え、再び砂漠の広がる直線道を歩き出す!

一時間後。

なんてこった・・なんて遠いんだ、えええ、10キロってこんなに遠いの・・!??

しんどい・・

歩くんじゃなかった・・

荷物が重い・・

足が痛い・・

街角アンケートで99パーセントが「だと思った。」と答える、安定の砂漠遭難パターンを見せるおれ。

まて!あと1パーセントはなんだ!?この1パーセントは、「ゆうきさん!負けないでっ!応援してますっ!!」ってタオル握って涙ぐむ女子大生じゃねぇのか!!??

諦めない!!諦めないぞ!!!

そして、「まず街角アンケートとったら100%が”ぼっちシンガー?誰それ?”だくそが!自惚れんな!」という読者の皆さんからのはげましも胸に、おれは一歩また一歩とウァストへと歩を進めていった。

ひたすらに青い空!

海沿いといっても、あたりは砂だらけ。砂浜がそのまま陸地になってどこまでも続いているような、不思議な感覚。

地図で見えていたリゾート地のエリア。

一見、砂の世界に立派なリゾート施設がポンポン立っているように見えるんだけれど、よく見るとこれら、ほとんど廃墟やった!

壁の剥がれた白壁、ぽっかりと取り残されたままのがらんとしたロビー、洒落たデザインの看板は色あせ、傾いてる。

建設途中だったのだろう建物の骨組が、もの悲しく海の景色を切り取る。

リゾート開発が進んでて、バブルの崩壊とともに全部廃墟になったようなやつ、日本の田舎でもたまに見る。

昔、地元のメンツで小豆島に行った時も、そんな廃リゾートホテルがあって、探検して遊んだなぁ。

その後、有名な干潮の時だけ離れ島まで歩いていけるエンジェルロードみたいなのを見に行って、神社に絵馬があって、カップルたちのラブリーな願い事ばっかりのなかで、一つだけ、

「リア充爆発しますように。」

って絵馬見つけて、みんなで大爆笑したなぁ。

なんか最近、小さなきっかけから、日本でのあれやこれやを思い出して、懐かしくなってくる。

そして、なにもわからん異国の荒野を歩いてる今の自分と対比して、せつなくなる。

なんでおれこんなとこいるんだ?

なんで一人でこんな砂漠、歩いているんだ?

なぁ?なんか、ちょっと、寂しくないか?

旅は、最高の孤独と、自問自答の葛藤を与えてくれる。

行きたい方へただひたすら歩を進めて、みたい世界を見に行く。

最高に自由だ。

最高に自由なんだけれど・・

間違ってないよな?

海から絶え間なく吹き付ける風の中にも、いまはまだ、答えは見つけられんよ。ディラン先生。

ちょっぴり傷心しながら、休み休み歩く事3時間。

だいぶ日も傾いてきて、今日中にたどり着けなかったらその辺の荒野で野宿かな・・とか思っている。

3分の2くらい歩いてるんかな。

あぁ、でも荷物の重みと疲れで、ふらふらだ。

きちいぃ。

と思っていると!奇跡的に一台の車が横を通りすぎ、すぐ先で止まって、窓から決まりすぎのアラブの商人スタイルのにいちゃんが声をかけてくる。

「へい!ど、どこから来たんだあんた?」

「ノエバから歩いてきたのさ!ワシトまで歩いてるんだ!」

「そうか。おれはすぐそこのコテージに泊まってるんだけど、もうじき日もくれるだろうし、君もそこに泊まったらどうだ?イッツグッドフォーユーだよ?乗れよ?」

「(え!でもコテージとか、どうせ高いんじゃない・・まぁちょっと見てみるか。)ありがとう!」

車に乗って、ほんの500メートルほど一本道を走った車は、海へ続く細道にそれ、小高い砂の丘を越えると、コテージが見えた!

ええ!こんなところに!という感じの、あたりにはなにもない僻地。そこに、流木をつぎはぎして建てたような、手作り感バリバリの小屋が何軒かたっていた。

「ようこそようこそ!」

車が泊まると、アフリカンのにいちゃんが受付っぽい小屋から出てきた。

案内されるままに付いていく。

ビーチから5メートルという立地の、オーシャンビューもここまでくるとなんか怖いってくらいの位置に建てられた小屋に、寝るためのマットが敷かれ、その小屋の前にはプライベートの野外リラックススペースもあって、ハンモックもつるされている!

