【立ち入り禁止?】猫の島、香川県/佐栁島(さなぎじま)は今のシーズンは渡航しない方が良さそうな話
先日、僕の地元香川県、佐栁島(さなぎじま)を訪れた時の事を情報共有。
この島は島民よりも猫が多い、猫島として有名な場所で、猫好きにとっての聖地的な場所なのですが。
結論として、今のシーズンは渡航はやめておいた方がよさそうです。
新型コロナウイルスの影響もあってかいろいろな場所が封鎖されていた点、
また、高齢者の多い島民の方のことを考えると、
行かない方がよかったかな…。と感じるシーンが多かったので。
今回は佐栁島含め、瀬戸内海の島を旅行するかどうか迷っている人の参考になればと思い、今回の旅の内容と感じた事を、情報共有していこうと思います。
(※決して訪れて嫌な思いをした、とかそう言う事はなく。とても素敵な島だったので、シーズンをずらして是非訪れてみてください!)
もくじ
多度津港からフェリーで佐栁島へ。
多度津港からフェリーが出ている。
多度津港までは車で。港に無料駐車場がある。
フェリーの時間変更や運休などは特になく。往復で1200円。
地元の方や観光客と一緒に乗り込む。
船内のシート席は限りがあるが、高齢の方に譲りましょう。
特に今だと室内だと密になってしまうので、甲板で写真を撮ったりして外で過ごした。
海から見る讃岐富士(飯野山)や、瀬戸大橋の光景はなんだか新鮮。
天気もよくて気持ちいい。
1時間ほどで佐栁島に到着!
桟橋を渡るとすぐ、猫!
島に入った途端に猫達が集まってくる。
観光客から餌を貰えるのを知っているのだ。
め、めっちゃいる!!!
彼女がネコの餌を用意していたんだけれど、しかし、ちょっと待って。
野良猫に餌やりが禁止されている場所もある。佐柳島ではどうなんだろう?
迷惑にならないように、餌をやるべきかやらないべきか考えていると、地元のおばさんが話しかけてきた。
「お姉さんたち餌は持ってきてないん?朝おばちゃん少しやったんやけどまだお腹すいとるみたいやわー!」
「あ、餌やっていいんですか!?」
「もちろん!たのむわー!」
どうやら佐栁島は餌やりはOK、むしろ猫達は観光客の餌やりで食いつないでいるらしい。
人間用のかまぼこやチキンやらは塩分が多く猫の健康に悪影響なので、市販のキャットフード(辺りを汚さないカリカリタイプ)を用意していくといいでしょう。
邪魔にならない場所で食べ切れる量を少しづつやりましょう。
天狗神社、『大天神社』はイノシシ被害のため立ち入り禁止。
佐栁島には天狗伝説があって、島南部に天狗を祀った神社、大天神社という場所がある。
面白そう!と思って楽しみにしていたんだけれど、山道入り口にはこのような看板が。
地元の人に聞くと、数年前からイノシシが山からよく降りてくるようになり、島の畑を荒らすようになったらしい。
「あの辺の土が掘り起こされてるのは全部イノシシの仕業なんや。」
と、地元のおじさんが指差した先には、まるでトラクターで掘り起こしたように土がめくれ上がった畑。
昔はこの小さな島にはイノシシはいなかったらしいんだけれど、近くの島で餌がなくなって、海を渡って佐栁島に移り住むようになったらしい。
イノシシってほんとに海渡るんや。もののけ姫やん!すげー…
とにかく、この猪が凶暴で、山の中腹に位置する大天狗神社によく出没しては、人を襲って来たりするらしい。
この理由から、しばらく前から山へ続く参道は立ち入り禁止だそうだ。
まぁ大丈夫じゃね?とか思ったりもしたが、よそものの観光客は島のルールに従うべき。
神社は断念して島の北側へ向けて散策した。
ネコノシマホステル・カフェは休業。
島唯一の宿泊施設と、飲食が出来る場所である、
『ネコノシマホステル』と『喫茶ネコノシマ』
こちらに関してはどちらも無期限休業中でした。
ドミトリースタイルの宿はこの時期は営業もしずらいだろうな。
廃校をリフォームして作られたホステルで、目の前が海ですごくいい雰囲気。
このコロナ渦が終わったら是非一度泊まりに来てみたいなぁ、と思った。
『長崎港』周辺は観光客立ち入り禁止?
