ハノイ到着と羞恥プレイの話
ハノイに到着!!
バスで隣だったカナダ人のシャーン(みたいな感じの名前の彼)とそのままタクシーで市内へ、目を付けていた日本人のおばちゃんがやっているという宿を目指して行ったんだけれど、住所のビルには別の韓国系のゲストハウスが入っていた。
つぶれたんかな?とりあえずドミが5ドルと安かったので、ここにチェックイン!!
まだ寝るには早いのでシャーンと近くの湖公園の周りを散歩!
この日はハロウィン!
ほほう、道端にはフェイスペイント屋さんがたくさん。
ベトナム美女にバラのプレゼントをもらって二人でデレデレになったり。
うん、この湖沿いはかなり人も多くて広くていい感じだぞ。明日はここで路上ライブしてやろう!
次の日!朝、一人早起きした俺は、早朝ハノイの街を探索!
朝から行き交う人とバイク、道端までせり出して野菜や魚を売る商店、かごを背負って回る売り子のおばちゃん。
げげ!ライギョ売っていやがる!!
旅行者の俺なんか、一歩道路に出れば四方八方から行き交うバイクにはねれられそうになるし、歩道を歩けば靴磨きの少年に呼び止められる。
すごい力で俺の足の裏を無理やりひっくり返してみて、底が破れているよと勝手に修理を始める。お金ないからいらない!と無理矢理歩き出すも、なかなかしつこい。
、、、、俺ここ好きだわー!!
今まで行った街で一番好きな街、インドのオールドデリーに似た人が混ざり合う道端の混沌、活気と、東南アジア独特のストリート風情や人情が漂う。
美しい建物や自然に囲まれた世界も好きなんだけど、こういう、何万という人が織りなすカオスな世界がやっぱり見ていて面白い。
バーミー?だったかな?
ベトナムはフランス領だったこともあってフランスパンに肉や野菜が詰まったサンドウィッチがよく道端で100円くらいで売られている。
ボリュームたっぷり!
よく写真でベトナムの農民がかぶっている丸い帽子。実際にフルーツ売りのおばちゃんはみんなかぶってる。
でも観光者向けにってとこもあるみたいで、一回、いきなりこのカゴの吊るされた棒を肩にかけられ帽子をかぶせられ、ピクチャー!ピクチャー!とおばちゃん。
旅行者にはうれしいかもやけど、絶対後でお金求めてくるからノーノー言うて帰ったけど、街をちょっと歩くだけでこういう小さなハプニングが連発して楽しい。
昼になって、ついに路上ライブへ!!!!
昨日目を付けておいた湖沿いの公園でギターを広げていたら警察登場!!!
「この街は道端で音楽でお金を稼ぐのは禁止されている。」
マジかー!!!!!!
そして、警察官にいろいろ話をされていると、周りのおやじたちも何だなんだ、あの日本人は何をやったんだ!と野次馬として集まってくる。
ギターを弾かずして人だかりを作り、その輪の中心で羞恥集団視姦プレイにさらされる俺に、色白のスマートな印象の青年が声をかけてきた。
「向こうまで歩こう!」
と人だかりから俺を連れ出してくれる。
突然現れた白馬に乗ってそうな王子様に、おれは恋に落ちてしまいそうになりながらも、もしかしたらさっきの視姦プレイにて素質を見出されて、何もわからない旅行者を「コンビニで脱いじゃいました」的なパロディ羞恥系AVに出演させようとする悪徳ソフトオンデマンド社員かもしれないと疑っていたが、
「僕は今近くの高校に通っています。こう見えてまだ15歳なんだ。外国人を見たら英語の勉強も兼ねてこうして話しかけさせてもらってるんだ。」
とたどたどしいけれど英語で話してくれる。
まぁなんて偉い坊やなのかしら。
確かに、歩いている途中にも欧米人が一人、女子高生5人くらいに囲まれて彼女らのたどたどしい英語でインタビューされてた。
おれもどうせならそっちがよかった、などとは大人なのでちょっとしか言わず、しばらく歩きながら話に付き合った後でまたね、と別れた。
うーん、おれなんかのプアーイングリッシュを参考にされて彼のいく末が心配だ。
それにしても高校生で自分から外国人に話しかけていって、英語を勉強したい!なんてすごいなぁ。
よく日本の英語教育はネイティヴの先生が少ないから日本人はスピーキングが著しく弱い、なんてグチる人が多いけれど、そうやって理由ばかりこだわる前に彼らのような努力で状況を変えることも出来るんだというのを見せてあげたいね。
高校の時の俺にもしかり。
ともあれ、とにかくこの街では基本チップをもらうための路上ライブ活動は出来ないことになってしまう。
でもどっかこっか警察官のこなくて人通りの多い所くらいあるだろ、と歩き出す。
でも、街はぎっしりと物売りや商店が乱立していて、とてもじゃないが歌える状態ではない。
一歩商店街を抜けるとそこはバイク天国、人は歩いていない。うーむむずかしい!
夕暮れ時、公園にたどり着いた。
大きなレーニンの像が立ち、ベトナム社会主義を讃える標語みたいなのが並んだ公園。
子供達がローラースケートできゃっきゃとはしゃいでいる。
向こうではサッカーボールを蹴る少年たちがテクニカルなリフティングを披露している。
花壇の端に腰掛けてギターをちろちろ触っていると、女の子がやって来て、ピックを握る俺の右手を不思議そうに見つめている。
弾いてみるか?とピックを渡すと、じゃかじゃかと、でも正確にリズムを刻みながら上手に弦を弾く。
俺が左手でコードを抑えて、そのリズムに合わせてドラえもんの歌とか歌うと、キャッキャ喜んでて可愛い。
そのうち、彼女のお母さんがやって来て、お母さんに「私はドラえもんの歌が弾けるのよ!」と見せびらかすようにじゃかじゃかとやってた。
このドヤ顔。
お母さんは英語も上手で、ベトナムの家庭の話やご飯の話や、いろいろ教えてくれた。
すっかり日も暮れてしまって、お母さんがバイクでホステルまで送ってくれた。
お母さん、女の子、俺と三人乗りして、まるで家族みたいで嬉しかった。
日本では同級生たちもどんどん結婚して、日曜日の夕方なんかこうして娘をあやしながら家路についているのかな、なんて想像すると、素敵だなぁと思う。
あの子が大きくなって、音楽に興味を持った時に、「ちっちゃいときになんか変な外人がいたな~」ぐらいに思い出してくれたら嬉しいな。
ありがとう!
晩飯は近所のフォー!!!フォーーーー!!!!!!
そんなところです。
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