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#讃岐サポ松本遠征！松本のJリーグアウェイ旅は最高に楽しいぞって話【試合結果以外はなっ！涙】

2024年4月27日

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ぼっちシンガー
ぼっちシンガー

なんがでっきょんな。ぼっちシンガーです。
香川県出身、20代で路上ライブ世界一周、30代は東京で働きつつ音楽活動！
旅と音楽、サッカーなど、好きな事を鼻息荒く語るだけのブログだよ！

『（試合以外は）最高に楽しい旅先だよ。』

松本ってどんな場所？と聞かれたなら、おれはそう答えるだろう。

そう、信州・松本はまじでいい街なのよ！！普通の地方都市とは一味違うのだ！

城下町でレトロな雰囲気の街並み、パン屋さんや銭湯や小さな映画館や古書店や、なんだか昭和にタイムスリップしたかのような個人商店立ち並ぶ渋い雰囲気のなかに、

アートと文学、カルチャーとサブカルチャーが混じりあってて、なんかこう、すごく濃いの。街の熟成度が。

そして、その街が一つになれるものの象徴として松本山雅FCがある！

サッカーを通じて、自然と街の人とのコミュニケーションが広がっていって、街の人たちの温かさに触れて、

気づけば街を好きになってる！！

そんななのでおれは、推しチームのカマタマーレ讃岐がアウェイ松本を戦うときは毎年、

松本山雅のホームスタジアム「アルウィン」に応援しに行ってるんだが…

完っ敗なのだ！！アウェイアルウィン、もう毎年毎年、すがすがしいほどに負けるのよ！！！

きぃぃいぃぃ！！！！悔しいぃぃぃぃ！！！

ちくしょう松本山雅め、アウェイ旅人を街の魅力と人の優しさで魅了し、懐柔しては勝ち点３をしっかりかっさらっていくとは…

なんて極悪非道なやり口だ！！アコギな商売してはるなぁぁぁ！！！！

しかし、どれだけ負けても試合が最悪でも、また戻ってきてしまう。

どんだけボコボコにされても、その街の魅力に、人の優しさに、今年も松本に行こうって思える。

そう、とにかくすげぇ街なんだよ！！！やべーんだ松本は！！

今年も行くしかねぇだろ！！連休取って前乗りで満喫するぞおらぁぁぁぁ！！！！

そんなで、ブロガーとは思えないほどのつたない語彙力で松本の魅力を語りつつ、いよいよ殴られても優しくされたら許しちゃうDV被害者みたいな心境にもなりつつ、

今年こそは「試合も勝って最高のアウェイ旅だった！」と言えるように燃えながら、出発する！

おれは乗り込むあずさ9号！！桜散る季節の延長線上！！

今年こそいただく讃岐の完勝ォォォー！！（突如として始まる脳内ラップ）


特急あずさに乗っていざ松本！

そんなで、金曜朝8時！！

バックパックにギターを抱えて山手線の通勤ラッシュでもみくちゃにされながら、

（こんな時間に大荷物で電車乗ってんじゃねぇよ！というかサッカー観戦するのにギター必要ねぇだろあぁ！？）

と隣のサラリーマンににらまれてるような被害妄想に襲われながら、なんとか新宿駅にたどり着いたおれ氏！

ちくしょう！！そんな怪訝な表情で見てくるんじゃねぇ！！

くっ…アウェイはすでに始まってるっていうのか！！負けんぞ！！

などと自らを奮い立たせて、一人意気込んで特急あずさに乗り込むのであったが…！！

本当のアウェイはここからだった！！

特急あずさ、外国人観光客で大混雑！！！俺の座席周辺は日本人おれだけ！！

インバウンドで大盛況の白馬とかを目指すのか？？どいつもこいつも、ノースフェイスのパーカーでキメてやがる！！

くっ…こ、こちとらALL FOR SANUKIだぞ！！

け、決してパクリなんかじゃないんだからなッ！！！

そんなで、辱めを受けて早速の大アウェイを体感しつつ、隣に座ったヨーロピアンの女の子に

「君のノースフェイスのジャケット、素敵だね。僕のはALL FOR SANUKI。ジャパニーズNo.1ブランドさ。」

などと話しかけようかと悶々とイメトレしながら電車は進む。

しかし結局、おれがトイレ行くときに「どうぞ。」とさわやかなスマイルで席を立って通してくれた彼女に、

「どぅ…ドゥフ…ども…（ニチャァ…）」

とさわやかにアイコンタクトを送った以外は、特にこれといったコミュニケーションを取ることもできず。

ALL FOR SANUKIのTシャツから話が盛り上がって

「Wow！明日がフットボールの試合なのね！私たちもあなたのチームを応援したいわ！よかったらスタジアムに連れてってくれない？」

という話になり、讃岐アウェイ席に総勢1000人規模の本場ヨーロピアンサポーターが大挙して加勢、その声援に背中をおされた讃岐が松本山雅を粉砕…

というところまで妄想していたら、ついに到着っ！！

松本山雅の街、松本ッ！！！！

本場のマツモトキヨシで旅の品を現地調達したら（？）、

いざ市内へっ！！！！

松本山雅サポおすすめのラーメン屋さんで昼飯

まずは腹メイキングやっ！！

ってことで、山雅サポさんにおススメされたラーメン屋さんに来てみた。

その名も『麺州竹中』さん！店主さんも熱烈な山雅サポらしく、店内にはグッズやサインがたくさん！！！

入店と同時に店主さんが、「讃岐サポさんですか？遠くからどうも～！」と声をかけてくれる！

え！？ユニフォームも着ていないのになんで分かったの！？とビビったのだが、

なんと、おれがギターバックに付けていた讃岐公認ゆるキャラ（？）「とん子」さんのキーホルダーを見て気付いていただいたのだそうだ！！

すげぇ…すごすぎるよ松本…！！サッカーが地域に根付いてないと、絶対生まれない気づき、そしてそこから生まれるサッカーを通したコミュニケーション！

旅行者とローカルの心の壁というか、垣根を、サッカーを通していとも簡単に飛び越えてくるこの感じ…！！

やはり松本は真の「サッカーの街」だな、と、さっそく圧倒された気持ちになった瞬間であった…！！

缶バッチもいただいてしまって、早速つけてみる。

(ﾌﾋﾋ…かっこいいじゃねぇか…//)