佐栁島は小さな島なので、30分も歩けば島の端から端まで行き来できる。
島には港が二つあって、南側の本浦港から、北側の長崎港へ歩いていた途中。
島民のおじさんに声をかけられた。
「ごめんね、悪いけど長崎は立ち入り禁止なんよ。少なくともワクチンができるまではね。せっかく来たのにごめんね!」
との事。
長崎港行きのフェリーは普通に出ているので、行政の措置で立ち入り禁止措置がとられている訳ではないと思うけれど…
島民の方がそう言うなら仕方ない。
「教えてもらいありがとうございます!」
と言って来た道を引き返した。
まぁやっぱり本音はそうだよな、とか思って申し訳ない気分になった。
長崎への立ち入り禁止のルールが島の共通のルールなのか、はたまたこの方の個人的判断なのかは分からないけれど、
島民の方が一人でも旅行者の立ち入りを快く思わないなら、お邪魔させてもらっている立場として、無理な行動は慎むべきだろう。
長崎港のあたりは住宅地になってるみたいなので、より慎重になっているのだと思う。
常に野外だから問題ないか、と思ってこの時期に島を訪れた事を少し後悔した一件だった。
もし渡航される方がいても、フェリーで長崎港へ入港するのは控えましょう。
行くところもなく、釣りをして過ごす。
そんなで、いろんな場所が封鎖されていてやることもないので、八幡神社というところでお参りをしたあと、
船着場の近くで、持ってきた釣竿で釣り。
彼女はあたりの猫とふれあいタイム。
帰りの船まで、まだ4時間もあったのだけれど、
晴れていたのでのんびり海を見ながら、
たまに猫を撫でたりしながら過ごしていると、いくらでもここでいられる気もした。
穏やかな瀬戸内海と、ぽこぽこと浮かんでいる島々、
遠くに見える街は水島かな?岡山の工業地帯まで見えた。
佐栁島、何もなくても心が満たされる良いところ。
うぉぉぉぉ!!!!イカが釣れた!!
ってまてまてぇぇぇ!!!!
猫が飛びついてきて、イカを奪って逃亡しようとする。
海で釣れた魚などは海水を含んでいて塩分が濃すぎるため、猫にはあげない方がいい。
特にイカはチアミナーゼという成分がネコの健康に良くないみたいなので、取り上げて、人間が美味しくいただきました。
そうこうしていると15時にフェリーが来て、多度津港に戻る。
最後に桟橋のところで、地元の通りがかりのおばあちゃんが
「また来てなー!さよなら!」
と声をかけてくれたり、こんな時期にもかかわらず島民のみなさんの温かさを感じた。
まとめ
今回の佐栁島の渡航を終えて、
猫はわんさかいる。ルールを守っての餌やりはオッケー。
観光スポットはさまざまな理由で封鎖されていた。
『ネコノシマホステル』と『喫茶ネコノシマ』は休業中。
島民の方は快く迎え入れたが、居住区付近の散策には配慮が必要。長崎港は立ち入りすべきでない。
このような状況だった。
猫にまみれてなごめたし、島のスローライフを感じてとてもいい時間を過ごせた。
とても魅力あふれる場所ではあったけれど、
やはりこの時期は島民の方の迷惑にならないようにと色々気を遣ってしまうシーンが多くあったし、
この美しい島の風土を守る上でも、渡航は落ち着いてからの方が良かったかな。
と少し後悔したのが正直なところ。
今回の旅では常にマスク着用、室内や密になる室内は避けて会話も距離をとって、と対策はしていましたが、
佐栁島は上陸に入島料がかかる訳でもなければ、島民が観光業で生計を立てている訳でもない(まず店とかレストランとか無い)ので、観光客が来なくても困らない所だと思った。
これらの理由から、この後渡航を計画されている方は、延期されるのをオススメします。
コロナ渦が終わって、ネコノシマホステルが再開したら是非また訪れたいなぁ。
そんなところです。
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