最強寒波襲来したので、世界一周旅中のクソ寒かった思い出を語ってみたい話
ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅などを経験し、現在は東京で音楽活動中。
旅と音楽、そのほか好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ!
寒いの無理ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
1月下旬、10年に一度と言われる最強寒波が首都圏を襲いましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
このブログをいつも読んでくださるようなヒキニートな皆々様に置かれましては、
日々忙しなく元気に布団の寝心地指数の臨床実験に励まれている事でしょう。
かくいう私も、この寒波には心底メンタルをやられております。
おれ、とにかく寒いの無理なんだよね・・・
だって寒いと一生家の外出たくなくなって引きこもりがちな思想に陥って人間不信になるし、布団にくるまって誰にも会わずに家でラブコメアニメ見ていたくなるしね。
あ、でも暑いとそれはそれで、熱中症とか危険だからさ、エアコン効いた部屋で基本ラブコメアニメ見て過ごしたくなるし、
春は春で新生活であわただしいから基本家でアニメ、秋は夏の疲れを癒し冬に向けて体力を温存する必要があるから家でラブコメアニメ見てた方がいいんだけれど…
もくじ
旅中は夏を追いかけていた
そんな、家でごろごろラブコメアニメしか見ていない系キモオタなおれであったが、数年前に世界一周の旅を経験。
その時も、とにかく寒いのが苦手なので常に夏を追いかけて旅をしていた。
北半球に冬がやってくると南半球の国へ、そして南半球に冬がやってくると北半球へ、
そんな風にひたすら夏を追いかけて(かっこいいなこのセリフ)旅をしていたわけであるが…
それでも旅中、「めちゃくちゃ寒いやんけっ!!!」っていう経験をしたことが何度かあった。
今日は、夏を追いかけて旅をしていたはずなのに「こんなはずでは!」って思った、
旅中の超寒かった思い出を語っていこうと思うよ!
そして、
「この程度の寒さでピーピー言いやがって…おれが旅してた頃はなぁ!もっと寒い思いをいろいろしてきたんだぞ!」
とイキっては,みんなの「すごーい!」「さうがぼっちさん!」の声を燃料に承認欲求を満たして、暖を取ろうと思うよっ!!
意外に寒いニューデリーの早朝 /インド
まず、意外に寒かったのがインド!!
インドって、日本からのイメージではめっちゃ熱い国って印象だが、とにかくインドは広いのだ…!
おれは南インドバンガロールからインドの旅をはじめた。
とにかく南インドは灼熱地獄で、宿にエアコンなんてないし、「やっぱインドあちぃぃ!」とうなだれて、
持ってきてたヒートテックや厚着の服など全部捨てたのね。
その後、32時間の電車旅で一気に北上して、到着した電車から早朝の首都デリーの街に出てみて、
数日前のその行動をめっちゃ後悔した…
なんでこんなに寒いんだっ!!!
駅に出た瞬間に、全身を震わせるっ!!
そう、常夏の印象なインドであるが、北インドの冬は、朝は10度以下にまで冷え込むのだ!
想像してほしい!日本の初冬くらいの気温のなか、半袖短パン、サンダル姿で駅の外にほおりだされたおれの状況を!!
そんな中目につくのは、駅前で焚火をする人々の姿!
みんなぼろきれのマントを羽織って凍えるように焚火を囲んでは、その火で沸かしたチャイのカップで手を温めている。
しかし、ここは日本で言ったら東京駅前みたいな場所である。
そんな国の玄関口みたいなところで焚火…インド自由過ぎだろ!!
とか思いながら、震えながらその光景を見ていると…
「おまえも当たるか?」
そんな事を言ったか言わずか、爺さんがおれにアイコンタクトをして首をくいッと振る。
「あったかい…」
爺さんたちに交じり、おれも火に当たらせてもらった。
10円でその場で売られていた一杯のチャイをすすって、ゆっくりとデリーの建物の隙間から登ってくる太陽の光を全身で浴びる…
幸せって、こういう事を言うのではなかろうか…
そんな風に悟った、インドの朝であった。
ガスも電気もないネパールの山奥で水風呂
想像してみてほしい。気温5度の、ガスも電気も無い場所での生活を…
え?生きていけるんか!?と日本人なら感じるだろうが、実際にそんな生活があったのがネパールだ。
国はヒマラヤ山脈に沿って形成され、緯度は沖縄と同じくらいの位置にあるものの、高地のため意外に寒い!
首都カトマンズの1月の平均気温は最高18度/最低3度と、インド以上に朝方は冷え込むのだ。
寒い時期に必要なのは暖を取るための燃料ではあるが、アジア最貧国とも言われるネパールではそれが極端に不足していた。
特におれがネパールを旅した2015年ごろは、インドからの経済制裁を受けてネパールのインフラは壊滅状態。
首都カトマンズでも一日4時間しか電気が使えない、しかもしょっちゅう停電する、と言った危機的状況であった。
宿泊していた安宿はもちろん暖房など無し、シャワーが電気湯沸し器だったので急に水しか出なくなることもしばしば。
おかげでネパール滞在1ヵ月のうち29日は風邪をひいていた!!
水量激よわ・しばしばお湯が出ない、と言ってもシャワーがあるだけ首都カトマンズはマシであった。
首都から乗り合いバンで数時間、ヒマラヤ山脈の山間の村にホームステイさせてもらった時には、衝撃だった!
普通に朝方はマイナスになる寒さのなか、しかし家には水・電気・ガス、一切のインフラが無いのだ!!