はッ！！！あぶねぇ…！！あやうく松本山雅サポになるところだった…！！なんかおれの心の中のセリフも緑色に変わってきてたし！！

負けんぞっ！！常に心にカマタマを！！優しくされたって、勝ち点３は絶対に持って帰るんだからっ！！

うっま…！！！！

店主さんの人柄もさることながら、ラーメンもめちゃんこうまかった…！！

クリーミーに泡立つ上品な塩鶏白湯スープのうまみがたまらん！！このノリがまたええアクセントだった！！

いやぁ～いい店教えてもらったな～！


食後は草間彌生の美術館へ

飯食った後は、ちょいとアートに触れておくか…

やはり、高尚でハイセンスな文章が知識人の皆様の間で好評な当ブログ。

『アートと文学でフットボールを科学する』観点からも、常に芸術に触れておくことが求められるからな。

ってことでやってきました、『松本市美術館』！！

そう、あのド派手な色彩に水玉ポップなデザインがあまりにも有名な芸術家、草間彌生(くさまやよい）の作品が展示されている美術館である！！

そんなで、アートと文学でフットボールを科学したこともなければ、稚拙で猥雑な文章に定評がある系ブロガーの俺は、誰も求めていないのにブログ用に

『ふむふむなるほど、そう来たか…』

と分かったような表情で勘違いしながらしばし鑑賞。

まぁ正味深い意味合いなどは全くわからんのだけれど、めちゃくちゃハイテンションPOPな展示に、

大地から隆々と湧き上がる生命の息吹みたいな、そういう力強さを感じた！

特に、個室に一人入って鑑賞する展示「魂のともしび」という作品は、

永遠の宇宙のなかに一人放り込まれたかのような真っ暗な世界の中で、自分自身の鼓動や呼吸を大げさに感じて、

あたかも自分がこの世界に存在する唯一の有機物質であるかのような尊厳のようなものを、生きる喜びと悲しみみたいなものを、

自らの体の内側からくみ取りその存在意義に静かに打ち震えるという、

文章にすると全くをもって意味の分からない、「何言ってんだこいつきっしょ」な感覚を体験することができた！

何言ってんだこいつきっしょ！いや、でもまじで大げさじゃなくそういう衝動みたいなものを感じさせるいい展示だったのよ！！

草間彌生のご実家は松本駅近くの種苗屋さんらしく、

幼少期に植物の生命力や芽吹きの喜びに触れてきた感性が、こういう力強い表現のアンダーグラウンドになってんのかなー。

うん、なんかよーわからんけど面白かった！！

サッカーにグルメにアートまで。松本はまじで多彩な街だよな～。




松本は音楽が似合う街！

さて、美術館でなんかエモい感情を吸い込んで感化されたおれは、

松本市内を流れる情緒あふれる雰囲気の川沿いへ。

あぁ天気もいいし気持ちえぇ～～！！

アスワン、沼津、ザルツブルク。

川が流れる街はいい街ってきまってんだよな～！！

なんかピースフルでワンダフルな気持ちになってきたおれは、

靴を脱ぎすて川辺に腰かけては、ギターを取り出してみる。

川のせせらぎの音でごまかしながら、腹から声出してOasisなぞ歌ってみる。

川の向こう岸で観光客のおやじが写真を撮って、サムズアップしてくれたりする。

ダリの時計みたいに、ゆったりと流れる時間に身をゆだねる感覚。

あぁ、最高にチルいぜ、おれ…！！

酒もたばこもマリファナも、そんなものはおれたちには必要ないのさ。

音楽と川のせせらぎ、これがあるだけで幸福に暮らせるのだから。

そんなで、SNSで幸福論について説き、「QOL高めなおれ」ツイートでしばし悦に浸ったおれ氏。

しかし、気持ちよくなってきて向かった先は…

はっ！！！！言うてるそばからッ！！！！

おれは気づけば、前回の松本旅で教えてもらったテラス席が最高なバー、松本ブルワリーさんを訪れていた！！

（あぁぁ！明るいうちから飲むビール最高！！やっぱビールしか勝たん！）

などと、さっきまでのフォロワーさんには見せられない飲んだくれ酒カスっぷりを盛大に披露！！

（ってかマジ夕日綺麗やんけ！この時間のテラス席、最高やなー！）

などと心震わせていると、なんだか感傷的な気持ちにもなってきて…！！

フラフラと松本駅前にやってきたおれは、不意にギターを取り出す。

おりゃぁぁこういうのは勢いや！！ロックンロールは衝動なんやっ！！今から歌ってみるで！！！

路上ライブ at 松本駅前、開始じゃぁぁぁぁい！！！！！

駅正面に座り込んで、ギターを取り出す瞬間！

普通の通行人から、突如として路上でなんかやろうとしている「不審な男」に変わる瞬間！

いつだって何歳になったって、この瞬間は手が震えそうなくらい緊張して、心臓がバクバク鳴るんだけれど、

最初のGコードをかき鳴らした瞬間に、すべてどうでもよくなる！

軽快なリズムで腹の底から声出して歌えば、生きてるって感じがする！

日々のわだかまりやうまくいかないことも全部、ぶちまけてただ音楽を表現するのが気持ちいい！

サッカーのチャント歌っているときも、近い感覚かもしれない。

学校帰りの女子高生たちが大げさにはしゃいでノッてくれたり、

男子中学生が照れくさそうに「頑張ってください」と伝えてくれたり、

酔っ払いのおやじに絡まれて、「松本いいところですね～」なんて話したり。

ビビりながらも一歩踏み出して、自分を街角で表現した先にある、こんな何気ないコミュニケーションがうれしくて、

なんだか松本という街と友達になれたような感覚がして、くすぐったい気持ちになる。

松本山雅の有名なチャント、「日曜日よりの使者」も歌ってみた！！

すると集まった数万人の山雅サポさん達が広場を埋め尽くし共に大合唱、松本駅前はまるで巨大フェス会場と化し「楽しんでるか松本ぉぉぉぉ！！！」の掛け声に盛大なレスポンスが沸き上がり…

