フエ到着早々パスポート紛失事件の話
えっ!!?パスポートがない!!!!
ハノイから12時間、バスに揺られようやくたどり着いた古都フエ。
その初日、川の向こうの古代遺産を見に行こうと橋を渡っている途中、ふとバッグの中身を確認していると、パスポートケースの中にパスポートが入っていないという驚愕の事実が発覚!!!
ウソだろ!!!!!なんで!!!???パスポートがないなんて!!!えっ!!??おれどうなるの!!!???
もうおれの頭の中は真っ白シロスケ、タラヲの父はノリスケである!
落とした!!??盗まれた!!???旅行者にとってパスポートを無くす、それは即帰国を意味する!
あぁ俺の旅ももうここで終わっちまうのか!!え!!え!!??えーーーー!!!!!????
まて!もち着けおれ!ぺたんぺたん!!
ここで俺は、「最後にパスポートを使ったのはいつか?」について思い出すという、DNA鑑定の発明以来の画期的な捜索方法を思い浮かんだ!
えぇと、最後にパスポートを出したのは、、、
はっ!!
ハノイのゲストハウスだ!!!!!!
ハノイのゲストハウスで、カギのデポジットとして、パスポートを預ける事になってたんだ!!!!!
でも、あれ、そういやあいつらおれが部屋を出る時カギを返しても、パスポート渡してくれなかったんじゃー!???
我ながら名推理である!!
今すぐにでも睡眠薬を塗った毒針でそこらのスーツのおっさんを眠らせて、「犯人はハノイのゲストハウスだ!」と高らかに宣言したい気分だったが、手頃なおっさんも見つけられないので俺は急いでホステルに戻る!遺跡観光などとっくの昔に忘れた!
ホステルに帰るとすぐにWi-Fiをつないで、ハノイのゲストハウスの電話番号を調べた。
スカイプで電話をかけるけれど、なんどかけても繋がらない!!!
いろいろな嫌な妄想が膨らむ。
まさか俺のパスポートを闇市で売りさばこうと、ゲストハウスのやつら逃げ出したんじゃ、、!!!
はたまた実はパスポートはチェックアウト時に返してもらってて、それをおれはどこかにおき忘れたとか!??
いや、そもそもあれもこれも全部俺の夢で、誰かに肩を揺すられて目が覚めたらおれはマインツの武藤で、隣で綺麗なお嫁さんが「昨日のハットトリック、カッコよかったよ!」なんて微笑んでくれてるんじゃないのか??
しかしどれだけ頬をつねってみても僕の姿がイケメンドリブラーに変わる事はなかった。
せめてレスターの岡崎ぐらいにはなるかなと思ったけど、それも叶わなかった。
この日は落ち込んでどこにも行く気になれず、とりあえず明日のハノイ行き夜行バスを予約して、不安に凍えながら眠るのであった。
次の日。
不安と強制帰国の恐怖にさいなまれ、9時間しか寝る事が出来ずに目が覚めたおれ。
朝一でダメ元でもう一度電話してみる!!!
ブルルプルル、、「もしもし??」
つながった!!!!!!
「おれ!ユウキ!この前泊まってた日本人!!おれのパスポートそこにあるだろ!!!」
「あー、ある。あるよ。ごめんね、あのそのなんというか、、」
「あーやっぱり!!とにかく夜行バスで明日朝一に向かうからとっといてよ!!!」
「あ、そう、オッケー!」
パスポート返し忘れときながら対応軽っ!!!とか思いながらも、無事を確認出来て泣くほど嬉しいおれ!!
よかった。。。。。こんな事で強制帰国くらってたら、日本で真面目に就職して結婚して暖かい家庭を築くところだった、、!!
ハノイに戻る無駄なバス代を払う羽目になったけど、まだ旅ができる喜びをおれは噛みしめていた。
そうと分かれば今日の夜発のバスまでの時間、精一杯フエを観光しないと!!せっかく来たのに、来ただけになっちゃう!!
とホテルを出た瞬間!!!
滝の様な大雨である。
やはりおれが珍しく観光をしようとはりきると、いつもこうだ。
とりあえず、大雨の中意を決して昨日行こうとしていた遺跡観光へ!
橋を渡っていくと、赤い塀の要塞が!!(あ、傘写っちゃった。)
かっこいい城!(いけね傘が!)
戦闘機も展示されている!(しまった傘!)
まぁ結局雨はドイヒーだし、遺跡の入場料は高いし(820円もしたので諦めた)、傘は入るしで、特に何をするでもなくホテルに帰ってきた。
バスを待つ間、ホテルのレセプションの女の人と夫、その弟が昼間から飲んでて、混ぜてもらった。
女の人以外全く英語しゃべれなかったので、全然コミュニケーションは取れなかったけど、飲め飲めとビールを奢ってくれたり、お菓子くれたり、怪しいたばこをシェアしてくれたり(!)と、一泊たった500円のドミに泊まっただけのおれにすごい良くしてくれた。申し訳ないくらい。
この前ビエンチャンでこうやってご馳走してもらったあとに詐欺集団に軟禁されたので、まさかこれも!??なんて疑ってしまった自分がいてちょっと悲しかった。
お金の利害関係ばっか考えて行動してしまうのは悲しい。
変な事考えずに他人を受け入れる事ができるこういう人になりたいものだ。
バイクタクシーのおっさんに適当につらてこられたホテルだっただけれど、人がいいところだった。
TUAN ANHというゲストハウスですのでフエ行く人がいたらぜひ。
そして、さよならフエ!!
そして今、バスの中でこのブログを書いているけど、隣りの通路によう分からんおっさんが転がって寝ている!
酒臭ぇなんなんだこいつは!出て行ってくれ!!
(早速人を受け入れられないおれ)
そんなこんなで明日の朝には二度目のハノイ入りです。
そんな夜です。おやすみなさい。
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