【アルカダリフ-ハルツームで安宿探し/スーダン】原人系パッカーのおれが昨今の旅ブログに警鈴を鳴らす話
ネットのニュースで、熊本での地震のニュースを見た。
日本は世界のどこよりも安全で快適な国だと今も思ってるけれど、それが一瞬にして崩れ去る苦しみ、普通が普通じゃなくなる怖さは、もしかしたら貧困よりも紛争よりも、恐ろしいものかもしれない。
1日も早い復興と、今も助けを待っている方が一刻も早く救出されますように、なんてありきたりな事をおれが書いたところでなんだって話だけれど、願わずにはいられない。
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昨日、にっくきエチオピアからついに脱出を果たしたおれは、アルカダリフという街でスーダンとの初夜を迎えた。
そして朝四時!
眠い。。眠すぎる。。
スーダンのバスははなんでか、夜は走行でき無いというルールがあるらしく、エチオピアと同じでとんでもなく早い時間にバスが出るのだ。。
昨日の夜はほんまに寝苦しかった!
もともとエアコンなんてあるはずも無い部屋だが、おまけに停電でファンも使えなくて、密室でぐんぐんと上がる室温はまさに灼熱地獄、ついに置いといたペットボトルは勝手に沸騰し、置いといたクルマエビは勝手にからりとてんぷらになるほどに、暑かった。
そんなで、おれが
(もう、もうだめだ、すでにこれは人間が生きていける気温の域を超えている!!もうだめだ、頭が、あたまがぼんやりと・・!!あ、てんぷらうっま!!!)
と意識ぶっ飛びそうになりながら、おゆを使って締めの天かす茶漬けまで楽しんでいると、ついに電気が帰ってきた!
まぁファンついたところであきれるほどにパワーは弱くて、美女に耳元で「ねぇ、今夜はずっと一緒にいてくれる?」とささやかれる時ぐらいの微々たる風力ではあったが、まぁ無いよりマシだ。
むしろ美女にこの生ぬるい風を全身にまんべんなく吹きかけられているのかと思うと、このまとわりつくような暑さもそれはそれで悪くないなぁ、などと考えながら寝苦しい夜を過ごしたおれであった。
そんなで、ほとんどノンレム睡眠でねむすぎの、目の下のクマは生まれつき系シンガーのおれは、真っ暗闇の中をバスステーションへ!
えっ!!!!!!
ちょっと!!!!!!
バスめっちゃキレイやん!!!!!!!
ヤバイな!なにこれ日本の観光バスレベルやん!!
しかも、こ、この室内を吹き抜ける爽やかに冷えた風・・も、もしかしてっ!!!!
え、エアコンだとっ!!!?????
やばい!
感動がやばい!!!
多分これ、パプアニューギニアあたりの少数部族のお父さんが交換ホームステイ企画!とかで日本に招待されて、ビルの高さに怖気づいたり嫌や言うとるのに生魚食わせたりして見てる日本人の視聴者が気持ちよくなるだけの番組の、はじめてエアコンの効いた部屋に入ったお父さんのリアクションにも負けて無いと思う・・
スーダン、スゴーーーーーイ!!!!!!!!キラキラ
エアコンなんて、、いつぶりだろうか。
アフリカの前、インドでも、ネパールでもこんなハイテクノルビーは無かったぞ、、それも、まさかバスで、、バスの車内で出会えるなんて・・
と、感動で民族の舞を披露し、(ふふ、我が国の技術は世界一だろ?)と周りのスーダン人たちを気持ちよくしたところでバスは出発!!!
ってかこのレベルで値段はエチオピアのダイコンバスとほぼ一緒って、いったい何やったんやエチオピアは(いつまでも言う)・・
バスの車内にはテレビモニターも付いていて、ひたすらにおっちゃんがアッラーの偉大さについて(やと思う)講演を行う映像が流されている。
ビデオではおやじだらけのモスクで、指導者っぽいおっちゃんが、たまに笑いも織り交ぜながら、「アッラー&)@;@:@:&!」とか言うとる。
やっぱ厳格なイスラム国家だけあって、最初に流さないといけないみたいな決まりがあるんかな?
乗客誰一人聞いて無いけど。
窓の外の景色はひたすらこんなん!サハラか!と突っ込みたくなる。そうやけど。
んで、イスラムの講演映像が終わるとモニターでは映画のキングコングが流れた。
キングコングが美女に恋してニューヨークで暴れるやつ。
アメリカと仲悪いはずやけど、映画はアメリカ映画も流していいのか!と意外だった!