というおれの妄想は実現しなかったが、ありがたいことに通り過ぎる人たちから投げ銭もいただき！！

フフフ…これ握りしめて、

いざ！！松本の夜へダイブやッ！！！！


松本の夜が「サッカークラブの街」を体現してて、最高すぎた…！！

「お久しぶりですー！」

路上ライブを終えると、自転車で駅までわざわざ迎えに来てくださったのが、山雅サポの波平さん！！

去年一緒に試合前に飲ませていただいて、今年も前乗りで松本に行くことを伝えると、「自分も週末はいつも街に飲みに行くから」と誘って下さったのだ！！

波平さん、トン子Ver.のALL FOR SANUKIのTシャツ着てくれている…！！

なんというサービス精神…！！笑

まずは去年も来た超絶いい雰囲気のビールバー、『BEER TAP HONMACHI』さんでオープニングの一杯！！

お茶屋さんを居抜きしたお店で、お茶の看板が目印なんだ！

香り深いIPAの豊潤さと立ち飲みのワイワイした感じ…たまらんぜよぉぉぉぉぉぉ！！！

そしてこのサイズ感が、軽くちょいとひっかけるのにベストサイズなんよな…

まじでここ、最寄り駅にあったら悪魔のささやきだわ。毎晩寄ってまうわ。

そんなで、さっそく気持ちよくなりつつ案内いただいた2軒目はこちら！！

『やきとりはうす・まるちゃん』さん！！

店主さんが熱烈山雅サポらしく、チーム関係者もたまに来店するような、

松本のレジェンド的な居酒屋さんなんだって！！

うわぁぁぁ！！！激渋いぃぃぃぃぃい！！！

キリンラガーで、明日のお互いの健闘を祈って、乾杯！

瓶ビールが大瓶なのがまた、渋くてたまりまへんっ！！！

そして名物のやきとり…

う、うっま…///

まるちゃんスタイルだという、キャベツに味噌とワサビを添えて出される焼き鳥は、キリリと味の引き締まった最高の焼き具合！！

おまかせ5本頼んだんだけれど、この写真の一番奥にある、なんか魚かなんかにシソかなんか巻いたやつが、

マジでどえらいうまかった！！！（この頃にはだいぶ出来上がってて、これが何なのか聞くの忘れた）

そして、お店の雰囲気がまた、最高なのよ…！

「讃岐から来たの？明日はよろしくね！」

店主さんつながりで、先に入ってたお客さん、後から入ってくるお客さんとも自然に会話が始まっていっては、

『サッカーが好き』というキーワードだけで、自然と初めてあった人同士で話が弾んでいき…

TV画面で流れる前節の松本山雅の試合風景を眺めながら、あーでもないこーでもないと悩まし気に、しかしどこかうれしそうにサポーター談義…

たまりまへんッ！！！！

もしかしたら、こんな場所の存在こそが、地域密着型なJリーグの、最大の存在意義なのかもしれない！

もうほんとに、街に暮らす人たちが皆、『この街にサッカークラブがあること』を心底愛してて、

そして心底楽しんでるのよ。

それはもう、人生をかけて。精一杯楽しんでる。みんな生き生きしてて、すごく素敵。

こういう場所が香川にも、もっともっと増えていくといいな～って思った。

こんなかっこいい濃ゆいお店、アウェイサポーター一人ではとてもじゃないが入る勇気なかっただろうから、

連れてきていただいた波平さんには超絶感謝である…ッ！！！

勝ち点3いただきます！讃岐サポ参上！！

居酒屋前の山雅掲示板に挑戦状も書かせてもらったぜ！！ガハハハハッ！！

「見て見て！お母さん！毎年ノコノコとやってきては勝ち点を献上してくれる讃岐サポがふざけたこと書いてるよ～！」

「しっ！どうせ明日1-2ぐらいで負けて（あのメッセージ恥ずかし…消しに行こうかな…）なんて後悔することになるんだから、今だけは威勢のいい夢を見させてあげなさい！」

