【ゴア-デリー/インド】国営鉄道ゴア発デリー行き!怒涛の電車旅スタートの話。
アランボルビーチから一番近い鉄道駅、ペンネムからスリーパーシートの深夜鉄道でデリーを目指す!
いつものように予定時刻を30分過ぎ、もうむしろ定刻に到着したといっても過言ではない、長い車両。
車内に群れる大荷物の人、そしてむせ返る熱気!エアコンのない簡素な車両の天井に設置されている扇風機はカラカラと音を立てて、逆になんだか暑苦しい。
三段シートの一番上、アッパー席がおれの席だ。まだ良かった。
前回の旅の経験上、1、2段目だと知らないインド人達に勝手に座られるんだ。指定席のはずなのに。
「ここはおれの席だ!」なんて言っても、悪びれるそぶりすらなく鋭くこちらを見つめながら、首を横に振る。
「これがインドだよ」
とでも言いたいように。
そんなサバイバルゾーンの下段に座っていたおじいちゃんとおばあちゃんに一言挨拶をして、熱のこもった三段目のシートによじ登る。
暑いなぁとうんざりしながら荷物を整理していると、オカマみたいにガタイのいいおばちゃん(かおじちゃん)が、そのいかつい手で、下からおれの足をバシバシと叩いてくる。
なんだこいつ?と睨むと、「料金を支払え」と10ルピーを要求してくる。
なんの料金だ?と聞いても「とにかく払え!」と下から手を伸ばしてくる。
確かに手にはお釣り用だろうか?10ルピー札がたくさん握られていて、私服ではあるけれど車窓に見えなくもない。
しかしチケット料金はもう払っているし、なんのお金だって言うんだ。
下の段のおじいちゃんを見ると、(払うな払うな!)と目で合図をくれた。
荒手の車掌詐欺である。
払うか!と上から見下したら、発狂したように怒鳴って俺のほっぺをつねって行きやがった。
どっかいけくそやろう!
あぁ、この監獄のような車内で詐欺や泥棒と戦いながら、到着までの29時間を過ごすことになるのか。デリーには明日の夕方に着く。
その時間のながさにうんざりするのと同じくらい、でも実はドキドキしている。楽しみだ、それでこそ旅だ。
ガタンゴトンと大げさな音を立てて電車はレールをかける。
大きなバッグは盗られないように枕にしよう。
こんなに暑くても、夜にはかなり冷え込むだろう。寝袋はもう出しておこうか。
朝が来たら、ポットを持ったチャイ屋が車内をうろつくはずだ。景色を見ながら一杯飲んで、体をあっためよう。
そんなことを考えるだけで、なんだか楽しいのだ。
なんだかやっぱり、おれはインドが好きなんだろうな。
そんなところです。
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