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南威留乃風とカルツームを去る話

2019年8月1日

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今日の旅の一曲!Number girl の”透明少女”!
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………………..

ハルツーム滞在3日目!!

朝四時!!!

けたたましく鳴り響く目覚まし時計を地獄の門番のような目つきで止めながら、もぞもぞくねくねと起き出したおれ。

ね、眠い。。。

そう、今日はついにハルツームを離れるためにバスに乗り、一気にエジプトとの国境の町、ワディファルファまで行くのだ!

(え?もう国境まで行っちゃうの?スーダンの田舎町や海岸線には行かないの?何も観光なんてしてないじゃない!)

あぁうるせぇ!!!!

(そんなにはやく移動移動ってそれじゃぁ、「アフリカを縦断した」って事実が欲しいためだけに旅しているような、ハリボテポテト旅人じゃん。)

うるせぇだまれってんだっ!!!!!

(結局なんにも得るものなく、高いVISA代だけ払って、ばっかみたい!)

うるせぇこらぁだれだこの女の子の声はぁぁ!!抱きつくぞ!!吸い付くぞこらぁぁあ!!!!

朝からおれはもんもんとしていた。

そう、この決断に至るまでにはいろいろ葛藤があった。

正味スーダンでおれが見たものといえば砂ぐらいで、体験したアトラクションといえば砂嵐に巻かれて一瞬で髪がボンバーヘッド中澤になるという事ぐらいであった。

なにやらネットで見てみると、スーダンにも世界遺産の遺跡が二個ほどあり、奇怪な形をした山や、それ以外にもポートスーダンという港町もなかなかに綺麗そうだった。

いくら素晴らしい風景や遺跡を見ても心に響かない感傷砂漠青年でも、なにも見ずに国を去る、というのは来た意味無いというか、悔しいというか、なんか失礼な気もする。。

が、いろいろ計算してみると、いよいよ金がやばいのだ。

南アフリカに到着早々全財産の入ったバンクカードを盗まれたおれ。

現金が引き出せないため、緊急で親に送金してもらった25万円でなんとか縦断を続けているのだが。

おれはこの後、エジプトをカイロまで行き、可能ならばイスラエルとパレスチナには行きたい。

そこからヨーロッパに飛びたいと思ってるんだが、多分この調子ならエジプトやイスラエル終わったあたりでお金なくなる!

もちろん航空券のチケットなんて持ってないし、中東でヨーロッパ行きの飛行機を稼ぐったって無理があるぞ・・

ここは、先を急ごう!スーダンはもう町中砂嵐で路上ライブも出来たもんじゃ無い。素朴でいい国だが、おれの旅には少々向いていない!うん、はやく抜けてしまおう!

という結論に至った訳である。

まだ一週間もおらんけど。

だからな!これは逃げじゃ無いんだ!!仕方ないんだ!!別に、

「えっ!ゆうきさんアフリカ縦断してたって本当ですか?」

「はは!たいした事無いよ、エチオピアで砂漠のど真ん中の民族に会いに行ったり、タンザニアでキリマンジャロ(の麓の町までバスで)登ったりしたぐらいで、全然たいした事無いさ!」

「えぇー!!いやいやすごすぎますっ!ゆうきさんって、見た目キモオタぼっちで髪洗ってなさそうなのに、そんな勇敢なところあるんだぁー!私、尊敬しちゃいますっ!」

「はは、でもやっぱりアフリカは何もかもが違うんだよね。やっぱり異国感があっておれは好きだよ。スーダンも砂ばっかだったけど、いいところだったなぁ。」

「えぇー!そうなんですか!話聴きたい聴きたいっ!!」

「そう、、じゃあ、二件目行っちゃう?出会った旅人がやってるバーがこの辺にあるんだ。」

「えっ素敵っ!!ぜひっ!!」

とかな雰囲気で新入社員の女の子にワイルドでダンディな深みのある阿部寛に見られたいとか、そんな風な事は全然思って無いんだからな!!!!!!

そんなで、早いとこ旅人バーやっとるようなダンディ系旅人と出会わないかんという強迫観念にかられながら、せかせかとおれは荷造りをしていた。

うむ。まぁ観光名所こそ全くまわっていないものの、みんなが口を揃えて「スーダンは人がいい!」と言っていたのは十分理解できた。

昨日いつものようにひとり飯を食ってた時のこと。

「日本人か!?ギター弾くの?まぁチャイでも飲みなよ!」

と、スーダン人では珍しく上手な英語で話しかけてきた男が、チャイをおごってくれた。

「おれはナイル川のあたりに住んでるんだけど、いつも夜は仲間とギター弾いて盛り上がってんだ。良かったら来なよ!」

と誘ってくれる。

しかし、おれは疑っていた!

(おいおい待て待て、もう時間は夜8時。夜遅くナイルのほとりで囲まれて身ぐるみ剥がされてポイか!?強姦されるんじゃねぇのか!?)