などと周囲の山雅サポさん達が戦慄し恐れおののくなか、気合いのこもったメッセージを残せてご満悦のおれ氏、

波平さんとともに次のお店へ！！！

三軒目は、これまた激渋おしゃれな日本酒バー『和酒とおばんざい 蔵音』さんへ！！！

カウンターだけの小さなお店だったんだけれど、ここがまた素敵な場所だった～！！

店主さんが、日本酒をあまり飲めないおれでも飲みやすいものを、と作ってくれた柑橘系のサワーみたいなやつ。

すんごいさわやかでさっぱりしててうまかった！！

そのあと飲んだ乳酸菌っぽいやつもおいしかったなぁ！！（だいぶ酔ってて、なんて銘柄なのかは聞いたけど覚えていないが…）

そしてそして、おれ氏初体験…！！

こ、これが噂のおばんざいってやつか！！！

家庭的で優しい味付けの小料理が何品もすぐ出せるよう用意してあって、

好きなのをセレクトして小皿で出してくれる、京都の小料理屋発祥のスタイル…

って酒のほそみちで書いてあったな！！

（※酒のほそみち…おじさんがおじさんと酒飲むだけの酒カスによる酒カスのための漫画。おれ氏愛読。）

どれ…う、うまいっ！！日本酒にマン・オブ・ザ・マッチ！！

ホタルイカや菜の花、春キャベツなど一皿一皿、まるで俳句の季語の世界のように春を感じさせて、

一つ一つがすごく丁寧で手が込んだお味で、染みる…あぁぁぁ幸せ！！

あかん、これは日本酒に目覚めてしまいそう…！

なんだ！！？今写真貼ってて気づいたけれど、この乳酸菌のやつ、讃岐くらうでぃって言うの？？

香川から来たって聞いて、出してもらったんだっけ…？？

ここでも、常連さんも、おれみたいな一見さんも一緒になってワイワイ話しながら、盛り上がったのよ。

だけど、だいぶいい気分になってて、どんな話してたんだっけか…（記憶喪失）

くっ…とにかくすごく楽しかったことしか思い出せねぇ…！！

ひとつ印象深くて覚えてるのは、店主のママさんは（って言っていいのか？結構若い方だったけど）別に熱烈山雅サポってわけじゃないけど、毎試合、結果は気にかけてチェックしてるんだって話。

