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【スーダン】寒い日が続くので、世界一周の旅で至上最高に暑かった国の事について語る話。

2022年2月12日

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

サラマレコ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
昔の旅の話を熱く語っては、若者たちから煙たがられるよ!

冷凍庫やんけ…

1月上旬。朝。

いつものように凍えながら布団から出て、会社に行こうと最寄り駅まで歩いてみたら、

通勤路がスケートリンクになってた。

この日、東京にはこの冬一番の大寒波が襲来。

交通がマヒするほどの雪と凍結が各地で見られていた。

寒い…寒すぎる…!!南国四国出身のおれ氏、凍結寸前!!

こんな寒い日は、あれで暖を取らなきゃ…

おれはゆっくりと目を閉じ、瞼の裏側で思い出していた。

あの燃えるように暑かった、アフリカ、スーダンでの旅の事を…!!

スーダンってどんな国?

スーダンとは、アフリカ北西部、エジプトの下側に位置するイスラム教国家である。

アラブ語で「スーダーン」とは黒人を意味する言葉で、アラブ世界から見て南部のアフリカ人たちが住む土地、という認識が国名の語源となっている。

北部はイスラム教徒、南部はキリスト教徒が多く住むエリアだったため、これまでに幾度もの内戦が勃発。

2011年に南部キリスト教徒たちが「南スーダン」として独立したが、南北境界線上の油田を巡っての争いや少数民族による反政府運動など情勢は不安定。

さらに1989年より政権を率いるオマル・アルバシールは金正日に次ぐ21世紀の独裁者と呼ばれ、アメリカからテロ指定国家の認定を受けたりもしていた。

しかし2019年、30年に及んだバシール政権がクーデターにより失脚。

和平の実現を目指す新政権が発足し、2020年にはついにテロ指定国家の認定も解除され、

平和で自由な国を目指し、ようやく一歩を踏み出したばかりの国である。

そんな不安定な国ではあるが、そこに住む人々は驚くほど親切でフレンドリー。

砂漠の民の文化では旅人を家族のようにもてなす事が良しとされており 、見ず知らずの旅人に食事や紅茶をごちそうしたりと、とにかく旅人に優しい。(僕の出会ったアフリカ縦断者は皆口をそろえて「アフリカで一番優しい国」と紹介していた。)

国土はアフリカ3位と広大だが、大半は砂漠地帯で、紅海沿岸部とナイル川周辺にわずかに人々が居住する。

スーダンの首都ハルツーム


・・・とまぁとりあえず長々と紹介したけれど!(SEO的にな。笑)

とにかく今回紹介したいのはそういう堅苦しい話ではない!!

スーダンってところは、とにかく暑く、熱いのだ!!

気温も人も!!

ただただ暑い!!灼熱の砂漠地帯の移動!

数年前、スーダン・ガラバット国境付近。

エチオピア北部からスーダン入国を果たしたおれは、一面に広がる荒野の景色を眺めていた。

水平線の向こうまで砂漠地帯が続いている…。

そして入国管理局の建物を出た瞬間に吹き出る汗!!殺人的な直射日光!!

や、やめてっ!!メラニンがっ!!メイクが崩れちゃうっ!!

とかまだ冗談を言う余裕があったのだが、本当の地獄はここからであった。

とりあえず国境付近は砂漠しかないので、近隣の街(いうて200キロ先だが)まで移動することにした。

アフリカの主要な交通手段である乗り合いバン。

人数制限なんて概念も無しに詰め込まれるおれ達乗客…

もれなく全員おやじ。

そう、スーダンはイスラム教国家の為、女性だけの外出は敬遠されがちな文化である。(アフガンみたいに外出禁止というわけではないっぽいけれど)

なので必然的にバンの中は男祭り、二席をおやじ4人でぎゅうぎゅうになって分け合うような人数で席に着くその様は、

まさに酒池肉林のごった煮おやじ祭りなのであるっ!!!


そのおやじのうちの一人(おれ)。

「あ、暑い・・・・苦しい・・・!!!」

経験したことも無い暑さに、胸が苦しくなり、呼吸がしにくい。え、なんなんこの暑さ…。

さらに、上の写真を見てもらえば分かると思うけれど、このバン、このくそ暑い中、

なぜか走行中、窓を閉め切っているのだ!

最初はエアコンを入れてくれるのかな?とか期待していたが、ここはアフリカ。

もちろんだが我々のような下民に、そのような貴族の神具など使用してくれるわけがなかった。

なんで窓開けんの?と思い、途中で耐えきれずに勝手に窓を開けてみたら、

「おい!何やってんだ!ノーノー!」

と、同じく汗だくの隣のオヤジに怒られた。

聞くと、砂漠をかける車内で窓を開けると、大量の砂が舞い込んできて、一瞬で車内が砂風呂になるらしい。

確かに、今一瞬開けただけで、おれの髪の毛は砂だらけになり、社内のおやじたちが砂を吸い込んでしまい一斉にむせ込んでた。なんかごめん…

そう、このようにスーダンの乗り合いバンでは、最高の保温性を保ったまま、おやじのレトルトパウチ状態での長時間移動がマストなのだ…!!!

ちなみに、後でググって調べたこの日の最高気温は45°(笑)。

オヤジたちの熱気が混じり合う密封の車内は、蒸し風呂とかサウナとかそんな生ぬるいもんじゃない。

圧力なべだ。

火にかけられた鍋の中、オヤジたちの圧力で骨までとろとろに柔らかく煮込まれそうな、そんな生死にかかわるレベルだ。

拷問以外の何物でもない…!!

