キリマンジャロでガチ本場のコーヒーを味わう方法の話【タンザニア・モシのコーヒー村ツアー】
ジャンボ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
昔の旅の話を自慢げに話しては悦に浸るよ!
『バリスタ体験行ってきた!!』
先日、帰宅した彼女氏が、ほくほくとした表情でそう報告してきた。
なにやら、タリーズの運営するコーヒーの入れ方講座に参加してきたんだとか。
豆の種類や入れ方のコツをイケメンバリスタの先生がマンツーマンで教えてくれて、大満足だったようだ。
見せてもらった写真には、向井理風のバリスタ先生の隣で、見たことも無い様な笑顔を見せながらコーヒー体験を楽しむ彼女氏が写っていた。
おれの前では生ごみを見つめるような表情しか見せないのに…
くっ…!!ここはおれのかっこいい旅エピソードを聞かせつけて、彼女の気持ちを取り返さねば…!!
『あ~、 向井理系の塩顔男子はだいたいDVクズ野郎だから気を付けたほうが良いよ。まぁコーヒーに関しては、最初はバリスタ体験から入るのはいいと思うよ。入門としてはね。え、おれ?おれは本場キリマンジャロで野生のコーヒーの木から豆を採取するところから体験してるから。やっぱ突き詰めればそこにたどり着くって言うか?やっぱ大地の恵みを感じるには現地で飲むのが一番…』
『だまれ。おまえの旅の自慢話は聞いてねぇんだよ。この生ごみが焼却処分してやろうか!』
『び、びぃぃえええええんん!!!』
もくじ
タンザニアでのコーヒー体験を語りたいんや
そんなで、彼女氏が気持ちよく話している時に話に割り込んでは全塩顔男子を敵に回す系ブロガーのおれ氏であったが、
いつものようにボコボコに言い負かされ、発言権を得られず。
たまりにたまった『旅の昔話したい…旅マウント取って悦に浸りたい…』欲求を発散するために、
『本場キリマンジャロでのコーヒー村訪問体験』
について記事を書いていこうと思う!!
興味ない事マウントキリマンジャロの如しぃぃぃぃ!!とか言わずに、まぁ聞いてくれ。
読者の皆様も、こんなことで悩んだ経験はないだろうか?
・今週末は友達とタンザニア!なにか楽しめるスポットはないかな?
・コーヒーが好きな彼女とのデートでキリマンジャロに行きます。何か思い出に残る体験はないかな?
この記事では、誰もが抱くそんな悩みを全力で解決するフリをしながら、
ただおれが旅の思い出に浸り気持ちよくなるだけの内容となっている。
皆様の今後の生活の手助けになるライフハック情報が満載なので、ぜひ最後まで読んで
『誰得やねんこのブログ…』
という思いを実感してみてね!!
キリマンジャロコーヒーとは
まず、なんでキリマンジャロでコーヒー体験なんだ?って話である。
キリマンジャロとは、言わずと知れたアフリカの世界的名峰である。
ケニアとタンザニアにある山で…
あの…めっちゃ高くて…多分アフリカで一番・・・
えぇぇい!!!
