【Shikaki】無料のAI作詞ツールで作詞作曲してみた話。


ナマステ!ぼっちシンガーです。
路上ライブで世界一周の旅を終え、現在は東京で音楽活動中。
好きな事を好きなように語るだけのブログだよ!!
皆さんはLINEのAIお絵描きチャットを知っているだろうか?
「ダリが書いたうどん」
などとトークに入力すると、

こんな風な、めちゃくちゃそれっぽい絵を即座に生成してくれるやつである。
いやもう、めちゃくちゃダリ!
美術館に飾ってあったら絶対おれ
「ほーん、やはりダリは感性が違うのー。誰にも真似できない独創性があるよねぇ」
とか分かった顔する自信あるわ。
有名絵画調のほかにも、最近だと萌え画イラストを生成してくれるものや、写真っぽい画像も作れたりと、まじでAIのお絵描きイノベーション半端ねぇ!!
もう絵師も画家も必要ない世界が来るんじゃね??
イラストレーターさんかわいそうに…とか同情してたんだけれど…
シンガーソングライター気取りの音楽好きおじさん諸君!!おれたちにとって、このAIの技術革新は対岸の火事じゃないぞ!!
音楽もいまやAIで作れてしまう時代なんだ!!巷では動画BGMなどを自由に生成できるツールが徐々に広まってきている!!
くっ…!!音楽家が不要な世界もすぐそこまでやってきているというのか…!!
しかしおれが作曲で最も力を入れているのは歌詞!!
歌詞だけは、生身の人間にしか書けないだろ…?

まだまだAIが言葉を操るなんて無理だ…
そう、これからは歌詞に人間味のある曲が好んで聴かれる時代に…
などと自分を落ち着かせながら、恐る恐る「AI 作詞」と調べてみたら…
もくじ
無料でAIが作詞するツール「Shikaki」
普通にあるやないかっ!!!AI作詞ツール、その名も「Shikaki(シカキ)」!!
曲に求める雰囲気や感情をキーワードで入力すると、そのままAIが歌詞を自動で生成してくれるというではないか!!
Aメロ、Bメロなどセクションごとに音数を指定できたり、
英語の有無や男性目線女性目線、恋愛ソングかそうでないかなど、
めちゃくちゃ細かく設定可能!!しかも無料っ!!
まさにどんな人でも気軽に作詞が楽しめる、 シンガーソングライターにとってなんとも迷わk…画期的なサービスである!!
さっそくAIで作詞してみた。

くっ…!!俺達のアイデンティティを踏みにじるAI歌詞メイカー、その実力やいかにっ!!?
さっそく歌詞を作ってみる。
まずは「作詞プロジェクトの設定」を行う。
作詞するうえでの曲のイメージを、キーワードにして入力していくみたいだ。
恋愛ソングかどうかや、視点などの設定も行える。
そうだな…寒くなってきたし、テーマは「冬の曲」にしよう。
とりあえず冬と聞いて連想するキーワードを、思いのままに入力していこう…

AIの襲来に対する鬱積した思いからか、この世の終わりの暗黒物質みたいなキーワードが並んでいるがご愛敬。
なんかさ、冬って言うと寒いしふさぎがちになって引きこもりたくなるやん?
まぁ夏も熱いから誰とも会わずに部屋で涼んでたいし秋は芸術の秋で引きこもりたいし春は新生活が怖くて引きこもっていたいんだけど…
続いて歌詞の構成を設定する。

「2番という概念が無い曲構成」にしてみた。
メロディの下の音というのは、その行の文字数の設定である。
文字数はなるべく合わせてやった方が詩っぽくなるのかな?
そして、その横の「一行生成」をクリックすると、イメージに合った詩が生成される!!
一体どんな冬の歌詞になるのかっ!?
注目のAメロは!

お…おう。
あるよね。車道沿いに座っていたら、家を出て行ってみたくなること。
うんうん、コンビニの前たむろしてる中学生的な?思春期かな?
そして2行目。
帰る場所ってのは家じゃないのか?いや、きっと家にはドラッグにおぼれた父親と新興宗教に入った母親がいるんだろう。
きっと主人公の場べき場所は家じゃないどこか、しかしその家まで出て行ってみようかな?とは?
くっ…これは家族の絆が希薄化していく現代核家族社会に警鐘を鳴らす詩ってことか…!??
続いてBメロ、そしてサビへっ!!

あーーーあるある!!
ガラス細工に座っていたらね。考える事あるよね。家まで出て行ってみようかなーって。
あの…ガラス細工が割れないかひやひやする感じとかね!なるほどガラスみたいに脆かったあの頃のおれ達の心を表してんのかな?
これはティーンの心に寄り添った表現だわー!!10代の共感を呼ぶわー!!
続いて大サビ!!そしてアウトロのメロディへっ!!

ガラス細工座り過ぎだろ!!どんだけ家まで出ていきたいんだよ!!
「冷たい風が吹いてくる」ってワードでやっと冬っぽさが出てきたなおい!
そして最後にドキリとさせられる歌詞!