スーダンの宿は地獄級の暑さ。

ふぅ…思い出しただけで汗かいてきたな…。

このようにスーダンの移動は生死にかかわるレベルの暑さとの戦いであった。

しかし、戦いはまだ終わらない。

宿だ。

スーダンの宿がまた、地獄級の暑さなのだ。

スーダンでは大体一泊500円程度で、簡易ベットが置いてあるだけの独房みたいなホテルに宿泊できるんだけれど…

想像してみてほしい。砂漠の炎天下に照らされたコンクリートの箱の中を。

部屋には小さな小窓が一つだけ。もちろんエアコンや扇風機なんてぜいたく品があるはずもない。

室内の空気はむせかえるほどに温められ、床にはよくわからん虫たちの死骸がところどころ落ちている

多分暑すぎてくたばっているのだ…虫たちですら…。

おかしいだろっ!!現地生まれの虫たちも死んでしまうような危険な暑さの空間に人を宿泊させるなんて!!

というかまず掃除してくれ!!なんで虫が普通に落ちてんだよ!!

旅人たちのそんな暑さとの闘いを一応、ホテル側も把握はしているらしい。

多くの宿には、他のアフリカ諸国の宿ではあまり見かけないウォーターサーバーが設置されており、

脱水症状で死んだりしないように、細やかな気配りがなされていた。

まぁ、だいたい手入れがされてなくて茶色く濁った水が出てきていたが。

というかまずそのお金で扇風機を設置してほしい人生であった。

とりあえずその水をかぶって体を冷やし、全裸で心を無にして腰かけ、ただただ涼しくなるのを待つだけの、

修行僧のようなホテルライフ。

寒さに凍える日本の皆さんにもぜひ、あの熱気を現地で体験してもらいたいものだ。

まず床が砂漠な宿もあった。しかし砂漠のど真ん中ゆえ、夜には涼しくなった。
個人的にはスーダンで最も快適だった宿である。

スーダンは気温以上に人々が温かい!

ここまで見て頂くと、ただくそ暑くて砂漠だけの国みたいに思われるかもしれんが、

スーダンの本当の魅力は国民の人柄にある。

スーダン人、下手したら世界一やさしい。

街を歩けば「飲んでいけ」と声をかけられては紅茶をごちそうになったり、伝統料理フールをごちそうになったりする。

まったく見ず知らずの人々に、である。

他の国では親切を受けると「食わせてやったんだからチップを払え!」などと、大抵あとで金を求めらるのであるが、スーダンではそのような事は一度もなかった。

本当に心の底から、旅人をもてなしたい、という一心でご馳走してくれるのである。

ソラマメを煮込み油で和えたスーダン料理、フール。
大きなボールで大量に作って、周囲の人々で囲んで、パンにつけて食べる。
見た目はちょっとあれだが本当においしい。

この親切な国民性にはいくつか理由が考えられる。

厳しい砂漠環境での生活の中で助け合いの文化が根付いている事や、テロ指定国家に認定されるなど各国から敬遠され、外国人観光客がほとんど訪れてこなかった歴史も影響しているのかもしれない。

しかし一番強く影響しているのは、彼らが敬虔なイスラム教であることであろう。

過激派によるテロなどのイメージから、イスラム教ときくと「怖い」「あぶない」なんて言葉を連想する人もいるかもしれないが、それは全くの誤解である。

本来のイスラム教の教えでは、 客人へのおもてなしと困った人を助ける「喜捨」の精神を大切にしていて、

周囲の人々と助け合って生きていくことを大事にすべきと説いている。

現在不安定な状態にあるシリアやイラク、アフガンなども、以前旅をした人々は口をそろえて、人が驚くほどやさしかったと語っていた。

一部の過激な思想をもつテロリストたちのせいで、心優しき一般のイスラム教徒たちまでも悪く見られてしまうのは、残念なこと。

TVや学校教育では知る事が出来ない、世界の人々の本当の姿を見られるのも、旅の素晴らしいところの一つである。

▲エジプト国境に近い街、ワディハルファにて、ロバ乗りの商人のおじさん。
郊外からホテルを目指して歩いていたら、「乗ってけ」と荷台に乗せてくれた。
▲首都ハルツームの道端でフールをごちそうしてくれた若者たち。
爆音でクラブミュージックが流れる家にも呼んでくれた。
アメリカを敵国とみなすスーダンでは珍しく、英語をしゃべった。
国際派シティボーイ達だった。
▲南部の街アルカダーレフにて。ギターを弾いたらこの盛り上がりようである。
南部はアフリカのパッションとアラブのイスラム文化が入り混じり、独特な雰囲気があった。

まとめ

いやぁ~暑い!!今日も暑いね!!

スーダンのあの、いろんな意味での熱気を思い出したら、もう汗が噴き出して止まらんよ!!

ちょっと全裸で多摩川飛び込んでくる!!

あ、ちなみに僕が訪れたのは4月だったのだけれど、外務省の情報によると、この季節はスーダンでも特に暑い季節だったみたい。

12月ごろは、夜は上着が必要なほど冷える時もあるそうなので、スーダンの熱気を体感したいドМな旅人諸君には、日本の春ごろの渡航をお勧めするよ!!(そんなやつおるんか)

とにかく気温以上に人々の優しさが印象的な国であった。

日本からだとマイナーな国だけれど、本当に素敵な経験が出来る旅先である。

卒業旅行や社員旅行、燃えるように熱く恋するカップルでの旅行に!

魅惑の国、スーダンはいかが?



そんなところです。


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