しかも、もちろんアメリカ映画なので出演者の女性も、イスラムの国々で女性は厳守とされる髪を隠すぬのも羽織って無いし、肌の露出も多い。
逃げ惑う時なんか胸見えそうなぐらいなんやけど、これはいいのか、、?
ムスリムの女性は髪を見られることは下着を見られるくらい恥ずかしい事だって聞いたけど、外国人やったら別に出てても気にしないとかかな?
などとイスラーム文化についてふかく考察するフリをしながら、逃げ惑う美女の揺れる胸を瞳孔を見開いてガン見していると、6時間後、ついに首都ハルツームに到着だ!!!!
うわぁ、すげぇ、さすが砂漠のオアシス都市である、街中ても砂嵐によって運ばれてきた砂がつもり、相変わらず太陽光は全てを焼け尽くすほどに強い・・
とにかくホテルにチェックインだ!と、ナイロビで南下組の人らがオススメしてた、Wi-Fiのあるハルツームユースホステルを目指す事に!!
しかし、これまでずっとWi-Fiなんてなかったもんで、事前になにも調べられていないおれ・・
ハルツームユースホステルについて知っている情報、それは、「空港の近くにある」という事だけ!
旅人が口々に便利だというオフラインで使える地図アプリ、マップスミーもめんどくさくて入れてなければ、ガイドブックも持っていないアウストラロピテクス系旅人のおれ。
まぁ空港は街の近くって言うてたし、街行けばすぐ見つかるやろ!と、スーパー楽観視していたが、
熱い・・
ひたすらに長く伸びる直線の道を、街の方角へ向けて歩くんだか、20分歩こうと30分歩こうと、風景が変わらん・・
どうやらバス停から街までは、かなり距離があるようだ・・
太陽は火炎放射器のように熱線を降らしている。
それでも、なんとなく頑なに徒歩で街まで行ってやるんだ!と意地を張っているおれ!
負けるか・・負けてなるものか・・
あの時だって、、、
「ガモさんバンプ歌ってくださいっ!」
とカラオケで後輩に天体観測をリクエストされて
「仕方ないなぁ」
というクール表情をしながら内心ウキウキでマイクを持って、いざ歌い出し!というところで
「あ!間違えた!すみません!」
と別の後輩に演奏停止を押された、あの時だって、
「あぁ、もういい!もういいわ!おれ歌わないよ?」
と頑なに二度目を歌わない姿勢をつらぬいたじゃないか・・
おれは1度決めた事は貫き通す、そんな芯の通った男なんだ!!こんなところで負けるものか!!!
しかし、そんなでオエオエ言いながらカンカン照りの太陽の下歩いていると、一台のバンがおれの横に止まった!
中からオヤジが声をかけてくる。
「おいおいこんな暑い時間に歩いてどこまで行くってんだ!?」
「なんだ!お前には関係ねぇ!おれは街までオエオエ、歩いて、オエッ!行ってやるんだ!」
「そんな誰得な意地を張ってるから後輩から(正味ガモさんってめんどくさいよね・・)って噂されるんだよ!街まで行くぞ!?のれよ!?」
「な、なんだと・・?意思を最後まで貫くサムライソウル系パイセンと呼ばれているんじゃなかったのか…!?」
「うわ!こいつまじめんどくせぇ!じゃあな、乗らないなら行くわ!」
「ま、待ってください!オエっ!!!」
そんなで、想定外の灼熱の大地に、プリッツのようなおれの頑なな心はポッキリと折れ、1.5ポンド(15円)払ってバンで街まで行った。
たった15円でいけたのか。。。
そして、バンを降りた後、街で聞き込みを開始するも、ユースホステルどころか、まずホテルが見つからん!そして、聞けど聞けど、英語が異常に通じない!!!!
エチオピアでの英語普及率が、日本の超田舎町でおばあちゃんらに英語で道を尋ねるぐらいの感覚だったんだけれど、スーダンはやばいな、たとえば日本の離島のおばあちゃんらに、フランス語で道を尋ねるぐらいの感覚だ!
まず「ホテル」や「ウェイ」が通じない!!
水を買おうとしても「ハウマッチ」や数字が通じない・・!!
おいおいスーダンしっかりしてくれよ、なんて一瞬思うんだけれど、アラビア語が主言語のイスラム諸国にとって、正味英語なんて覚える必要ないのかもな。
英語は世界の共通言語と認識してる国なんて、実はアメリカに追随する一握りの国だけなんじゃないか、とか思わされる。
いろんな国があるんだなぁ。
そんなで、暑い、もう歩けん、、もうダメだ、、と思ったその時!まさかのWi-Fiありのカフェを発見!!!!!