と。

エチオピアでの経験上、英語の喋れる奴が話しかけてくるということは、戦争映画で

「おれ、この戦争が終わったら田舎に残した彼女と結婚するのさ。」

と脇役の気弱な青年が語れば、だいたい次の日に敵に撃たれてしまって、

「おい、お前!あの子と結婚すんじゃなかったのかよ!」

と叫ぶ主人公の胸のなかで息をひきとることぐらい明白であった。

この時も、おれは、絶対についていってはならんぞ!と自分に言い聞かし、明日は先方との飲み会が!とか、飛び込みで出張が入って!とか、浮気した夫のつく白々しい嘘のようなことを言うてにげようとしてたんだが、彼の熱烈な誘いをついに断れずに、バスに乗り込んでしまった。

バスを降りるとそこは完全ローカルの屋台街だった。

日本だったら湘南の風系だろう、ちょいワルイケイケな雰囲気のにいちゃん達が、大きなボールに入ったフール(スーダン料理の美味しいゲロ)をシェアして食べていて、

「こいつらはおれのツレなんだ!みんな、彼はユウキ!よろしくしてやってくれよ!」

「ヘイブラザー今日も元気にタオル振り回してるかい!?よろしくな!」

「は、はぁ。。」

豆の煮込みのフールに、パンをちぎってぶち込み、豪快に手でかき混ぜてぐっちょぐっちょにして仲間で摘みあって食べるリア充屋台飯は、見た目には、給食で食パンと牛乳飲んだあとのゲロみたいな絵なんだが、不思議に美味しい。

ほんま不思議。

食後はついに彼らの家へ。

湘南の風メンバーは、どうやら大学の国際学科へ通う学生たちでのシェアルームのルームメイト達らしく、四人部屋で仲良くタオル回しているようだ。

いや、わからん!タオル回してるふりして、やって来た浜辺のドキュン達から金を巻き上げる強盗団ではなかろうか!

おれは疑いながらも、彼らのオープンでめっちゃゴリゴリウェルカムウィークエンドウィークエンドな雰囲気に次第に灼熱のジャンボリーしだすのだ。

「へい!ジューキー!コーラ飲めよ!」

「ユウキだ!なんだと、変な薬入ってんじゃねぇだろうな!(ごくっごくっ!)っぷらっ!!う、うめぇじゃねぇかよこの野郎!」

「へい、ジューキー!ハマキ吸え、こいつは最高品質だぜ!」

「ユウキだっっつってんだろうが!なんだと!?変な葉っぱじゃねぇのか!?よこせ!?スーハー、、な、なかなかいいじゃねぇか!」

「ジューキー、歌を歌ってくれよ!」

「おう任せろ!大親友の彼女の連れ~美味しいバッファロー殺ってきたお前~マサイ的な女がタイプのおれ~ひと目ぼれ~~!じゃかじゃか」

そうして、まるで女の子のいないテラスハウスに出演したような、楽しいような青春の空回りのような時間は過ぎていき・・

「よし、ジューキー!そろそろ帰りな!バスがなくなるぜ!?」

「え、、、まだ拳銃も出てきてないし睡眠薬で眠ってもないけど!?う、うん。」

そう。終わってみれば、びっくりするくらい優しいただのにいちゃんたちだった。

いや、初めて出会ったわけのわからん旅行者に、あんないいもてなしをしてもらって、疑って申し訳無さすぎるわ!

ほんまにありがとう!

日本に帰ったら、多少強引にでも外国人を飯に連れてってあげたり、家に呼んでもてなそう。
絶対お互い素敵な経験になるし、してもらった優しさは愛をもって誰かに返していけるような、そんな男でありたいものだ!

ありがとう若旦那!

うむ、そんなで、人はとても優しくいい場所なんだ。

おれにとっては、音楽ができないというのがつらいだけで。

昨日も道端のカフェの横でちょっと歌ってみたはいいものの、結果はたった3ポンド、30円。

スーダンは音楽に対して、なんだかかなり抵抗がある人が多いみたい。

若者の中には興味を持ってみてくれる人もいるけれど、おやじやじいちゃん達は、「そんなことをしてはいけない。」というような悲しい表情で首を振るんだ。

圧倒的異物感!!!

なんなんだ?

昔読んだムスリムについての本で、イスラム教では本来、神への祈りの集中を妨げる娯楽だからと、音楽はあまり好ましくないものとされている、みたいな話を見たことがある。

信仰の邪魔をしてはいけないと、アザーンが流れたり、周りにお祈りをしている人がいたらもちろん演奏は控えてるんだけれど、人々の根本に、娯楽への、特におれが歌うような西洋音楽への拒否反応があるんかな。

やってて、雰囲気が良くなかったので、すぐやめた。

人に嫌な思いをさせてまで、おれの歌を聴けなんて、みじんも思えない。

それでもおれの旅は音楽に依存している。

歌っていたいんだ、ラブアンドピースを。
くさいけど、そうやって焦燥感が胸を締め付ける。

図太くなりたいけれど、嫌われたくない。

かっこ悪いなぁ。

けど、そんなに強くないからこそおれなんだろうな。。

いろいろ悩みながら、バス停を目指して朝の街を歩いた。

やっぱり、今日このまま国境まで行くというのは、ただの逃げのような、この状況を楽しめないおれ自身にも少し苛立ったり。

ちょっともんもんと考える。

長くなったので続きは明日書く。

そんなところです。

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