キリマンジャロ(スワヒリ語: Kilimanjaro) はタンザニア北東部にある山で、標高5,895m。アフリカ大陸の最高峰。山域がキリマンジャロ国立公園に指定されている。山脈に属さない独立峰としては世界で最も高いとされる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
だそうだ。
そして、この山の一帯はコーヒーの世界的産地として有名なんだ。
その理由は、キリマンジャロの火山活動によって火山灰が積もり、栄養たっぷりの土壌がある点、また高地なので気温差が激しく雨が多い点でもコーヒー栽培に適している事が挙げられている。
その豊かな環境で育てられるコーヒーは、他の産地のものに比べて力強い酸味と爽やかな味わいが特徴で、世界中のコーヒーファンたちから愛されている。
まぁそんな事は当時のおれは全く知らなかったのだが、キリマンジャロふもとの街・モシに偶然立ち寄った際にガイドの兄ちゃんに
『俺の村でコーヒーツアーに参加してみない?』
と声をかけられ、渋谷センター街の路上の金欠家出少女のごとく、ホイホイついていった時の体験である。
コーヒーツアーへの参加方法と体験内容
では実際に僕が体験したコーヒーツアーへの参加方法と、その内容について詳しく語っていこう。
ツアーは、専属ガイドに案内されて村を周遊する半日ぐらいの内容であった。
ただし現地の所在も分からない男の地元に単身乗り込むスタイルのツアーであったため、危険な目に合う可能性もある方法である。
参考程度に見てもらい、参加するしない、または
『まずアフリカでのコーヒー体験の方法とか全く需要が無い』
とブラウザバックするなどの判断は、個人にゆだねるよ。
個人ガイドが安い(が保証は出来ん)
タンザニア北部の街、モシに到着したなら、まずはガイドを探そう。
現地でコーヒー村訪問はキリマンジャロ登山に次ぐ人気のツアーとなっている。
旅行代理店みたいなところで予約するのもいいけれど、個人ガイドの方が料金が安く、村人達と親身に接することが出来るのでおすすめだ。
なぁに、心配はいらん。
キリマンジャロ登山者が滞在する街として有名なモシでは、ガイドたちのし烈な外国人獲得争いが日々繰り広げられている。
我々外国人は街を歩くだけで個人ガイドたちから引く手あまた、アクナマタタである。
代理店での相場は、1日ツアーで30~40ドルくらいのところが多かったが、おれがお願いした個人ガイド『サム』は15ドルで彼の村に案内してくれるという。
怪しい・・・!!怪しすぎるぞ・・・!!
旅行者が得体も知れない現地人の地元に連れていかれるなんて、飛んで火にいるサマーインセクト、強盗してくださいとお願いしに行くような行為であると言われている。
しかしまぁコーヒー好きに悪い人は半分くらいしかいないと昔から言い伝えられているしな。
それに強盗だなんて大袈裟な…まさかアフリカじゃあるまいし…とか考えながら、実際アフリカだったりしながら、軽いノリでついていってみたのであった。
村へはすし詰めのローカルバスで
そんなで、朝にサムと合流してから、モシから村へ移動した。
未舗装の山道を、乗車可能人数と言う概念を知らない現地バスで進む。
まじで座席数に関係なく乗れるだけ詰め込む。アフリカローカルバスの鉄則である。
すし詰めの車内でおれにアイコンタクトを送る女性。
たぶんおれを好きになったのだろう。
もしくは
『この状況で女性に席を譲らないなんて、なんてデリカシーのない男なの?
そんなんだから彼女にも生ごみを見るような目で見られるのよ。』
と思われているかのどちらかだろう。
そんなで、生ごみを見るように見つめられるその瞳に
『お嬢ちゃん…いけないぜ、おれは旅の身。君の心のキリマンジャロに、悲しみの雨は降らせたくはないんだ…。』
と恍惚な表情でアイコンタクトを返しながらバスは進む。
村の人との交流が楽しい(お金目当てだけれど)
30分少々の恋の攻めぎ合いの後、サムのふるさと『マテルニ村』に到着だ。
早速、小学校に通うちびっ子たちが元気な笑顔で迎えてくれる。
このようなシーンに出くわしたなら、
“世界中どこへ行っても、子供たちの笑顔は最高だ。
きっとこの世界の共通言語は、英語じゃなくて笑顔だと思う。"
などと、子供たちと交流するを写真をSNSにあげると良いだろう。
『子供を使って執拗に自身のイメージアップを図ろうとする卑劣な工作活動…!これは軍法会議モノですぞ!』
との批判を一身に浴びることになる。
そんなで、『偽善者!』『生ごみ!』などの言葉の刃を一心に浴びながら、まずは村の観光だ。
『5ドルで滝の見学ができるよ。この村に来た誰もが行く、有名なウォーターフォールだ!』
だ、だれもが…!?