お父さんに、風呂に連れて行ってやる!と言われ2時間山道を歩いて(この時点で異常)、
たどり着いたシャワー室がこちら。
う、うおぉぉぉぉぉぉぉっぉおっぉお!!!!!
この時、気温5度くらい。(笑)
ヒマラヤの雪解け水が流れ込む清流は、清々しいほどの冷たさっ!!
まじで心臓発作寸前!!ネパールの山奥では、髪洗うのにも命がけなのであるっ!!!!
心も凍てつく大雨のドイツの夜
身も心も冷え切ってしまって、思わず「日本帰りたい…」と泣きそうになったのが、ドイツ・アウグスブルクの夜。
ドイツを訪れたのは5月ごろだったのだが、とにかくヨーロッパは寒い!
おまけにその時は一日中、嵐のような雨が降り続いていたんだ。
南部の大都市ミュンヘンからバスで2時間ほどの地方都市・アウグスブルクに深夜の便で移動した時の事だ。
なんでわざわざ、到着が深夜のバスを選んだのかと言うと、節約のためである。
その時のおれは、路上ライブをやりながら旅をするも思うように稼げず、極貧旅の状態だった。
(バスステーションはきっと街のど真ん中だろうから、その辺のマックや駅で朝まで粘れば、宿代を一泊分節約できるぞ…!)
そんなふうに予想して、深夜1時、アウグスブルクのバスステーションに降り立ったのだが…
「なに、ここ…」
降り立った場所はマックや駅はおろか、店の一つもない郊外の工業団地?みたいなところだった!!
バスステーションに一つだけ街灯がともっていて、それ以外辺りは真っ暗!!
ケータイの地図で調べてみると、アウグスブルク市街地までは5キロ近くも離れているではないか…。
一応この時間にやってくる乗客を狙ってかタクシーが一台だけ止まっていたが、
(電車代と宿代ケチるためにこの時間のバスを使ったのに、タクシーを使うなんて…!)
と変に意地を張ってしまい、きびすをかえす!
とにかく屋根も無いバスステーションにずっと突っ立っているわけにもいかないので、大雨でずぶぬれになりながら走った。
ケータイの地図をみると、300メートル先にただっぴろい工場の空き地が見つかったのだ!
おれの持っているテントは防水仕様だ!ここにテントを立てて朝までしのいでやる!!
駆け込んだ空き地は広い草原になっていた。
ぐしゅぐしゅと穴の開いたスニーカーに、空き地の草むらにたまった雨が染み込む!
「もういいや、この辺でテントを立てよう!!!」
適当な木の下で広げたテントカバー!!バチバチとナイロンシートを雨が撃つ。
早く組み立てないと!!…よし!あとはポールを刺して立ち上げるだけ…
ポールは…
あれ??
ポール、どこいった??
・・・・
最悪である。真っ暗な空き地、降りしきる雨の中、10秒くらい思考停止してた。
おれ氏、テントの支柱となるポールを無くしてしまってる…!
最悪のタイミングでの発覚。ミュンヘンのバス停で、慌てて荷物を詰め込んだから、きっとその時に落としてしまっていたのだ。
ざぁざぁと体を濡らす雨。
泣きそうになりながらテントシートを畳んで、近きにあった工場の軒下に逃げ込んだ。
軒下と言っても1メートルくらい屋根が出てるだけのコンクリートの建物。
吹き込む雨にさらされながら、体を抱えて丸くなった。
自然と体が震えあがってくるほどの寒さ。
ぐっしょりと濡れたスニーカー、足の先が感覚を失っていく。
すると、建物の小さな明かりがついて、すぐそこの従業員用扉が開いた。
警備員だろう、大柄なおじさんが近づいてくる。
「ヒア、ノースリープ!あっちへ行け!」
一瞬でも「寒いだろ、中で暖まりなよ」なんて声をかけてくれるのでは?と期待したおれがバカだった。
当たり前である。深夜の人気のない工場の敷地内、ずぶ濡れの怪しいアジア人。
追い出されない方がおかしい、そんなことは冷静になって考えれば誰にでもわかる事なのだが…
「こんなに寒い思いをしてるのに助けてくれないなんて!なんて冷たいんだ!」
そんな風にやり場のない怒りと絶望に支配される。
行く当てもなく工場の敷地を出て、もうどうでもよくなって、前身びしょびしょになりながら彷徨い歩いたアウグスブルクの夜。
その後、近くにトラムの駅を見つけて、一睡もできず凍えながら始発を待ったのであった…
今思い出すだけでも、身も心も凍える体験である…
▼当時の記事。完全に鬱なメンヘラおじさんの絶望がうかがえる…(笑)
まとめ:そしてもっと寒くなる…
いいいいいいかがでしたでしょうかっ!!?)))
夏を追い求めて旅してきたおれが、それでも体験した超寒かった思い出3選でした。書いてるだけで寒くなるぜぇぇえぇぇぇぇ!!!)))
なになに?この程度の寒さでピーピー言ってんじゃねぇよって!?
アラスカのクルージングやフィンランドのオーロラ観光など、世界にはもっと寒い旅がたくさんあるよって!?
う、うるせぇ! これはおれの個人的な寒かった思い出の話なんだ!!
おまえの昔の旅の話なんて全く興味ねぇんだよ!!
みんなの「すごーい!」の声を燃料に承認欲求を満たして、暖を取ってんじゃねぇぞおらぁぁぁぁ!!!
…
はぁ…はぁ…まったく、てこずらせやがって…
そんなで、今日も元気にアンチコメントを一掃したおれ氏。
胸に特大ブーメランの痛みを感じながら、長い冬を越すぼっちシンガーなのであった。
そんなところです。
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