試合結果によってお客さんの入りやテンションも全然違うから、サッカーはわからないけど応援してるって。

サッカー好きってわけじゃなくても、松本山雅を気にかける。まるで松本山雅を中心に街が回ってるかのように。

クラブが街に浸透するってのは、こういうことを言うんだろうな～。

うまいお酒といいお話、ごちそうさまでした！！

波平さんはこのあとさらにもう一軒行かれるとのことだったが、

これ以上飲むと完全に明日の二日酔い確定だったので、おれはこのへんで失礼した！

明日はいい試合にしましょう！と言って別れる。

あぁ、なんかマジカルな夢の世界に迷い込んだような楽しい時間だった。

まるで松本マジック。酔いを覚ましながら少し遠回りして宿まで歩いた。

「サッカーが好き」という、それだけで相手サポーターも巻き込んで迎え入れてくれる、懐の深い街だ。

松本山雅というクラブが街にもたらす、このユネスコ文化遺産級のフットボールカルチャーを、

少しでも味わいたくて俺たちは毎年、ここにやってきているんだろうな。

なんかそんな風に、毎年この街に引き寄せられる謎が、少し溶けた気がしたのだ。

波平さん、素敵な場所をたくさん教えてくださってありがとうございました！

讃岐サポの聖地「パントリーマルナカ」

さて、なんとか無事に二日酔いもなく起きれた朝7時！

うどん県民の日課である弘法大師空海への礼拝とうどん踏みの義を終えて精神を清めたおれは、

正装（ユニフォーム）に着替え、いざ松本市内へ！！

そう、カマタマーレ讃岐サポにとって年に一度の聖地巡礼をしに行くのであるっ！！

やってきたのは市内のビルの一角にあるパン屋さん！

信州名物牛乳パンなどの焼き立てパンとモーニングがおいしい人気のパン屋さんではあるが、

この一見普通の街のパン屋さんがなぜ、讃岐サポにとって聖地となりえるのか…？

と、この記事を読んでくださっている松本市民の方はお思いでしょうが…

（え？いますよね？まさか長すぎてもう誰もここまで読んでない！？）

そう、このお店の名前は『パントリーマルナカ』っ！！

我々の背中に背負うスポンサー名と全く同じなのであるっ！！！

おぉおぉぉぉスポンサー様ぁぁぁぁ！！！いつも大変お世話になっておりまするぅぅぅうぅぅ！！！

まぁーーーるいーー愛をーーーショッピングーーーー♪（香川県民なら字づらを見ただけで勝手に脳内再生されるマルナカのCMソング）

もちろん、我々のユニフォームのマルナカさんは香川県民御用達の地元スーパーマーケットであり、

逆にパントリーの方のマルナカさんは松本山雅を応援するお店で、全く関係はないんだけれど！

讃岐の先輩サポさんが数年前に「松本にマルナカがある！！」と発信して以来、

試合当日朝に必ず立ち寄るべき「讃岐サポにとっての聖地」と化したパン屋さんなのだ！！！

店員さんもこういった経緯を把握されてて、僕らがユニフォームを着て勝手に聖地巡礼しに来るのを喜んでくれては、

毎年背中を見せた写真を撮ったりして、盛り上がってくれているのだ！

おれたちの身内ノリに乗っていただいて感謝である！笑

今年も、忘れられてないかとおそるおそるユニフォーム着て入店してみたら、

待ってました！と言わんばかりに声かけていただいて、写真撮ってもらった！！


松本のゲストハウス、Couch Potato Hostelが楽しい！

さて、今年も無事聖地巡礼を終えたおれは、足取り軽やかにゲストハウスに帰宅。

さっそくコーヒーを入れて買ってきた牛乳パンを食べようとしていたら…

「ハロー！どこからきたの？」

「トーキョーだよ、君は？」

「…イスラエルだよ。」

「わーイスラエル！行ったことあるよ。テルアビブはすごくいい街だった！」

「おーまじで！？実は僕もテルアビブの近くの街出身で…」