やべぇー、秘境の南国バカンス感ハンパねぇな!こういうとこ彼女と来たりしたら楽しいんやろうなー!!よっしゃ、初の海外2人デートはここでビーチリラックスデートじゃ!!!

などと、彼女もいないのにデートの候補先ばかり決まっていくおれは、興奮していた。

まぁ、でもこんなプライベートロッジ、当たり前やけど高いやろな。せっかく乗せてきてもらったけど、今日は荒野で寝よう・・

「サー、一泊いかがですか?」

「素敵なロッジだけど、今本当にお金がなくてね・・一泊いくらだい?」

「おぉそれはそれは。普段は30ポンドですが、では特別に20ポンドでオファーいたしましょう。」

「うーん20ポンドか、やっぱり今の僕には泊まれな……..

に、20ポンド!!!!?????

ロッジ一棟、たった250円!!???????

安!!!やっす!!!泊まる!!!泊まらせてくれぇぇ!!!」

即決である!予期せぬ事ではあったが、エジプト最後の夜に、一人バカンス開催!!!


とは言っても、僻地すぎてビールも食べ物も売ってなければ、水道水すらない、本当に寝るだけのスペースって感じではあったが、疲れた体を癒すには持ってこいの、素晴らしい宿であった!

一人でハンモックにぷかりぷかりと揺られて、ギターを弾きながら、少し居眠りをし、

起きると午後7時。

山側に真っ赤な太陽が吸い込まれていってて、その光を浴びて、海の向こう、サウジアラビアの山々が、燃えるようにオレンジに輝いていた。

思わずため息がでた。

なんて美しいんだろう。

切り立った岩肌の見せる、光と影。

太陽がどんどんと落ちていく、その速度に合わせて秒単位で、陰影が変化していき、徐々に闇が、あたりを包み込む。

まるで海の向こうに、他の惑星があるみたいな不思議な感覚。

寄せては返す波の音に運ばれて、ほんの数10キロ先にあるはずの対岸に、思いを馳せて眺めた。

夜になると、あたりは真っ暗で、星がこれでもかってくらいに輝いて見えた。

ロッジのなかからマットを引っ張り出してきて、浜辺のリラックススペースに敷いて、寝転がった。

手でかいたら触れられて落ちてきそうなくらい輝く星に、静まり返る砂漠の岩肌。

昼間強く吹いていた風も止み、波の音は穏やかで、漆黒の闇から優しく響いてくる。

体を大の字に広げて、この自然の全ての美しさを感じてやろうと、深く深呼吸をしてみる。

自然と、おれと。

まるで、この世界におれしかいなくなったみたいだな。

やっぱりどこからか、孤独の闇に包まれてしまって、せつなくなる。

それは別に嫌な感覚じゃないんだけれど、たまらなく、胸が締め付けられるんだ。

家族のことや、友達のこと、大好きだった人の事や。

今なにしてんのかなぁとか、考える。

おれはこんなに素敵な星空の下、浜辺で寝てるんだ。とってもきれいな夜だぜ。とっても感動するんだ!

誰かに話したくて、でもそれが誰なのかわからん。

もんもんとしてきて、またバッと起き上がって、ギターを取り出した。

なにを感じてるのか、なにがしたいのか、自分でも理解できない自分のなかの胸の中。

こんな時は、おれは歌を作る。

自分でも気づかない自分に、歌が気づかせてくれるんだ。

脳内を整理するように、歌詞を並べて歌った。

曲が一曲できた。

“みんなの話してるゲームの話。私、興味ないわ。

だから旅に出よう。

内緒話に振られっぱなし。確かなものってなんだろ?

だから街を出よう。

愛が痛いよ。会いたいよ。

嫌になるってくらいに、遠くへ行こう。

一人ぼっち揺られたハンモック、
無駄に降り注ぐ孤独の流星。

遠回りして、バスの終発がなくなればいいってちょっと、思ってた。

バス停で君を見送った後、ちょっと泣いた。”

胸が騒ぐ一人の夜に、音楽だけはどこまでも、一人ぼっちのおれに寄り添ってくれてた。

孤独の中で出会えるものも、きっとあるんだよな。

間違ってなんてねぇ。

そのまま、プライベートのボロボロのソファに、ギターを抱えたまま寝袋にくるまって、気づけば眠ってしまっていた。

波の音が、背中をさすってくれるおかあさんの手のように、優しかった。

そんなところです。

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終了

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