すぐさま飛び込んで、適当に注文をしてネットを見てみる・!!!
「ユースホステル」「カルツーム」などと入れてサーチすると、ワードを含むブログがたくさん出てくるんだが、、
ちくしょーーー!!!!!どいつもこいつも、
「ユースホステルは空港の近く」
としか書いてネェェェェェェェェ!!!!
ふざけんなよ!!!
旅ブログってのはなぁ!!宿の地図や貴重な情報の交換ノートとして存在するもんなんだよ!!
どいつもこいつも、宿のくだらねぇトイレ情報とかどうでもいい妄想とか、
書いてんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!!
そして、同じ旅ブログを書くものとして、近年の旅ブログのあり方について警鈴を鳴らしながら、血眼で亀並みのスピードのネット読み込みを待っていると、Wi-Fiマークが消えた。
あれ?
あらら??
…悲報、俺氏、Wi-Fiがサーバーダウンする。
終わった・・
結局、「ユースホステルは本当に空港には近いんだな!」という確かな思いだけを得ることが出来たおれ。
くそやろう!!なにが「原人系パッカーのおれが・・」だ!ユースホステルの名前を入れるんなら地図ぐらいのせやがれ!誰だあのブログ書いたやつぶっ殺すぞ!
あーちくしょう!せっかくWi-Fiあるからってこの店入ったってぇのに!!!!!
ちなみに、この時おれがカフェで頼んだのは、フールというスーダンの伝統料理だ。
マメの煮込みにチーズや卵を砕いたもの、生たまねぎにトマトなどを混ぜて、一度胃の中にしまい込んではき出したもの。
こんなん
……うん、ゲロだ。完全に、見た目は嘔吐物。涙
昔、愛媛のとべ動物園でゲロ吐いたのを自分で食べるゴリラを見て、トラウマになったのをなんか覚えているが、、、まさか自分がそれと同じものを食べるようになるとはな・・人生わからんものだ。
否、料理の種類に乏しいスーダン。
どこに行ってもこのフールとパンのセットが基本らしく、これを食べられなかったら、インドに行っといてカレーが食べられませんって言うような、香川に行っといてうどんって縄跳びの縄みたいで苦手なんです・・って言うような、そんな感じである。
そう、待っているのは餓死のみ!
なぁに、おれには食える!
エチオピア主食の酸っぱい雑巾・インジェラだって、食べていくうちに慣れていって、最後には酸っぱい台拭きぐらいの感覚で食べられていたじゃないか!所詮人間の食べ物、慣れるのだよ!
食うぞ・・食ってやるんだ・・!!!
恐る恐る、パンですくって口に運ぶ・・!!
パクリ・・
ん??
おやや!??
お!!!
おいしいーーー!!!!!!!
なんやろ!マメって言うてもそら豆みたいにデカイやつで、ゴロゴロ感がたまらん!んで、チーズが濃厚でコクがあるし、生たまねぎが良いアクセントになってるわ!やべぇ食レポブログ書けそうなくらい美味しい!
みなさん!何事も見た目に惑わされてはいけないぜ!?
ここに声高らかに宣言しよう!
スーダンのゲロ、最高だっ!!!!!
あ、フール!!フールな!!
そんなで、嘔吐物フェチ、という新たな領域に足を踏み入れたおれは、結局ユースホステルは見つけられずに、近くにあったホテルシャクネツ(仮)が汚いけどくそ暑いけど、安かったのでチェックイン。45ポンド(500円)。
行き方は、駅からあれしてあそこ曲がった赤ピンのとこだ。
え?ワード使ってるんだからユースホステルの場所も乗せなって?うるせぇそんなもん空港の近くだよ!!
そんなで、やっと落ち着けた灼熱の部屋内で蒸し焼きになりながら、ハルツーム最初の夜は過ぎていくのでした。
そんなところです。
※追記!
コメントで、タベルトラベルさんの記事で、ユースホステルの詳しい情報が載っているのを教えていただきました!
URLこちらから!!!
素敵!超わかりやすい!ありがとうございます!
今スーダンで宿探し中の諸君!
おれのブログなんて見ても時間の無駄だぞ!はやくタベルトラベルさんのブログ見ろ!
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ハルツームユースホステル
Khartoum Youth Hostel
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ハルツーム国際空港 の 周辺の地図
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF/@15.5999864,32.5305072,14z/data=!4m2!3m1!1s0x168e91ef287a2de9:0x7343faa3237ad05a
わー!!!!素敵です!!!こんな素晴らしい情報が載ってたなんて!!なんで見つけられなかったんだとあの時のおれを殴ってきますね!おらっ!!
※追記で本文にURL貼らせてください!