くっ…こいつ日本人が【みんなやってるならやる】という習性を理解している…!
きっとイタリア人には『滝を見たらモテます!』と誘い、フランス人には『滝にはいってはいけない!』と誘うのだろう…!!
日本人としての習性にあらがう事も出来ず、アディショナルフィーを支払ってのこのこついていくこと20分。
うん。滝だ。なんてことのない滝だ。
とりあえずジャンプした写真を撮ることくらいしかできん。
滝から帰ってきた後は、村で唯一の食堂(というか小屋)に到着だ。
『5ドルでご飯が食べられるよ。食べるよね?もう注文してあるから。』
と、事前になんの確認も無く勝手に5ドル支払わされて昼食。
青バナナと何かの肉を煮込んだ家庭料理を持ってきてくれる。アフリカ版肉じゃがと言ったところか。
さっそく頂こうとすると、『ちょっと待って!』と指示するお母さん。
裏庭、と言う名のジャングルでおもむろに実っていた果実をブチっとちぎって持ってきて来ては、皮をむいて豪快に投げ入れてくれる。
あ!アボカドだ!!
裏庭でアボカドが採れるなんて、アフリカか!!
では改めて、いただこう。
ランチが5ドルなんてタンザニアでは破格。まずかったら食べログの点数2.5付けてやるぞ!!とか思っていたが…
おふくろの味風な優しい味付けでお肉が柔らかくて、めちゃくちゃおいしかった…!!
食後はここの食堂の子供と遊んでやる。
『よ~し、ぼく、いい子だからかわいい笑顔をたくさん見せてごらん。そしておじさんの好感度がたくさん上がるような写真を撮ろうね~』
『うん!生ごみのおじさん、遊んでくれてありがとう!楽しいなぁ、キャッキャ!』
『(パシャ…パシャ…)いいね…いいよ…上がる!!上がるよおじさんの好感度!!』
『キャッキャ…
…ところで、生ごみおじさんはコーヒーは好き?この袋いっぱいに詰めたコーヒー豆を、今ならたった5USダラーで販売中なんだ。』
『・・・お遊びは終わりだ。先を急がせてもらう。』
『いいのかな?おじさん、断りなく僕を膝に抱いたり、写真をたくさん撮ってたよね?児ポ法違反に盗撮禁止条例、そして諸々の行為は国連で採択されたジュネーブ宣言の内容に触発している恐れがあるようだけれど、今度国連警察のおじさんに摘発(きい)てみようかな…』
『買わせていただきます。ひとつください。涙』
『ごりよぉありよとやした~。』
ファミファミファミーマファミファミマー♪
村人たちはみんな明るくてオープンマインドだ。 金儲けの事しか考えていないけれど。涙
ガチ本場のキリマンジャロコーヒーを体験!
そしていよいよ本題のキリマンジャロコーヒー体験にしゃれ込むこととなる。
『サム。ところでコーヒー畑はどこにあるんだい?』
『何言ってるんだ。コーヒーなんて目の前にいくらでも生えているじゃないか。』
え・・・!?
おお~!これか!
大事な資料写真はいつもピンボケしてしまう系ブロガーのおれは、驚きを隠せなかった。
なんと、あたりのジャングルでそこかしこに実っていた緑色の木の実、それこそがコーヒーだったのだ!