若者に声をかけられて、すこし話す。

ここのゲストハウスは松本を観光する旅人たちが世界中から集まってきていて、こういうなにげない会話が楽しいのだ。

こういう一つ一つのコミュニケーションが、旅の思い出になるから、ゲストハウスが好きなんだよな。

でも、この時の彼、おれが「どこから来たの？」と聞いた時、どこか自信なさげに、苦笑いしながら「イスラエル」と答えてたな…。

きっと、昨今の世界情勢から、この旅のなかでも自分の出身を言いづらいシーンがあったのだろうな。

思想と宗教の違いあれど、旅に出れば一人の人間同士のコミュニケーションだ。

国籍も人種もひとまず置いといて、ユダヤ人もムスリムもアメリカ人も中国人もロシア人も、日本の旅を楽しんでもらえたらいいな。



…などと人類愛について考える余裕は、この時は一切なかった！！

おれ氏、超久々の英語での会話に、脳内フルスロットル！！！（がしゃんがしゃん！！）

WindowsXP、メモリ２GBのおれのロースペックブレインを会話に全フリさせた結果…

「（あぁぁぁ！！間違えたっ！！！）」

おれ氏、焦ってコーヒー粉（紙で濾すタイプの溶けないやつ）を直接コップに入れてお湯を注いでしまう！！

気さくに会話している手前、かっこ悪いところを見せられないおれ、粉が浮いてどろどろになったものを、もう一個コップを持ってきて必死に注ぎ分ける！！

「う、うん。これはコロンビア産の上質な豆が使われているね。粉までおいしい！」

と取り繕いながら、粉が濾せてないコーヒーをむせそうになりながら飲む！！

くっ！！マルナカで買ってきた牛乳パン、うまいんだけど、味わう余裕もねぇ！！

「Wow！ユニークな飲み方だね～」

とイスラエルの彼、めっちゃ感心していたが、大丈夫かな…

日本では溶けない粉末コーヒーをどろどろにして飲むのが常識なんだって勘違いしてないかな…

イスラエルで日本からの要人にドロドロコーヒーなぞ出して、国際問題に発展しなければいいが…

そんな後ろめたさを感じつつ、ほかにもシドニーFCファンのオーストラリア人に出会ったり、

ベーシストの旅人お兄さんとセッションしたり！！

自由で気軽なコミュニケーション入り乱れるいい宿だった～～！！

今回で二回目だったけれど、ほんといい雰囲気だわここは。

松本のゲストハウスなら『Couch Potato Hostel(カウチポテトホステル）』！

ドミトリーなら値段も安いし、オーナーさんもすごい優しい人で話しやすくて、おススメです！！



いざ松本山雅のホーム、アルウィンへ！！

そんなで、そろそろいい時間になってきたので、向かうぞアルウィン！！

必要なのはうどんの勝利のみっ！！！

…いや、これ、コラ画像とかちゃうで！！

ゲストハウスの近くに本当にあるのだ！！「うどんの勝利」ってうどん屋が！！（笑）

なんなんだ！！マルナカと言い、うどんの勝利と言い、松本はなぜこうも讃岐を応援してくれるんだ！！

この街はもうむしろ讃岐のホームなのでは！？？うん！！きっとそうだ！！

勝て勝て勝て勝てホームやぞっ！！！

そんなで、都合のいい解釈で勝手に盛り上がりつつ、

（しかし、毎年来てるけどこの店（うどんの勝利）オープンしてるの一度も見たことないな…今日もお休みや…

まさか、うどんの勝利の開店日と、讃岐の対松本戦の勝利には、なにかしらの因果関係でも…？？）

などと、縁起でもない布石を丁寧に置きつつ、神社で勝利を祈願。

松本駅発のシャトルバスに乗り込むと、偶然同じタイミングで松本に到着したサポ仲間の先輩・やかんさんが！！

車内では、席が隣になった、浜松から松本山雅を応援に来たというご夫婦も巻き込んで、自然とはじまるサッカー談義！！

ご夫婦はジュビロ磐田のファンでもあるらしいので、

