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中国のテレビ局に取材される話

2019年8月1日

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ハノイを離れる前、前に警察に止められた公園で、ギターケースはおかずに、ギターを弾いてみた。

バスキングでお金を稼ぐのは禁止、と言われているからだ。

まぁ当然ただ公園で練習している人みたいになって、ふらふら前に腰掛けては去っていく人がちらほらいたぐらいだったんだけど。

んで、そんな感じで三人の大学生がやってきて、お互い知ってる歌を言い合いながら一緒に歌ったりして、仲良くなった。

そこにフエをリュックに突き刺した、自称旅人で兄貴面がちょっぴりめんどくさいフエの兄貴も加わって、みんなで話していたら、大きなカメラを抱えた人達に声をかけられた。

「中国のテレビ局なんですが、みなさんで歌を歌ってもらえませんか?」

なにやら彼らはテレビの番組製作クルーで、今ベトナムのある歌について特集を組んでいて、若者達がこの歌を歌っている絵を撮りたいのだという。

とにかくこのナレーターのお姉さん、ジョジョさんが可愛くて可愛くて、俺たちは一発で快諾!(動機が不純)


エロがっぱのフエの兄貴なんか写真撮ってくれ!やらFacebook教えて!やら猛アタックしていた。そのアグレッシブさがうらやましい。
肝心のその歌なんだけれど、曲名を教えられるとみんな「あぁあれね!」みたいな感じで声を合わせる、有名な昔の曲みたい。

まぁいつものようにおれはなんて曲名やったかはすぐ忘れたけど。(かわいい子の名前はすぐ覚える)

おれはみんなの歌う裏でギターを弾くよう言われる。

まぁ有名な曲なんて大概スピッツのチェリーのコード弾いときゃ合うだろ、とナメた考えで余裕かましていたけれど、実際は掴みにくいコード進行に謎の変拍子も合わさって歌謡曲版people in the boxみたいだった。

二、三回練習したらすぐにハイ本番!っとなって5人ともうろたえながらなんとか歌を収録。

みんな、こんな状況でも恥ずかしがったりせず、頑張って歌ってて素敵だった。

その後それぞれのインタビュー。

俺はベトナム語しゃべれねぇからなんも聞かれ無いだろうと思って、カメラの前でうろたえるフエの兄貴をヘラヘラ笑ったりしてたら、敏腕Dが早口で言う。

「そしたら君は英語で自己紹介と、なんでベトナムでギター弾いているのかと、彼らに出会ったきっかけ、それからこの歌を聴いた感想も教えてもらえるかな?」

待て!!多いわ!!英語で!?!?いやぁぁあ中国13億の視線がー!!!

といきなりのフリにうろたえていると、

でも、ナレーターのジョジョが優しく、

「カメラを見つめると緊張するわ。大丈夫よ、ナレーターの私に語りかけるように、私の瞳を見ながら話してくれればいいわ。」

と言ってくれる。

ありがとうジョジョちゃん、でもね、あなたの瞳を見つめるのも、どっちにしろ緊張してしまいます。

なんとかベラベラと有る事無い事話した後は、締めに何かみんな知ってる日本の歌でも歌ってよと言われるので、陽気にドラえもんの歌を歌って、やっと許してもらえた。

あぁ、顔を錦戸亮に、話してる英語をジェームススラッガーに変えて編集して欲しい。

とにかく無事に撮影は終わり、



俺はバスの時間が近かったので、また会おう!と大学生達、フエの兄貴に伝えて、先に帰った。

ハノイ、結局路上ライブは出来んかったけど、音楽を通して素敵な出会いにまた巡り会えたな。

ちなみにこのテレビ番組、なにやら中国となぜかタイで12月に放送されるそうなので、興味のある人もない人も、違法動画サイトで是非見てみてね!錦戸亮がジェームススラッガーみたいに流暢な英語を話していたら、編集が上手くいったんだと思います。

そんなところでフエへのバスに乗ります!