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デリー門で路上ライブとゴミ箱の話

2019年8月1日

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インド門でデリー初の路上ライブ!

360度の人だかりの中、8曲ほど歌い上げて終了!

インドの人たちは、みんな好奇心に素直というか、気になったら何も周りなんか気にせずに見に来てくれる。

しかし、かれらは基本あまり笑わず、怒ったような無愛想な目でじっと見つめてくる。

これがただの集中して聴いてくれている表情なのだと気付くまでには少々時間がかかって、ビクビクさせられたけど、本当に音楽の見方ひとつでも世界各国スタイルがあって面白いなぁとも思う。

人の熱気に飲まれながら、負けるか!とテンポのいいアルペジオで刺してJames blunt のwisemanという曲をやった。

マイナーコードの軽快なノレる、タイプの曲なんだけど、歌詞がいい。

“見ろよ、誰がひとりぼっちだ?おれじゃない、おれじゃないんだ。
3人の賢者達、海沿いに家を建てないといけないから。

自分自身に聞かなきゃいけない。
「いまきみはどこにいるんだ?」
自分自身に問わなきゃいけないんだ。
「ねぇ一体どこにいるんだ?」”

ずっとなんのことかさっぱりな歌詞だったけど、最近、歌っているうちにようやくその比喩が理解できて自分の中ですんなり入ってくる。

ジェイムスがいじめられてた経験から作った歌じゃないかって思ってる。

完全予想、自己消化的な解釈だけれど。

迫り来る焦燥感と苦しみと生きる希望と絶望が軽快なカッティングとともに迫ってくる。

深い歌だ。

気づけば大学時代のバンドやってたころみたいに、自然に体が動いて暴れてた。

生きてるんだって、音楽がおれを証明してくれる感じ。

いいライブだった。

チップは、495ルピー、約1000円。

終了して、荷物を片付けていると、一人のおっちゃんがおれの路上ライブ看板を見てて、子供みたいに喜びだした。

二年前にデリーで出会ったバンドマンのそうくんという大学生がいた。ギターを持ってきていた彼と、THE NOVEMBERSが好きという事で意気投合して、同じここインド門で歌った事があったんだけれど、その時の写真をおれの路上ボードに貼ってある。

なんとその写真におっちゃんの友達が写っているらしい。

すぐにその友達を呼んできたおっちゃん。

「あの日の事はまだよく覚えているよー!この、ソウだっけ?この日本人が、インドの歌を歌っていたよね!」

おおお!すげぇ覚えられている!嬉しいなぁ!と思ったのもつかの間、

「ところで君は誰だ?ソウの友達か?」

おい待て!!!!!

おれもこの時隣で歌ってたわっ!!!

悲しくなりながらも、バンドのフロントマンソウ君の、人の記憶に残るほどのカリスマ性に拍手だ!

ライブの後、クラゲみたいにフラフラと暮れかかるデリーの大通りを歩く。

道端のチャイ屋で一服。

岩に布切れを敷いただけの座席に座って行き交う人たちを眺めていると、一人の青年がやってきて、おれの腰のあたりに手を伸ばしてきた。

一瞬、なんか盗られる!?と警戒したんだけれど、その青年は客の俺たちの足元に散らばってたカラのチャイの紙コップらを集めていただけだった。

彼はそれを手に持って、近くのゴミ箱へ捨てに行ってた。

なんでも無いことなんだけれど、おれはめちゃくちゃびっくりした。

今まで、インド人がゴミをゴミ箱に入れることなんて皆無だったからだ。

電車の中だろうと車からだろうと、自分の敷地の外は全てゴミ箱、という感覚で平気でポイ捨てが基本だった。

多分インド人の団体旅行でシンガポールなんか行った時には即日全員逮捕という感じだろう。

それくらい、ポイ捨てに関するモラルは皆無だと思っていた。

だから、この青年の行動が、当たり前のことなのだけど、なんとも美しい行動に思えて仕方なかった。

ある事を思い出した。

二年前、インドを旅した時に、バラナシ→デリー間の長距離列車に乗った時のこと。

食べたご飯のゴミを、ゴミ箱を見つけられずにいつまでも袋にしまって持っているおれに、同じコンパートメントに入っていた日本人のベテラン旅人さんが言った。

「早く窓の外に捨てちゃいなよ。日本じゃマナー違反だけれど、インドでは当たり前だよ。」

と。
優しいアドバイスとして言ってくれたんだろうけど、おれはいろいろ考えてどうしても嫌で、結局デリーに着くまでずっと持っておいて、到着後駅のゴミ箱に捨てた。

本当小さな事だけれど、ずっとなんとなく、どうすべきだったんだろう、なんて心にしこりが残ってた。

その旅人さん曰く、捨てたゴミを掃除する人がいて、ポイ捨てしない事はそんな人たちから仕事を奪う事になる、なんて話も聞いた。

でも、今日の青年のちょっとした行動で、自分の中の正しいと思う事は、すんなりと正しいで信じていていい気もした。

街をきれいに保つ事に間違いなんてないはずだし、

価値観の違いを認める事は大切だけれど、それはやるべきルールを破るための口実であってはなら無いんじゃないかな。

なんて。

まぁ、ほんの小さな事なんだけれどな。

そんな事を考えながら、家路につきます。

そんなところです。

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インド

Posted by gamoyuki