「川崎一輝をどうぞよろしくお願いいたします！」

と、やかんさんと二人でお願いしといた！！

ご夫婦、「あぁあのイケメンの子ね～わかりました～！」言うてたから、次節からスタメンフル出場確定やろ！！一輝、がんばれよっ！！！

年齢も出身も応援するチームも違いながら、サッカー好きってだけでまるで遠足のバス車内みたいに盛り上がれるのがうれしい！

そんなことを考えながら、バスに揺られること30分っ！！

到着っ！！松本山雅のホームスタジアム、サンプロアルウィンっ！！！

ぎゃぁぁぁ相変わらずいい雰囲気ーーー！！！！時折飛び立つ飛行機がかっこいいぃぃぃ！！

そうそう、アルウィンでは毎年ウェルカムボードも用意してくれてるんだ。

アウェイサポにもこうしておもてなししてくれる、松本山雅ボランティアさんたちにはほんとに毎年感謝である！！

よっしゃぁぁ今年も気合い入れて書くでぇぇぇ！！！

みんなのメッセージを見るのも面白いのだ！

毎年なにげに楽しみにしてるんだよな。

おー！この絵は、米山監督かな？上手！

3歳のお友達の素敵なイラストが描かれてあってかわいい！

そのお隣には48才のお友達も！笑

おっしゃるとおり！

いつだってスタジアム運営を陰で支えてくださっているボランティアの皆さんへの感謝を、

アウェイ遠征を楽しませてもらっている僕たちは、忘れないようにしなきゃですね！

だれなーこの汚ねぇ絵を描いたのは！！

焦点のあっていない目をした、脳みそ丸見え男がグロテスクすぎて夢に出てきそうやっ！！

通報もんやでこんなもん！！さっきの3歳の子が泣かんか心配でならんわ…！

そんなでおれは、

フフフ…天敵・松本山雅に勝てていない現状をエモーショナルなメッセージで表現出来たな…

うどん脳のイラストもかわいく描けたし…

などと、書き込んだメッセージに満足しながら、いざアウェイゲートをくぐる…

かっこいいぃぃぃ！！アルウィンッ！！！！！気持ちいいッ！！

やっぱこの、ゲートをくぐって、視界いっぱいに芝生のグリーンが広がるこの瞬間よ！！！

この瞬間が一番テンション上がる！！なんか日常から切り離された、別世界の扉を開いたみたいな感じ！！

なんかこの話、サッカー観戦記事書くたびに毎回書いてる気がするけど、まぁええか。

とりあえず、乾杯じゃぁぁぁーーーー！！！！！！

いやぁあぁ青空の下いただくクラフトビール、うまっ！！！

おつまみは、毎年食ってるここのプレミアム飛騨牛コロッケ！！！うっま！！！！

牛一頭分入っとんちゃうんかというくらいの規格外な量の牛スジが贅沢に詰め込まれた揚げたてコロッケ！！

値段も400円でお手頃やし、ちゃんと元取れとるんか心配になるやつ！！

そのあと食べたかき揚げそばもうまかったぁぁぁぁ！！

イカのかき揚げがすごいでかくてボリューム満点だった！！

なんかね、山雅のスタグルは全体的にボリュームすごくてコスパ最高なんよ！！うまいし！

子供たちのサッカー見ながら、食べるのが毎年の恒例なんだ。

アルウィンの隣では芝生のサッカーコートが併設されてて、毎回試合前には地域の子供たちが試合してて、

「この中から将来の日本代表が生まれるかもしれん…」

などと想像しながら見るのが楽しい。

おれが昔一瞬サッカー部だったときは（永遠のメンバー外だったが）芝生でサッカーなんてしたことなかったぞ！

いやぁ贅沢な環境よ！！そら山雅も強くなるわ！

このブログを読んでくれたらしい山雅サポの方にもお会いした！！

記事を偶然見てみたら、偶然ブログ主がJリーグ好き、しかも次試合する讃岐のサポーターやん！

ってなって、運命的なものを感じ連絡くれたらしいのだ！！

う、うれしすぎる…月収手取り1000円の零細誰得自己満ブログではあるが、

