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【ハンピ/インド】ハンピ到着とヒッピーじいさんの話

2020年2月22日

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岩の惑星と呼ばれるインド南部の村、ハンピに到着!!!

前々からインドで出会う旅人みんながみんなして、ハンピはいいハンピはいいと口を揃えて言っていたのだけれど、おれも声をエクストララージにして叫んでしまった。

ハンピめっちゃいいいいいい!!!!!!!!

まさに「岩の惑星」という言葉がピッタリな、不可思議なバランスでそこに忽然と存在する岩岩!!
そこにくらす人々の信仰!
のどかな時間!

息を飲んだ。5リットルは飲んだ。
夕焼けに照らされてまったりとオレンジ色にとろけていく岩の静かなる無秩序さは、本当にまるで地球以外の別の惑星のよう。

さっそく街を分ける川の、ボート乗り場近くの階段で路上!!!
まったりとした時間に身を任せて、のんびりと歌った。バンガロールの時のようなヒリヒリした音楽空間も好きだけど、流れに身を任せてそよ風のように歌うのも悪くない。


長くインドで暮らしてきたせいか、少し俺もインド人に似てきただろうか?

田舎の船着場、あまり人は通る事なく、一時間で100ルピーと50ユーロセント。約200円。
しかしまったりと、素敵な時間だった。

次の日、歌っている時に会った韓国人のキムと道で会って、彼らのグループで集まってるからおいでよと誘ってもらった。

独特のそのハンピの景色を眺められる高台のカフェで、インド人、アメリカ人、南アフリカ人、イスラエル人、そして韓国人というよくわからんグループに混ぜてもらった。
一緒にミントティーを片手に、一本の手巻きタバコをみんなで回しながら楽しむ。

ギターもあったので弾かせてもらった。
イスラエル人の女の子がワクワクした目で見てくれてかわいかった。

イギリス系南アフリカンの80歳ぐらいのおじいちゃんはヒッピーで、なんかよくわからん哲学的な話をしていて、イスラエリーの女の子はいささかげんなりしていたけれど、ハンピの大自然を前に、おれにはなんか染み入るものがあった。

彼は、アフリカン、ヨーロピアン、マレー、インド系など、人種のるつぼと呼ばれる南アフリカで生きてきた歴史も原因するのか、人間のルーツについて、時に咳き込みながらゆっくりと、しかし鷹のように鋭い眼光で僕らを見渡しながら話を説いていた。

最終的には、人間も生き物も、違うように見える世の中の全てのものは実は同じ魂だと結論づける。

おじいちゃんは言う。

「南アフリカには様々な人達が暮らしていて、肌の色や鼻の高さで住む場所が決められるような、そんな時代もあった。

しかしこの肌も、骨も、肉体も、全てはこの自然からの借り物で、その中にある自分という魂は目に見えないものであるから、それを見た目で区別をするというのは悲しい事だ。

私はもうあと20年もすれば、この借り物の体を返さなければならない時が来るだろう。

しかしそれでも目に見えない形で私の心はコスモスとなって生き続ける。

君は日本人だったね?

日本にはボンサイという美しい小さな木を育てる風習があるよね。

ボンサイは甘いフルーツも着けなければ、野菜として食卓に並ぶわけでもない。

それでもなぜ人々はボンサイを愛して、育て続けるのか。

私はこう思う。

ボンサイは時に人一人の人生を有に超える時間を生きる物もある。

必死に丁寧にボンサイの手入れをし、心を込めて育てる。

その木を、その主人が死んだあとも、その息子や、大切な人が毎日、心を込めて手入れをする。

あぁ、お父さんはこんなにも愛を込めてこの木と向き合ってきたのか、なんてしみじみと感じながら。

もしかしたらその先も、先もとその思いは代を超えて続いていくかもしれない。

人は、ボンサイの木の形や葉っぱの色を見て楽しんでいるんじゃない。

そこに、自分の心や、大切な人の心を見るんだ。

別に顔や、肉体がそこにいなかったとしても、君は心を感じられる。

生きていく上で一番大切な事は、常に相手の"心"を感じて生きていくという事だよ。」

おじいちゃんは豪快にタバコの煙を吐いた。

うーん!!
深い!!なんて思うようで、そんなの当たり前だよ!!なんて思ったりもするけど、しかし一人の人間の、人生の最終段階にようやくたどり着いた思考の結論の一つを聞くことができたような気もして、身震いがした。

ハンピは田舎だ。

岩に囲まれた小さな村に人々は家族と住む。

たくさんのヤギ達と共に生活する人、旅行者にアクセサリーを売る人、米を育てる人。

村にはコンビニもなければ夜遅くまでやっているレストランもない。

ほとんどの人達は朝、日の出と共に起きて生活を始め、日が暮れればヤギ達を引き連れて家路につく。

日の沈みかけた夕方5時半。
宿で仲良くなったさすらいボウズのミズキ君の勧めで、近くの川で沐浴をしてきた。

多分桃太郎に出てくるおばあちゃんだろう、川で洗濯をしている老婆が「え!入るの!?」みたいな目で見てくるけど気にせず服を脱ぎ足をつける。

緩やかな流れの川の真ん中で、冷たい水に肩まで浸かり、風と鳥と水しぶきと、自然の音だけの空間に身を委ねる。

夕焼けに照らされた雲がゆっくりと流れる。

風でココヤシの葉がなびき、川が流れ、真っ赤な太陽が巨大な隕石のように、岩の惑星にゆっくりと、ただゆっくりと墜落していく。

全て生きてるんだな。

全部、動いていやがる。

止まってくれている物なんてこの世界のどこを見渡しても無い。少なくとも僕のこの半径140度の視野では見つけられない。

常に健康で安全で、平穏な毎日を送るなんて、絶対に無理だ。
そう思う。

しかし死んでしまいたいくらい辛いことだって、10年は続かない。
そう思う。

無情、なんてうまくいったものだ。

流れに逆らおうが、逆に身を委ねて海まで流れつこうが、その人の勝手だけれど、今いる場所には二度と帰ってこれないんだなと、胸に刻みながら一秒一秒、大切に生きたいもんだなぁ。

ハンピに夜がやってくる。

そんなところです!!

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Posted by gamoyuki