コーヒー栽培って、なんか大規模なプランテーションで行われているのかと思ったんだけれど、この村では、他の木々に交じってコーヒーの木も生えているって感じ。
コーヒーの木だけの畑を作って管理した方が手入れも収穫も簡単そうだけれど、これには理由があるらしい。
コーヒーと一緒に生えている木はバナナが多いんだけれど、バナナの木はコーヒーよりも背が高く、葉っぱが広い。
コーヒーは直射日光に弱く日陰を好むので、バナナの葉っぱが日差し除けになるのだ。
バナナは主食にもなるし、葉っぱは屋根や雨具にも使われ、コーヒー栽培にも欠かせない。
How are you?と聞かれた時に
『バナナのようにいい感じだぜ』
と返すスラングがあるくらい、この地域に人々に愛される作物なのだそうだ。
いい話風にサムはそう言っていたけれど、もしかしたらただの下ネタなのかもしれない。
次は豆の皮をむく作業。こちらは二人一組の共同作業で行う。
威勢のいい掛け声で二人で杵の横に立ち、おじさんの方が棒で豆をつぶし、サムが合の手を入れる。
まるで餅つきのように息のあった作業であるが、サムの存在理由はおれにはよくわからない。
きっと二人の間にしか分からない相互補完関係があるのであろう。
皮がむけて男になった豆たちを、次は鍋で煎っていく。
みよ!焚火を起こしてその上に鍋。
電気もガスも通っていなくたって、おいしいコーヒーは作れるのだ。
キャンプブームに乗っかっで『自然との共存』などを謡いながら充電式ケトルなどを使っちゃう生ぬるいやつらに、このアフリカ式コーヒーの作り方を見せつけてやりたいものだ。
ほんとの共存って言うのはこういう事を言うんだよ。ったくあいつら所詮ファッションキャンパーなんだよな。ムカつくわ。
え?おれ?おれは焚火なんて起こせないよ?
危ないじゃん。ススで服が汚れちゃうといけないし。
キャンプでのコーヒーは近くのセブンで買ってくる派かな。
やっとコーヒーっぽい色に焙煎された豆を再度杵でつぶして粉にして、ふるいにかける。
この粉をフィルターなど使わずそのままカップに入れ、お湯をドボン!
か、完成だっ!!!!
ドロドロになるくらいの濃度がアフリカ流!
粉が底にたまりまくってて飲むとココアみたいな濃厚さ。
しかし、獲れたて、焙煎したての超新鮮なコーヒー。強烈な香りと大地のパワーを感じる味わい。うまい。
ただのコーヒーとは思えないほどの重量感、満足感。
なんなんだ?まるでマリファナかのように幸福感が精神を刺激し心が昏睡するっ!
お茶菓子はさっきふるいにかけたコーヒー粉の残った方(大きい粉)に砂糖を混ぜただけの、オーガニックなヤバい粉。
ジャングルのど真ん中、自然に囲まれて飲み干す一杯、体中に生命のエネルギーが染みわたり覚醒する!!
ふぅぅぅ!!これは飛ぶぜぇぇぇ!!!!(※ただコーヒー飲んでるだけです)
以上!(旅とコーヒー、激情のポエム)
以上がアフリカ、キリマンジェロ山間の村で体験した本場キリマンジェロコーヒー体験の思い出でした。
結局オプションやらランチやらチップやらと、最終的に旅行代理店で行くパッケージツアーと変わらない値段になってしまったが、楽しかったし良しとしよう。
その要因の一つが、今回ガイドをしてくれたサムの人柄の良さだ。
人一倍オープンマインドでゆるくて、身の上話もたくさんしてくれたのがうれしかった。
ツアーの途中でスコールみたいな大雨が降ったとき。
バナナの葉っぱでできた小屋に逃げ込んで、雨が上がるまでの間、彼のこれまでの人生について話を聞いた。
バツイチで娘は一人いるが、タンザニアでは子供は10人くらいが普通だから焦っている事。
しかし今の奥さんの事を本当に愛しているから子供が出来なくても一緒にいたい、しかし一番愛しているのはママだという事。
昔生活が苦しくてマリファナを育てていたら警察に摘発された事。
警察に賄賂を要求されて持っていたホンダのバイクを泣く泣く手放した事。
どれも日本で生活していたら一生知る事の無い人生、しかしこの国ではよくある話なのだ。
現地の人から聞かされるその国の生身の姿を知れる、それこそが旅をしていて一番面白いところのように、おれは思う。
甘さも苦さも噛みしめながら、深い香りを漂わせ、人生は続くのだ。
まるで人生とは、一杯のコーヒーのようだなと、ふと思った体験であった。
(き、決まった…!!!)
そんなところです。
Tweets by gamoyou
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