続けてて良かった～と思った出会いであった！！

さて、そろそろ試合開始が近づいてきた！！

いよいよ選手入場！！！！

反対側のホーム山雅サポが地鳴りのような声を上げる！

この迫力、熱量！！しびれるぜぇぇ！！！燃えてくるぜぇぇぇ！！！

勝つぞ勝つぞ！！！！今日こそ松本山雅に勝つんやぞ！！

13年間未勝利の呪縛を、今日、ここで解き放つのだっ！！！

WE ARE 讃岐！！！　WE ARE 讃岐！！！　

うぉぉぉおぉおぉぉおおぉおぉおぉおぉ！！！！！！










やっぱ松本遠征は最高！（試合結果以外はな！！号泣）

・・・はっ！！！！！

気付けばおれは、松本駅前の焼き鳥屋で、波平さんとやかんさんとともに、大ジョッキを握りしめていたッ！！！？

い、一体なにが…あの後試合はどうなって…！！？？

あ、まぁひとまず、ビールがぬるくなっちまう！！

とりあえず、乾杯ーーーーっ！！！！お疲れ様で～～～すっ！！！

うぎゃぁぁぁぁ松本名物山賊焼き、うめぇぇぇぇえぇぇぇ！！

うんうん、うまい飯に楽しくお酒飲んで、地元の人たちに温かく迎え入れていただいて、

いろんな出会いもあって、松本山雅が街に根付くカルチャーに、火傷するくらいに触れられて。

いやぁ～～やっぱり今年も思う！！つくづく実感する！

松本遠征、最高——-っ！！！

…うん。

…そう。



いつものように、試合結果以外はなっ！！！！！号泣

１－２で敗戦っ！！！

ちくしょぉぉぉぉぉ！！！！！くやしぃぃいぃぃぃぃ！！！！！

もうちょいだったのにぃぃっぃぃぃぃよぉぉぉおぉ！！！！

はい、まぁいつものように僕はサッカーを

「なんかよーわからんけどやべぇ楽しい！」

と思ってみてるタイプなので、詳しい試合解説や分析はしません！できません！

いやぁぁぁぁただただ悔しい！！！

ただここ3年、毎年アルウィンで見てきた中では、一番可能性感じた試合だった！

讃岐のみんなよ！覚えとくぞこの悔しさを！！必ず、ホームピカスタでやり返すんやぞ！！

負けっぱなしでは終われねぇぞ！！絶対超えるんやぞこの緑の壁を！！！

って、これも毎年言うてる気がするけど！！！号泣

次こそはっ！！次こそは勝つんだからっ！！！！

まとめ

以上！！今年も例外なく、松本のJリーグアウェイ旅は（試合以外は）最高に楽しかったぞって話でしたっ！！！

最後にめちゃ渋い銭湯で汗を流して、お世話になったゲストハウスのオーナーさんにお礼を伝えて、

20時発の新宿行最終列車に乗った。

窓から見える松本の街の灯りがひとつひとつと過ぎては、遠ざかる。

ゆっくりゆっくりと、夢から覚めていくような、そんな感覚。

負けて、心はヘドロのように重く沈んでるんだけれど、このじっとりとへばりつく悔しさも憤りも、体中の疲労感ものどの痛みも、

なんかぜんぶひっくるめて、楽しい旅だったなぁ、なんてしみじみ思う。

こういうのも全部、『This is Football』ってやつなんだろうか。

とにかく松本の、サッカークラブとともにある街の雰囲気に圧倒されて、のぼせてしまうほどの熱量にやられるのが、心地よかったんだ。

松本という街が持つ、その唯一無二な魅力を求めて、おれたちはまた来年も、帰ってきてしまうんだろうね…。



…え？なんかかっこいいこと書いたけど、

おれたち来年もまた、来れるよね！？？ちゃんと松本、来れるよね？？

JFL降格はまじで洒落にならんぞおい！？？死ぬ気で残留するぞぉぉぉぉぉ！！！

松本山雅のみなさんも、まだ先に行かないでね！！そ、そこをなんとかっ！！


そんなところです。





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Posted by gamoyuki