すまんかった!!
おれが誰にも評価されないしがないシンガーソングライターなのも、低所得低身長の陰キャぼっちなのも、全部AIが悪いって思ってた!!
誰かのせいにして誰かを蔑んで、自分は大丈夫だって自我を保って何とか生きてきた気がするんだ。
でも気付いたんだ。きっと幸せってものは誰かと比較するもんじゃないんだ。
誰のせいでもない、自由ってやつは自分の責任なんだ!誰かにゆだねちゃいけないんだ!
俺達の人生は、おれ達が生きなければならないんだ!!
うおぉぉぉぉおおぉん!!!
完成した歌詞がこちら

ってことで、涙を拭きながら最後にタイトルを決める。
ついに完成した歌詞がこちら。
タイトル「家への家出」
作詞:AI
車道沿いに座っていたら
家を出て行ってみようかな
帰る場所はないはずだけど
家まで出て行ってみようかな
どんな風が吹いてくるのだろうか
ガラス細工に座っていたら
家まで出て行ってみようかな
どんな風が吹いてくるのだろうか
ガラス細工に座っていたら
家まで出て行ってみようかな
思っていたよね
いつかきっと
冷たい風が吹いてくる
どこまで行ってみようかな
冷たい風が吹いてくる
誰かのせいにしてるんだろう
なんか普通にありそうな歌詞だ。一発屋の二人組アコースティックデュオの再起をかけた4週間連続発売シングルの3枚目のカップリング曲なんかでひっそりと忍ばせてても気付かないくらいのレベルだ。
この抽象的な言葉の羅列で構成されているのがヤラシイよね。
何を言いたいのかは全く分からん…というのが正直なところではあるが、
丁寧な受け取り方によっては勝手に「深い!」と感動されたり裏を読んだりしちゃいそうな歌詞だ。
裸の王様なのに、「この豪華な洋服は感性の乏しい人間には見えないのですよ」などと言われると、
途端にみんな「すばらしい洋服だ!」などともてはやすように。
こんな風な抽象的な言葉を組み合わせての作詞こそ、AIの得意分野なのかもしれないな。
AIの書いた詩に曲をつけてみた。
曲にしてみた!
歌詞だけ見るとおかしいが、曲にしてみるとそれっぽいやないかい!!
音楽にもついにAI化の波が!
— ガモウユウキ / ぼっちシンガー世界を周った後。 (@gamoyou) October 25, 2022
無料作詞ツール「#Shikaki (シカキ)」で生成された歌詞に曲をつけてみた。意味はまっくわからんけど、歌詞にはなってる!笑
今ブログにも書いてます! pic.twitter.com/phOrHN5qlc
AIって曲も書ける事が他の作曲サービスで証明されているし、AIに編曲してもらってバックにAIバンドを鳴らして、
寝起きのおれのボサついた髪とふやけた顔面を吉沢亮に、歌声をキングヌーに変換すれば、
最強アーティストになれるっ!!初ライブで即武道館も夢やないぞ!!(もはや別人)
AI作詞ツールはどんな人にお勧めなのか?

正直、AI歌詞ツールで生成される歌詞の内容は表面的。
当たり前だが、AIが感情を持って個性を持って、想いを言葉にするのは、現段階では難しいのだろう。
その一方で、聴き手の想像力を掻き立てるようなぼんやりぼかしたそれっぽい表現は得意みたいなので、
メロディ重視のアーティストには使いやすいかもしれない。
文字数を指定できるので、小節に合う言葉をとりあえず入れておきたい時とか、
歌詞はあえてぼかして、歌がでしゃばってきてほしくないって場合とかね。
なんか意味深にも受け取れる言葉が生成されるので、なんとなく、それっぽく、なるからだ。(笑)
また、あくまで歌詞は自分の言葉で書くんだって思う俺みたいな化石シンガーでも、作詞時の補助ツールとして使う分にはいいと思う。
作詞作曲する人ならあるあるかもしれないが、よく作詞をしていて、
「ここの夏の夕焼けの、入道雲がぶわぁーってなって、電線の向こうに夜空がふわぁぁって広がってるような感じ、なんかいい表現ないかな…」
などと言葉にできない情景や感情を表現するために、その一節の作詞を行うためだけに夏がテーマの小説を一冊読んだりする。
そんな時もこの作詞ツールがあれば「夏・入道雲・夕方・・・」などと思いつくキーワードを入力して生成すれば、イメージに近い表現を瞬時に、無限に生成してくれるわけである。
そのままその歌詞を使わずとも、表現のインスピレーションを得る事は十分出来そうだ。
使い方次第では表現のサンプリングツールとして、アーティストのいい相棒になるのではないだろうか?
まとめ

以上!!AIを使って曲を作ってみた話でした。
結局、作詞するのがAIであっても、聴く方が人間なのだから、
その人の想像性や感受性によって、その生成物はゴミにでもマスターピースにもなり得るなぁ
というのが感想である。
ただ、おれは単純に自分で作るのが好きだし、音楽のなかで自分の言葉を吐くことが生きがいなので、面倒でも全部AIに頼ったりはしないだろうなーとは思う。
ここから技術も発展していって、曲のほぼすべてはAIで作れるようになって、どんどん虚しく感じてくる時があるのかもしれないが、
まぁ前述したような作詞の補助ツールとして、共存していけたらいいなぁなんて思う。
ちなみに、AIの作詞物による著作権は基本的にないらしい。
Shikakiで作成した歌詞の著作権は?
Shikaki の使い方マニュアル https://shikaki.diatonic.codes/manual.html より
Shikaki で作成した歌詞の著作権はユーザ様に帰属します。Shikaki 側が権利を主張することはありません。
よく、アーティストの歌詞をネットで調べたりすると著作権の関係でコピペ禁止になってたりするけど、
こちらの作詞ツールに関してはその心配はないようだ。
とにかく簡単に・無料で使えて遊んでるだけでも楽しいサービスなので、作詞作曲を始めたばかりの人など使ってみるといいかも。

そんなところです。
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